散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

少し楽な東京(5)

2019年11月04日 20時33分12秒 | 食べ歩き
さて、バーで酒を飲んで、少し焼鳥が消化され、締めに行きますか。ということで、時々来る寿司屋すし「M」へ。日祝は20時半にオーダーストップということで、思ったより全然時間が無かったが、ま、ちょっとつまむだけだから大丈夫か。

燗酒を頼んで、鮮魚3貫(ブリ、シマアジ、マダイ)でスタート。



続いて、真いわし、石垣貝を注文。石垣貝って何かと思ったら、調べてみるとエゾイシカゲ貝なんだそうだ(北海道にもあるのか?)。検索した映像を見ると、赤貝(いや、こないだ食べたサルボウガイ)に似た貝殻をしているように見える。



さらにマグロ3貫を注文。上赤身、びんちょう、大トロの3点セットである。びんちょうが脂のとても多い部分だったのだが、これはこれで美味いのかも。



ちょっと満腹中枢が麻痺しているような気もするが、最後は甘めのものにしようと玉子、煮穴子で締める。いやー、満足した。





といいつつ、コンビニで缶酎ハイを買って、ホテルへ。



まだ時間が早いので、テレビを見ながらブログ記事を書き、缶酎ハイを飲んでから寝る。ああ、当たり前の話なのだが、明日から仕事なので憂鬱だ。


→ホント、ポリッピーって一袋食べてしまう。危険だ。

少し楽な東京(4)

2019年11月04日 20時00分36秒 | 飲み歩き・東京
さて、続けて何か食べるにはちょっと無理がある。月曜・祝日なので、開いているかどうかわからなかったが、行ってみると開いていたバー「LBA」へ。約1年ぶりである。



まずはモスコミュールでスタート。この店、ライティングがいいのか、やけにモスコミュールがきれいに光って写る。



2杯目はロブロイ。何も言わずとも、デュワーズ12年を使ってもらい、美味いロブロイを飲む。



どうしようかなあと思っていたが、誰も来ないため話も盛り上がり、3杯目は「あまり高くなく、飲んだことの無さそうなウイスキーを」と恒例の無茶を言ってみた。



そこで出てきたのが、オルトモア12年。ここでマスターがお勧めしてくれた理由を教えてくれる。スタンダードでアルコール度数が46度というのは、一番、ウイスキーメーカーが特に力を入れているという話らしいのだ。もう黙っていても売れるようなウイスキーは40度、または43度くらいで出荷するのが多いらしい(アルコール度数を下げると量が多く取れるため)。

ぜひスタンダードで「ウチの味を知ってくれよ」と言うところこそ、度数を46度で出すというのだ。まあ、そうかもしれない。実際、このオルトモアは魅力のある力強い味のウイスキーであった。

少し楽な東京(3)

2019年11月04日 18時32分19秒 | 飲み歩き・東京
さて、疲れてきた。もう一か所くらい回る時間はあるのだが、今日からこれ以上疲れてもしょうがないので、渋谷からホテルのある新橋に移動。今日のホテルは少々駅から遠目だった。途中で「考える人」? を発見。



チェックインするとロビーにコーヒーメーカーがあったので、コーヒーを部屋に持ち込んで少々休憩だ。ホテルの予約サイトで通信欄がある場合には、私は「低層階をお願いします」と書くようにしており、今回は2階の部屋だった。



だって、万が一の時、逃げられる可能性が高まるでしょ。

さて、17時半になったところで、夜の街に出撃するか。新橋のSL広場では古書市をやっているが、あまり見る気力が湧かない。



今日の一軒目は新橋で安心のできる焼鳥の店「TG」へ。まだ混雑し始める前で、2人席に座り、沢の鶴生酒でスタート。通しはタコ一切れと沢庵&キュウリ。焼鳥向けにうずら卵+おろしもあるが、その辺は置いておいて、酒を飲む。





まずはつまみにポテトサラダを注文。マヨネーズ量が少なめの、芋っぽいポテサラだ。そして、焼鳥はまず5本セット。焼鳥(野菜無し)、ねぎま焼、はさみ焼(しし唐入り)、つくね焼、そしてハツかな?



焼鳥はそれぞれ一口食べて、その後で七味、またはうずらおろしと合わせて食べる。味は疲れているときに求めたくなるタレ味。薬味の七味も相性がよろしい。鶏の味がグイグイ来ない、さっぱりした焼鳥なのである。



あまり食べすぎてはいかんので、締めにモツ(鶏レバだそうだ)、手羽先(唯一の塩味)を注文。量的にはこのくらいでいい感じだろう。



これで勘定をしてもらうと、ぎりぎり3000円以下。ま、食べる量は軽めに、そして落ち着いた雰囲気でということであれば、ここは良いね。

少し楽な東京(2)

2019年11月04日 15時11分57秒 | ART
いつもと違う方向から来たため、松涛美術館を見つけられずに焦る。私以外にも道に迷う人は多いらしく、あるお店の店頭に案内が書いてあった。これを頼りに進む。



■松涛美術館「日本・東洋 美のたからばこ」。
「北野天神縁起絵巻(甲巻)」:道真の怒りで落雷がさく裂。逃げ惑う廷臣の姿がコミカルである。
「山王霊験記絵巻(上巻)」:3歳の子が船の難破から救われ、猿たちに育てられるシーンがあるのだが、またそこが可愛い。重文。
土佐光吉「源氏物語手鑑(幻)」:素晴らしく作品が細やかで保存状態も良い。源氏物語が大切に描かれ、伝えられてきたことが良く分かる。重文。

住吉如慶「三十六歌仙画帖」:コンディションが良い上に、画がうますぎる。いわゆる画帖から思い浮かべるような精度ではない仕上がり。
「鍾馗図」:中国、元時代の作品。鍾馗様が邪鬼を殴りつけようとしているシーンだが、描写が細かい。重文。
「玳玻天目 花鳥文椀」:薄い三角錐状のフォルムが素晴らしい茶碗。中に象形文字から生まれたような鳥が描かれている。

「青磁鳳凰耳花生 銘「万声」」:ぬめるような釉薬で、のっそりと太く感じられる。国宝。
「歌仙歌合」:三十六歌仙成立以前(11世紀)の代表歌人30人、130首を集めた作品。国宝。

和泉市久保惣記念美術館の名品が並ぶ展覧会だが、コレクションには「名物裂集古鑑」(いわゆる古裂)があり、その写真パネルがロビーに貼ってあった。



何となくひらめいて見に来たのだが、良い展覧会だった。



美術館を出て坂を下り、次へ。

■Bunkamuraミュージアム「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」。
ヨーゼフ・カール・シュティーラー「リヒテンシュタイン侯爵家出身のエスターはージー伯妃ゾフィーの肖像」:いや、超上手いよ。
フリードリヒ・フォン・アマーリング「リヒテンシュタイン侯女カロリーネ、1歳半の肖像」:こちらをまっすぐ見る目がスゴイ。
ヨーゼフ・ノイゲバウアー「リヒテンシュタイン侯フランツ1世、8歳の肖像」:とにかくリヒテンシュタイン家は可愛いずくめだ。



ヨハン・ゲオルク・プラッツァー「雅な宴」:コレクション全体に、テクニック自慢、描くものはギュウギュウ詰めの傾向があるね。
ヨハン・ケーニヒ「羊飼いの礼拝」:空から雲が噴出するように、頭に直接羽の生えている気持ち悪い天使が降りてくる。
ルーカス・クラーナハ(父)「聖エウスタキウス」:これはクラーナハのいい作品だ。騎士の腕の防具がメタリックに描かれており、16世紀初頭でこのリアリズムは凄い。

ウィーン窯・帝国磁気製作所「絵皿「オレイテュイアを略奪するボレアス」:絵付けが素晴らしい。洋の東西を問わず、超絶技巧品というものがあるものだ。
日本・有田窯「色絵牡丹鷹婦人紐蓋付大壺」:上に日本婦人がついており、なんとなく輸出専用品にも見えるが、18世紀初頭にそんなものを作っていたのだろうか。
中国・景徳鎮窯「青磁金具付大壺」:渋い壺の上に金色の金具をあしらっており、豪華である。

ヨリス・ファン・ソン「倒れた銀器のある豪華な静物」:今回の静物画では一番かな。
ウィーン窯「アフリカ人付砂糖(菓子)入」:アフリカ人は肌が黒々と描かれており、趣味の品として珍重されたのであろう。
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー「イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望」:素晴らしく写実的な風景画。空気遠近法の上手さもあって、モノキュラーで見ても、ひょっとすると写真なのでは? と思う。

有名どころはクラーナハ、ルーベンスくらいだと思うが、それなりに面白い展覧会であった。



会場を出ると「Bunkamura Gallery Auction」のアフターセールをやっている。北海道関係では、一原有徳「バーニング」が最低入札価格8万円、森ヒロコ「むかしむかし」が同じく5万円だったが、売れていなかったようだ。



その隣では李英希「金・漆・陶器展」をやっていた。カタツムリの形をした急須はあまり見たことの無い造形のように思う。

少し楽な東京(1)

2019年11月04日 12時15分54秒 | 食べ歩き
3連休の最終日、出張の移動日ということで6時過ぎに目が覚めた。残り物で朝食を取り、7時半ごろ家を出る。バスに乗り、JR琴似駅前へ。バスには結構、仕事らしい人も乗り込んでいるが、大変だなあ。



新千歳空港行きのエアポートはそこそこ混雑しており、札幌駅までは狭い席に潜り込む。札幌駅で多くの人が一旦降り、少し余裕のある座り方になり、そのまま空港へ。

空港ではほぼそのまま飛行機に乗り込む。残念ながら満席で、ちょっと睡眠で逃避。しかしながら目が覚めてしまい、その後は読書をしてすごす(いつもと同じだな)。

羽田空港からは京急にのり品川経由で渋谷へ。悩んだ結果、今回はコートを着てこなかったのだが、東京に来てみるともちろん正解。少し道に迷ったりしたため、歩いているうちに汗が出てくる。

あまりにも腹が減ってきて、ここで軽く食べておこう。ということで、「Y」そばに入り、冷やしかき揚げ蕎麦を注文。周りの人は少し寒く感じているのだろうか、圧倒的に温かいそばを注文する人が多い。





蕎麦はまあ、こともなしかな。道に迷い、坂の上の方に出てしまったので、先に松涛美術館に行こう。