散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ほか弁 醤油vsソース論争

2012年05月05日 21時02分05秒 | 食べ歩き
「めしばな刑事タチバナ」という下らない(←ほめ言葉)食マンガで、いわゆるほか弁には、醤油とソースのどちらがついているべきかという論争が描かれていた。それぞれの登場人物が好みで、「醤油だ」「フライが入っているから絶対ソースだ」「いや、醤油に変えて下さいと注文を入れる」と論争をするのである。

それを読んで、久々にほか弁が食べたくなったため、札幌市西区の某店でのり弁当を購入してみた。特に何も指定しなかったが、自動的についてくるのはソースであった。



醤油派の私としては今一つ釈然としなかったのだが、素早く自宅に帰り、弁当のふたをオープン。まずはこの「のり弁」と言いながら、魚フライとちくわフライが載っている、ネーミング上回り感を楽しむ。ちょっと色彩が地味だなと思ったら、漬物が沢庵ぽい色になっていた。ほか弁に限っては、薄ピンクの漬物でも良いような気がする。



さて、まずは魚フライ半分に醤油(自宅のもの)をかけて食べる。「ほら見ろ、やっぱり醤油だろ。その下だって海苔とおかかだぞ。ソースかけるアホがいるかよ」と心の中で呟いてから、残りにソースをかけて食べてみた。「むむむ、ソースの方が味的には美味い」。

そうなのである。全ての味を塗りつぶすような濃厚ソースではないため、魚フライにはなかなかこれがイケるのだ。まあ、海苔の部分にかかったらどうしようという問題は残るのだが…。

ということで、久々ののり弁はなかなか美味かった。無理に欠点を言うと、キンピラが少し細すぎてへなへなしているところかな。

ゴールデンウィークの仕上げ

2012年05月05日 20時42分08秒 | 飲み歩き・琴似界隈
何となく不完全燃焼なまま、札幌に戻り、そのままJRで琴似に移動。まだ時間もそれほど遅くないので、そのまま琴似のバー「D」へ。ここで仕上げて帰ろう。

1杯目はゴージャスなグレンリベット・1981・シングルカスク・30年。グレンリベットだけに少しマイルドなのかな、と思ったら結構な刺激もあり、飲みやすさとのバランスが良かった。複雑にして甘い味わいである。



2杯目は先月入荷で飲み逃していた、岡山マスカット オブ アレキサンドリア・2009。フルーツの香りが強いが、飲んでみると意外とドライな味。日本でもここまでのマールが出たかと思うと、嬉しい。



3杯目は「アクアビットに酸味を利かし、もう一つ印象的な何かを入れて下さい」との注文に、今まで飲んだことのない味のカクテルが登場した。フルーツのような、青臭いような香りと味がする。結局、何が入っているかあてられなかったのだが、正解は「トマトのお酒」。



トマトのエキス分だけ抽出しているので、色が透明なのだ。言われて見ると、確かにトマトの味が…。ま、こんなもんだよね。私の味覚はさておき、これは新カクテルとしてネーミングしたいくらいの傑作。特にトマト好きの人は、お試し頂きたい。

最後はポートワインの濃厚な味を期待して、ロングロウ・1998・ポートホグスヘッド・シングルカスク13年。仕上げにポート樽に入れた訳ではなく、13年間ずっとポート樽で熟成させたらしい。



味はというと濃厚にして甘い。少し黒砂糖を入れた、昔風の乱暴なお菓子のような味わいである。

今日も良い飲みであった。ゴールデンウィークの酒はこれで打ち上げだ。

帯広へ(4) もう終了

2012年05月05日 19時30分30秒 | 旅日記
昼食を取ってから、帯広美術館に移動。感想は別項で。

天気は今一つだが、何とか雨が降らずにもちこたえている。次の写真は美術館の手前にある公園。広大な敷地と長ーいベンチがあるのだ。



美術館から戻り、帰りの電車に乗る間に読む本を2冊購入。残りの時間で帯広市民ギャラリーの「おびひろ市民芸術祭 私の作品展」を見る。十勝プラザでやっている方は、見に行く時間がなかった。

ところが、電車の到着は20分遅れ、発車は約10分遅れ。途中はトンネル内減速走行が続いているため、札幌到着は20分遅れ。まあ、海外の正確でない電車運行に比べれば大したことのない問題だが…。

何となく完全燃焼しきれない帯広行きであった。

帯広のヘアサロン前のピューマ? 像。ちょっとアートっぽいお店であった。


20120505最近読んだ本

2012年05月05日 16時54分16秒 | 読書
■「深夜食堂9」安倍夜郎
今回美味しそうだったものは、マカロニサラダとニラ玉かゆ。

■「神の子の密室」小森健太郎
再読。

■「事故係生稲昇太の多感」首藤瓜於
若手巡査の成長物語。クールすぎると思っていた先輩や、ダメ上司と思っていた人にもそれぞれ理由と人生があるのだ(再読)。

■「定食ニッポン」今柊二
再読。

■「めしばな刑事タチバナ1~4」坂戸佐兵衛、旅井とり
再読して、興奮した場面。
・若手が「サッポロ一番のどれか、適当に買ってきます」に対して、「聞き捨てならねえな」。
・松屋のタレ丼を150円で食べた話。
・ホテイの焼鳥、タレvs塩論争。私はやっぱりタレかなあ…
・ほか弁の醤油vsソース論争。札幌でも試してみた。

■「ニッポン定食紀行」今柊二
再読。

■「マッチメイク」不知火京介
再読。

■「刑事の墓場」首藤瓜於
再読。

■「かながわ定食紀行」今柊二
再読。

■「テルマエ・ロマエ1」ヤマザキマリ
ストーリーはもはや紹介するまでもないと思う。アイディアが素晴らしい傑作。各エピソードも非常に面白いと思う。

ちょっと読むものがなく、再読続きだ。

以下、図書館の1冊。
■「古本供養」出久根達郎

20120505ギャラリー巡り

2012年05月05日 15時22分21秒 | ART
巡ったと言っても、帯広市美術館→帯広市民ギャラリーの2か所。

■北海道立帯広美術館「画家の素顔 パレット&絵画」。自分では画も書かないし、パレットなんか見せられてもなと思いつつ行ったところ、予想以上に面白かった展覧会である。作品は笠間日動美術館のコレクションが中心で、いい作品を見ることができた。

パレットにも何種類かのカテゴリーがある。
(1)使ったまま:「パレット下さい」「え、こんなのどうすんの、やるよやるよ」と、そのままくれたようなもの。
(2)画家のカラーそのまま:その画家が良く使う色彩が、見事なまでに残されているもの。
(3)作品化:「パレット下さい」「よし、じゃ何か描いてあげるよ」「わー!!」というもの。

パブロ・ピカソ「パレット」:使ったまま派の代表選手。自信家ゆえか。
サルバドール・ダリ「パレット」:この人も使ったままのグジャグジャ。
サルバドール・ダリ「ピカソの肖像」:リトグラフなのだが、相当上手い素描風。見る価値あり。

モーリス・ユトリロ「パレット」:上部に絵具、下部に建物と人の風景を描き、自筆サイン入り。
アンリ・マチス「パレット」:黄色から濃紺までの19色が、整然と並んでいる。色彩画家らしい。
中山巍「月と静物」:遠目に「ヴラマンク?」と思ったら、ヴラマンクに師事した人らしい。暗い水に映る月が良い。

里美勝蔵「パレット」:隣の自作「婦人像」と色は違えど、似た感じの人物が描かれている。
香月泰男「パレット」:牛の後頭部を描いた、闘牛イメージか?
東郷青児「パレット」:東郷スタイルの女性二人と白鳥2羽が描かれ、ほとんど完成品と言っても良い。

相原求一郎「パレット」:真黒な背景に、すっと白い鳥が2羽。簡単に描いたと思えるが、センスがいい。
田辺三重松「パレット」:赤、緑、黄色とまさに田辺カラー。
鳥海青児「パレット」:茶色にかすかな青。これも鳥海カラーだ。

諏訪敦「パレット」:かなり精密な女性像で、時間がかかったはず。スーパーリアル3人集の登場である。
野田弘志「パレット」:大理石のパレットに原色が約10色ほど。頭蓋骨のデッサン風のものが描かれている。
森本草介「パレット」:こちらも女性像で、うまい3連発だった。

片岡球子「パレット」:隣の自作「環城楽」と同じ、雅楽面をつけた人を描いたもの。これは100%作品だ。
三岸節子「パレット」:緑・赤・黄色とこちらは節子カラー(田辺三重松とは何となく違う)。
熊谷守一「パレット」:単純化された自作「たんぽぽに蝶」より、パレットの方がカラフル。

萬鉄五郎「裸婦」:「もたれて立つ人」を少し人間っぽくした感じの、なかなかの作品(サイズは小さい)。
佐藤健吾エリオ「空色のシャツ着て」:深みのある自画像。この展覧会ではパレットだけでなく、自画像の出品が結構多くて、これもまた良かった。
佐藤健吾エリオ「夏の旅路」:入道雲を中央に、幾何学的にとらえたような分割された空を描いたもの。

安井曽太郎「自画像」:恐ろしくまじめな自画像。
林武「パレット」:赤富士が描かれた、林らしいパレットだ。
鴨居玲「パレット」:岩山のような絵具がパレットの縁に盛り上がっている。

鴨居玲「石(教会)」:作りもののような教会の上に、石と言うか岩が描かれたシュールな雰囲気の作品。
鴨居玲「勲章」:勲章をつけながらも、やさぐれてダメになりつつあるような男の像。
渡邊榮一「少年王國(自画像を描くということはおのずから潜在的に潜む眼球から情緒への移行をいみする)」:マンガチックな美少年と、ぜんまい仕掛けの動物や本を描いた、象徴的な作品。2011年に描かれたものなのか…。

最後に十勝の作家のパレットと作品が展示されていた。
森弘志「それ、普通」:これはホンコンやきそば、五目釜めし、桃金ラーメンのパッケージなどが描かれた静物画。
近藤みどり「慰する旅人1」:指や根を思わせる物体が、画面中央から湧き出てくる作品。

ということで、「パレット」の紹介の方が多くなってしまったが、大変結構な展覧会だった。これをガラガラの会場で見られるのは、見る観点だけから考えると嬉しい。しかし、これだけいい作品が出品されていて、意義ある展覧会だということを、もっとアピールできないのかな…。



■北海道立帯広美術館「具象と抽象」。抽象と具象の境界線が、実に曖昧なものだということが分かる。



トイレもウォッシュレットになっていた。万歳。

■帯広市民ギャラリー「おびひろ市民芸術祭 私の作品展」。
伊藤勝昭「洋なしのタルトとフルーツタルトレット」:優しい色彩で、かつ上手い。

油彩の大作はとかちプラザの方に展示されていると思うが、見に行く時間がなかった。

帯広へ(3) 酒は飲まなかったが、やはりここへ

2012年05月05日 12時52分11秒 | 食べ歩き
今日も一体どこで食べようか、昼食に悩む。クラシックな食堂を発見できればよいのだが、祝日とあってままならないのだ。豚丼の有名店らしい所では、何軒か大行列になっているし、困ったものだ。

結局、入口から覗き見たところ、空席がありそうだった、いつもの焼肉「H」へ。先が長いため、酒はやめておいて、ジンギスカン定食+牛ホルモンにしてみた。腹が減って、写真を取る前にジンギスカンを焼きだしてしまう。



牛ホルモンはこんな感じ。脂分が多いせいか、今日は盛大に炎が上がってしまった。



かなり盛りの良いご飯と、あつあつたっぷり量の味噌汁。さらにこれに沢庵とデザートのグレープフルーツが付く。

 

タレに辛子味噌を入れ、肉→ご飯→味噌汁でガッチリ食べる。これで900円だ、ありがとう「H」よ!

帯広へ(2) 重厚な甘味

2012年05月05日 09時48分48秒 | 旅日記

なんやかんやあって、翌日の午前中。久々に重厚な甘味のお菓子を食べる。最近の菓子は「甘味控えめ」というものが多いが、たまにゴッテリしたものが食べたくなる時もある。

このお菓子は、ハスカップの酸味が効いているものの、砂糖のジャリっとしたところがあり、スポンジ部分もかなりみっしりしたものなのだ。渋い茶と共に食べると、悪くない。

帯広へ(1) 天気が悪い

2012年05月04日 14時37分24秒 | 食べ歩き
ゴールデンウィークの後半は、恒例の帯広詣でである。



移動していくにつれ、段々天気が悪くなってきて、途中駅ではこんな感じ。先が思いやられる。



昼下がりに帯広到着。どこかで食事をしていこうと思うのだが、地方都市の祝日とあって休みの店も多く、なかなか食べるところが見つからない(その割に駅前の超有名店は、冷たい雨にもかかわらず大行列なのである)。迷走した結果、長崎屋内の蕎麦屋「I」へ。

どうせショッピングセンター内の蕎麦屋と思ってたところ、結構真面目な店だったのだ。ちょうど私の直前で蕎麦が切れ、時間がかかってしまったものの、結果としてゆでたての蕎麦が到着。なかなかシャキッとした美味いそばだ。



付け合わせに山菜と天かすもついている。



セットの鳥丼は鳥が少々少なかったが、味付けよく、ご飯も美味しい。



電車の時間が迫り、少々慌てて食べ終えた。風は思ったほど強くなかったが、かなりの雨。今日はあきらめて宿泊する場所へと移動する。


砂川グラフィティ

2012年05月03日 14時24分40秒 | 写真館
砂川は一層辛い。ここに生まれ育ったら、どこか都会に行きたくはなるよね。

まず駅正面の一等地。居酒屋とビデオショップの合体したものなのだが、両方とも閉店…



BBQショップなのだそうだ。



レストラン&バー。実は他にも行ってみたい店はあったのだ。ここも興味引かれる。



おつまみセット1470円。ビールor酒2杯、ザンギ、鶏皮餃子、冷奴、枝豆。これだけで十分じゃない?



そばとうどんの店。



ジャズを聴きながら、カクテルが飲めるのか? …期待するまい。



オーソドックスな居酒屋か? 昼の営業の方がメインになっていたりして。



スナックはどんな街にもあるよね。



コーヒーブティック。夜はカフェバーになるらしいが、営業してないかな。



この店すら、営業停止。



のれんの藍がすがすがしいが、果たしてどうか。



イーツ&バー。営業はしていそうだが。



ちょっと飲める店は残念ながら閉店。



砂川は市立病院が巨大だった。あれは周辺地域の人も呼び込もうとしている戦略なのかな。

滝川ARTグラフィティ

2012年05月03日 14時16分01秒 | ART
まずは、滝川美術自然史館の2階ロビーから。佐藤忠良「おさげの女」



佐藤忠良「ポーズのリン」。



本郷新「鶏を抱く女」。鶏なのか、鳥なのか、その時々でどちらも正解なのか。



伊藤隆道「降る・光」。これは1階ロビーにあるものだ。



近くの公園にて。作風から伊藤隆道の作品だと思う。キャプションが見つからなかった。



妙にシュールな感じのする樹木。



あ、著作権問題が…


滝川グラフィティ

2012年05月03日 14時03分22秒 | 写真館
滝川市内はかなり寂れている。郊外型の店ができて、そちらは流行ったりしているのだろうか。

まずは駅前の旧西友だった建物が困りものだ。一応、食堂他、何店舗かやっている。



妙に可愛い、文字で顔作りしたルパン。



まさしく、シャッター街と言わざるを得ない。



銀行と奥に見える巨大な市役所。



古びた自販機。昔の自動販売機はいろいろな機種があったものだ。



大きな金物屋さん。こういう店には昔のいろいろなものが潜んでいそう。



オーソドックスな食堂。



郷土の酒「金滴」をぜひ盛りたてて欲しいものだ。



デパートというか、専門店街というか、その地下にある食堂。



この看板を作った人は、プログレファン?



17時より前に開いていたもつ料理の店。ちょっと行ってみたい。



駅付近にも昔の食堂が残っている。



この店でも、さくら刺しととり刺しがメニューに載っているようだ。割と一般的なのかな。



大きなお世話だが、地方都市でいびつな建物(公共施設、パチンコ屋)だけが巨大なのを見ると、寒々しい思いがする。

岩見沢グラフィティ

2012年05月03日 13時39分52秒 | 写真館
岩見沢の街並みを久しぶりに歩いてみたが、何とも良い味わいの建物が多かった。住んでいる人もいるのに、安易に「レトロだ」とか言ってはいけないと思うが、かなり興奮して60枚以上の写真を撮影した。

岩見沢駅に1890年製、ドイツクルップ社のレールがあった。



酒屋さんの看板。



レトロ自転車の看板。いい味あるねえ。



昔ながらの食堂が多いのも興味深い。



この焼鳥屋さんも一回行ってみたいものだ。



味のありすぎる寿司屋さん。



メニュー看板に力がある。



こちらもいい味を出している食堂。夕方から開店とか。



水色が目にしみる。本格的なバーだったのか?



この端正なたたずまい、気に入った。昼食の候補も多い。