魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

Weekend

2014年05月12日 21時34分48秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)
週末は多摩川の下流域でのんびりした時間をすごしました。結局誰も何も釣れずボウズ・・・。でも楽しめました。みなさまありがとうございました。
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今年最初の川遊び

2014年01月24日 18時49分08秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)
 

昨日は今年最初の川遊びに出かけました。河川は非常に冷たいですが、魚は大丈夫なよう。オイカワやカワムツなどがみられました。 

ハヤの仲間で大きいのは、みなカワムツのほうでした。カワムツは関東平野から九州の河川までに分布するようですが、静岡では自然分布の東限にあるようです。この個体はやややせ気味で腹部が充血?していて、もしかしたら病気なのかもしれません。コイ科の魚はカワムツとオイカワの他、スゴモロコのようなのが1匹いましたが、これは採集できませんでした。
 
 
 
 
ボウズハゼは、今回4個体を目視しました。本州太平洋岸の河川から、台湾まで分布するハゼですが、寒いのは苦手ではないのでしょうか。沖縄や奄美ではたくさん見ることができます。
 
 
こちらはカワヨシノボリ。このほかに頭部にミミズ状斑紋があるシマヨシノボリも採集することが出来ました。
 
今回採集した魚はすべてリリースしてます。
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カダヤシ

2013年12月03日 22時10分31秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

 
写真の魚は一見、「メダカ」にそっくりですが、別種で、カダヤシGambusia affinis (Baird and Girard, 1853) という魚です。ダツ目・メダカ科に含まれる「メダカ」とは、目の時点で異なる魚で、カダヤシ目に含まれます。

カダヤシは都会近郊の河川などで普通に見ることができる小魚ですが、この種類はもともとアメリカからメキシコの大西洋にそそぐ河川に生息していましたが、ボウフラ駆除のために日本に持ち込まれて福島県以南の太平洋岸にそそぐ河川に定着、在来のメダカ属魚類にも悪い影響を与えることになりました。

 
上の写真の個体は雄で、臀鰭の一部が変形した交尾器を有し、文字通り「交尾」します。卵胎生で雌は仔魚を300匹ほどの仔魚を産みます。卵の期間がないため、捕食されにくく、その点は「メダカ」と異なるところでしょう。「メダカ」よりも高度な繁殖戦略をとっているといえそうです。
 
 
こちらは雌。雌は臀鰭の形状がとくに変わっておらず、「メダカ」にも似ていますが、臀鰭がやや前方にあり、また基底も短いです。魚類検索によりますと、カダヤシは臀鰭軟条数8~10、「メダカ」では14~21であるので、この形質でも区別できます。また体はカダヤシの方が「メダカ」と比べると太いような気がします。
 
魚類検索に掲載されている日本産のカダヤシ科魚類は5種類が知られており、すべて国外外来種です。グリーンソードテールのように、明らかに鑑賞魚として利用された個体の放逐によるものと考えられるものもあります。カダヤシは現在、俗にいう「外来生物法」の「特定外来生物」に指定され、無許可での飼育や運搬などが出来なくなりました。したがって、本種を採集してしまった場合には、再度その河川に放流するか、その場で締めて持ち帰らなければならないようですが、前のパターンではいつまでたっても減らないでしょうから後者がよいように思われるものの、それでも罪のない魚を「外来だから」という理由で殺すのは抵抗があるのは事実です。このほかにも近いうち特定外来生物に指定されるかもしれないアカミミガメやアメリカザリガニなどにも同じことがいえます。この辺どうにかならないでしょうか?
 
しかしその前に、観賞魚愛好家が観賞魚を河川に放すのは悪質な行為であり、それが特定外来生物の指定種の幅を広げることになるかもしれません。マスメディア等も外来の熱帯魚が放されている東京の河川を「タマゾン」などと呼んで、茶化すレベルではないことを理解しておかなければなりません。観賞魚愛好家一人ひとりのモラルが問われています。
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更新のスピードが落っこちております。

2013年10月24日 23時04分48秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

 
現在、本業が忙しいためにブログ更新のスピードが落っこちてきております。忙しくはありますが、元気です。何かありましたらメールください。
写真の子は先先週の連休に採集したヨシノボリ。恐らく「日本淡水魚類愛護会」のなかで「クロダハゼ類」とされている種類です。クロダハゼなのか、オウミヨシノボリなのか判断に悩む個体です。オウミヨシノボリは主に琵琶湖流入河川にみられる種類ということですが、この種はビワヨシノボリとともに、湖産アユの放流に伴い、本来の生息地でない地域でも見られるようになってしまったということです。
 
この個体は、愛知県産です。
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オオシマドジョウ

2013年10月20日 20時23分05秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

 
オオシマドジョウです。優子ちゃんではないです(笑)。

「シマドジョウ」の和名は、古くから使われてきて、子供のころ読んでた図鑑にも出てきたおなじみの名前ですが、昨年ついに標準和名として消滅しました。現在、東日本のものは「ヒガシシマドジョウ」、西日本のもので、2倍体のものは「ニシシマドジョウ」、本州の西部~四国の瀬戸内側、九州の一部にすむ4倍体のものは「オオシマドジョウ」、高知の一部にすむのは「トサシマドジョウ」と、4つの種類 (種、または亜種) に分かれています。

 
オオシマドジョウは尾鰭基部の斑紋が明瞭で、つながることが多いようです。ただし、これは、あくまでも目安でしかないようで、実際にはいろいろな個体があるようです。ニシシマドジョウとはよくにており、同定の為に核型やmtDNAの分析、赤血球の分析確認などが必要とされています。
 
私は、今年はじめてシマドジョウ種群の「ニシシマドジョウ」を手網で掬い、この魚を観察する機会に恵まれました。そして、先週に初めてこのオオシマドジョウを採集することができました。これらの2種は、専門家によれば非常にそっくりではあるようですが、私が見た限り (もっとも、私が見た個体が「典型的なもの」であったからかもしれないのですが・・・) 、この2種はかなり異なる「別物」であるという印象を受けました。シマドジョウの仲間も生息できる環境が一部地域では少なくなり、四国のトサシマドジョウのような保護される対象であるものさえいます。しかし、保護するというのであれば、その地域の集団や種類を保護する必要があるのであり、余所から別の集団や種類を持ってくるのであれば、それは保護ではなく新たな外来魚の放流ということになるのでしょう。
 
 
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