我が家で飼育しているイソギンポの中では新米といえるカエルウオIstiblennius enosimae (Jordan and Snyder,1902)。イソギンポ科の魚で、荒磯のタイドプールではきわめてよく見られる種類です。
自然の磯で見られるカエルウオは茶色や白の横帯がありますが、水槽で飼育していると真っ黒になりました。しかし白い砂の上にいることが多く、黒い体はよく目立ちます。

たまにうっすらと、体側に白色の横帯があらわれたりします。また、こちらもたまに、ですが、体が薄くなって横帯が目立ったりすることがあります。
我が家の水槽には、大きめの個体と小さめの個体、2個体がいます。カエルウオ属は体側の模様などにより雌雄がわかるようですが、本種については雌雄ともにほぼ同じ模様をしています。
和歌山県以南ではニセカエルウオという種類も見られます、この種類は雌雄で体側の模様が異なることや、背鰭・臀鰭の軟条数によってカエルウオと区別されます。ニセカエルウオについては、5月に採集した際にまた記事を書こうと思います。