昨年2019年に最後に食べた魚がナガテングハギモドキ。名前の通り長い体が特徴的である。テングハギ属であるのだが、サバみたいな体をしており、遊泳力も強いのではないかと思われる。
名前に「テングハギ」とあるが、頭部に「テング」のような角はもたず、頭部は丸い。色彩は灰色で、うっすら青みがかる。体には黒色点があり、頭部、体側、尾鰭、背鰭にもある。腹部は一様に灰色で斑紋をもたない。
テングハギの仲間は尾柄部に二つの骨質板がある(ボウズハギやキビレボウズハギなどではひとつ)。クロハギのようなメスみたいなものではないが、強い武器になるだろう。尾鰭は三日月形で遊泳力が強いことがうかがえる。
ナガテングハギモドキのお刺身。ニザダイ科のお刺身はこれで4種目である。もう3種はマサカリテングハギ、ゴマテングハギモドキ、そしてテングハギモドキであり、角が特徴的なテングハギはこれまで食べたことがないのである。
身の色は赤みを帯びている。マサカリテングハギよりも赤みが強い感じ。実際に食してみるとマサカリテングハギよりも美味であった。
今回の個体は神奈川県産で、長谷川大樹さんより送っていただいたもの。ありがとうございました。