今年5月に鹿児島で「田中水産」の田中社長とお寿司を食したが、その際にスズキ目・アジ科・ブリ属のカンパチのお寿司を食した。そのお店は回転寿司であったが、その回転寿司店「めっけもん」は、天然の魚にこだわった。マダイやカンパチなど、関東ではこれらはほとんど養殖物であるのだが、今回はこれらの天然物、しかも甑の定置網モノを堪能した。そのとき、私のカンパチのイメージは大きく変わった。あまりにも美味しかった。
そして今回、私も天然カンパチを「我が家で」味わう機会がやってきた。別の魚を購入した際に、一緒に我が家にやってきてくれたのだった。
体にブリやヒラマサと同様に黄色の縦線が入る。しかし、体の色彩はこれらの2種とはことなり、やや紫色が入るように見える。このほか、背鰭と臀鰭の先端が白くなっているのも特徴である。この特徴によりヒレナガカンパチと見分けることができる。分布域は三大洋の暖かい海域とされているが、おそらく大西洋のものと、インド—太平洋のものは別種ではなかろうかと思う。ちなみにカンパチの学名Seriola dumeriliというのは地中海のものをタイプ標本としている。この個体は鹿児島産のものと思われる。
今回のカンパチの刺身。養殖ものよりも脂はのっていないが、養殖魚のような脂ではなく誰もが美味しく食べられるのでうれしい。今回のカンパチは丸万 田中水産の田中積さんより。いつもありがとうございます。
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