深海性のアンコウの仲間であるアカグツHalieutaea stellata (Vahl)です。
アカグツはアンコウ目アカグツ科に属しています。日本に生息するアカグツ属魚種は本種を含め7種(学名未決定種含む)が報告されています。本種は腹面にビロード状小突起が密に分布し、腹部がザラザラした感じになっており、各鰭の縁辺が黒くならないことで日本産の同属他種と区別可能です。
今回は水深100~150mほどの深さで多く漁獲されました。アカグツ科魚種としては本種のほか、フウリュウウオ属の魚種(未同定種)が確認されました。これについては後日報告いたします。
アンコウ目は日本からは約12科が報告されていますが、有用食用種としてはアンコウ科、フサアンコウ科の2科ほどしかなく、本種も多獲されるにもかかわらず全て棄てられてしまうようです。しかし、おそらく食べられるでしょう。近いうちに食べてみて、レポートいたします。
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