7月26日、奄美大島、徳之島、沖縄本島、西表島の世界遺産登録が決まったというニュースが入ってきた。
これはこれらの島や地域には世界的にみても貴重な動植物、例を挙げればアマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルテナガコガネ、奄美や西表島にひろがる手つかずのマングローブ林などでよく知られている。
最近、特に奄美大島で昆虫絡みの問題が発生している。どうやら別に保護区でもなんでもないような場所での昆虫採集で問題が起こっているのだという。しかし多くの昆虫採集の愛好家は特に規制されていないものを採集しているのにもかかわらず、そのようなことをしているのが環境省には許せないのだろう。昆虫だけでなく、魚も、両・爬もみな環境省に我慢しながら(ほとんどが)合法的な採集を行っているにも関わらず、それが我慢できないという地元民や環境省の人も多いのだろう。たしかに多い人はたくさんごっそり持ち帰ってしまうというので問題になっているところがあるように思われるが、まずはその問題から対応するべきでは...。
一方最近は国立公園のなかでも再生可能エネルギーを作ろうと法改正が行われる動きがある(日経20201028)。国立公園の中でも再生可能エネルギー()であるメガソーラーを建設することができるということである。しかしただでさえ木を伐り生き物の住処を奪うメガソーラー、災害に弱くがけ崩れを引き起こし生き物がいなくなってしまう環境造りを整備することが可能というものである。そうなってしまえば世界遺産になった理由のひとつである貴重な動植物がいなくなってしまうという危険性があるのだ。
つまりこの世界遺産決定のニュース、全く喜ぶべきではないのである。そのうち原生林が破壊されメガソーラーがドーンと立っているなんていうことになりかねない。
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