さて、釣り堀のはなしも3回目ではあるが、これで最後にしようと思う。これまでは釣り堀について否定的な面を書いてきたが、最後に今後の釣り堀はどうあるべきかを考えてみたい。仕事場で書いているのでまとまりがない文章になるかも。ごめん。
まず、今後は今のような「大型の肉食外来魚を客寄せパンダにする」なんてやり方は通じないだろう。昨年に釣り堀にマーレーコッドを導入した群馬県の釣り堀があったが、やはりバッシングは凄まじいものがあった。まあ、これについては逸出しないようにしてほしい、というほかあるまい。
自然の河川の中にマス類の釣り堀を作るのはよくあることだが問題が大きい。先日の長良川の釣り堀もそうなのだが、マスの仲間はすぐに逃げ出すし、「ニジマスはコクチバスと違って日本では自然繁殖はしない」という説明をしていた人もいたが、これも単なる詭弁に過ぎないし、そもそも事実ではない。このような釣り堀では魚が逃げ出すというリスクについては先述のマーレーコッドの釣り堀以上に大きい。なぜならば必ず逸出する個体がでてくるからである。そして野外に飛び出た個体がどうなるのかなんてことは、もはやこのぶろぐの読者の方なら、もはや述べる必要さえあるまい。では今でも日本の釣り堀でよく見られるコイや、ゲンゴロウブナなどはどうなんだろう。これも水害があればあちらこちらに広がっていく。
もちろん、この問題はあげればキリがないし、閉鎖的な池に作る釣り堀であれば逃げださないように対策さえしっかりとすれば、一般のアクアリストが飼育するのとなんら変わらない。ただし、釣り堀はその性質上、屋外に置かれることがほとんどであることから、逸出するリスクは屋内よりもずっと高い。だとすればそろそろ屋外、特に河川をせきとめて作るタイプの釣り堀を廃止するべきなのかもしれない。釣り堀運営者だけでなく、釣る人側のリテラシーやモラルの問題でもある。なお、例によって、画像は本文とはあまり関係がない。イワナ属の一種である。私は釣り堀での釣りはしなくなって久しいし、マスを追う河川の釣りもしないので、こういう写真で勘弁してもらうしかない。
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