ネタがなくて苦しいわほんとに
今日のフィリピン魚はイソギンポ科のハタタテギンポPetroscirtes mitratus Rüppell, 1830です。
ハタタテギンポは日本人にはあまりなじみがないような種類のように見えますが実際には南日本の太平洋側にも生息しているようです。防波堤で釣り糸を垂らして遊んでいると釣れてくるニジギンポという魚がいますが、ハタタテギンポはそのニジギンポと同属で、属の和名は「ハタタテギンポ属」となります。
この仲間は以前にも同じハタタテギンポ属の種類を紹介した際にもご紹介したと思うのですが歯がとても大きく、指を簡単に傷つけてしまいます。
ハタタテギンポの特徴は背鰭、成魚では明らかに背鰭前縁が高くなります。そのほか、体側の模様は灰色と白や赤っぽい色のこまかい模様で、
体側に目立つ縦帯があるニジギンポなどよりも地味な印象を受けます。
生息場所はサンゴ礁域、内湾で、海藻の茂る場所に多く生息し、その海藻や、ニジギンポのように浮遊物についていたりします。
このシリーズもご無沙汰でした。久しぶりに。
サヨリ科のコモチサヨリ属の1種Zenarchopterus sp.です。
コモチサヨリの仲間は、私たちにとっては身近なサヨリの仲間と異なった繁殖方法をとるのです。多くのサヨリの仲間は卵をうみ、それは糸のようなもので絡みついていますが、コモチサヨリの仲間は卵胎生で仔魚を産むそうです。
生息地は河川の汽水域から内湾の浅所、マングローブ域でもよく見かける種類です。

コモチサヨリ属の魚は、19種類程がインド・太平洋域に生息しています。しかしどれもよく似ており同定は難しいものです。フィリピンには、7種が生息しているそうです。
食用にはなっていませんが、観賞魚として飼育されることもあります。ただしデリケートなので、注意が必要です。別属であるのですが同じ淡水性の卵胎生サヨリの仲間であるデルモゲニーは観賞魚として有名で、金の体をしたゴールデンデルモゲニーは観賞魚店でもポピュラーです。

クロイトハゼの仲間も観賞魚として知られています。アカハチハゼやオトメハゼのような美しい色彩のものがいるからなのですが、砂を撒き散らすこの仲間は、サンゴを中心とした水槽には入れにくいのです。
ササハゼも観賞魚として知られる種類、この魚はインド洋・西部太平洋の砂底に生息し、日本にも千葉県以南の広域に分布します。

ウスコモンサンゴは前回と比べると、照明のせいか色が薄くなってしまったように思うのですが、小さなポリプをよく伸ばしており健康面についてはあまり問題はないかもしれません。
ウスコモンサンゴの全体的な様子も、以前の日記と比較してもあまり差がみあたりません。水流も前と同じく、2つの方向で位置的にもほとんど差のない場所に配置しているのに。
照明は、ライトが故障したとき以降は青13白2というカラーのLEDにしていましたが、これまでの白4、青8というLEDに戻しました。ウスコモンサンゴの色がやや薄くなったのです。ウミウシは徹底的に駆除した結果、見当たらなくなりました。別のコモンサンゴについていたやつです。写真の右に写っているやつがそれです。ウミウシはいなくなったのですが、やはり、成長ははやくないみたい。光が問題なの・・・?

やや下のほうの形状が若干ですが変わってきて、おや?成長しているのかな??という程度。そこしか本当にウスコモンサンゴ自体は変わり映えしません。ただしその下のディスクコーラル(イソギンチャクモドキの仲間)は、青いLEDで色揚げされたのか、照明を消したときにも紫色が強くなって、美しくなりました。偶にマリンデラックスや、コペポーダなどを横に見えるグリーンポリプと一緒に与えています。