903id club拉闊音樂會。商業電台が長年続けているライブショー企画で、毎年実力派や気鋭の若手などを工夫して組み合わせ、シリーズで行っている。
後でライブCDやDVDが発売されることもあるが、全部ではない。そしてチケットは一般発売されず、原則クレジットカードのポイントで交換(一部、商業電台の抽選で当たるチケットもある)。
一般発売がないので、海外からはチケット入手が難しく、行きにくい。それで今まで行ったことがなかったのだが、今回は蘇永康が出るので・・・そして謝安(ケイ・ツェ)とRubberBandという(私好みの)売れっ子とジョイント!
香港ファンの方が「チケット手配できそう」と言ってくれたので、お願いしてしまった。
2011年5月24日(火) 香港會議展覧中心
“會展”のコンサート初体験。
香港の方が取ってくれた席がかなり前で見やすかった。ただ、この会場は前から3分の2くらいまで高さに差がなく、列単位で高低差があるのはさらに後方だけ。場所によってはあまりよく見えないらしい^^;
入場すると座席に置いてあるのが、応援に使う細長風船(2つ1組)。ストローで膨らませる。中に叩くと発光する部品がついていて、赤と青に光る。
蘇永康の親友たち、梁漢文(エドモンド・リョン)などの姿が見える。定刻を20分近く過ぎて、ようやく客席のライトが落ちた。観客がいっせいにポンポン風船を叩くと、赤青の光が会場を埋め尽くして、すごくきれい(^^)
注…曲名は報道その他で確認できたもの。<>内はオリジナルの歌手名
舞台中央のグランドピアノに座っているのは白いドレスの謝安。弾きながら歌いだした「The One & Only」(英語)。けっこうちゃんと弾けるんだ♪
続いてRubberBandのギターが鳴り、「Simple Love Song」。メンバー全員の名前の「燈牌」(電飾ボード)が掲げられていて、しっかりファンがついてることを実感。
次はサックスはじめホーンセクションがジャジーなメロディを奏でる。香港人はみんな知ってるドラマ「壹號皇庭」のテーマ曲。ということは、このドラマに出演していた蘇永康の登場! 曲はドラマ放送当時のヒット曲「假使有日能忘記」。歌い終わって「希望有一日再見(いつかまた)」と笑いを取っていったん引っ込んだ。
ここまでの3曲は各自の持ち歌。
3人の歌い手が出揃ったところで、リハーサル時のビデオが流れる。今回のライブのコンセプトが「実験」だそうで、いつもと違う試みがあるらしい。ノリノリのジャムセッション、楽しそう
RubberBandのツアーメンバーでCDにも参加している雷柏熹が鍵盤ハーモニカを演奏し始める。康仔、RubberBandのボーカル6號、ケイと順番にボーカルを取っていく。続いて6號が北京語で「温柔(還你自由)」<五月天>。ソロで歌ってるとき、ほかの2人が後ろのスツールに座っていて、ところどころコーラスを入れたりしている。
スタンドマイクで康仔が歌いだした・・・日本語!「なぜ なぜ あなたは♪」スクリーンに、手の指で人が歩く表現の影絵と、日本語の歌詞が映し出される。。。上手すぎる。。。歌も日本語の発音も。。。涙が出る。。。
玉置浩二に聴かせたい歌い終わって「こいの、よかん」とタイトルを言ってくれた。
ケイの英語曲のあと、ケイのリードボーカルに康仔と6號が合わせるのはファンキーな「I want you back」<Jackson 5>。康仔の好きそうなナンバー(^^)
次は広東語コーナーなのか(?!)、康仔の「在我生命裡」<羅文(ローマン・タム)>、6號の「深愛著你」<陳百強(ダニー・チャン)>と続く。「深愛著你」のオリジナルは稲垣潤一の「誰がために・・・」。日本の曲が香港でカバーされ、それがさらにリメイクされて愛唱されていくのが、なんか不思議。
ケイがRubberBandの曲「阿波羅」。
そのまま続けて「SOL#4」、康仔のデビューアルバムの曲だ。自分の曲を他人が歌っているところに、康仔がコーラスを入れるというのは、滅多にない風景。最後は3人でスキャット
康仔と6號で交互にリードを取りながら「最愛是誰」<林子祥(ジョージ・ラム)>。
そして康仔が真ん中でアカペラで歌いだした・・・英語の「上をむいて歩こう(Sukiyaki)」!3人でアカペラで、力強く歌っていく。日本を応援してくれているようで、、、嬉しい(涙)
そのままビージーズの懐かしいナンバー「How Deep Is Your Love(愛はきらめきの中に)」に。見事にハモってる♪♪♪
RubberBand、ケイと北京語曲が続いたあと、康仔はまた広東語曲に。最近ヒットした曲、好きなんだけど、何だっけ・・・と思ってたら、康仔はまた最後に「天梯」と言ってくれた。そうそうそれそれ! ボーカルグループ、C All Starの曲。
ケイはまた英語で。今度は康仔も英語で、ジャジーなムードたっぷりの「La Vie en Rose」。RubberBandは彼らのバンドらしさを前面に押し出す。
「音樂先?」音に合わせてメンバー紹介。RubberBandメンバーのギター・ベース・ドラムを中心に、彼らのツアーメンバーのキーボードやパーカッションが加わっている。コーラスは基本女性一人で担当し、康仔・ケイ・6號も随時参加する形だった。ホーンセクションはアルトサックス&フルート、テナーサックス、トロンボーン、トランペットと豪華。
紹介に使った曲は「California Dreaming」(ママス&パパス)。気持ちよく掛け合いながら歌う。
あとはみんな3人で「敢愛敢恨」<林子祥(ジョージ・ラム)>、続いてRubberBandの新譜カバーアルバムから北京語の「同桌的你/What's up」<老狼>。そしてアップテンポに乗って6號が歌いだしたのは康仔の「没有季節的火花」ケイ、康仔と競いながら♪バディヤパパ♪とノリノリでしめくくった。
アンコールは一切無しで、全員で一列に並んで手をつないでお辞儀。すぐ舞台上にお祝いのシャンパンが用意され、乾杯や記念撮影など。
報道では「英語曲が多くて観客の反応が鈍かった」と書かれていた。ケイの曲は特にアレンジが渋めで、曲のサビからエンディングにかけてようやく盛り上がる感じだった。
しかし、各自が歌いたい曲を中心に選曲し、音楽的に様々な試みをしながら作り上げたライブ。歌える人同士、わかってる同士でのセッションの楽しさが、こちらに伝わってくるライブだった。
初めのうちカメラが回っていたのは気づいたが、最後まで回ってたかどうか定かでない。DVD等が発売されたら嬉しいが、とりあえずは商業電台のラジオ放送に期待しよう
私としては、「恋の予感」と「Sukiyaki」を生で聴けただけで、香港まで行った甲斐がありました 康仔、ありがとう~~~