何気なくつかまったつり革が黒。珍しいなと思ったら、隣は白。周りを見回すと、紺、黄緑、褐色、暗紅色もある。
面白い😃
世界卓球2019、あっというまに最終日
金メダルか?と思われた張本、伊藤美誠が敗退、丹羽の試合もすごく惜しかった。混合ダブルスは吉村/石川の2連覇がかかったが惜しくも銀メダル。
そして女子ダブルス、日本勢同士の準決勝 佐藤/橋本のカットマンペアもなかなか見事だった。全試合のトリとなる女子ダブルス決勝、はらはらドキドキしながら見ている。
テレビ東京はLive中継しているが、次の番組を休止にするわけではないので、番組表の時間表示が10分単位でずれていくのが面白い
伊藤美誠、早田ひな、頑張れ~~~
<追記>
惜しかった~~~ でも銀メダルも48年ぶりだそうな。よく頑張った
NHK・BS1で放送中、「もう一度見たい!平成のスポーツ中継」。今夜は第2回「冬のオリンピック」。
長野五輪スキージャンプ団体、2回目が始まって大雪で中断、2回目を初めからやり直したのは、覚えてなかった。1回目を終えた時点で日本チームは4位だったか 結果は知っているんだけど、過程は忘れてる。
スキージャンプ団体の後は、トリノ五輪の荒川静香、ソチ五輪の羽生結弦が放送されるようだ。じっくり見よう
<追記>
羽生結弦の映像は平昌五輪だった。
荒川静香、羽生結弦、どちらも“全てがはまった”演技。何度見ても、心揺さぶられる
フィギュアスケート・世界国別対抗戦2019、締めくくりのエキシビション。テレビ放送は6時半からだけど、実際は今やってます ここは串なしで見られます。
プログラムはこちら。もう後半に入ってますが 終了後はEurovisionで見られるので、私も後でゆっくり見るつもり。
テレビ放送だと半分くらいになっちゃうのかな? まあ、それはそれで見てみよう
フィギュアスケート・ 世界国別対抗戦2019、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ロベルタ・ロデギエロ(イタリア) SP:48.45(12) FS:106.64(11) 合計:155.09
「フリーダ」「Poeta en el Mar」♪ 紫。3フリップ+2トウ、3フリップ、3トウ+2トウなど頑張る。多少ぐらついた着氷もあったが、大きなミスはなし。
コストナーが休んでいる間、イタリア女子を引っ張ってきたベテラン、まずまず満足できるシーズン締めくくりができたかな。
アレイン・シャルトラン(カナダ) SP:52.36(11) FS:94.91(12) 合計:147.27
「サンセット大通り」♪ ワインカラー。転倒がいくつも出てしまったが、終盤3サルコウ+2トウ+2ループなど最後まで切らさず頑張った。ステップやコレオで見せる顔の表情や手指の動きなどでストーリーが語れる。心に残るプログラムになった。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:59.45(10) FS:114.22(8) 合計:173.67
「ミッション・インポッシブル2」♪ 黒にゴールド。冒頭は予定を変えて3ループ、3ルッツ+3トウ決まった 2アクセル+3トウも入る。後半3ルッツの転倒があり、コンビネーションが2つ止まりがもったいなかった。
雄大なスパイラルなど力強い動き、膝をついた姿勢から立ち上がってレイバックスピン。久々にまとまった演技でよかった。
マリナ・ピレッダ(イタリア) SP:60.33(9) FS:120.22(7) 合計:180.55
「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」♪ サーモンピンク。2アクセル+オイラー+3サルコウをリズムよく跳んでスタート。ルッツが1回転になったが、慌てず3フリップ、3サルコウと続ける。後半高さの出た2アクセル+3トウ、最後にもう一度3ルッツに挑んで見事に決めた。
活き活きと滑り切ってフィニッシュするとガッツポーズ。まだか細いけど、これからイタリア女子のエースになれるかな シーズンベストにみんなで大喜び
ロリーヌ・ルカヴァリエ(フランス) SP:62.53(8) FS:107.71(9) 合計:170.24
「I'll Take Care of You」♪ 黒。3ルッツ+3トウに挑んだが回転足りなかったか。フリップの転倒もあったが、表外ジャンプから2アクセル+オイラー+2サルコウなどを決める。
ずっと同じ曲なので、ちょっと単調になってしまったかも。
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:64.33(7) FS:107.48(10) 合計:171.81
サン-サーンス「サムソンとデリラ」♪ サーモンピンクに大きなストーンたくさん。3ルッツは少し乱れて単独に。3フリップ、3ループと安定。ステップは大人の女性らしいしっとりした表現で見せる。
2アクセルにつけたトウが途中で開いてしまって転倒したが、3サルコウで多少乱れても3連続にするなど根性を見せた。
パン、パンとシンバルに合わせてスプリットジャンプなどを連続するコレオ、盛り上げた
<G2>
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) SP:68.61(6) FS:138.84(4) 合計:207.45
「バーレスク」♪ ラベンダー。カシャカシャとシャッターの音から、3フリップ+3トウ、3ルッツ、3ループ、淀みない。今日はステップの一歩の伸びもよく、手先をくるくる動かしながら表情をつけていく。後半の2アクセル+3トウ、2アクセル+2トウ+2トウまでジャンプ完璧。ちなみに3回転は全部片手上げ
ビールマンはあまり足が高く上がらないけど 最後のスピンに入る前に応援席に向かってガッツポーズ見せていた。
マライア・ベル(アメリカ) SP:70.89(5) FS:135.17(6) 合計:206.06
「The Piano」「Experience」♪ グレー。すっときれいにエッジに乗って、スムーズな2アクセル+3トウ。慎重に入った3ループは転倒したが、引きずらない。3フリップ+2トウ、3ルッツ+2トウ+2ループなどまとめた。
スピンのY字姿勢から足を下ろす動きが優雅だったり、ヒロインが解放されていく姿が見えるような大きなスパイラルのコレオだったり、魅力にあふれたプログラム。
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:74.81(4) FS:150.83(2) 合計:225.64
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ 紫にカラーストーン。短い助走から2アクセル、3ルッツ+3トウ、3フリップとしっかり決めていく。後半にも3ルッツ+3トウ、3ループ+2トウ+2ループ。イーグルから3サルコウ、下りてすぐスプリットジャンプの流れも素晴らしい
終盤は曲が変わって、勢いのあるコレオ。スピンの姿勢一つ一つに迫力があって見事だった。終わってガッツポーズ、シーズンベスト
坂本花織 SP:76.95(3) FS:146.70(3) 合計:223.65
「ピアノ・レッスン」♪ 白から黒。冒頭の3フリップはオーバーターン気味になったので単独に。次の2アクセルにすかさず3トウをつけてリカバリー。やや振られる感じの着氷もあったが、2アクセル+3トウ+2トウ、3フリップ+2トウが決まって会場が盛り上がっていく。
手拍子の中、ダイナミックなスピン、リンクを縦断するスパイラル連続のコレオ、3ループが決まればもう大丈夫。
終わってほっぺを押さえて笑顔 得点と順位には少し残念そうだが、シーズンベスト。
エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:80.54(2) FS:153.89(1) 合計:234.43
「You Don't Love Me」「Petite Fleur」♪ 黒にゴールド。登場から場を圧倒するセクシーなムード。目が覚めるような3アクセル 3ルッツ+3トウ、3サルコウ+2アクセル、ジャンプ技術の確かさを見せつける。
ステップはセクシーなだけでなく、緩急のついたエッジワーク。3ループが決まると、「盛り上がっていくわよ~」という感じで観客を煽る仕草をしながら、クリムキンイーグル
最後のスピンは曲より少し早く終わってしまって 笑顔でフィニッシュ。堂々のシーズンベスト。
紀平梨花 SP:83.97(1) FS:138.37(5) 合計:222.34
「Beautiful Storm」♪ 黒からグレー。靴はテープでぐるぐる巻き、今日の調整はどうかな?
3アクセル転倒。次は2アクセル+3トウにした。両手上げ3ループ、ステップもしっかりレベル4を取るが、3ルッツ+3トウで転倒、ちょっと合わない日だったか。
それでも片手上げ3ルッツ+2トウ+2ループ、ラストの3サルコウまで頑張った。終わって応援席に向かって手を合わせる。謝らなくていいんだよ
得点と順位を見たみんなの表情、2位を守れた?・・・2位のコールに一安心
結果、1位トゥクタミシェワ、2位テネル、3位坂本、4位サモドゥロワ、5位紀平、6位ベル。やはり後半のアメリカ日本ロシアが強かった。7位ピレッダ、8位メイテ、9位ルカヴァリエ、10位デールマン、11位ロデギエロ、12位シャルトラン。
チーム順位は、アメリカ117ポイントで優勝、日本104ポイント2位、ロシア102ポイント3位。4位フランス75ポイント、5位カナダ73ポイント、6位イタリア69ポイント。
アメリカが圧倒的に強かった・・・
表彰式、日本チームには荒川静香さんからメダルが贈られた。みんな、お疲れ様
フィギュアスケート・ 世界国別対抗戦2019、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
三浦璃久/市橋翔哉 SP:44.93(6) FS:92.98(6) 合計:137.91
「ワルシャワ協奏曲」♪ 赤、黒。3ツイストは顔の脇で受け止めるような形になったが、うまくキャッチ。3トウで手をついた翔哉くんだが、頑張って2トウもつける。2アクセルを下りたと思った直後の転倒、惜しい。
SPで上げきれなかったリフト、今日はしっかり持ち上げた。璃久ちゃんのスプリットポジションはもう一息かな。
アシュリー・ケイン/ティモシー・ルデュク(アメリカ) SP:66.91(5) FS:125.24(5) 合計:192.15
「ウォリスとエドワード~英国王冠をかけた恋~」♪ グレーつなぎ。スムーズな3ツイストから、サイドバイサイドの3ループを跳んで男性はちょい片手つき。サルコウで女性が転倒してコンビネーションにできなかった。
スロー3ルッツ(フリップ?)さらに3サルコウが素晴らしい。コレオやちょっとした振付の所作で映画の世界を描いている。
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:68.38(4) FS:131.84(3) 合計:200.22
ピンク・フロイド・メドレー♪ 黒系。あまり高さはないが回転の速い3ツイスト、サイドバイサイドの3サルコウ+2トウ+2ループがそろった! 単独の3トウで男性の転倒がもったいない。スロー3ループ、3サルコウともダイナミック。
リフトでは男性が女性のヒップあたりを片手でホールド、女性が完全にノータッチで迫力。終盤はカッコよく盛り上げた
<G2>
ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:69.77(3) FS:130.85(4) 合計:200.62
「トリスタンとイゾルデ」♪ グレーと紫、グレーとブラウン。ぴたりとそろった3サルコウから、ぐいっと投げ上げる3ツイスト。スロー3ループは下りてきれいにイーグルに。
コンビネーションジャンプは2トウ+1トウになったが、大きな乱れにはならず。どのリフトも上がり方からポジション、下ろすところまで滑らかで危なげない。全体に出来がよかった。
キス&クライでカメハメ波出すのはリッツォ
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:73.48(2) FS:152.52(1) 合計:226.00
「Wicked Game」「The Last Feeling」♪ ダークグレーつなぎ。3ツイスト高く、3トウ+2トウ+2トウのシンクロぶりがものすごい 3サルコウもぴたり。スロー3フリップと3サルコウ、高さと幅の美しさ
ダンスリフトなどの振付が美しいコレオ。リフトで男性がイーグルしたり、女性が逆さまで前傾したり、ラストは持ち上げたまま男性が膝をつき抱えてフィニッシュ。
完璧 さすがヨーロッパ・チャンピオン。氷に寝転んで感激。もちろん自己ベスト
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:75.80(1) FS:141.32(2) 合計:217.12
「Toi et Moi」♪ 黒。3ツイストは女性が縦姿勢に近いのが面白い。サイドバイサイドの3トウ+2トウ+2ループは決まったが、サルコウは2回転に スロー3ループが曲の切り替わりで無音になる瞬間に決まったのがステキ
どのリフトも大きく構えずにすっと行えるのが強い。
ただ、直前のジェームズ/シプレに比べると、今日はスピードがもうひとつだったかな。
結果、1位フランス、2位ロシア、3位カナダ、4位イタリア、5位アメリカ、6位日本。
チーム順位は、アメリカ99ポイントとリードを保ち、日本86ポイント、ロシア81ポイントと少し差が詰まった。カナダ69ポイント、フランス66ポイント、イタリア61ポイント、このあたりは大きな変化なし。
さて、女子フリーでどうなる
世界国別対抗戦2019、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
アレクサンドル・サマリン(ロシア) SP:71.84(12) FS:158.53(9) 合計:230.37
「ザ・グレイティスト・ショーマン」♪ 赤ジャケ。今日はよく頑張った。4トウ+3トウ決まり、3アクセル+2トウ+2ループも入る。2本目の3アクセルは軸が歪んでステップアウトしたが、3ルッツ+2トウ、3フリップと最後まで跳びきった。
トランジションからすっと跳ぶ3ループが実はカッコいいかも コレオシークエンスも力が入っていた。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:72.56(11) FS:132.11(12) 合計:204.67
「Take Me to Church」♪ 黒に赤のストーン。4回転予定のルッツは2回転に抜けてしまったが、3アクセルをうまくまとめる。4トウループも入ったが、終盤少し疲れて乱れが出た。
いつも感情を強く押し出す若さ溢れる滑り
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:79.68(10) FS:148.68(11) 合計:228.36
「Dance Pieces」♪ 赤に黒をさして。いきなり4ループ、決まった 4ルッツは転倒、2本目の4ループは回避したのか偶然か3回転に。構成を変えて単独3アクセル、3フリップ+オイラー+3サルコウなどを跳んできた。
ついこの間まで、お茶目にチャップリンを演じていた少年だったのに、芸術性の強いプログラムを真摯に演じるようになった。どんな大人のスケーターになっていくのか、楽しみ
キーガン・メッシング(カナダ) SP:79.75(9) FS:178.04(4) 合計:257.79
チャップリン・メドレー♪ 燕尾服風。今日はジャンプが軽やか!ルッツこそ3回転になったが、4トウ、3アクセル+2トウと着氷も柔らかい。つなぎの一部のように跳ぶ3ループからステップに入る流れ、素晴らしい。
後半4回転予定のトウは3回転になったが、+3トウで足したら同じ(というわけにはいかないが
) 最後のジャンプが鮮やかな3アクセルというのはいい。
キレキレのボードビルショーそのもののコレオ、観客は堪能
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:85.22(8) FS:153.83(10) 合計:239.05
「In This Shirt」♪ 白からブルーのグラデーション。氷についた手を中心にぐるっと回る振付から。4トウは転倒したが、3ルッツ+3トウや3アクセルは安定している。後半3ルッツ+オイラー+3サルコウでこらえきれなかったのが惜しかった。
ふっと空気を変えるように一気に加速していったり、大きなピボットを見せるコレオなど、表現する技術が凄い。
ナム・ニューエン SP:87.57(7) FS:164.40(7) 合計:251.97
「ラ・ラ・ランド」♪ 白シャツ。4トウは2回転になったが、4サルコウ+3トウが入った 3アクセル+2トウ、少し傾いたけど着氷は安定。ステップでストーリーを語るように、2本目の4サルコウばっちり。3アクセルは音とぴったり合って盛り上がる。
すっかり笑顔でコレオ、観客やジャッジと視線を交わしながら楽しませてくれた。フリー、トータル共にシーズンベスト
<G2>
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:87.64(6) FS:172.89(5) 合計:260.53
クイーン・メドレー♪ 白黒。4トウ、もう自信を持ってきれいに決めたら、後は3アクセル+2トウ、3ルッツ+3トウと淀みない。時折歌を口ずさみながら滑らかに曲に溶けこんでいくコレオ、後半3アクセルも美しい。ノーミス?と思ったら、最後のルッツが2回転に。
苦笑いしつつ、曲が変わればノリノリのステップ、踊りながら「エッジも正確」と解説・織田信成さん。終わっておでこをピシャリ しかし自己ベスト更新でコーチが絶叫
アンドレイ・ラズキン(ロシア) SP:88.96(5) FS:160.37(8) 合計:249.33
チャイコフスキー「ロミオとジュリエット」♪ 黒グレー白。4トウは傾いて片手をついたが3トウをつけられた。単独4トウはきれいに下りて、両拳を突き上げる振付に。3アクセルも軸が傾くのに上手く下りる。
後半のジャンプは少し流れが弱かったが、最後まで頑張った。「バレエの基礎があって王道のプログラムが合っている」と織田さん。
今回は、“彼女”のエリザベータ・トゥクタミシェワが一緒で喜んでいるらしい
田中刑事 SP:89.05(4) FS:169.79(6) 合計:258.84
ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」♪ クリーム色シャツ黒金ベスト。冒頭のサルコウが3回転になると、次を4トウに変えてきれいに決める。3アクセル+3トウはひゅっと高く上がる。速くなる曲できびきびしたステップ、3フリップ+オイラー+2サルコウ、さらに曲が盛り上がるところでターンからの3ループが決まると、一気にクライマックスへ。
体を大きく使いながら、ぐいぐいとコレオ。今季最高の演技で自己ベスト
宇野昌磨 SP:92.78(3) FS:189.46(3) 合計:282.24
ベートーヴェン「月光ソナタ」♪ 群青色。4フリップ+3トウ、4フリップ、迷いなく、きりっと決めた 大きなイーグルのコレオから、4サルコウで片手をつき、少しステップアウト。ちょっと微笑むような表情で、決めれば世界初という3アクセル+4トウに挑み、傾いて転倒。「回りたくて右肩が」と織田さん。しかし回り切っていた
2本目3アクセルはこらえて単独に、ラストの3サルコウを+オイラー+3フリップとした。
ステップのレベルが取れない、、、これは来季の課題になりそう。
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:100.51(2) FS:198.50(2) 合計:299.01
「グリーン・デスティニー」♪ 白グレーのマオカラー風。両手上げ4ルッツ、鮮やか 4サルコウ、4トウとクリーンに決めていく。3アクセル2本も難なく、最後の3ルッツ+オイラー+3サルコウまできっちり。両手上げジャンプは、軸を真っ直ぐにするのに役立ってるのかも?
三味線や太鼓に乗ってカンフーの所作を織り込んだステップ、ぴしぴしとポーズを決めながら、シットスピンから膝をついてフィニッシュすると、拳で氷を叩いて喜んだ。
キス&クライで濱田先生にお辞儀 得点を見て大喜び
自己ベスト大幅更新。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:101.95(1) FS:199.49(1) 合計:301.44
「Land of All」♪ 黒の胸元に白い煙のような模様。4サルコウ、3アクセル+2トウ、4トウ+3トウ、危なげない。後半の単独4トウ、単独の3ルッツなんてただの練習か 3フリップ+オイラー+3サルコウと問題なし。2本目の3アクセルでちょいステップアウトしたのが唯一のミス。
「ジャンプのとき腕を上下にずらした姿勢で、腕を重ねるよりもっと締めることができている」と織田さんの解説。スローで見ると、なるほど手が重なってない。なるほど~
「スケジュールが厳しくて、いつもより滑ってない」と織田さん。無理せず楽に滑っても余裕のトップ。
結果、チェン1位ジョウ2位とアメリカが1、2。日本は宇野3位田中6位、カナダがメッシング4位ニューエン7位と少し巻き返した。イタリアはリッツォが5位だがグラスル11位と伸びきれず。ロシアはラズキン8位サマリン9位と少し落とした。フランスはエイモズ10位とシャオ・イム・ファ12位。
チーム順位は、アメリカが91ポイントとリードを広げ、日本は79ポイントで2位を守る。ロシア70ポイント3位、カナダ59ポイント4位、フランス54ポイント5位、イタリア52ポイント6位。4位から6位は明日順位変動もありそう。
明日は競技最終日。さて、どうなる
世界国別対抗戦2019、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:72.56(11)
「Archangel」「Flying」「Star Sky」♪ 白からブルー。3回転?と思うくらい軽やかに4ルッツを跳んだ 3アクセルも下りるが、4回転予定のトウが1回転に
根性で3トウをつけた。
ステップは力強く、骨太な演技。コーチはブライアン・ジュベール。
アンドレイ・ラズキン(ロシア) SP:88.96(5)
「I Put a Spell On You」ジョー・コッカー♪ 黒。4トウ、3アクセル、3ルッツ+3トウ、どのジャンプもスムーズで無駄な力が入っていない。膝をついて滑る動きなどを入れたステップもしなやか。世界選手権の後、さらに上手くなってる! シーズンベスト。
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:85.22(8)
「Horns」♪ 紫。今日も弾けるような体の動き。4トウは少し傾いたが大丈夫。ルッツは少し乱れたので2トウをつける。スケートでしかできない動きに目が離せないステップ、手なし側転とか、グルーヴ感に溢れてカッコいい。
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:79.68(10)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 白Vネック。丁寧に跳びにいった4ループ、決まった ここは単独に。先に3アクセルを跳び、イーグルにつなげる。じわじわと盛り上がる曲で、ドラマチックに表現するステップ。自己ベストまであと少し。
ナム・ニューエン SP:87.57(7)
「That's Life」フランク・シナトラ🎵 白シャツ黒Vネックセーター。ストリーミングのトラブルで終盤しか見られなかったが、4サルコウ+3トウ、3アクセル、3ルッツと完璧 小粋な仕草に目配せに、浸り切って充実のフィニッシュ。シーズンベスト。
田中刑事 SP:89.05(4)
「Memories」♪ 黒。するするっと浮いた4サルコウ、ふわっと着氷。3ルッツ+3トウも安定。3アクセルはちょい片手をついたが、きっちり回って下りている。
エレキの音色にしっかりエッジも乗って、美しい旋律が際立つステップ。この出来が世界選手権でほしかった、、、
シーズンベストでトップに
<G2>
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:87.64(6)
「Volare」♪ 白シャツにワインカラーのパンツ。柔らかなスケーティングから、4トウでやや傾いたがうまく押さえる。3アクセル難なく、3ルッツ+3トウは下りてきれいなツイズルで出ていく。しっとり沁みるゆったりしたステップ、何度見ても心地よいプログラム。
アレクサンドル・サマリン(ロシア) SP:71.84(12)
「Cold Blood」♪ グレーに木の根のような模様。すごく大きな4フリップだったが転倒 続く4トウも転倒は痛い
3アクセルが決まったのはよかった。気持ちを切らさずに懸命のステップだったが。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:79.75(9)
「You've Got a Friend in Me」♪ グレーシャツ、チェックベストにタイ。一気にスピードに乗って、4トウはしゃがみこむような着氷でちょっとステップアウト。3アクセルも膝を深く曲げて押さえる。3ルッツも完璧ではなかったので、つけたのは2トウ。
マイケル・ブーブレのボーカル、ビッグバンド風アレンジのスイング、何度見ても楽しい
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:100.51(2)
「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ🎵 白からブルー。変な緊張なくスムーズに跳べるようになったジャンプは、両手上げ4ルッツ+3トウ、4サルコウ、3アクセルと鮮やか。気持ちに余裕を持って音を表現できていた。
見事なシーズンベストで3桁 コーチ席には濱田先生
スケーティングがスムーズになって、ジャンプが回転不足判定とならずに下りられるようになったのは濱田コーチのおかげ
宇野昌磨 SP:92.78(3)
ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ ブルーグレー。曲を前シーズのものに戻して。4フリップ、回りすぎそうになるがなんとか抑える。4トウで傾いてオーバーターン、なんとか2トウはつけたが・・・。3アクセルは流れよく、きれいなイーグルにつなげた。
彼の魅力であるステップが、やや迫力が出ないような 速報でレベル2と出たが、ジャッジスコアでは3だった。あともう少し、、、と思ってしまう。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:101.95(1)
「キャラヴァン」デューク・エリントン🎵 白シャツにグレーのベスト。心身の充実ぶりがにじみ出てくる。シェイクしながら立ち上がっただけで盛り上がる会場。3アクセル、楽にきれいに下りる跳び方を完全に身につけた。4トウもあっさり、後半3ルッツ+3トウ。
無理をしなくてもいいので4回転は1本だけ。その分、軽快に踊っていた。
結果、チェンとジョウのアメリカ勢が1、2フィニッシュ、3位4位に宇野と田中の日本勢。ロシアは5位ラズキン12位サマリンとやや出遅れ。リッツォ6位グラスル10位のイタリア、7位ニューエン9位メッシングのカナダ、エイモズ8位ファ11位のフランスとなった。
全体のチーム順位は、1位アメリカ50ポイント、2位日本48ポイント、3位ロシア38ポイント。さて、どうなる?
番組表を見てたら、テレビ朝日23:10「関ジャム 完全燃SHOW」にゴスペラーズの名前が
「なぜ気持ちよく聞こえる?アカペラの疑問を徹底解剖」だそうで、Little Glee Monsterと共演するそうな。
最近テレビで見てなかったゴスペラーズ、録画せねば
フィギュアスケート・世界選手権2019、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:63.24(28)
「Blue Skies」♪ 紺のシャツ黒タイにグレーのパンツ。きれいな3アクセルで男子の競技が始まる。4トウは回転足りずステップアウト。後半の3ルッツに3トウをつけてリカバリーしたが、回転不足判定に。
スピンの入りに工夫があったが、放送で改めて見ると、ちょっと硬いかな
アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:63.25(27)
「I Step Out For A While」♪ 黒Tにブルーグレーのジャケ。3アクセル頑張った(回転不足だけど)。3フリップ+3トウはまとめたが、ルッツが1回転に 体を大きく動かして、クールな曲に合わせていった。ステップは「不明瞭なターンが多い」と解説・岡崎真さん。
ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:55.73(32)
「Milonga de mis amores」♪ 左が白半袖、右が黒赤ジャケ。いきなりルッツが2回転に 3ループ+2トウ、後半2アクセルはまとめる。コミカルな振付を細かいところまで演出する。ステップは「丁寧」と岡崎さんが褒めていた。
ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:73.63(24)
「To Build A Home」♪ 白から水色シャツ。真っ直ぐ細い軸が作れた3アクセル、3ルッツと問題なく、後半3フリップ+3トウも大丈夫。「ジャンプ前の構えが長く、着氷後の流れがもう少し」と岡崎さんは厳しいが
スピンの姿勢をきれいにレベル4をそろえ、ステップは柔らかく、スケーティングが随分きれいになった。
スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:60.66(31)
「Caruso」アンドレア・ボチェッリ♪ 白ブラウス、顎鬚で渋く。この曲を聴くとデニス・テンを思い出す 3アクセルは少し傾いたが下りる。3ルッツ転倒、3サルコウ+3トウ決まる。滑り全体はしっとりと、切ない曲とよく合う。コンビネーションスピンで「最初のキャメルが回転数が足りない」と岡崎さん指摘の通り、V判定だった。
<G2>
ピーター・ジェームズ・ハラム(イギリス) SP:66.06(25)
「Smooth Criminal」マイケル・ジャクソン🎵 濃い青。いきなりMJの動きで惹きつける。3アクセルはステップアウトしたが、3ルッツ+3トウは高さが出た。つなぎの中でバレエジャンプやバタフライ、沸かせる。スピンもわりといい姿勢。
終わって滑り切れた嬉しさ満開
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:79.17(17)
「Bang Bang」♪ 黒。引退を決めていて、これが最後の世界選手権。4トウは手をついたが、足を上げてからの3アクセルは高く、3ルッツ+3トウは滑らかに決まる。「一つ一つの音を捉えて丁寧」と岡崎さんが評価するステップでレベル4。
終わって笑顔で手を叩く。キス&クライでは肩にピカチュウを乗せて
ヴラジミール・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:81.46(16)
「Abbey Road Blues Era」♪ 黒にストーンでVライン。細身ですらっとした18歳。冒頭のコンビネーション予定の4トウは単独できれいに、3アクセルも回転が速い。後半に3フリップ+3トウが入った。
スピンの姿勢で足がピンと伸びて爽やかな印象を与える。ノーミスで笑顔のフィニッシュ、シーズンベスト更新
アンドレイ・ラズキン(ロシア) SP:84.05(11)
「I Put a Spell On You」ジョー・コッカー♪ 黒。コフトゥンに代わっての出場。滞空時間が長く感じる4トウを下り、3アクセルはきれい。3フリップ+3トウ問題なし。キャメル姿勢では足が水平より高く上がる。
曲の世界に溶け込んだいい流れのプログラム。
ダニエル・サモーヒン(イスラエル) SP:82.00(15)
「Senza Parole」イル・ディーヴォ♪ 黒。冒頭の4トウ、きれいに下りたら3トウをつける。予定を変えて4サルコウを入れたが惜しい転倒。後半にした3アクセル決まる。
ドラマチックな男性ボーカル曲で、スピードがあって細かい動きだがしっかり大きく見せるステップでレベル4。スピンもレベル4をそろえられた。時間オーバーの減点がもったいないが、キス&クライでは満足げ。
ブラク・デミルボガ(トルコ) SP:60.79(30)
「I'm Not The Only One」サム・スミス♪ 黒に白を重ねて。3アクセルはうまく下りたが、3ルッツ+3トウは少しステップアウト。ステップの途中で一瞬引っかかってふらついたり、フライングキャメルスピンを途中でやめるような形になったり、本来の出来ではなかったようだ。
インタビューでリトヴィンチェフが「迷子になりそうで出歩いてない、高層ビルばかりで」「散歩してみたい」というのが可愛かった
<G3>
ルーカス・ブリッツギ(スイス) SP:54.58(34)
「Love Is a Bitch」♪ 薄茶から濃茶。トリプルアクセルはきれいに下りたように見えたが、回転不足判定だった。3ルッツ、3フリップ両方で転倒は痛い
ブルースの雰囲気をうまく表現していたが、スピンもV判定など不本意な出来だったか。
ルック・マイアーホーファー(オーストリア) SP:65.78(26)
「Bonga」♪ 紺、肩にストーン。ルンバでムーディーにスタート、3ルッツ+3トウは余裕で、アクセルはダブル。サンバに変わってホイッスルと共に3フリップを下り、パーカッションでラテンらしいステップを踏んでいく。
スピンの回転が遅めで「回転数足りてるでしょうか」と岡崎さんに心配される
コーチは一人が黒キャップ、一人が黒ハット。得点には納得
イゴール・レズニチェンコ(ポーランド) SP:50.15(35)
「Give Me Love」♪ 黒に近い濃茶。4トウ転倒、3アクセルも転倒(ダウングレードが痛い)、ルッツが1回転になったが根性で3トウをつけた。ステップはたたみかけるボーカルと合っててよかったし、大きなバレエジャンプも印象的。最後まで気持ちを切らさなかったのは偉い。
イワン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:62.99(29)
「Domani」アンドレア・ボチェッリ♪ 白カットソー。3アクセルで大きくステップアウトして両手をつき、3ルッツ+3トウも少しステップアウト。3フリップで転倒してしまった。
キャメルスピンで軸足もフリーレッグもきれいに伸びていて、イリュージョン(ウィンドミル)もとてもきれい。スピンを出るところは首を後ろに残す回転で、非常に美しく見える。ジャンプがはまったプログラムをいずれ見たい。
ドノヴァン・カリーヨ(メキシコ) SP:54.99(33)
「Jazz Machine」「Picante」♪ 黒にピンク。登場から場内歓声、最初の腰くねくねから会場を沸かせる。しかしアクセルが1回転に 3ルッツ+3トウ転倒、3フリップもステップアウトとジャンプ乱れた。
魅力たっぷりの踊りはいつもどおりだったが・・・
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:78.26(21)
「Prelude Age of Heroes」「Tears of the Sun」♪ 青。4トウは膝を深く曲げて耐え、4回転予定のサルコウは3回転で+3トウに。3アクセルは鮮やか。全体としてはまとまったけど、スピンはところどころ回転数が足りない部分があったようで
<G4>
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:88.24(7)
「Horns」♪ 黒系。軸の細い4トウがびしっと入り、すぐイーグルに繋げてカッコいい。3ルッツ+3トウは少しオーバーターン。3アクセルは少し前傾したがこらえる。
シットスピンで伸ばした足の下に腕を伸ばすユニークな姿勢。つなぎの中で面白い動きがたくさん、ステップでは手無し側転も
素晴らしい出来に、終わってガッツポーズ、得点に嬉し涙。
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:82.67(12)
「Bloodstream」♪ 黒に黄色で模様。4サルコウは回り切ったのに転倒、惜しい。3アクセル、後半4トウ+3トウをきれいに決めてリカバリーはできた。スピンの回転は割と速い。
ドビュッシー「月の光」のメロディを序盤とラストに使っている。最後のスピンが終わって「月の光」で余韻を残す振付、観客はみんな知っているので、スピンが終わっても慌てて拍手しないのだった
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:86.96(8)
「Who Wants to Live Forever」♪ グレーのシャツ。4サルコウ下りて、ちょっとこらえたが2トウつける。3フリップはまるで教科書 3アクセルは少し詰まったが大丈夫。
つなぎの膝曲げイーグル、ピンと足を伸ばしたキャメルはエッジ変更もクリアにわかる。スピードとコントロール、兼ね備えたプログラム。
ジュンファン・チャ(韓国) SP:79.17(18)
プロコフィエフ「シンデレラ」♪ 黒。4サルコウ、きれいに流れたが回転足りず。3ルッツ+3ループは見事!3アクセルでステップアウトして両手をついてしまった。
時計の音がカチカチ、シンデレラが時間に追われて急ぐ場面でステップ、イナバウアーなども入れてじっくり見せる。コンビネーションスピンにはレイバック姿勢も入って、ちょっと可愛らしい
本来の出来ではなかったのかな。
田中刑事 SP:78.76(19)
「メモリーズ」ゲイリー・ムーア♪ 黒Vネック。大歓声の中に登場。サルコウが2回転に 3ルッツ+3トウ、後半3アクセルとスムーズに決めただけに、サルコウが惜しすぎる。
大きな動きをエレキの音と合わせながら、情感豊かにステップ。いいプログラムなのに・・・
ナム・ニューエン(カナダ) SP:82.51(13)
「That's Life」フランク・シナトラ🎵 紺セーターに白襟。4サルコウ+3トウ、しっかり決める(岡崎さんは「回転が怪しい」とチェックしてたが、判定はOK)。3アクセルは少しふらついたが耐えた。ステップの一部のようにさりげなく3フリップを跳ぶ。
曲の雰囲気に溶け込む小粋な所作をたくさん織り込んで、本人も楽しそうにステップ。ラストのポーズが、そのまま満足な演技のガッツポーズになった
<G5>
ジン・ボーヤン(金博洋、Boyang JIN)(中国) SP:84.26(9)
「While My Guitar Gently Weeps」♪ 黒半袖。ギターソロに乗って加速、4ルッツを跳んだが転倒、4トウはきれいに下りて2トウをつける。3アクセルを下りてそのまま流れながら振付、カッコいい。
ロックのリズムにしっかり乗りながら、スピード感のあるステップ、なかなか魅せる。エッジがゴールド、名前と目標が“金”かな
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:74.74(23)
「Papa Was a Rollin Stone」「Barrett Strong」♪ 紫シャツ黒ジャケ黄色パンツ。予定を変えて最初は3フリップ、とてもきれい。3アクセル転倒 ルッツが2回転になって、なんとか3トウをつけた。
お地蔵さんのような独特なポジションのシット、ピンと伸びるキャメル、ランビエールさん仕込みの素敵なスピンを目立たせるために黄色のパンツなのかも 遊び心たっぷりのステップは、いつまでも見ていたくなる。
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:93.37(5)
「Volare」♪ 白ブラウスにワインカラーのパンツ。ふわっと舞い上がってすっと下りる4トウ、目が覚めるよう。3アクセルも美しい。3ルッツ+3トウも滑らか。
曲の盛り上がりと共に一歩がよく伸びるステップ、緩急もあって身のこなしも美しい。どの要素もエッジも基本に忠実で、スケーティングが年々きれいになる。
シーズンベスト大幅更新に、大喜びのキス&クライ
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:77.67(22)
「Requiem for a Dream」♪ 濃い青から黒。4トウはやや傾いてこらえ、3アクセルは高さがある。3ルッツで大きくよろけそうになって、2トウしかつけられなかった。
きびきびと激しく動くステップは彼らしい。
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:94.17(4)
「エクソジェネシス交響曲第3部 贖い」ミューズ🎵 白からブルーのグラデーション。4ルッツ+両手上げ3トウ、決まった 4サルコウは上から見て流れが止まった感じだったが、やはり回転不足判定。3アクセルは問題なさそうに見えたが、放送で見るとけっこうぎりぎり
長身を大きく使って丁寧に踏んでいくステップ、コンビネーションスピンのシット姿勢から膝をついてフィニッシュ。
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:78.38(20)
「Cold Blood」♪ ダークグレー。冒頭のルッツが2回転になってしまった 4フリップ、傾いたがなんとかこらえて2トウをつける。3アクセルも着氷で頑張った。
スピンもステップも全部レベル4が取れているが、前半のジャンプ前など、つなぎが少なく感じた。手や腕の所作でそれなりにアクセントはつけてたけど、あまり面白みが感じられないプログラムのような
<G6>
羽生結弦 SP:94.87(3)
「秋によせて」♪ 透明感のあるブルー。固唾をのんで見守る観客の前で、イナバウアー、イーグルからサルコウ、、、2回転に ターンからの3アクセルはそのままツイズルに、4トウ+両手上げ3トウはイーグルにつなげる。
きれいな輪になるドーナツスピン、腕と手で様々な表現を見せていくシットスピン。トトトッと走り出しながら音を奏でていくステップ。
その滑りは、別格
宇野昌磨 SP:91.40(6)
「天国への階段」♪ 紫。4フリップ、転倒 「ジャンプが上がり切ってない」と岡崎さん。4トウには無理せず2トウをつける。3アクセルはイーグルにつなげて拳をきゅっ
フラメンコのリズムで次第にテンポアップするステップ、エッジがクリアで力強くて、今日もカッコいい 会場で見ると、スピンの各姿勢を横から見たところが、とてもきれいだとわかった。
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:96.81(2)
「Love Is a Bitch」♪ 黒に青ライン。あれ?という間にするっと跳んでしまう3フリップ、3アクセルももう、彼にとって難しいジャンプではなくなった。後半の3ルッツ+3トウ、気持ちいい。
どの一歩、どの動き、ずっと惹きつけられる。バレエジャンプまでさりげない。素敵なステップを見せてフィニッシュ。
高得点のシーズンベストに大喜び
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.23(10)
「I Belong to You」ミューズ🎵 黒と白。最初の4トウ、3回転で下りてしまった ルッツも3回転であとは2トウをつけるしかない
3アクセルはきれいに下りてイーグルにつなげた。
ボーカルのパートでステップ、音楽とよく合っていて見せどころ。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:82.38(14)
「You've Got a Friend in Me」マイケル・ブーブレ♪ グレーシャツ、チェックベスト。4トウで転倒、3アクセルは膝を柔らかく使って流れる。バレエジャンプから3ルッツは下りてすぐジャンプして脚を打ち合わせる振付、あえてコンビネーションにしなかった模様。「こういう場合は先にやったほうを+comboにします」と岡崎さん。
ミスがあっても、楽しすぎる。彼自身の滑りが持つ音楽性が表れるプログラム
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:107.40(1)
「キャラヴァン」デューク・エリントン🎵 黒と白。全身シェイクからスタート、ゆったり3アクセルを決め、4ルッツ頑張る。4トウ+3トウもOK。
軽快な曲にのって、スピンもステップも体のキレがよく、本人も生き生きと楽しんでいるのが伝わってくる。これは凄い
結果、圧倒的な演技でチェンがトップに立ち、2位に4回転なしでパーフェクトだったブラウン、3位羽生。4位ジョウ、5位リッツォ、6位に宇野。
エイモズ7位、ブレジナ8位、ジン・ボーヤン9位、コリヤダ10位。グランプリファイナルに進出したメッシングが14位、チャ・ジュンフアンが18位はちょっと出遅れ。田中刑事19位。
そしてフリーで・・・明日じっくり見よう
フィギュアスケート・世界選手権2019、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ナターシャ・マッカイ(イギリス) SP:56.40(21) FS:95.16(21) 合計:151.56(21)
サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ 白にグレー。ジャンプの軸があまり細くない。アクセルが1回転になったが、大きなミスはなかった。
アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) SP:56.69(20) FS:108.62(16) 合計:165.31(17)
「Grand Hotel Budapest」♪ 青。3ルッツや3トウ+3トウをしっかり決めてきた。「後半疲れてきてジャンプの浮きが悪くなった」と解説・中庭健介さん。それでも回転不足判定はなく、シーズンベストも更新できた。
ロリーヌ・ルカヴリエ(フランス) SP:56.81(19) FS:113.78(15) 合計:170.59(15)
「I'll Take Care of You」♪ 黒のスリップドレス。ジャンプは少しこらえたり、回転不足があったりと安定しなかったが、後半きれいなルッツとループを決める。ステップでレベル4が取れ、ほどよい色気でブルースを表現。
アレイン・シャルトラン(カナダ) SP:55.89(22) FS:93.08(23) 合計:148.97(23)
「サンセット大通り」♪ ワインカラーにストーンで花たくさん。ジャンプがなかなか決まらなくて 3ルッツにつけたトウが変な下り方の2回転になってしまい、アクセルも1本シングルに。2アクセル+オイラー+3サルコウで転倒。
シットスピンのユニークな姿勢や、ドラマ性のあるレベル4のステップもあったが、かなり不本意な演技になってしまった。レイバックスピンでチェンジエッジすると少しぐらつくのがいつも気になる
イサドラ・ウィリアムス(ブラジル) SP:55.20(24) FS:88.02(24) 合計:143.22(24)
「マラゲーニャ」「Rocio de todos los campos」♪ 赤スカートに花たくさん。「体が固い」と中庭さんが言うとおり、アクセルやフリップが1回転になってしまった。後半3ループや3ルッツをきれいに決めたが、ラストのアクセルがまたシングルに。ちょっと元気がなかった。
エヴァ・ロッタ・キーブス(エストニア) SP:55.38(23) FS:94.61(22) 合計:149.99(22)
「Michalel Meets Mozart」♪ 赤。冒頭でも3の2アクセル+3トウは高さがあってとてもよかったが、フリップの転倒、3トウでステップアウトなどのミス。でも3フリップ+2トウ両手上げはきれいに決めた。
<G2>
エリスカ・ブレジノヴァ(チェコ) SP:57.13(18) FS:96.32(20) 合計:153.45(20)
「Survivor(トゥームレイダー)」♪ 黒系。最初の3ルッツ+2トウはよかったが、フリップ転倒。2本目の3ルッツも転倒、決まったジャンプはダイナミックなんだけど。
「スピンの種類やステップの位置も予定と変えていた。何か調整しながらだったのか」と中庭さん。シーズン最後にどうしてそんなことになったのか
コーチと共にミーシャ・ジーも出迎えた。
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:57.18(17) FS:122.70(13) 合計:179.88(13)
「Admiral」「Aurora」♪ ワインカラー。技術的に基礎がしっかりできている。両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3ループ、2アクセル+3トウ+2トウと次々。最後の3フリップを下りると振付の一部のようにガッツポーズしていた。スピン、ステップも全部レベル4獲得。
まだ「これからジャンプに入る~」と準備する感じが長い 15歳と今大会最年少、今後が楽しみ。シーズンベスト大幅更新に嬉し涙
チェン・ホンイー(陳虹伊、Hongyi CHEN) SP:58.53(15) FS:99.06(19) 合計:157.59(19)
「Baghdad」♪ 赤。予定を変えて3トウ+両手上げ3トウから。2アクセルで転倒、3ルッツ+2トウ+2ループは最後でふらついた。それでも終盤2アクセル+2トウ、両手上げ3サルコウと頑張る。
すらっとした長身をきれいに使うと見栄えがする。ここのキス&クライにもミーシャ・ジー
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:62.60(13) FS:123.69(11) 合計:189.29(12)
「Defferente」♪ 濃い赤。両手上げ3ルッツ+3トウをきっちり決め、勢いに乗る。片手上げ3フリップ、2アクセルと決めたが、2本目の両手上げ3ルッツで転倒。とはいえ大きなミスはそれだけで、後半片手上げ3フリップ+2トウ+2ループなど決めてきた。
生き生きと躍動するステップ、タンゴの世界を十分に見せて素敵
ダシャ・グルム(スロベニア) SP:57.58(16) FS:103.58(18) 合計:161.16(18)
「Pretty Hurts」「Only the Winds」「I Was Here」♪ 薄ピンクに少しグレー。自身で振付したプログラム。フリップが2回転になったり、アクセルが1回転になったりのミスはあったが、3ルッツ、3フリップ、3トウ+オイラー+2サルコウ、単独3トウと最後まで頑張った。
自分で振り付けただけあって、表現に気持ちがこもっていた。フリー、トータル共にシーズンベスト。
イー・クリスティ・リョン(香港) SP:58.60(14) FS:118.62(14) 合計: 177.22(14)
「Breath of Life」♪ 黒系。3ルッツ+3トウはじめ、ほとんどのジャンプをしっかりと跳べた。最後の3フリップで両手をついて転倒になったのが惜しい。
力強い曲に負けず、パワフルに滑れていた。ステップもレベル4が取れてよかった フリーのシーズンベスト更新。
<G3>
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:69.19(11) FS:123.48(12) 合計:192.67(11)
サン=サーンス「サムソンとデリラ」♪ ピンクにストーンきらきら。冒頭の3ルッツ+3トウを鮮やかに決め、3フリップ、3ループと順調。女性ボーカルのアリアでしっとりとステップまではよかったが、後半3回転予定のルッツとサルコウが2回転に。
怪我や病気があって、シーズン前半は休んでいた。まずは「ここで滑り切れたことは良かった」と中庭さん。
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:69.50(10) FS:143.97(7) 合計:213.47(7)
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ 赤紫にカラーストーン。癖のないすっきりしたジャンプを次々決める。3ルッツ+3トウは前半と後半で2つ決めた。さらに3ループ+2トウ+2ループなども。
エッジ遣いもシャープで、ステップでレベル4。ほぼノーミスで終わった瞬間、ちょっと涙ぐんだ。シーズンベスト更新。
ニコル・ショット(ドイツ) SP:63.18(12) FS:107.38(17) 合計:170.56(16)
「Pas sans toi」ララ・ファビアン♪ 黒に赤。女性ボーカルのバラードで、丁寧に滑っていく。3フリップ+片手上げ2トウをきれいに決め、3トウでやや傾いて3トウはつけられず、2トウに。その後、3サルコウに1トウから2ループにつなげて基礎点を守った。
ダウングレードになったジャンプもあったが、一つ一つターンを見せていくステップでレベル4、「全体に優雅だった」と中庭さん
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア) SP:70.42(9) FS:138.16(8) 合計:208.58(8)
「バーレスク」♪ 紫でフリンジスカート。今日は元気いっぱい 片手上げ3フリップ+片手上げ3トウ、片手上げ3ルッツ、片手上げ3ループとぐいぐい。ステップではエッジがよく伸びてスピードがある(レベル4)。
曲が変わるところでシャッター音に合わせてポーズ、スピードを上げて後半に入っていく。2アクセル+3トウなども決め、最後のスピンの前には観客を煽る仕草も。
終わって重圧から解放された涙
宮原知子 SP:70.60(8) FS:145.35(6) 合計:215.95(6)
「ブエノスアイレスの冬」♪ 黒で髪に赤い花。全てのジャンプをしっかり上がって素早い回転で回り切る。3ルッツ+3トウ、後半の2アクセル+3トウ、どれも美しい。全ての動きに意味があり、どの一歩も指の動きも身のこなしも、一瞬たりとも目が離せない。
彼女自身が指揮者になって音楽を奏でているかのよう 世界一のレイバックスピン、きりっとポーズを決めて締めくくった。
もう、順位もスコアも超えて、、、泣けた
紀平梨花 SP:70.90(7) FS:152.59(2) 合計:223.49(4)
「Beautiful Storm」♪ グレー系。現在女子で彼女しかできない3アクセル+3トウを完璧に決め、2本目の3アクセルは惜しい転倒。しかし他のジャンプがどれも安定していて「危なげがない」と中庭さん。
何度見ても音楽の魅力を引き出してくれるステップ(レベル4)、滑走姿勢もきれいで、見ていて気持ちがいい。スパイラルからジャンプのコレオから3サルコウをさらっと決めてフィニッシュ。
「よかった」と自分に言ってたかな コーチたちも笑顔のキス&クライ
<G4>
エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) SP:74.23(4) FS:149.57(3) 合計:223.80(3)
「Mumuki」「Sur Regresso Al Amor」「Libertango」♪ 黒。前半はゆったりした曲調のタンゴで、片手上げ3ルッツを鮮やかに決め、3サルコウ+3ループを下りた 3フリップ+2トウ+2トウは全て片手上げで、しっかりとリズムを保ちながら。真っ直ぐな軸と十分な高さのジャンプがあった。
最後の2アクセルまで下りると(下りてからグリッと回ったのが画面からわかったけど)、気迫のこもったタンゴのステップ。シーズン最後に素晴らしいプログラムで締めくくった
マライア・ベル(アメリカ) SP:71.26(6) FS:136.81(9) 合計:208.07(9)
「The Piano」「Experience」♪ グレー系。スピードに乗って滑らかな滑り。2アクセル+3トウ、3ループ、3フリップ+2トウと安定。ステップのエッジ捌きもきれい。曲が変わってじわじわと盛り上げ、雄大なスパイラルや気持ちを最大限に見せる所作のコレオ。終わった瞬間、凄いガッツポーズ
コンビネーションスピンがV判定、どの姿勢が足りなかったかな フリー、トータル共にシーズンベスト。
イム・ウンス(韓国) SP:72.91(5) FS:132.66(10) 合計:205.57(10)
「シカゴ」♪ 黒のフリンジスカート。冒頭の3ルッツは単独にとどめ、後半の3ルッツに3トウをつけた。3サルコウ+2トウ+2ループもきれいに入る。3フリップお転倒が惜しかったが、つなぎやステップで見せるコケットな所作が愛らしい
終わったときの表情はあまり嬉しそうじゃなかったが、シーズンベストは出して10位以内を確定。
坂本花織 SP:76.86(2) FS:145.97(5) 合計:222.83(5)
「ピアノ・レッスン」♪ 白から黒。最初の振付から作品の世界観を伝えていく。3フリップ+3トウの高さとスピード、2アクセルを下りてからのしっとりした流れ。
わかりやすい仕草ではなく、体全体の動きで曲を表現していく。ステップでもスピードが増す。2アクセル+3トウ+2トウまでは完璧だったのに、、、
フリップが1回転に でも、画面を通してもわかる高速のスパイラル連続は彼女ならではの迫力。よく頑張った
アリーナ・ザギトワ(ロシア) SP:82.08(1) FS:155.42(1) 合計:237.50(1)
「カルメン組曲」♪ 黒に赤スカート。ステップの一部のように2アクセル、両手上げ3ルッツ+3トウ、後半3ルッツ+3ループ、、、高難度のジャンプをものすごい完成度で決めてきた。ジャンプを下りてすぐキックやツイズルなどの振付につなげていく。入りも足を高く上げたスパイラル姿勢から2アクセルなど、隙がない。
スピン、ステップの取りこぼしもなく、ノーミスで終わって涙ぐむ。強いて言えば、コレオをもう少しじっくり見せたかったかな。
もちろんトップに立つ。
エリザベット・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:75.96(3) FS:148.80(4) 合計:224.76(2)
「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ🎵 赤。4サルコウ、ついに決めた 両手上げ3ルッツ、3サルコウ+両手上げ3トウなど他のジャンプもきれいだったが、2アクセルでステップアウトしてコンビネーションにできず。次の2アクセル+オイラー+3サルコウは決めたが、コンビネーションジャンプが2つ止まりになってしまった。
それでも、情熱的なステップや回転の速いスピンで最後を盛り上げ、終わった瞬間には拳を突き上げた。几帳面な動きとほどよく力の抜けた自在感の融合は、ロシアと北米のいい所取りかも
最終順位を見て喜びに浸る
結果、ザギトワが圧倒的な力を見せて優勝、2位に4回転を決めたトゥルシンバエワ、3位に復活のメドヴェージェワ。日本勢は4位紀平、5位坂本、ここまで本当に僅差 6位宮原と続いた。7位テネル、8位サモドゥロワ、9位ベル、10位イム・ウンス。
来季枠は、ロシア、カザフスタン、日本が3枠、アメリカ、韓国が2枠。カナダは1枠に減った。
見応えある試合だった
世界フィギュアスケート選手権2019、ペア・フリー(ジャッジスコア)。会場では細かいところが見えなかったので、J SPORTS 4の放送でいろいろ確認しながら
<G1>
ハンナ・アブラジェヴィッチ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:48.66(19) FS:91.36(18) 合計:140.02(18)
「The Hollywood Wiz(シルク・ド・ソレイユ)」♪ 紫、黒。ダブルアクセルは乱れたが、3サルコウ+2トウ+2トウをそろえた。スロー3フリップ転倒、スロー3サルコウはちょっと足をついた。
ラストのスピンで、男性がキャッチフットのキャメル、女性がシットという姿勢の組み合わせが面白い。
「今日は元気がなかった」と解説・小山朋昭さん。
レベッカ・ギラルディ/フィリッポ・アンブロシーニ(イタリア) SP:52.02(18) FS:81.73(19) 合計:133.75(19)
「ボニーとクライド」♪ 赤、白シャツにストライプベスト赤タイ。ツイストはキャッチがぎりぎり サルコウのコンビネーションは女性が1回転で終わってしまった。スロー3サルコウは膝を深く曲げてこらえ、3フリップは少し手をついた。
リフトの最中に男性の足が引っ掛かってふらつき、女性を変な下ろし方に。その後のリフトは慎重にキャリーしたが、「腕を伸ばし切った状態で1回転以上」を満たせずに0点 なかなかうまくいかない、、、
ゾーイー・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:52.45(17) FS:101.25(16) 合計:153.70(17)
「To Build a Home」♪ ピンクベージュ。3トウ+2トウ、そろって下りた! ツイストのキャッチは位置が低めだがきちんと下ろす。2アクセルもきまった。
キャリーリフト、ダンスリフトが素敵なコレオ、スロー3ループと3フリップも頑張った。しっとりとしたスピンでフィニッシュ。
終わって喜びに吠えたボヤジ、涙こみあげるジョーンズ。技術や得点だけではない世界 フリー、トータル共にシーズンベスト。
<G2>
ラナ・ペトラノヴィッチ/アントニオ・ソウザ-コルデイル(クロアチア) SP:53.70(15) FS:100.29(17) 合計:153.99(16)
「The Light of Seven」「The In-Between」「Imperfection」♪ グレーと白。ツイストが高い! 2アクセル+2アクセルのシークエンスで女性が転倒、単独ジャンプは2サルコウで予定通り。「このペアはジャンプがあまり得意でないのかも」と解説・小山さん。
スロー3フリップ、3ループはきれいに下りたように見えたが両足着氷。キャリーリフトは男性が必死で片足 コレオのリフトがアイスダンスのステーショナリーリフトみたいで良かった。
ラウラ・バルケロ/アリツ・マエストゥ(スペイン) SP:55.58(14) FS:106.69(15) 合計:162.27(15)
「2046」♪ グレー系、女性はつなぎ。
フリー、トータル共にシーズンベスト。3サルコウ+2トウは2人の距離が遠くタイミングが少しずれたが、そろって下りた。高さのあるツイスト、スロー3フリップ決まる。コレオのダンスリフトで女性がキャッチフットの姿勢がきれい。
コミカルなSPとはがらっとイメージを変えたフリー、悪くない。
リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:58.77(13) FS:116.54(10) 合計:175.31(11)
「Je ne suis qu'une chanson」♪ 黒つなぎ。この曲好き 高さ回転速度とも申し分ないツイスト。3トウ+2トウ+2トウは男性が3つ目が1回転に。スロージャンプの投げ方が自然で下り方もきれい。2人が大きく離れてから交差するなどの動きを入れる工夫。そろって滑ると膝のラインや手の位置がそろって、とてもペアらしい。
大人っぽいムードが出せるようになってきた。
アニカ・ホッケ/ルーベン・ブロマールルト(ドイツ) SP:53.16(16) FS:113.20(13) 合計:166.36(14)
「Land of All」♪ グレーと黒。ツイストはそれほど高くないが安定していた。3トウ+2トウ+2トウは少しずれたが2人とも着氷。スロー3ループ、「投げた瞬間から回転軸が変わらない」と評価する小山さん。スピンの入りやデススパイラルの出方などに工夫があった。全体の流れが滑らか
フリー、トータル共にシーズンベスト。
<G3>
イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:59.84(12) FS:114.56(12) 合計:174.40(12)
「ロミオとジュリエット」♪ 紺系。3トウ+2トウ+2トウをそろって決めて波に乗る。ツイストは抱きかかえるキャッチになったが、スロー3ループ、スロー3トウとしっかり決めた。コレオで女性を回転させながら持ち上げて下ろすリフト。ペアスピンを終えてステーショナリーリフトのように抱えてフィニッシュ。
ミスが少なく、GOEマイナスはツイストだけ。フリー、トータル共にシーズンベスト。「今後は基礎点の高い要素を入れて」と小山さん。
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:63.65(11) FS:115.01(11) 合計:178.66(10)
「Hello」「Rolling in the Deep」アデル♪ 紫の濃淡。ツイストはキャッチがぎりぎりかな?と思ったら、レベルB止まりだった。コンビネーションジャンプは女性が2つ目で乱れた。スロー3フリップは両手をついたが、スロー3サルコウは片手上げの美しい姿勢 イーグルでのキャリーリフト、膝をついた姿勢から上げるリフトなど、いろいろ見せてくれた。
ミネルヴァ・ファビエンネ・ハーゼ/ノラン・シーゲルト(ドイツ) SP:64.28(10) FS:109.76(14) 合計:174.04(13)
「House of the Rising Sun」♪ 黒に赤を少し。ツイストをまとめたが、3トウで女性が足と手をついてしまい、コンビネーションにできず。3サルコウはそろって決めた。
スロー3ループは片手をついたが大きなジャンプ、スロー3サルコウはきれい。リフトで明らかに途中でやめて下ろさざるを得なかったものがあったが、一応成立して0点にはならずにすんだ。
アシュリー・ケイン/ティモシー・ルデュク(アメリカ) SP:66.93(9) FS:126.88(9) 合計:193.81(9)
「ウォリスとエドワード~英国王冠をかけた恋~」♪ グレーつなぎ。コールされる前から、作品の世界を作っている。レベルもGOEも高く評価されるツイスト、3ループは2人とも頑張る。スロー3ルッツは素晴らしい 3サルコウ+2トウ+2ループもそろって下りた。
スロー3サルコウの転倒はあったが、作品として曲とマッチして美しい流れ、いいプログラム。高得点に大喜びのキス&クライ
<G4>
ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:67.29(8) FS:128.45(7) 合計:195.74(8)
「トリスタンとイゾルデ」♪ グレー系、グレーと茶。3サルコウでは男性がステップアウト、コンビネーションでは1つ目が2トウで乱れてしまった。しかしスロー3ループ、スロー3サルコウと幅と流れが見事。デススパイラルを出たところで女性がイーグルになるのが素敵。リフトは安定していて、要素で音楽を表現していた。
女性の衣装が小さめなのか、お尻がTバックっぽくなっていて、妙に気になってしまった
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:68.67(7) FS:146.52(3) 合計:215.19(5)
「Wicked Game」「Tha Last Feeling」♪ ダークグレーのつなぎ。ツイストのキャッチ位置が高く、GOEは満点に近い。コンビネーションジャンプは女性が2トウ+2トウ+2トウになった(ペアは2トウを3回跳んでも問題ない)。
スロー3フリップのダイナミックさ、キャリーリフトの安定感。入り方が難しいデススパイラル、ラストはリフトのまま膝をついて抱えてフィニッシュ。
SPの失敗を取り返す高得点に満足そう
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:73.08(5) FS:126.94(8) 合計:200.02(7)
「Shine On You Crazy Diamond」「Tha Happiest Days Of Our Lives」「Another Brick In The Wall」ピンク・フロイド🎵 黒系。ツイストはあまり高さが出ず。コンビネーションジャンプは男性が3サルコウ+2トウで乱れて3つ目に続かず、トウループも2回転止まり。スロー3ループは幅と流れが素晴らしい。
終盤曲がアップテンポのなったところ、もう少し“乗れる”感じにしたかったかな。
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリ・コズロフスキー(ロシア) SP:69.99(6) FS:140.31(6) 合計:210.30(6)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ ピンク系に白スカート、黒。大きく交差しながら滑り出し、3サルコウ、3トウ+2トウ+2トウと全く乱れがない。ツイストも問題なく、スロー3サルコウ、スロー3ループは完全に回転し終わってから下りてくるので、着氷後の流れが半端ない。
どの要素もミスなく、クラシックなバレエの世界に浸らせてくれた。堪能した観客のスタンディングオベーション 終わってコズロフスキーは氷に突っ伏した。
もちろんフリー、トータル共にシーズンベスト。ボイコワがオルゴールの中でくるくる回るお人形みたいに可愛い ご挨拶もくるくる
インタビューで「明日はテーマパーク(ディズニーランド?)で楽しめる」と嬉しそうなティーンエイジャー
<G5>
パン・チェン(彭程、Cheng PENG)/ジン・ヤン(金楊、Yang JIN)(中国) SP:75.51(3) FS:140.33(5) 合計:215.84(4)
「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ 赤紫、黒。3サルコウ、3トウ+2トウと2人のタイミングまでそろって下りる。スロー3ループは満点に近く、スロー3サルコウもばっちり。コレオのダンスリフト、いい感じ リフトも淀みなく、ドラマチックな曲とマッチしていた。
終わって拳を突き上げた金くん 笑顔のキス&クライ。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:73.96(4) FS:144.02(4) 合計:217.98(3)
「Toi et Moi」♪ 黒。ひゅっと高く上がるツイスト、3トウ+2トウ+2ループが完璧なシンクロ。3サルコウはわずかにずれたが2人ともクリーンなジャンプ。
スロー3フリップ、空中で若干傾いたように見えたが着氷はきれいに、スロー3ループも鮮やか。
ここから曲がフランス語バージョンから、重厚なバリトンのロシア語バージョンに。力強いフィニッシュ。
シーズンベストでトップに立ち、メダルを確定させる。
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:81.21(1) FS:147.26(2) 合計:228.47(2)
「The Winter」♪ 白からグレー、グレーから黒。高々と放り投げるツイスト、3サルコウと3トウ+2トウ+2トウは男性が着氷で足をついたが、クリーンなジャンプをそろえる。スロー3サルコウ、スロー3ループと着氷後の流れが雄大。情感がにじみ出るスピンやコレオ。男性が片手だけのホールドで女性が姿勢を変化させていくリフト、迫力があった。
終わってガッツポーズのタラソワ、モロゾフの背中を叩いてねぎらった。シーズベスト。
スイ・ウェンジン(隋文静、Wenjing SUI)/ハン・ツォン(韓聰、Cong HAN)(中国) SP:79.24(2) FS:155.60(1) 合計:234.84(1)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 紺、黒。女性が男性の靴に手を乗せて逆立ちの振付から。ツイストは片手上げの美しい姿勢、3トウ+2トウ+2トウそろった! スロー3サルコウの流れに男性がスピードを上げて追いつき、そのままデススパイラルに。足を絡めるスピン、そろえる3サルコウ、強い音と同時に完璧なスロー3フリップ。
コレオは組んだり重なったりしてスパイラルやイーグルをするペアが多いが、サイドバイサイドできびきびしたステップ、大人の表現に心を掴まれる。リフトで女性がノータッチのまま変えていく姿勢が鮮やかすぎる。
終わった瞬間、会場が感動に包まれた。何度もハグする2人、素晴らしかった
フリー、トータル共にシーズンベストで優勝を決めた
結果、スイ/ハンが人生最高の演技で優勝、2位タラソワ/モロゾフ、3位ザビアコ/エンベルト。4位パン/ジン、5位ジェームズ/シプレ、6位ボイコワ/コズロフスキー。北米勢では7位ムア-タワーズ/マリナロが最高で、8位デラモニカ/グアリゼ、9位ケイン/ルデュク、10位ツィーグラー/キーファー。
来季枠は、中国、ロシアが3枠、フランス、カナダ、イタリア、アメリカ、オーストリアが2枠となった。
来年は日本のペアも出場できますように