今シーズンを振り返りながら、常々・改めて、思うことあれこれ。
・国際大会派遣が減った
細かく数えたわけではないが、チャレンジャーシリーズとか、年明けのB級大会に派遣される数が減っているように思う。特にペアとアイスダンスは、元々少ないのがさらに少なかった気がする。
小松原組は年内のチャレンジャーシリーズを敢えて希望していなかったそうで、時間をかけて調子を上げたのが四大陸での好成績につながり、作戦は成功だったと言える。ただ試合数が少なかった分、ワールドスタンディングのポイント上積みが少なく、世界選手権リズムダンスの滑走順には不利になったのではないだろうか。
四大陸の後、チャレンジカップはエントリーできたはず。“うたまさ”吉田唄菜/森田真沙也組、“あずしん”田中梓沙/西山真瑚組も、今後の経験のためにエントリーすれば良かったと思う。
ジュニアの“さらあつ”岸本彩良/田村篤彦組も、全日本ジュニアの後は試合がないまま、世界ジュニアに出場した。試合勘みたいなものが、ちょっと鈍っていたのでは? “かほゆう”山下珂歩/永田裕人組をバヴァリアンオープンに派遣したんだから、一緒にエントリーすればよかったのに。
今季からジュニアも、B級国際大会でワールドスタンディングのポイントが付くようになった。世界ジュニアの滑走順が少しでも有利になるようにする意味もある。
・・・日本スケート連盟、お金ないのかな
・両手上げジャンプ
いわゆるタノジャンプ。ほとんど全部のジャンプを両手上げで跳ぶ選手がいる。成功すればいいんだけど、ジャンプ不調で何度もミスが出るようだと、見ていてイライラするのは私だけ?
以前は両手上げ・片手上げが「難しい姿勢」として高いGOEがもらえた。現在は「踏切から着氷までの身体の姿勢が非常によい」としての評価になっている。「難しい」の評価をやめたのは、常に両手を上げるジャンプで練習しているなら、その選手にとって「難しい」わけではないからだろう。
確かに、両手をまっすぐ上げ跳ぶと体がピンと伸びて、美しい姿勢に見える。しかし、手を上げなければ跳べなくなっているとしたら、それはいいことだろうか。ミスした時、普通の姿勢だったら着氷できたのかな?とつい思ってしまう。
「同じ種類のジャンプで手を上げる姿勢を評価するのはプログラム中1回のみ」なんて規定するのは難しいかな スピンのレベルで「プログラム中1回のみ」と指定されているフィーチャーはテクニカルスペシャリストが判定する。しかしジャンプの姿勢がよいかどうかはジャッジが見ることなので、ちょっと無理か。
タノジャンプは、成功確率との兼ね合いで選手本人が決めればいいとしても、プログラム全体の中のアクセントとして取り入れたほうがカッコいいと思うのは私だけ
・演技構成点(Program Component Score)の刻み
常々不思議に思っているんだけど、ジャッジがつける点数、なぜ0.25点刻みなのか。0.10点刻みでもよくない
7.75?もう少し上?でも8.00は高い?と迷ったとき、7.80や7.90をつけることができたら、より正確になるのでは。
今季から、演技構成点の項目が3つに減り、係数が大きくなった。男子SPは1.67、FSは3.33。女子SP1.33、FSは2.67。項目平均が0.25点違うと、男子はSPで0.42、FSで0.83の差、女子はSPで0.33、FSで0.67の差になる。0.0いくつを争う接戦になった時、この差は大きい。
これも思ってるのは私だけだろうか。
・レベルのある要素
ジャンプ偏重になりやすい男女シングルで、スピンやステップをもっと評価するべきという意見は以前からある。スピンとステップの基礎点を上げる方向に行くだろうか。
私は、基礎点を上げた上でレベル間の差を大きくしたらいいと思う。これはアイスダンスでも必須だ! 組んで日が浅いカップルはなかなかPCSが上がらないが、技術点で上に行けるとあれば、しっかり基礎技術を身につけるモチベーションになると思う。
等々、思いを書き連ねてみました
やりやがったな、と思った。
世界フィギュアスケート選手権2024、男子フリーでアダム・シャオ・イム・ファ(フランス)がバックフリップを行った。Illegal element/movement(禁止された要素・ムーブメント)として2点減点されている。
ヨーロッパ選手権のフリーでバックフリップをやって話題になった。日本では否定的な意見が多かったと思う。長野オリンピックでバックフリップをやったスルヤ・ボナリーの意見やISUが検討中という話がNumberの記事になっている。
このブログでも私の意見を書いてみたが(明知故犯/先駆者も懸念)、世界選手権のフリーを見た限り、観客は喜んでいたようだ。またジャッジもコレオシークエンスのGOEに5をつけた人が3人いて、鍵山優真と同じ2.0点を獲得しているので、高く評価されているようだ。
否定的な意見には:
・危険だから禁止されている。減点2ではなく失格にするべき
・氷に大きく傷をつけて、その後の滑走者に影響がある
ヨーロッパ選手権の時は「減点されても余裕で勝てるからやったのは他の選手たちに失礼」という意見があったが、今回はショートプログラムで出遅れ「まさかメダルに届くとは思わなかったので」と言っている。この点はバックフリップ自体の良し悪しより、競技に臨む態度を批判されそうなところだ。
肯定的な意見をまとめると:
・ルールに従って2点減点されているのだから、それ以上責めることはない
・危険というが、4回転やそのほかの要素も同様に危険。ちゃんとできるなら問題ない
・氷に穴があくというが、4回転ジャンプの着氷でも同様
などなど。「禁止といっても減点2程度なら、ISUは本気で禁止しているわけではないのでは」という意見もあった。
減点覚悟で禁止されていることを続けたという点で、ミーシャ・ジーがボーカル入り楽曲を使った例が引き合いに出されるが、危険かどうかや氷および他の選手への影響は関係ないので、比較はできない。
ISUはどんな結論を出すだろうか。なんとなく、ここまでの流れを見ていると、解禁しそうな気がする。
ただし、どの程度危険か(または危険ではないのか)、着氷時の氷の損傷程度と次の滑走者への影響は、ちゃんと検証すべきだろう。
そのうえで解禁するなら「シニアのフリー、コレオシークエンスのみで可能」が妥当だと思う。同時に「リンクにほかの人がいるところで行ったら失格」とすべきだと思う。公式練習、6分間練習、演技終了後フラワーガール/ボーイたちがプレゼントを集めている状況などだ。
また、氷に次の滑走者に影響があるほどの損傷を与えた場合、次の滑走者は氷のメンテナンス(バケツの氷を持ってきて手で埋めるやつ)を要求できるようにしたらいい。
実際に解禁されたら、どのくらいの選手が取り入れるだろうか。怪我なく習得できる選手がどのくらいいるか。運動能力の高い選手が軒並みやるようになったら、今ほど盛り上がらないかもしれない(今、やると盛り上がるのは、禁止要素を敢えてやるというスリルの部分もある)。
何人もやるようになったら、完成度を比較されるだろう。正直、アダム・シャオ・イム・ファのバックフリップは着氷が前かがみで、それほど美しくない。女子でもっときれいにやる人が出るかもしれない。となると、GOEが思ったより高くならない、なんてことになったりして?
ジャッジも「音楽に合っている」「プログラムに合っている」かどうかを判断すると、バックフリップ=高いGOEにならないかもしれない(というか、そうすべきだと思う)。どうしてもバックフリップを入れたかったら、コレオシークエンスのパートに使う曲は合わせる必要が出てくるかも。
解禁したら、ジュニアの選手たちが練習したがるだろう。ジュニアでは引き続き禁止にするべきだと思うが、練習したら若い選手のほうが簡単にできるかもしれない。それで怪我人が続出したら怖い
結局、練習してみたけど習得できなくて競技に入れない人が多く、競技で実施する人は数人に限られるのではないだろうか。逆に実施する人は毎回やることを期待され、調子が悪くてもやらざるを得ず、やってみたら出来が悪かった、転倒した、最悪怪我をした、なんて結果もあり得る。
解禁したけど怪我人が続出するようなら、前より厳しい禁止(失格など)になる可能性もある。そうなったら元の木阿弥
私としては、、、競技では別に見たくはない。解禁された場合、カッコよく決まったら拍手するし、ダサかったら拍手しない。禁止が続く場合、やったらブーイングかな。
世界フィギュアスケート選手権2024、タイミング的に遅めの地上波放送(フジテレビ)は一応録画したが、まだ全部は見ていない。全滑走放送のJ SPORTS 4も初回放送が終了、エキシビションまで録画した。
現役引退を発表した後、フジテレビ現地フィールドキャスターとして大会を取材した本田真凜さん。エキシビションの録画をチェックしたら、イリア・マリニン選手にインタビューしていた。
「お願いします」と日本語で言ったあと、シートを見ながら英語で2つ質問。画面には日本語字幕が出ている。まあまあ自然な感じに聞こえた。しっかり練習してきたようだ。
マリニン選手も聞き返したりすることなく答えていた。おそらく、事前に質問内容を見てもらってあったのだろうが、どの質問をされたのかわからない、なんてことはないようだった。
“彼氏”の宇野昌磨くんは、あまり英語ができないらしいが ランビエールさんの指導を受けるようになって、多少はできるようになったかな? 真凜さんのほうは努力していそうだ。
世界ジュニア選手権に初出場で初優勝したときのインタビューを思い出す。日本の学校に通う中2、英語は先生に通訳してもらっていた。慣れてなくて、自分がマイクに向かって喋るのか確認したり すっかり大人になって隔世の感
今後さらに英語インタビューすることが増えるなら、次はシートを見ずに話せるようになるといいな
世界フィギュアスケート選手権2024で4位に終わった宇野昌磨選手。インタビューでは今後について「話し合って決める」というような感じだった。って、進退を聞かれるほどのベテランだったっけ
1997年12月生まれの26歳。今大会の男子に出場した40名中、年齢順では7番目。まあ、上の方ではある。国内では確かに最年長になっている(1学年下・早生まれの友野一希が唯一残っている同期)。
同じ26歳で今大会6位に入ったルーカス・ブリツィギがこれから!という雰囲気なのと違うのは、代表キャリアの長さかな
なにしろ、本来満9歳以上で出場する全日本ノービスに、満8歳の小3のときから出場している。ノービスBで2連覇・Aで2連覇の計4連覇。ノービスA1年目の小6のとき、推薦出場した全日本ジュニアで3位。優勝した羽生結弦から握手を求められて固まってしまう映像を見たことがある
ジュニア1年目の2011/2012シーズンからジュニアグランプリシリーズ2大会に出場を続け、2014/2015シーズンはファイナルに進出して優勝。世界ジュニアも10位・7位・5位と順位を上げて2015年に優勝を飾った。
シニアに本格参戦した2015/2016シーズン、さっそくグランプリファイナル銅メダル、世界選手権初出場で7位。その後ずっと出場を続け、2位・2位・4位、中止の2020年の後は4位・1位・1位・4位。平昌オリンピック銀メダル、北京オリンピック銅メダル。世界のトップレベルで戦い続けてきた。ジュニアで4シーズン、シニアに上がってから9シーズン。
こうして書いてみると凄いんだけど、あまりそんなイメージがないのは、、、つい2シーズン前まで羽生結弦という大き過ぎる存在があったせいか。羽生結弦が達成したスーパースラム(ジュニアグランプリファイナル・世界ジュニア・グランプリファイナル・ヨーロッパまたは四大陸選手権・世界選手権・オリンピックを制覇)、実は宇野昌磨もあとオリンピックで達成する可能性がある。
今大会の昌磨くん、ショートプログラムは素晴らしかった。4回転フリップがきれいに入ったし、4回転+3回転を予定していてもセカンドが2回転になってしまうことが多いが、今回はしっかり3回転を付けられたのでよっしゃ!と思った。
ただフリーに入るとき、「なんだかオーラがないな」と感じた。ジャンプにあまり高さが出ない。それでも転倒は冒頭の4ループだけでまとめたが、最後の3サルコウが単独になる。予定通りだが、ここまでジャンプのコンビネーション/シークエンスは2つ、あと1つできる。3サルコウに3トウをつけられたら約4点上がり、アダム・シャオ・イム・ファを上回って3位になれていた。「勝ちたい気持ちが弱かった」というコメントもあったが、いつもなら3トウをつけることを考えられたのでは?
時間オーバーの減点1ももったいなかった。最後のスピンはいつもどおりに行ってレベル4だったが、回転数を落としてレベル3にして時間内に終えれば、基礎点は0.5下がるが合計点は少し上がるかもしれない。接戦の場合は順位に関わることもあるだろうから、曲に遅れているときのシミュレーションもしてあればいいと思った。
ジャンプ構成からすると、イリア・マリニンに追いつくのはなかなか難しい。また今シーズンは、きれいに着氷したジャンプでq判定があり、「これ以上は難しい」とコメントしていた。ジャンプにそう高さが出るタイプでもないので、GOEを伸ばすのも限界がありそう。
しかし、はまったプログラムでの表現力は、侮れないものがある。勝ちにこだわるより、自分の理想のプログラムにこだわることで、モチベーションは保てるんじゃないだろうか。ファンもそういうプログラムを見たいし、そこに結果が付いてくればなお良しくらいのスタンスで応援するのがいいような気がする。
試合がない期間に、ショーでどんな演技を見せて、どんなことを考えて結論を出すのか。まだまだ若手の“壁”になり、競技人生はきちんとした終わらせ方をするんじゃないかと、私は勝手に思っている。
今週月曜から、J SPORTS 4で世界フィギュアスケート選手権2024の全滑走放送をしている。録画しつつ、家族がテレビを使っていなければ流して見ていた。
今大会を見ていて目についたこと、あれこれ。
・フェンスに穴⁈
等間隔で穴のようなものが見えるんだけど、、、
会場のベル・センター、アイスホッケー仕様のリンクで通常より狭いと再三説明がある。あまり慣れていないのか、フェンスに軽くぶつかってしまう選手もちらほら。NHLのチーム、モントリオール・カナディアンズの本拠地だそうだ。
ということは、普段はこんな感じなのでは。
フェンスの等間隔の穴のように見えるものは、アイスホッケーの試合でパックが観客席に飛んでいかないようにガードする、透明なパネルを取り付ける部分ではないだろうか。
小規模な大会だと、透明パネルを取り外すことなく、そのままフィギュアスケートの大会を行うが、さすがに世界選手権はそうはいかないというわけか。
アイスホッケー以外にもバスケットボールやプロレス、コンサートなどの会場に使われているので、パネル付け外しはよくあることなんだろう。
・選手の写真
キス&クライの両側にあたるところに、滑走中の選手の大きな写真が表示されるようになっていた。名前がはっきり見えて、観客も選手も嬉しいのでは
こんなのは初めて見たかも。
・モントリオールの観客
見巧者ぞろい、という気がした。
シーズン最後の大きな大会だから、たいていの選手のプログラムはどこかの大会で見ている人が多い。ここから盛り上がる、ここのところ好き!というのがわかっていて、歓声も上がるし拍手もする。
拍手の仕方が、日本と少し違うような? 日本だと転倒したら頑張れ~のパチパチだが、手拍子で後押しが多かった気がする。また音楽に合わせての手拍子、ノリもリズム感もめっちゃいい
カナダ人選手はもちろん地元!という大声援だが、カナダで練習している(いた)選手たちも準地元扱い。ドノヴァン・カリーヨ、エカテリーナ・クラコワ、チャ・ジュンファン、りくりゅう等々。アイスダンスのモントリオール組ももちろん 温かい応援だった。
来年はボストン(アメリカ)。当分日本開催はなさそう。。。またいつか日本に来てくれるかな
mixi情報いつもありがとう
羽生結弦 notte stellata 2024、今夜21:00からBS日テレで放送。配信の購入もしなかったので、ここで見られるのはありがたい。
大地真央とのコラボがどんな感じか、楽しみ
フィギュア関連番組のお知らせ。テレ朝チャンネル2で30日(土)19時から「町田樹が見たGPシリーズ/ファイナル2023」が放送される。
世界選手権2024が終わったばかりで、グランプリシリーズとファイナルは少し記憶から遠ざかっているが イリア・マリニンのショートプログラムで4アクセルにびっくらこいたファイナルを思い出す。
ジュニアでは男女アベック優勝もあったし、まっちーがどんな解説をしてくれるか、どこに注目したか、楽しみ
つれあいが近々お客さんを連れて行く店をチェックしたいというので、雨の中ランチにお付き合い
11時半の開店に間に合うように行ったら、もうお客さんがけっこう入っている。1階は少ししか席がないようで、2階へ。モダンジャズが流れている
ランチセットはパスタかピザにサラダ・ドリンク・デザートが付く。
パスタは日替わりのボッタルガ(からすみ)、ピザはマルゲリータにした。パスタもピザも日替わりがあって、ピザはディアボロだったかな。ピザは薄くぱりっとした生地が美味しい。パスタはほどよくピリ辛。
コーヒーカップの色違いが可愛い デザートはクレームブリュレ。ドリンクはエスプレッソ・コーヒー・紅茶のホットかアイスを選べる。ほかのドリンクは+110円。
帰るときに入口側の厨房、ピザ窯が見えた。タイル飾りで店名を描いてあった。
駅からちょっと歩いたところの狭い道に、飲食店(バーやスナックやレストラン)が並んでいる通りにある。鴨とか、アラカルトメニューもあるので、次は夜に来てみたい。
Pulcino(プルチーノ)
テーマ曲でもおなじみの日曜夜11時「情熱大陸」、31日の放送は“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組が登場する。
「逆境で、二人はさらに強くなる」という番組予告。世界選手権の様子なんかも入るのかな? フィギュアスケート選手を取り上げるのは、2021年12月26日(日) 放送の坂本香織以来だろうか。まずは録画予約せねば
ライブ配信をがっつり見た&J SPORTS 4でも録画したので存在を忘れていたが、フジテレビ地上波の世界フィギュアスケート選手権2024放送、今夜の深夜2時10分からペア&アイスダンスがある。高橋成美さんの解説聞きたいから見てみよう
<追記>
二人の関係がなんとも可愛い 璃来ちゃんが龍一くんをからかったり、ちょっと甘えたりする様子が、まったく嫌味ない。前のパートナーの須崎海羽さんのほうが少し年が近かったはずだが、もっと距離感がある感じだった。りくりゅうは9学年違いとは思えない、穏やかな関係性が見える。
丁寧なウォーミングアップ、フロアでリフトの練習、リハビリから筋トレ。街歩き、自炊してお弁当。「今度免許取る」という璃来ちゃん、「絶対隣に乗りたくない」という龍一くん
世界選手権のフリー直後に喘息のような状態になった龍一くんはすぐ回復したが、璃来ちゃんは左肩亜脱臼していたとのこと。まずは体をいたわってほしい。
世界フィギュアスケート選手権2024が終わって、ちょっと腑抜けてます
ペア2位になった三浦璃来/木原龍一組が表彰式に出てこなくて、どうした?龍一くんがまた腰を痛めたのでは?と心配されたが、「運動誘発性ぜんそく」だったと明らかになった。咳が止まらなくなり、過呼吸状態でめまいがして立っていられない状態になっていたとのこと。
スモールメダル授与式で銀メダルを受け取り、英語で感謝の言葉を述べた龍一くん。「調子が悪くなってストレッチャーに乗らせていただいたんですが、普段は(演技で)リフトをする側なので、パートナーの気持ちが分かりました」というコメントが笑える
男子の表彰式の後、ペアの表彰式のやり直しをしたそうで 衣装を着てメダルをかけた状態で表彰台に上がり、国旗掲揚と国歌の合唱。カナダ国歌、なんだか違う
歌詞がフランス語 開催地モントリオールがあるケベック州はフランス語優先の地域で、会場アナウンスも全部フランス語⇒英語だった。カナダ国歌には英語バージョンとフランス語バージョンがあって、このやり直し表彰式ではフランス語⇒英語で歌われたのだそうな。
公用語が複数ある国でも、国歌の歌詞はどうだろうか。他にもあるのかな? この歳になって初めて知ることがまだまだあるわ~
国歌を歌った合唱団は、8週間前から10カ国の国歌を練習してきたとのこと。素敵な歌声をありがとう
フィギュアスケート・世界選手権2024、競技が終わってこれからエキシビション。
ゲストが豪華! エルビス・ストイコ、エラジ・バルデ、パトリック・チャンにキーガン・メッシング シンクロナイズドスケーティングチームのLes Supremesには、日本の深瀬理香子さんもいるはず。
起きてるからライブで見ちゃおうかな
フィギュアスケート・世界選手権2024、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
キム・ヒョンヨム(韓国) SP:74.89(21) FS:147.90(18) Total:222.79(18)
「Requiem for a Dream」♪ 青と茶色。冒頭に4トウを決め、3アクセルは回る過ぎるのを抑える着氷。3ルッツ+3トウ、後半3ループ+2アクセル+2アクセルと入る。スピードのあるニースライドや膝曲げイーグルのコレオ。
緊張の第1滑走をしっかりやり遂げた。
イ・シヒョン(韓国) SP:73.23(24) FS:134.36(24) Total:207.59(24)
「Cyrano」♪ グレーに赤ストーン。全種類のジャンプを両手上げで跳ぶ。冒頭の4トウ決まり、3ルッツはステップアウトして単独に。3アクセル入り、3サルコウに3トウを付けたらフェンスに足がぶつかった 2本目の3アクセルで転倒。3フリップ+3トウ、3ループ+2アクセル+2アクセルと頑張る。
すらっとした長身で見栄えはするが、、、全体に地味かな。
セメン・ダニリアンツ(アルメニア) SP:73.46(23) FS:140.53(21) Total:213.99(22)
「Peaky Blinders」♪ 白シャツにグレー系ベスト。4トウ少しこらえ、3アクセル+3トウ頑張る。2本目の3アクセルはステップアウト。足を前に伸ばしてエッジホールドのシットスピンはイリュージョンで出る。3ルッツ+2アクセル+2アクセル、その後も3サルコウ+2トウなどを決めた。スピンで少しふらついてしまったが、概ねできることはできた
トータルは自己ベスト。
ルク・エコノミド(フランス) SP:74.02(22) FS:143.08(19) Total:217.10(21)
「Smile」「モダン・タイムス」♪ 黒スーツ風。ステッキをくるくるのポーズから、3アクセルでステップアウト。3ルッツ、3ループ、2アクセル下りる。キャメルスピンは逆回転を入れ、ネクタイを直す仕草から軽快にステップで手拍子をもらう。3アクセルなんとか立ってオイラー+3サルコウ、3フリップ+3トウ耐えて3ルッツ+2トウ。
観客に手を振りながらぶんぶん飛ばすコレオ。楽しめたから良し!というプログラムかな。
アンドレアス・ノルデバック(スウェーデン) SP:76.20(20) FS:135.25(23) Total:211.45(23)
映画「バットマン」より「The Dark Knight Rises」♪ 黒系。冒頭の3アクセルは手をついて単独に。3フリップ+オイラー+3サルコウ、3フリップと入る。後半は3ルッツ+2アクセルなどを入れ、勢いを保ってステップ、最後のジャンプは膝を深く折って着氷。
フリーのシーズンベストが出た。
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:77.49(19) FS:206.90(2) Total:284.39(3)
「Departure (Home)」「The Quality of Mercy」「Mercy (Voiceless Mix)」「Refuge」♪ 茶系で花模様。何かを飲み込むような所作から、4ルッツが入るともう止まらない。4トウ+3トウ、3アクセル+2アクセル、4サルコウ、4トウ、3アクセル、どれも高さが十分。さすがの足さばきのステップ、3ルッツ+オイラー+3サルコウまで全て跳びきった。
コレオでは横宙返りにバックフリップ 今日の彼こそ、本物の彼。
<G2>
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:78.85(17) FS:141.01(20) Total:219.86(20)
プッチーニ「トスカ」「ラ・ボエーム」♪ 紫と青。きれいにエッジにのって滑り出し、4トウは転倒。3アクセル+オイラー+2サルコウ、3ルッツ+2トウを着氷。しっとりとステップ。後半3アクセルでステップアウト、3ルッツ+2アクセルと3フリップは入った。
最後のスピンを片手側転で出るのは華やか。雰囲気はあるんだけど、、、
ガブリエレ・フランジパーニ(イタリア) SP:82.63(13) FS:148.75(17) Total:231.38(16)
「Io Ci Saro」アンドレア・ボチェッリ♪ 赤。冒頭にイーグルからの4トウを決める。4サルコウはステップアウト。アクセルでパンク でも次に3アクセル+2アクセル入った。3ルッツの着氷ヤバい?と思ったらオイラー+3サルコウに持って行く。最後の3ルッツは回転足りてないかな。
足を前から後ろにゆっくり持って行くスパイラル、スピンの足替えのバタフライ。曲が終盤の速い音のところで勢いよくステップ、最後のスピンはスライディングで出てドラマチックに終わる。
自国の曲というだけでなく、曲自体に起承転結があって、表現しやすいと思う。本人のキャラにも合っていた。
ドノヴァン・カリーヨ(メキシコ) SP:80.19(15) FS:152.48(14) Total:232.67(15)
「ベサメ・ムーチョ」「ある恋の物語」「キューバ」♪ 黒にゴールドの飾り。ムーディーに踊りながらスタート、きれいに4サルコウを決める。3アクセル+3トウも入った! Aスタイルのスピンで頭を膝にずっとつけている柔軟性。両手上げ3ルッツ+2アクセル+2アクセルも決まる。
Y字スパイラルのコレオ、両手上げ3ルッツなんとか下りると、サンバのリズムで軽快にステップ。熱狂の会場で滑り切った。自己ベスト大幅更新
ウェスリー・チウ(カナダ) SP:78.00(18) FS:149.21(16) Total:227.21(17)
「キル・ビル」♪ 黒の胸に赤。地元の大歓声の中、最初の4トウはステップアウト。2本目はうまく下りて2トウをつけた 3アクセルで手をついたり、3フリップ+3トウはこらえたり。後半3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツが入ったのは良かった。
迫力があるというタイプではなく、、、何を売りにするべきか?
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:80.02(16) FS:154.17(13) Total:234.19(14)
「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤に黒。冒頭の4ルッツ転倒したが、4フリップ、4トウ+3トウが入る。空中キックにイーグルのコレオ、ターン連続から3ループ。ぴたりと止まってからスピンに入るのは珍しい気がする。後半4トウ決まったが、3アクセル転倒。3ルッツ+オイラー+3サルコウはするっと決まった。
曲が盛り上がっていく中でステップ、片手側転も。構成と曲がよく合っている。
マーク・ゴロドニツキー(イスラエル) SP:80.49(14) FS:162.76(10) Total:243.25(12)
「Shape Of Lies」「True Love's Last Kiss」♪ 暗めの紫。最初の3アクセル、3アクセル+2アクセルと決めて波に乗る。3フリップ+3トウはやや詰まったが大丈夫。2アクセル+オイラー+2サルコウ、最後の3ループが決まるとガッツポーズ。
ゆったりと大きなストライドで見せたコレオから、一転して激しい動きのステップで駆け抜けた。終わって大きなガッツポーズ、フリー自己ベスト
<G3>
アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:84.08(12) FS:163.49(9) Total:247.57(11)
「Ad Martem」♪ 黒系。素晴らしい4トウから、ルッツは3回転になる。3アクセル+3トウ入る。キャメルスピンの途中でかかとで立つところ、みんな好き 曲が変わって、繊細な動きでステップを踏んでいく。3フリップ+2アクセル+2アクセル入り、最後の3サルコウはやや乱れた。
大きなハイドロや仰向けスライディングのコレオが、ちょっと羽生結弦を思い出させた。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.28(11) FS:137.29(22) Total:221.57(19)
「Nureyev」♪ ブルー系。地元の大歓声の中、4サルコウはステップアウトで手をつく。3アクセルはオーバーターンで耐え、3ルッツは傾いたがなんとか3トウをつける。3ループもこらえて2アクセル+2アクセルにつなげた。
静かな曲によく合う美しいステップ。後半4サルコウはオーバーターンしたが両手上げ2トウをつける。3フリップはきちんと決まった。
イーグルからイナバウアーに続くコレオ、ちょっと短い
三浦佳生 SP:85.00(10) FS:169.72(7) Total:254.72(8)
「進撃の巨人」♪ 白シャツに黒バンド。気合の入った顔でぐんぐん飛ばし、4ループ!転倒。4トウ決まった! 4サルコウも転倒したが、3アクセル+オイラー+3サルコウばっちり。丁寧にステップを踏み、後半4トウ+3トウ!さらに3アクセル+2アクセル!3フリップでジャンプは終わり、疾走するコレオは大きな空中キックで終わる。
ジャッジ席の前にぐっと迫ってフィニッシュ。ちょっとぐったりのキス&クライ
チャ・ジュンファン(韓国) SP:88.21(9) FS:161.44(11) Total:249.65(10)
「バットマン」♪ 黒系。得意の4サルコウ、まずは単独で。トウがパンク 2本目の4サルコウはオーバーターンで1トウをなんとか付ける。3ルッツ+3ループが美しい 一歩が大きく伸びるステップはレベル4。3アクセル+2アクセル+2アクセル入ったが、2本目の3アクセル転倒。
雄大なレイバック・カーブイナバウアーには見惚れるしかない。本来のバランスを早く取り戻したい。
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:92.08(7) FS:149.47(15) Total:241.55(13)
「ムーラン・ルージュ」♪ 赤から黒。冒頭の4トウ決まった!が、トランジションでフェンスにぶつかって転倒。4サルコウ下りて2トウをつける。2本目の4サルコウ転倒、3アクセルなんとか。「ロクサーヌのタンゴ」で手拍子をもらいながら、きびきびと踊る。
後半3アクセルでステップアウト、+REPとなってしまった。しかし3フリップに+オイラー+3サルコウ、3ルッツに2アクセルを付けてリカバリー。
最後までできることは全てやったという感じ。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:89.42(8) FS:168.38(8) Total:257.80(7)
「The Rightful King」「He Lives in You」♪ 「ライオンキング」の曲にのって、なんといっても美しいスケーティング。冒頭のサルコウは2回転になったが、3ルッツ+3トウの高さ、3アクセル+2アクセル入る。グライドを見ているだけで心地よいステップ。
後半もきれいな3アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ頑張る。得意のシットスピンの速さ、リンクいっぱいに展開するコレオは大きな膝曲げイーグルの連続からツイズルでフィニッシュ。
4回転は入らなかったが、それでもシーズンベストが出た
<G4>
ニコライ・メモラ(イタリア) SP:93.10(6) FS:160.02(12) Total:253.12(9)
サン‐サーンス「サムソンとデリラ」/「I Belong to You/ Mon coeur s’ouvre a ta voix」ミューズ♪ 白にゴールドのサッシュなど。4ルッツ、頑張る。3アクセル+オイラー+3サルコウ、3ルッツ、3ループと前半好調。後半3アクセル入り、3フリップでステップアウトしたが3フリップに2アクセルをつける。
ステップから一気に曲が盛り上がり、猛スピードのイナバウアーとイーグル、連続ジャンプのコレオにみんな熱狂
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:93.87(4) FS:180.46(5) Total:274.33(5)
「The Impossible Dream」♪ ブルー系。それは芸術。助走から美しい軌跡を描いて3アクセル+2アクセル、3アクセルと入る。3ルッツ+3トウ大きく、3フリップ+オイラー+3サルコウも安定。フリーレッグをホールドしたアップライト姿勢からそのままシットに移るスピンがぐっとくる。
アクセルが1回転になるミスはあったが、バレエジャンプからイナバウアーのコレオが歌のサビとぴったりで、もう泣けてくる。横から見ると8の字のようなキャメルスピンが
この人はこれでいいのだ。だからいいのだ。
ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:93.41(5) FS:180.68(4) Total:274.09(6)
「The Rainmaker」「Enduring Hope」「Corpus Rex」♪ 茶色にオレンジなどのパッチ。アフリカの旋律に乗って、4トウ+3トウ、4トウと力強く決める。短い助走から3アクセル+2アクセル、3ループも。パーカッションと会場の手拍子でスピン、後半3アクセル、3フリップ+オイラー+2サルコウ、3ルッツまで決まった。
さらに盛り上がるパーカッションでステップから、後ろ手でスライディングの迫力あるコレオ。オールグリーンの素晴らしい出来
宇野昌磨 SP:107.72(1) FS:173.13(6) Total:280.85(4)
「Timelapse」「Spiegel im Spiege」♪ 黒に緑。4ループに挑み転倒。4フリップでステップアウト。4トウ+2トウが入った。3アクセルはこらえて単独に。
じっくりと見せるステップはさすが、、、その流れできれいな4トウが決まる 3アクセルにオイラー+3フリップをつけてステップアウト、手をついた。
長いイーグルでふうわりと見せるコレオ、丁寧にスピンをして終わる。やっちゃった、、、
アダム・シャオ・イム・ファの表彰台確定。
鍵山優真 SP:106.35(2) FS:203.30(3) Total:309.65(2)
「Rain, in Your Black Eyes」♪ 濃紺Vネック。いつもの、ふうわりとした4サルコウ、4フリップを完璧に、初めて成功させた。4トウ+オイラー+3サルコウ、3アクセル+2アクセルと軽々。2本目の3アクセルでほぼ下りたのにつるっと転倒したが、3ルッツ+3トウが決まればもう落ち着いて、美しいイーグルのコレオ。3フリップを決めて、怒涛のステップへ。観客がどんどん速くなる曲に手拍子をしっかり合わせてくれて、情熱迸るステップを盛り立てる。
高速スピンをぴたっと止めて両腕を突き上げてフィニッシュ。笑顔で、ちょっと泣きそうで シーズンベストでトップに立った。
イリア・マリニン(アメリカ) SP:105.97(3) FS:227.79(1) Total:333.76(1)
「Succession」♪ 黒に白ライン。いきなり4アクセル、来たーっ 4ルッツ、4ループ、4サルコウ、後半4ルッツ+オイラー+3フリップ、4トウ+3トウ、最後は3ルッツ+3アクセル・・・どんだけ・・・とにかくジャンプの回転が速い!
実にフリップ以外5種類の4回転を成功させた。さすがに鍵山優真と比べるとステップの足元は“浅い”という感じで、音の表現もポージングでしているように思えるが コレオで見せる「ラズベリー・ツイスト」は何回転と言えばいいのかな?
予定以上の構成をノーミスで終わると、氷に寝転がった。
結果、圧倒的な得点でイリア・マリニンが初優勝、2位鍵山優真、3位はショートプログラム19位でフリー第1グループから大逆転のアダム・シャオ・イム・ファ。4位宇野昌磨、5位ジェイソン・ブラウン、6位ブリツィギ、7位ヴァイシリエフス。三浦佳生が8位だった。
来季枠は、アメリカ・日本が3、フランス・スイス・ラトビア・イタリア・韓国が2となった。
表彰式の国歌合唱、アイスダンスの時と少しアレンジを変えたようで、さらに洗練されていた
明日午前3時からはエキシビション
フィギュアスケート・世界選手権2024、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:71.44(16) FD:103.34(19) Total:174.78(17)
「Ocean Lullaby」「Gefion」「Freya」「Vale」♪ ペールグリーン、濃い緑。“海”をイメージさせる曲で、柔らかなスケーティング。コレオステップの中で女性が男性の股下を2度くぐる。膝をついて肩に抱え上げるフィニッシュポーズ。
小松原美里/ティム・コレト RD:66.92(20) FD:106.98(17) Total:173.90(18)
「Loving You」「Love Grows」♪ ワインカラー、白サテンシャツ。しっとりと滑り出し、曲とよく合うツイズル。ゆったりとステップを続け、スピンからスピニングと滑らかに。カーブリフト連続は前に立つポジションで訴える。ドラマチックにスライディング。ローテーショナルリフトからコレオリフト。
今日は全てがシームレスに、シーズン締めくくりにふさわしい素晴らしい演技だった。
カロラーヌ・スシス/シェーン・フィーラス(アイルランド) RD:68.04(19) FD:103.63(18) Total:171.67(20)
「Hier Encore」シャルル・アズナヴール/「ラ・ボエーム」♪ ライトグリーン、クリーム色。最近結婚した2人。リフト連続から入り、小松原組とはまた違う雰囲気のロマンスを感じさせる。ステーショナリーリフトからさらにコレオリフトでフィニッシュ。
シーズンベストに満足そう。
折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド) RD:68.66(17) FD:107.33(16) Total:175.99(16)
「シカゴ」♪ 黒系のフリンジスカート、同系。立ち姿勢で片足になるステーショナリーリフトから、腕とエッジをホールドするスピニング。ツイズルは曲に合わせたがレベルは3止まり。後半のダイアゴナルステップ、伸びやかで曲とよくマッチ。コレオステップは会場もノリノリになるチャールストン、可愛すぎる
終わってやり切った喜びの表情。良かったね!!!
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:68.25(18) FD:111.92(15) Total:180.17(15)
「Bluecobalto」「Terra Rosa」「Son Felice」♪ 赤、グレー。男性の靴に手をのせて逆立ち姿勢になるストレートラインリフトからローテーショナルリフトへ。ツイズルの間にしゃがむ振付、イーグルの膝に立って頭をまたぐカーブリフト。ワンフットの男性が無効になっている?と思ったら大丈夫だった模様。
<G2>
ロワシア・デモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:75.74(11) FD:114.26(13) Total:190.00(11)
ドビュッシー「月の光」/「Waves」♪ 濃紺。そっと手をつないで動き出し、軸足に足を絡めるダンススピン。アシステッドジャンプは空中姿勢をぴしっと決めている。ピアノの細かい音とシンクロするツイズルが素敵 女性がその場でスピンをしているところを持ち上げるステーショナリーリフトからそのままローテーショナルリフトへ。男性の首に足をかけて上がるストレートラインリフト、さらにコレオリフトと畳みかけて終わる。
静かさと激しさのある素敵なプログラム。
ダイアナ・デービス/グレブ・スモルキン(ジョージア) RD:74.46(12) FD:113.88(14) Total:188.34(12)
チャイコフスキー「白鳥の湖」/「ブラック・スワン」♪ 黒、白と黒。女性を逆さまに前に持ち上げて片足滑走になるストレートラインリフトから、肩に横に乗せるローテーショナルリフト。ツイズルは間に女性がイリュージョンを入れる。男性がハイドロ、女性がクリムキンイーグルで手を滑らせるスライディング。カーブリフトは女性が上がってから男性の首に足をかけて逆さま姿勢。キャッチフットでコレオリフト。
あれこれ、面白い見どころがたくさん。
カテリナ・ムラズコヴァ/ダニエル・ムラゼク(チェコ) RD:73.05(13) FD:115.23(11) Total:188.28(13)
チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 共に黒。とにかく滑走姿勢が優雅 しゃがんだ男性の肩上に乗るステーショナリーリフトは男性がまったく手を触れない。ストレートラインリフトも男性の肩後ろに片足で乗る。男性の股下に女性が入る形のハイドロ。男性の肩に女性が片足を乗せてシットからアップライトになるスピンも見事。
出しきってガッツポーズの男性、座り込んだ。自己ベスト更新
オリヴィア・スマート/ティム・ディエク(スペイン) RD:71.81(15) FD:101.72(20) Total:173.53(19)
「Also sprach Zarathustra/An American Trilogy」「Craw-Fever」「Suspicious Minds」「Trouble」「Dreaming King」♪ 黒つなぎ、ピンクのジャケ。女性が横っ飛びに乗るステーショナリーリフトから、大きく距離が出るワンフット。回転しながら上がるカーブリフト連続はじっくり見せた。ダンススピンで男性がバランスを崩しレベルを取りこぼした 音とばっちり合わせたアシステッドジャンプにノリノリのコレオステップ、楽しいプログラム。
リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:71.89(14) FD:114.62(12) Total:186.51(14)
「シェルブールの雨傘」♪ 濃いピンク、ベージュシャツ黒ベスト。突然の雨に男性が傘を差しかける振付から。首に足をかけて上がるストレートラインリフト、女性がなかなか大人っぽい表情。女性が開脚姿勢で男性の足から肩に添わせるコレオリフト、重なって低い姿勢のハイドロで盛り上がる。叶わぬ恋に引き裂かれる物語を体現、“シェルブール”らしさと若々しさが相まって、感動のプログラムになった。
フリー自己ベストに大喜び
<G3>
ロランス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:75.79(10) FD:124.12(6) Total:199.91(9)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ ダークグリーンのセパレート、グレージュ。入りが同じ向きではないワンフットは大きく、女性側からだけつかまっているローテーショナルリフトからステーショナリーリフトへ。今日は問題なくツイズルをこなした。3つのアシステッドジャンプはそれぞれ上げ方もポーズも違うものを見せる。片足を重ねるようなリフト、高速回転リフトで激動のフィニッシュ。
いろいろあったが、よくここまできた、このシーズン。
ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:75.89(9) FD:116.45(10) Total:192.34(10)
「Mass (Re-Imagined)」「Loss」♪ ブルーのグラデーション、黒グレー。まるで女性の重力を感じさせない姿勢変化のステーショナリーリフトからローテーショナルリフト。ツイズルは回転数でずれがあったがレベルは取れた。膝を曲げて仰向けになって組み合うハイドロ、2人の腕の動きで1つの図形を作っていくような振付が独特のコレオステップ。抱えてから足を絡めて回転するコレオリフトで終わる。
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:80.99(6) FD:119.97(9) Total:200.96(6)
「Enough of Our Machines」「Children」♪ 黒。要素間がさりげなくてあっという間。背中から前に抱えるステーショナリーリフトからキャッチフットのローテーショナルリフト。選曲とアレンジも上手いと思った。
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.26(8) FD:121.06(7) Total:200.32(7)
映画「パフューム ある人殺しの物語」/「Strictly Taboo」「Deceit And Betrayal」♪ ベージュに赤い花、こげ茶。大きく動くワンフット、フリーレッグを絡めるスピン。ジャンプで飛び乗ったリフトは男性が片足になった時ややふらついた。ストレートラインリフトとローテーショナルリフトを連続とせず、それぞれに。ラストのスライディングがアクロバティック、殺しちゃった!
エフゲニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス) RD:80.01(7) FD:120.27(8) Total:200.28(8)
ラフマニノフ「エレジー」「前奏曲嬰ハ短調」♪ ライトブルー。複雑な動きでアシステッドジャンプから、女性を前の高い位置に立たせるストレートラインリフトは一瞬片足滑走。ローテーショナルリフトをいったん下ろしてから、きれいな姿勢のステーショナリーリフト。
何がどうとうまく表現できないんだけど、魅力あるプログラム。自己ベスト更新
後半の曲は浅田真央がバンクーバー五輪のシーズンにフリーで使った曲。
<G4>
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.30(5) FD:125.71(5) Total:208.01(5)
「Roses」♪ コーラルピンク、グリーン。長い距離を移動しながら見せるステーショナリーリフト。ワンフットは出にニースライド。回転ジャンプで飛び乗るリフト、腕と足をホールドしてさらに片足になるコレオリフトで最高潮。
地元の応援だけでなく、その成長ぶりを見せたプログラム。自己ベスト
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:84.60(4) FD:126.32(4) Total:210.92(4)
「ロッキー」♪ 青と赤のセパレート、青系。じっくりとワンフット、キャッチフットしてそのまま入るスピン。低い姿勢のカーブリフトからそのまま女性を回転させながらのローテーショナルリフト。コレオステップはボクシングジムさながら、腕立て伏せとか 決しておふざけではない、本格的にストーリーがある。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:90.08(1) FD:132.12(2) Total:222.20(1)
「Time」「Breathe」「Eclipse(狂気日食)」ピンク・フロイド♪ 白に縁取り、黒に白ライン。靴上に片足で乗り、男性も片足で回転するステーショナリーリフトから。ツイズルでは広げた両腕をぶんぶん振り回す。女性の靴を持って一気に高く持ち上げるストレートラインリフトは、女性が回転しながら降りてきた。
なんというか、つけいる隙が全くない。2人の完璧な世界。
シャルレ―ヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:87.52(2) FD:129.00(3) Total:216.52(3)
映画「Emily」より「Through the Sheets」/「Arrival of the Birds」/映画「博士と彼女のセオリー」より「A Model of the Universe 」/映画「復讐のドレスコード」より「Closing Credits」♪ 黒から赤、黒。きれいなアシステッドジャンプからスタート。ウェストを抱えていきなり逆さまに持ち上げるカーブリフトからローテ―ショナルリフトへ。終盤女性の衣装の裾がエッジに引っ掛かり、そのままの状態でスライディングやステーショナリーリフトをする羽目になったが、大事に至らず何より
表彰台は確定してコーチは一安心かな。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:86.51(3) FD:133.17(1) Total:219.68(2)
映画「嵐が丘」坂本龍一♪ ピンクベージュ、グレー。吹き渡る風に向かっていくような、立ち上がる姿勢のステーショナリーリフト。ドラマに引き込むコレオステップから、いきなり始まるツイズルは回転が速い。アップライト姿勢で男性が後ろから抱えるようなポジションは珍しいかも。ラストの膝曲げイーグルで向かい合うハイドロは真骨頂。
モントリオールで最高の演技をしてくれて、観客は感謝のスタンディングオベーション フリーとトータルで自己ベスト更新。
結果、優勝はRD1位を守ったチョック/ベイツ、2位地元のギルス/ポワリエ、3位ギニャール/ファブリ。4位フィアー/ギブソン、5位ラジョワ/ラガ、6位リード/アンブルレヴィシウス、7位カレイラ/ポノマレンコ、8位ロパレヴァ/ブリソーまでが200点越え。小松原/コレトは18位となった。
来季枠は、アメリカ・カナダが3、イタリア・イギリス・リトアニア・フランス・フィンランド・チェコが2。
18位小松原組と10位トゥルッキラ/ヴェルスルイスとの点差は18.44。。。日本の2枠まではまだ遠い。。。
この後は最終種目、男子フリー。佳生くん優真くん昌磨くん、頑張れ~~~
世界フィギュアスケート選手権2024、昨日はペア・フリー、今日は女子フリーが行われて、それぞれ表彰式があった。
メダリストの国旗掲揚と優勝者の国歌演奏があるが、昨日のペアで優勝したカナダの国歌は聖歌隊が生で歌唱。美しいコーラスだった。
今日の女子は坂本香織が優勝、日本の国歌はどうなる? やはり聖歌隊が生で、とても素敵なアレンジのコーラスを、発音も完璧に聴かせてくれた
聖歌隊の顔ぶれがいかにもカナダらしく、人種がさまざま。多様性の時代を体現している。
国歌の生歌というと、2008年イェーテボリ大会を思い出す。ジェフリー・バトルのカナダ、浅田真央の日本、アリオナ・サフチェンコ & ロビン・ゾルコーヴィのドイツ、イザベル・ドロベル & オリヴィエ・シェーンフェルダーのフランスと、しっかり練習してあったようだ。
今大会でも、優勝の可能性がある国の国歌をいろいろ練習してくれてるのかな。女子はSP上位にベルギーや韓国がいたから、大変だったかも。
明日のアイスダンスと男子は、どこの国歌になるか。君が代がもう一度聴けるといいな
フィギュアスケート・世界選手権2024、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
丁子涵(ティン・ツーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:56.32(22) FS:101.51(22) Total:157.83(22)
「シャーロック」♪ グリーン系。3ルッツ+3トウ頑張り、2アクセル+3トウや3フリップなどこらえたジャンプが多かったが、転倒はなし。スパイラルの組み合わせやイナバウアーのコレオは、一つ一つのムーブメントをもう少し長く見せると映えると思う。きれいなビールマンから大きくスライディングしてフィニッシュ。
ショート、フリーと世界選手権で滑りきった充実感。
ネッラ・ペルコネン(フィンランド) SP:56.82(21) FS:88.63(24) Total:145.45(24)
「Tourner Dans Le Vide」♪ 紫の濃淡。3トウ+3トウで転倒、ループが1回転に。3ルッツ+2アクセルは頑張ったが、後半もルッツでパンク、アクセルも1回転とジャンプが不調だった。3サルコウ+2トウは決まったんだけど。
大きなイナバウアーからスパイラル、イーグルに続くコレオ。シットスピンをイリュージョンで出て終えると、がっかりした表情
ミア・リサ・ゴメス(ノルウェー) SP:55.09(23) FS:92.04(23) Total:147.13(23)
「Samurai Swords」「Happiness Does Not Wait」♪ グリーン。冒頭のルッツでパンク、両手上げ3ルッツ転倒したが、3フリップがきれいに入る。2アクセル+オイラー+3サルコウ、3サルコウ+2アクセルは頑張った。
滑走姿勢はきれいだと思う。
アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:58.66(20) FS:123.76(7) Total:182.42(13)
「カルーソ」ララ・ファビアン♪ 白にピンクで模様。今日は何がなんでも全部跳ぶ!という強い意欲が感じられた。冒頭の3フリップ+3トウから、両手上げ3ルッツ、後半3ルッツ+2アクセル、3フリップ+2トウ+2トウなど、オールグリーン。着氷がすごく流れるわけではなかったが、とにかく全て成功させた精神力。
大きなスパイラルの見せ方がうまい。伸び伸びとステップできた。終わって感激の表情。
ナタリー・ランゲルバウアー(エストニア) SP:53.81(24) FS:105.74(21) Total:159.55(21)
「Je t’aime」ララ・ファビアン♪ ライトブルー。アクセル以外のジャンプを全て両手上げで跳ぶ。3ループ、3フリップ+2アクセル、3ループ+2トウ、2アクセル+オイラー+2フリップなど。ルッツが1本2回転になった以外は予定通り跳べた。
「表現方面はもう少し経験が必要」的なコメントをされていたが、サビの「Je t’aime」連呼のパートでしっかり表現しようと頑張っていたと思う。
サリナ・ユース(イタリア) SP:59.39(19) FS:107.65(19) Total:167.04(20)
「A Beautiful Storm」「Mercy In Darkness」「Gefion」♪ 透け感のあるネイビー。全てのジャンプを両手上げか片手上げで、3サルコウ、2アクセル+3トウ、3ループ+2トウと決める。後半3ルッツはこらえ、3フリップ+2アクセル+2ループが入る。
丁寧にステップを踏み、そのまま流れるようにスピン。まとまったかな。
<G2>
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:59.65(17) FS:112.13(17) Total:171.78(18)
「Summertime」エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング♪ ピンク。地元の大歓声の中、きりっとした3ルッツ+3トウから、3フリップも決める。サルコウ2本は2回転になったが、3ループ+2トウ、スパイラルのコレオからそのまま跳ぶ2アクセルがきれいだった。ビールマンスピンで締めくくる。
千葉百音 SP:62.64(13) FS:132.82(5) Total:195.46(7)
「海の上のピアニスト」♪ ブルー。落ち着いて3フリップ+3トウを決めると、高さと流れのあるジャンプを次々繰り出す。3ループで両手をついてしまった以外、3フリップ+2トウ+片手上げ2ループ、3ルッツ+2アクセル、終盤の3ルッツとミスなし。
横から持ち上げて後ろに足を回すスパイラル、一歩ごとにきれいなエッジさばきを見せるステップ、パールからヘアカッター、ビールマンとじっくり見せるレイバックスピンでじわっと感動させてくれた。
ロヒン・シルド(フランス) SP:59.41(18) FS:113.49(15) Total:172.90(17)
「Hell To The Liars」♪ ラベンダー。千葉百音と比べると粗削りに見えるが、まずはスピードにのって3ルッツ+3トウを決める。2本目の3ルッツで転倒したが、3ループ+2アクセル+2トウ、3サルコウ+2トウなど決めた。
大柄で一歩も大きいのが特徴かな。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:62.34(14) FS:122.42(10) Total:184.76(11)
「Solas」「My Way」「White Flowers TakeTheir Bath」♪ ブルー系。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップという難しいコンビネーションを最初に決めて波に乗る。両手上げ3ループ、3サルコウ、両手上げ3ループ+2アクセルなど。ぎりぎりかな?というジャンプはあるものの、予定通りに跳べたのは偉い。
駆け出していく振付で情熱的に表現する。ノーミスで終わって喜んで駆け出した
ヨセフィン・タリエガード(スウェーデン) SP:61.55(15) FS:105.92(20) Total:167.47(19)
「Heartbreak Hotel」「Trouble」「Jailhouse Rock」エルヴィス・プレスリー♪ 黒にピンク。渋めの女性ボーカルにのってまず3ルッツ。3フリップ+2トウ、3サルコウ+2ループが決まる。コンビネーションは2つになったが、大きなミスはなし。
曲が変わるとガンガン踊り、これこそロック!な振付のステップで会場を一つにする。女子で今最高のエンターテイナー
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:60.77(16) FS:116.99(13) Total:177.76(14)
「The Curse」「Dawn Of Faith」♪ 赤系。セカンドのほうが高いくらいの3ルッツ+3トウ、3ループと安定。フリップが2回転になってもオイラー+3サルコウをつける力がある。スピンの途中にイリュージョンを入れ、両手上げ3ルッツの着氷からスムーズにステップに入っていく。終盤に3サルコウ+2ループが入ったが、アクセルが1回転になってしまった スピードを出して情熱的にスパイラルや「ヘ」字のコレオ。
フリーのシーズンベストが出た。
<G3>
キミー・ルポンド(スイス) SP:62.64(12) FS:133.38(4) Total:196.02(5)
「Freya」♪ 紺。3フリップ+3トウ、3ルッツ、3ループとするする跳んでいく。後半も3フリップ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウとするする。長い手足を目いっぱい伸ばすI字スピン、盛り上がって終わると大きなガッツポーズ。
自己ベスト更新
リヴィア・カイザー(スイス) SP:65.05(10) FS:123.19(9) Total:187.24(9)
「Lucy Gray (part 1)」「Lion Theme」「Run With Your Heart」♪ ライトグレー。両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3フリップ+2アクセルと入り、3サルコウは回り過ぎるのを抑えた着氷。両手上げ3ルッツ+2トウ+2ループ、片手上げ3ループも決まった。
ジャンプにミスがなかったが、スピンでは少しふらついてGOEがマイナスに。しかし曲が盛り上がるところでドラマチックにステップやコレオを見せて、プログラム全体を仕上げたと思う。
ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:64.04(11) FS:113.42(16) Total:177.46(15)
ハチャトゥリアン「スパルタカス」♪ 赤。冒頭の3ルッツ転倒、ちょっと緊張しているか。3フリップ、片手上げ3サルコウ、3ルッツ+2トウと決める。3ループ+2アクセル+片手上げ2トウも決まり、3ループはオーバーターンしたが2トウをつけられた。
調子のいい時よりジャンプに高さがないような気がするが スパイラルを組み合わせたりランジでスライドしたりするコレオ、足首をホールドする回転の速いビールマンスピンは盛り上がった。
ベストにほど遠い得点で残念そう。
グリーンルームにはルポンド、千葉、カイザーが座っている。
アンバー・グレン(アメリカ) SP:64.53(9) FS:122.00(11) Total:186.53(10)
「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ♪ グレーがかった薄茶。冒頭に3アクセル、決まった 3フリップ+3トウ、3ループ+2トウ、力強い。しかしサルコウが2回転に、ルッツが1回転と不本意なミス。ターン連続からの3ループ、3フリップは決めてきた。
ステップが短くてあっさり、レベル2止まり。しかしイナバウアーからスパイラルの組み合わせコレオ、美しいビールマンスピンをバタフライで出て終わる。
得点と順位に悔し泣きのキス&クライ
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:66.23(7) FS:110.30(18) Total:176.53(16)
「Dusty Road」「Prelude (The Age of Heroes) 」♪ ネイビー系。2アクセル+2アクセルで両手をついてしまい、3ルッツ+オイラー+2サルコウもやや不安定。ジャンプは本調子ではなかったが、後半3フリップ+両手上げ2トウが入った。しかし3つ目の3フリップが無効に(そもそも予定の段階で3つ入っていた)。
表現意欲が感じられる。
吉田陽菜 SP:64.56(8) FS:130.37(6) Total:194.93(8)
「Shakuhachi」「La Terre Vue Du Ciel」♪ 白グレー黒に左手袋が赤。すいすいとスピードにのって3アクセル、決まった 2アクセル+3トウ、3ループと決まっていく。3ルッツでまさかの転倒したが、後半3ルッツ+2トウ、3サルコウ+2アクセル+2トウと頑張る。
ちょっと押しただけで一気に滑るという氷をうまく使って、気持ちいいスケーティング。リズミカルなステップで手拍子、鶴になりきれたかな。
もう少し点が出るかと思ったが、、、
<G4>
キム・チェヨン(韓国) SP:66.91(6) FS:136.68(3) Total:203.59(3)
映画「Le Bal des folles」♪ 黒の裾に緑、胸にストーンで十字。余裕のある2アクセルから、3ルッツ+3トウ、3ループ下りてツイズル。3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+2アクセル、最後の3サルコウが決まると少し笑顔が漏れた。
とにかく技術に変な癖がなくてオーソドックスなので、見ていて安心感抜群。スケーティングも滑らか。表情はあまり変わらないというか、そこで表現しようとは思ってないかも
まだ17歳、伸びしろしかない。シーズンベスト。
ユ・ヨン(韓国) SP:67.37(5) FS:115.98(14) Total:183.35(12)
「ロード・オブ・ザ・リング」♪ 深緑。美しい3ルッツ+3トウ、バックスパイラルから入る3サルコウ、3フリップと決まる。イーグルからループが2回転で転倒 ルッツもパンクしたが、2アクセルに2トウ+2ループをつけてリカバリーした。
力強さとしなやかさの両方が感じられるスケーティング。スパイラルからイナバウアー、イーグルと繋げるコレオは情感こもる。手拍子が起こるステップはレベル4獲得。
坂本香織 SP:73.29(4) FS:149.67(1) Total:222.96(1)
「Wild Is The Wing」「Feeling Good」ローリン・ヒル♪ ベージュと黒。序盤は緊張している? 女子で最高に雄大な2アクセルが決まれば、あとは流れにのっていくだけ。3ルッツ、3サルコウ、丁寧にステップを踏み、3フリップ+2トウ。後半3フリップ+3トウ、2アクセル+3トウ+2トウが決まるとどっと沸く。ハイドロやスライディングでダイナミックなコレオから、くるくると3ループが決まり、最後のポーズでもう総立ち。
強い。あなたは強い
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:73.73(2) FS:138.43(2) Total:212.16(2)
「The White Crow」♪ 黒。優雅な所作から、3ルッツ+3トウ、2アクセル、3フリップと決めていく。イリュージョンからきれいなI字スピンは出でチョンとホップするのが愛らしい。3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウ、3ループまで完璧に予定通り。
繊細な身のこなしでステップはレベル4。最後のスピンは少しトラベリングしたが、そんなの気にならない。終わって自分でもびっくりの顔。
坂本香織の表彰台が決まる。
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.98(1) FS:123.27(8) Total:200.25(4)
「Break My Soul 」ビヨンセ&マドンナ♪ 透け感のある黒のつなぎ。サルコウとアクセル以外は両手上げの選手。セクシーに踊りながら滑り出し、3ルッツ+2トウ、2アクセル、きれいな3フリップと決める。長い脚を高く上げたスパイラルが目を引く。後半ルッツが2回転になったが3トウをつけ、3フリップで転倒したが3サルコウに2トウ+2ループをつけてリカバリー。
観客の手拍子に乗ってお洒落なステップ、シルエットの美しいビールマンスピン。フェンスに寄りかかってフィニッシュポーズ。。。終わって呆然とした顔になってしまった。
イ・ヘイン(韓国) SP:73.55(3) FS:121.93(12) Total:195.48(6)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ 白緑紫。2アクセル+3トウ、やや詰まったが着氷。ルッツが1回転になっても3トウをつけられる。3ループでステップアウト、3サルコウがオーバーターンとなかなかクリーンに決まらない。しかし後半3ルッツ+2トウ+2ループ、3フリップ、2アクセルと頑張った。
コレオやステップが、少し気持ちが入っていないというか、遅れないように焦っているように見えた。。。
結果、優勝は坂本香織、ペギー・フレミング以来の3連覇達成。日本勢では初めて 2位イザボー・レヴィト、3位キム・チェヨン。ルナ・ヘンドリクスが4位、キミー・ルポンドが5位、イ・ヘインが6位。千葉百音7位、吉田陽菜8位だった。
来季枠は、日本・アメリカ・韓国が3、ベルギー・スイスが2。エストニアは2枠から1枠に減らすことになった。
もう残り1日。。。あとはアイスダンス・フリーと男子フリー。みんな頑張れ~~~