(紅白の嵐の歌を背中で聞きながら)
Twitterの面白アプリで振り返る、私の2018年。まずは住民票(?!)から。
あなたのツイッター住民票
HO太の結果
生 息:2010年9月16日~
種 族:映画族
現住所:アジア村
職 業:大会及びフィギュアスケート情報の発信、収集
性 格:地味な強い性格
一 言:「(ピーッ)」
顔 :(^^) #
ツイートから2018年を雑に振り返る
HO太の結果
大会沼にハマる
↓
高橋大輔祭り
↓
フィギュアスケートで散財
↓
映画に愛を誓う
↓
アイスダンス情報に踊らされる
↓
香港映画大フィーバー
↓
フィギュアスケート事件
・・・あながち間違ってはいないが、、、香港映画についてそんなに書いてないような
💕2018年あなたは結局誰推しだったのか解析します💕
“2018年もそろそろ終盤、あなたが結局誰推しだったのかを解析する時期が今年もやってまいりました!うぇーい!ツイート情報をもとにしたあくまで推測なので、違う結果が出てしまった場合は声を大にして正しい推しを叫びましょう。”
HO太の結果
💕高橋大輔💕
・・・そんなに量を書いてるかな、、、注目度が高かった
でも、“違う結果が出たので声を大にして正しい推しを叫ぶことにしよう。
・・・私の一推しは羽生結弦ですから!(二推しは友野一希ですから!!)
サザンの大騒ぎで幕を閉じる2018年 よいお年を
「世界と戦う覚悟っていうものが持ちきれなかった」
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)で男子2位となった高橋大輔が、世界選手権その他の国際大会派遣を辞退した。
ジャンプでミスが続いたフリー、終わったとき「これで表彰台はないな」と思ったのに、まさかの2位。日本スケート連盟から代表を打診されたが「若い選手が(世界の)舞台を経験することの必要性も大きい」と後進に譲る形になった。
直前に、日本代表として戦う覚悟はあるか、なんて書いちゃったけど
全日本のエントリーは男女30人ずつ、これは他国に比べてかなり多い。国際大会を目指すレベルの選手以外に、全日本出場が目標の選手たちが相当数いる。実力を客観的に見て、国際大会などは考えていないかもしれない。それでも、奇跡的に好成績だったら? 1大会だけでも出られる可能性が出てきたら? そこで躊躇うことはないだろう。結果的に全日本で終わるとしても、目指す方向は世界を目指す選手たちとそれほど違ってないと思う。
高橋大輔は、全日本でフリー最終グループに入ることを目標に半年でここまで仕上げてきて、目標を達成してのフリー。演技自体は見事だった。ただ、目指す方向のベクトルが、ほかの選手たちと違っていたかもしれない。
(2位になった上で辞退するくらいなら、初めから「国際大会出ない」宣言してもよかった? いくつかの記事で「不甲斐ない」「層が薄い」と書かれている田中刑事や友野一希は、高橋大輔という名前とも戦っていた。たとえジャンプが全盛期のように跳べなかったとしても、相当な演技構成点が出るのは予想できる。
ベストを出せば勝てたかもしれない。しかし「ベストを出せば勝てる」と思うのと「絶対にベストを出さなければ勝てない」と思うのでは全然違う。
かつて圧倒的な演技構成点をもらっていたパトリック・チャンに、挑んで自滅していた選手たちが、こんな感じだった気がする。
それでも、これは乗り越えなければならない試練だった。次に活かしてくれることを期待。)
覚悟のほかに、技術点も足りなかった。
世界選手権出場に必要なミニマムテクニカルスコアは、ショートプログラム34.00、フリー64.00。ショートは近畿ブロック37.71、西日本41.61、全日本43.38と順調に上がってきた。しかしフリーは、近畿39.52、西日本74.61、全日本63.60。3大会中2大会で64点を超えていない。
全日本の上位陣でこれより技術点が低かったのは総合5位島田高志郎くらいで、13位の佐藤洸彬ですら65点台だった。初戦の近畿は仕方ないとしても、完璧に調整してきたはずの全日本で、ちょっと残念過ぎる。
今大会で技術点が伸びなかったのは、もちろんジャンプでミスが多かったから。冒頭の4回転が3回転になったが、これはそれほど大きな減点をされていない。2本のトリプルアクセルは+3や+4をもらっている。痛かったのは後半基礎点が1.1倍になるところで、転倒、2回転、3回転フリップ単独の繰り返し+REPで基礎点70%と稼げなかった点だ。
また、3つのスピンのうち2つは、初めからレベル3で構成していた。今季からスピンもGOE+1あたり、基礎点の10%ずつ増減する。昨季まではレベル3も4も+1は0.5、+2は1.0もらえていたが、今季からは基礎点の差を詰めるのに、より多くのGOEを確保しなければならない。わずかな差のようだが、塵も積もれば、なのだ。
逆にステップとコレオシークエンスは、ほぼ極みに達している。ステップでレベル4、GOEオール+5で1.95のところ、獲得したGOEは1.89。コレオシークエンスはGOEオール+5で2.50のところ、獲得GOEは2.36。ここは高橋大輔の真骨頂を発揮した。
ミニマムを取るために国際大会に出るなら、それを最優先して調整すれば、十分可能ではあると思う。それでも、フリー後半までもたせる体力をこれから更に作っていく必要はありそうで、、、
「これが今年じゃなく2年前に現役復帰を決断していたら、もしかしたら狙ったかもしれない」。一番足りなかったのは、時間だったのかも。
「続けていきたい」と、現役続行の意思を示した高橋大輔。これからどんなコースをたどることになるだろうか。来季の全日本にはシードで出場できる。
1.今季この後の試合に出ない→シーズンベスト、ミニマムがないまま次のシーズンの場合
A 復帰枠を利用して、グランプリシリーズ2大会にアサインされる→特別強化指定→チャレンジャーシリーズ+グランプリシリーズ2大会(勝ち上がればファイナルも)→全日本。ここまでにミニマムは確保、ガチで代表争いに加わる。
B グランプリシリーズ復帰枠は利用しないが、強化指定はあり→チャレンジャーシリーズなどに出場→全日本。これも成績次第で代表に。
C 強化指定なし→地方大会などで足慣らし→必須ではないが近畿・西日本に出る→全日本。ミニマムは全日本の成績次第で取りに行く。
2.今季最後の国別対抗戦に選抜される→シーズンベスト、ミニマムを獲得して次のシーズンの場合
A 復帰枠を利用してグランプリシリーズ2大会→以下1Aと同じ
B 復帰枠は利用しなかったが、シーズンベストが上位24名に入ったので、グランプリシリーズ1ないし2大会にアサインされる→強化指定→チャレンジャーシリーズ等も出てから全日本。以下1Bと同じ。
若い頃と同じような試合数をこなすのは厳しいかもしれない。どういう形がベストなのか。いずれにしても、来シーズンはスタンスをはっきりさせて臨んでほしい。
(はっきりさせるためにも、国別対抗戦で国際ジャッジの評価を受けられたらいいと思うんだけど)
フィギュアスケート・2019年世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権・ユニバーシアードの代表選手が決まった。
(発表はインスタライブで配信されてたそうで、、、知らなかった)
確認はこちらのtwitterアカウントと日本スケート連盟サイトで。
【世界選手権】
男子:宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
(補欠:友野一希 山本草太 島田高志郎〈要ミニマムポイント獲得〉)
女子:坂本花織 紀平梨花 宮原知子 (補欠:三原舞依 樋口新葉 山下真瑚)
ペア:須崎海羽/木原龍一
アイスダンス:小松原美里/ティム・コレト
【四大陸選手権】
男子:宇野昌磨 田中刑事 友野一希 (補欠:山本草太 佐藤洸彬)
女子:坂本花織 紀平梨花 三原舞依 (補欠:樋口新葉 山下真瑚)
ペア:須崎海羽/木原龍一
アイスダンス:小松原美里/ティム・コレト
【世界ジュニア選手権】
男子:壷井達也 島田高志郎 (補欠:鍵山雄真 佐藤駿)
女子:横井ゆは菜 川畑和愛 白岩優奈(要ミニマムポイント獲得)
(補欠:荒木菜那 長縄和奏 青木祐奈)
ペア:三浦璃来/市橋翔哉
アイスダンス:髙浪歩未/池田喜充(要ミニマムポイント獲得)
【ユニバーシアード】
男子:友野一希 中村優 佐藤洸彬 (補欠:鈴木潤 櫛田一樹)
女子:三原舞依 竹野比奈 (補欠:本郷理華 大庭雅)
男子では島田高志郎が来季シニアを見据えて、ミニマムポイントを取りに行くようだ。ペアの三浦/市橋は今季シニアで四大陸や世界選手権のミニマムを獲得していない。怪我もあるようなので、世界ジュニアに専念という形だろう。
高浪/池田はTechnical Scoreのリストにまだ名前がない。1月9日から開催されるMentor Torun Cup2019のジュニア・アイスダンスにエントリーされているので、ここで確実にミニマムを確保したいところ。
代表を辞退した高橋大輔については、また後で。
2018年を締めくくる第69回NHK紅白歌合戦、出場歌手と曲順が決まったと、NHKニュースが伝える、、、
画面にQRコード
スマホで読み込んだら、NHKサイトの曲順ページにリンク。なるほど~~~
昔は31日の新聞に出る曲順ページにチェックしながら、母は紅白を見ていたものだけど。
紙がいい人のために、印刷用PDFもあるのだった。
紅白について、初出場の「純烈」を紹介する記事の中に、こんな分析があった。
***
「紅白歌合戦と日本人」などの著書がある社会学者の太田省一さんは、純烈の初出場は「近年の紅白の変容を象徴的に表している」と指摘する。「かつては誰もが知る歌手たちがその年のヒット曲を歌うのを『確認』し『回顧』する番組だった。だが最近は、幅広い世代が知る存在とはいえないものの、一定の層からは強い支持がある歌い手を『知る』機会でもある」
背景には、音楽の流行が世代や個人の趣味嗜好(しこう)を超えて共有されにくくなったという事情がある。「紅白は『いま日本ではこんな音楽が人気なんですよ』と整理して提示するショーケース(陳列棚)のような存在になっている」と太田さんは分析する。
***
もう10年くらい、紅白を見るのが“お勉強”みたいな気分だったんだけど、そういうことだったんだな~と納得。前はそれでも同世代ならそれなりに共有されてたのが、今は同世代でも知らないものは知らないようで、今回初出場のDAOKO、私が初耳なのは当然としても、長男も初耳だった。
知らないのが出てくるのが普通なら、新しいお気に入りが見つかるかも?と思って見てみよう
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
中野耀司 東6 SP:61.77(19) FS:102.77(23) 合計:164.54(22)
サンタナ・メドレー♪ 振付はコーチの駒場幸大。黒の赤の炎のような模様。エレキの音に乗って、トリプルアクセルに挑みステップアウト。2回転になったジャンプもあったが、アクセル・オイラー・サルコウ2-1-3頑張った。
「疾走感があった」と解説・小塚崇彦さん。
唐川常人 東1 SP:56.05(23) FS:106.97(21) 合計:163.02(23)
映画「ラ・ラ・ランド」より「A Lonely Night」♪ 振付は佐藤久美子。ターコイズブルー。佐藤チームの選手だけあって、一歩目からきれいな滑り。ジャンプを跳ぶときの締め方が、肘を高く上げるのが特徴。最後のキャメルスピンで速度が落ちてしまった。
中野紘輔 西11 SP:55.84(24) FS:94.48(24) 合計:150.32(24)
「マラゲーニャ」♪ 振付は横谷花絵。黒に赤のサッシュ。ルッツ・トウ3-3で手をつき、トリプルアクセル転倒。3回転フリップ、後半の3回転ルッツはきれいに入る。ループを跳ぼうとして転倒したのが痛そう でもその後でループ・トウ3-1を跳んだのは偉い
フラメンコのリズムをきっちり取りながらのステップは、なかなか盛り上がった。
笹原景一朗 西6 SP:60.94(20) FS:116.98(18) 合計:177.92(18)
「Salvation」♪ 振付は吉野晃平。白とワインカラー。今季限りで引退の予定。高さのある3回転ルッツ、サルコウ・オイラー・サルコウ3-1-2など。フリップは2回転になったが、最後のダブルアクセルまで転倒はなし。
ジャッジ席に笑顔を向けながら、一歩ごとに伸びていくステップ。大きく一周するようなコレオ、イーグルが気持ちよさそう。そこにいることを心から愛おしむような滑りだった
小林建斗 東4 SP:59.76(22) FS:113.77(19) 合計:173.53(19)
レオンカヴァッロ「道化師」♪ 振付は服部瑛貴。白、襟にフリル。得意の3回転フリップ決まるが、ルッツはシングルに。3回転サルコウはイーグルに繋げる工夫も。トウ・トウ3-2のセカンドで両手を上げ、サルコウ・オイラー・サルコウ3-1-2も決まった。
ステップは「Send In Clowns」のピアノのメロディでしっとりと演じ、コレオは長いイナバウアーで表現。スケーティングもなかなかきれい。
山田耕新 西10 SP:60.13(21) FS:110.92(20) 合計:171.05(20)
映画「ゴッドファーザー」♪ 振付はキャシー・リード。黒シャツに紫スカーフ。トリプルアクセル挑んだが転倒。しかし引きずらず、ルッツ・トウ3-3、サルコウ・トウ3-2などジャンプ頑張った。
手や腕の表情、顔の向きやターンの時の首の使い方など、キャシー・リードに鍛えられた表現が生きる。ステップは映画のセリフが聞こえてきそうな軽やかさ。
終わった瞬間の笑顔 キス&クライには中庭健介と田村岳斗
<G2>
三宅星南 J6 SP:64.16(17) FS:120.99(16) 合計:185.15(17)
「レ・ミゼラブル」♪ 振付は荒屋真理&吉野晃平。白シャツに赤と金のベスト。いきなり4回転サルコウ トリプルアクセル2本
ループが1回転になったり回転不足もあったが、この挑戦は素晴らしい。
「民衆の歌」で手拍子に後押しされながら、しっかり力をスケートに伝えていくステップ。
島田高志郎と同じく、急に伸びてしまった身長と持て余している感があるが、この体を生かし切る体力がついたとき、どんなプログラムができるか。可能性が見えてきた。
キス&クライには長光歌子さん本田武史さん吉野晃平さんと豪華なコーチ陣。
鈴木潤 東3 SP:69.18(13) FS:129.09(15) 合計:198.27(15)
ビートルズ・メドレー♪ 振付は佐藤有香&ジェレミー・アボット。柄シャツに黒タイ。トリプルアクセル2本入った ルッツが1回転になった以外大きなミスなく、後半アクセル・オイラー・サルコウ2-1-3も入った。
コレオはけっこうポップに踊ってて、こんなに踊れるとは 「Let It Be」でのステップもいい感じに乗れていた。
大学院に進んで現役継続だそうで、来季も見られそうで嬉しい
佐藤洸彬 東2 SP:62.30(18) FS:137.04(12) 合計:199.34(13)
ショスタコーヴィチ「交響曲第5番(革命)」♪ 振付は佐藤操。赤から黒。4回転トウループ決まった スケーティングがダイナミックで力強くなって、スピードが最後まで落ちなかった。来季につながりそう。
佐藤駿 J2 SP:64.89(16) FS:140.06(9) 合計:204.95(12)
「マラゲーニャ」♪ 振付は佐藤操。黒系。4回転トウループ挑んで転倒 しかし、ここからが凄い。トウ・トウ4-2、トリプルアクセル+3回転トウループ、単独トリプルアクセル、後半フリップ・オイラー・サルコウ3-1-3、跳びまくる
カスタネットが盛り上げる曲で丁寧にスピン、ステップをこなす。コレオとか、フィニッシュ前のスピン後の見せ方とか、表現の細かいところは少し詰めていきたい。
渡邊純也 西9 SP:64.93(15) FS:105.95(22) 合計:170.88(21)
「ロミオとジュリエット」♪ 振付は吉野晃平。白に花と黒金ライン。ルッツ、フリップ、サルコウ・トウ3-2など。フライングシットスピンでちょっとトラベリングが
長い脚をピンと伸ばしたキャメルスピンがきれい。キス&クライではクレヨンしんちゃんのティッシュケースで遊ぶ
櫛田一樹 西7 SP:65.31(14) FS:119.85(17) 合計:185.16(16)
「GOEMON」♪ 振付は岩本英嗣。ベージュにワイン系と茶のベスト。最初のアクセル、トリプル予定だったのが2回転で下りてしまった。終盤のアクセルもシングルに。しかしルッツ・トウ3-3やループ・トウ3-2は決まった。
太鼓の音にのるステップ、しっかりターンを見せながらスピードを保っていていい。足の怪我があってジャンプの練習に制限があるそうだが、その中でよく頑張った。
<G3>
日野龍樹 西8 SP:69.63(12) FS:129.35(14) 合計:198.98(14)
プッチーニ「ラ・ボエーム」♪ 振付は宮本賢二。紫タートルに黒ジャケ。最初にトリプルアクセル+3回転トウループをきれいに決める。その後も多少ミスがあってもまとめ、最後のジャンプは2回転トウループに頑張って3回転トウループをつけた。
足に痛みがあって跳べない種類のジャンプがあるそうだが、今日はルッツも入れてきたのは気持ちの強さ。
山本草太 SP:71.95(10) FS:140.74(8) 合計:212.69(9)
「信長協奏曲」♪ 振付は宮本賢二。ブルーの着物風。ジャッジに背中を向けて立ち、きっと振り返って滑り出す。4回転トウループ、決まった トリプルアクセルこらえて1回転トウループをつける。次のアクセルが1回転になったが、ルッツ・トウ3-3や単独フリップがきれいに入る。ラスト3回転ループで転倒が惜しい
スピードを保ちながらしっかりコントロールできているステップ、雄大にリンクを縦断するコレオ。SPではスピンで最も点を稼いだそうで、安定している。
壷井達也 J1 SP:69.95(11) FS:144.92(5) 合計:214.87(7)
ドボルザーク「交響曲第9番(新世界より)」♪ 振付は本郷裕子。ブルーにストーンたくさん。最初のトリプルアクセルこと転倒したが、すぐ2本目を2回転トウループ付きで成功させる。フリップ、ループ、ルッツ、ループ・トウ3-3など全てのジャンプに抜群の安定感。
この選手のアクセルは、下から振り上げるというより横からぐるんと回す感じで、ちょっとトゥクタミシェワ選手のアクセルに似てる。
スケーティングもよく伸びていて、全体に穴がない。オールラウンドに伸びていきそう
山隈太一郎 西4 SP:72.73(9) FS:139.50(10) 合計:212.23(10)
映画「ラ・ラ・ランド」♪ 振付は宮本賢二。ブルーシャツに黒タイ、黄色のポケットチーフ。グルーブ感たっぷりの曲から軽妙な動きで滑り出し、トリプルアクセル+2回転トウループを決める ルッツ・トウ3-3も膝を深く使って着氷。2本目のトリプルアクセル、手をついただけで済むかと思ったらこらえきれず転倒
だがその後のジャンプを全部決める。
スローパートのステップ、スピン中にアップテンポに変わると手拍子、はっちゃけるコレオで踊りまくった。本領発揮
友野一希 SP:73.09(7) FS:154.37(3) 合計:227.46(4)
「リバーダンス」♪ 振付は佐藤操。緑系。大きく腕を広げながら滑り出し、サルコウ・トウ4-2決まった 2本目の4回転サルコウ転倒。アクセル・オイラー・サルコウ3-1-3入った
2本目のトリプルアクセルでステップアウト、フリップ・トウ3-3こらえる。
ジャンプは完璧とはいかなかったが、一つ一つの身のこなし、手を差し出す所作一つにも意味を込める。激しいステップや気持ちのこもったコレオに、会場が一体になった。
キス&クライではミーシャ・ジーも微笑んで
木科雄登 J4 SP:72.96(8) FS:141.39(7) 合計:214.35(8)
映画「アンタッチャブル」♪ 振付はキャシー・リード。グレー系。トリプルアクセルをびしっと決め、2本目こそ転倒したが、その後のジャンプはアクセル・オイラー・サルコウ3-1-3など余裕がある。最後のループをコンビネーションにする冷静さも。
スケーティングや身のこなしが柔らかく滑らかになって、ずいぶん成熟した。やっぱりキャシー・リードが鍛えると違う
<G4>
田中刑事 SP:79.32(4) FS:157.13(2) 合計:236.45(3)
ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」🎵 振付はマッシモ・スカリ。ベージュに黒系ベスト。冒頭のサルコウ・トウ4-2、鮮やか 2本目のサルコウはダブルになったが、トリプルアクセルで手をついてもこらえてトウ・ループ2-2をつける。後半フリップにつけた2回転トウループが3つ目で無効になってしまったが、決まったジャンプはどれも余裕があってよかった。
わくわくさせる曲調のコレオはきびきびと会場を沸かせる。無理に力を入れなくても一歩が伸びるので、表現が大きくできるのが強み。
鍵山優真 J5 SP:74.51(6) FS:141.85(6) 合計:216.36(6)
「龍馬伝」♪ 振付は佐藤操。黒にシルバー。膝を柔らかく使ってアクセル・トウ3-2を決め、2本目のトリプルアクセルに挑戦してステップアウト。後半になってもスピードが落ちず、ルッツやアクセル・オイラー・サルコウ2-1-3を決めた。
しっかり緩急をつけたステップは大人顔負け、スケーティングもこれからぐんぐん伸びていきそう。楽しみ
中村優 西2 SP:77.11(5) FS:134.58(13) 合計:211.69(11)
チャイコフスキー「幻想序曲・ロメオとジュリエット」♪ 振付はジェフリー・バトル。黒にブルー。優雅で品のある滑り。トリプルアクセル、1本目は軽くステップアウト。2本目はトウループをつけようとして転倒 その後は大きなミスなし。
リンクを大きく使ったコレオからそのままステップに入っていくクライマックス、なかなか魅せた。スピンはちょっとトラベリングしちゃった
宇野昌磨 SP:102..06(1) FS:187.04(1) 合計:289.10(1)
ベートーヴェン「月光」♪ 振付は樋口美穂子。ブルーグレー。足の状態は心配されていたが、、、4回転フリップ頑張り、次は3回転サルコウに。4回転トウループはステップアウトしたが、次をトウ・トウ4-2で決めた トリプルアクセル単独、アクセル・オイラー・フリップ3-1-3も
コンビネーションが2つになってしまったが、できることをしっかりやり切る。ただイーグルしてるだけのようでいて、それこそ曲を象徴するコレオも高得点。ステップも丁寧に美しいエッジ遣いを見せてレベル4。王者と呼ぶに相応しいプログラム
高橋大輔 西1 SP:88.52(2) FS:151.10(4) 合計:239.62(2)
「Pale Green Ghosts」♪ 振付はブノワ・リショー。黒系。「スタート位置についたときに4回転を入れるかどうか決める」と言ってたが、、、4回転トウループの軌道に入ったが3回転トウループになった。トリプルアクセル+2回転トウループ、見事。2本目のトリプルアクセルもしっかり下りる。ルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3で転倒、次のループが2回転に、最後のフリップはステップアウト。終盤は少し体力が厳しかったか。
ステップの美しさ、コレオシークエンスの複雑な動きの芸術性。One and Only。
島田高志郎 J3 SP:80.46(3) FS:139.32(11) 合計:219.78(5)
「ブエノスアイレスの冬」♪ 振付はステファン・ランビエール。黒、左胸に赤い花。4回転トウループに挑んだが2回転に、4回転サルコウも2回転に トリプルアクセルはしっかり、ルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3も頑張った。
手や首の動きを音にはめながら、精一杯タンゴを表現していく。さらにこの作品を仕上げていってほしい。
結果、優勝は宇野昌磨で3連覇、2位高橋大輔、3位田中刑事。友野一希が4位。5位島田高志郎、6位鍵山雄真、7位壷井達也、8位木科雄登とジュニア勢が大健闘。9位山本草太、10位山隈太一朗。
どの選手も気持ちの入った演技をしてくれた
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
中塩美悠 西10 SP:50.86(22) FS:96.60(22) 合計:147.46(22)
映画「タイタニック」♪ 振付は鈴木明子。紫。冒頭のトウ・トウ3-3を決めた後はミスもあったが、アクセル・オイラー・サルコウ2-1-2など立て直した。
今季限りで引退ということで、コレオシークエンスでは感極まった表情で滑っていた。もっと笑顔で~~~
永井優香 東3 SP:49.59(24) FS:78.88(24) 合計:128.47(24)
バレエ「シンデレラ」♪ こちらも振付は鈴木明子。ピンクがかった藤色。ルッツ、ループとパンクが続き、きれいに入ったジャンプはダブルアクセルと3回転サルコウくらいだったか。スケーティング自体は優雅なんだけど、、、
キス&クライで大泣き。泣かないで~~~
十倉日和 西11 SP:51.98(19) FS:97.30(21) 合計:149.28(21)
「サラバンド」♪ 振付は織田信成。黒に白レース。織田信成とタッチして登場。ジャンプに高さがあって迫力。フリップやルッツは入らない構成だが、後半サルコウが2回転になったのと、3連続コンビネーションジャンプがなかった以外はほぼ予定通りに跳べた模様。
コンビネーションスピンのとき、リンクサイドで織田コーチ母子が首を振りながら回転数を数えていた。高得点に嬉しそう
三宅咲綺 西5 SP:51.41(20) FS:103.25(19) 合計:154.66(20)
映画「ムーラン・ルージュ」♪ 振付はキャシー・リード。ゴールド。こちらもルッツやフリップがないが、トウ・トウ3-2やループ、後半サルコウやダブルアクセルでまとめた。疾走感のあるコレオは曲に合っていた。
渡辺倫果 J4 SP:50.47(23) FS:111.52(14) 合計:161.99(18)
「眠れる森の美女」♪ 振付はコーチのジョアン・マクラウド&関徳武。紫系の花がいっぱい。冒頭のルッツは少し詰まった着氷になったが、アクセル・トウ・トウ2-3-2、ルッツ・トウ3-2など順調。後半1.1倍になるジャンプがループやサルコウの単独で、得点を稼ぐにはやや物足りない構成かな。
曲が静かになるところのきれいなレイバックスピン、ステップでもう少し勢いがあるといいが、可愛らしさに手拍子が起きた。
籠谷歩未 西9 SP:51.09(21) FS:90.02(23) 合計:141.11(23)
映画「紅の豚」♪ 振付は川越正大。濃いピンク。坂本花織と同じコーチなので、どこか動きが似ている。ルッツ・トウ3-3下りたが回転不足とダウングレード。フリップ・ループ・トウ3-2-2は最後引っ掛かったがこらえた。セカンドにループが跳べるのが強みか。
大きなスパイラルのコレオ、後半フリップの転倒が惜しい。
<G2>
本田真凛 SP:52.75(18) FS:111.48(15) 合計:164.23(15)
映画「LOVERS(十面埋伏)」♪ 振付はローリー・ニコル。ピンク系。柔らかな滑り、指先まで気を配った所作、全体としては美しい。サルコウが2回転になったり、アクセルが1回転になったりとジャンプは完璧ではなかったが、イナバウアーから軽くスライドして入るレイバックスピンなど、魅力は随所にある。
ジャンプが安定するようになれば、またチャンスが増えるはず。
荒木菜那 J2 SP:56.32(16) FS:113.75(13) 合計:170.07(13)
映画「マレフィセント」♪ 振付は宮本賢二。黒系。ルッツ・トウ3-3転倒したが、アクセル・トウ・トウ2-3-2やフリップ・トウ3-2で立て直す。丁寧なステップからそのまま3回転サルコウなど、なかなか見せる構成。
映画を見た人にはその世界観が伝わるのかな?見てないけど
竹野比奈 西2 SP:58.14(14) FS:105.25(18) 合計:163.39(16)
映画「もののけ姫」♪ 振付は鈴木明子。ブルー系。ジャンプに3-3はないが、軽くオーバーターンくらいで大きなミスはなし(回転不足は多少)。スピンが得意だそうで、きちんと姿勢をキープしつつ回転速度が速い。曲調が変わったところでうまく雰囲気を変えていた。
松原星 東1 SP:59.27(13) FS:116.42(11) 合計:175.69(11)
「カプリース」♪ 振付は鈴木明子。ブルー系。浅田真央のエキシビションナンバーを見て決めた曲だそう。3回転ルッツ、サルコウ・トウ3-3など、軸が細くて回転が速いジャンプ。フリップを跳ぼうとして跳びそこなったが、次でリカバリーできた。膝を深く曲げて安定した着氷をする。
表現はまだ少し一本調子で、曲の奔放さを出すにはもう一工夫したいところ。高得点にキス&クライは盛り上がる
本郷理華 SP:55.93(17) FS:107.25(16) 合計:163.18(17)
「ナザレの子」♪ 振付は宮本賢二。ブルーにストーンたくさん。本郷らしい、力強い表現が戻ってきた。トウ・トウ(回転不足)3-3、後半転倒もあったが、かなり頑張る。
スピンの出るところで曲に合わせてためを作ったり、全身を激しく使うステップ、強い曲に負けないコレオ。響いてくる作品。
大庭雅 西4 SP:57.08(15) FS:100.71(20) 合計:157.79(19)
「エデンの東」♪ 振付は安藤美姫。グレー系。動きが洗練されて、表現が豊かになっている。3回転フリップ、サルコウ・トウ3-3など着氷したが、後半少し小さいミスや転倒も出た。雄大なスパイラルのコレオは見せどころ。
安藤美姫が拍手で迎えた。
<G3>
長縄和奏 J6 SP:60.14(11) FS:115.26(12) 合計:175.40(12)
「オペラ座の怪人」♪ 振付はコーチの山田満知子&樋口美穂子。黒と藤色。表情は緊張していたが、体は練習通り動けていた感じ。ルッツ・トウ3-3、終盤アクセル・オイラー・サルコウ2-1-3などジャンプをそろえ、一生懸命振付をこなしていた。
音楽を表現していたかどうかは、、、今後の課題
細田采花 西6 SP:61.41(10) FS:124.33(8) 合計:185.74(8)
映画「サンセット大通り」♪ 振付はキャシー・リード。ゴールド。トリプルアクセル+2回転トウループ、下りた 2本目のトリプルアクセル、決まった
その後も3-3やアクセル・トウ2-3と次々
さすがに23歳だけあって、ステップの中での身のこなしや視線の使い方が洗練されている。
終わって顔を覆って喜び、得点を見て嬉しい悲鳴
白岩優奈 SP:59.99(12) FS:123.17(9) 合計:183.16(9)
ムソルグスキー「展覧会の絵」♪ 振付はトム・ディクソン。紫。曲調が何度も変わるが、そのたびに雰囲気をすっと変えてみせる。音と所作、要素をぴしっと合わせていくので、とても気持ちいい。
冒頭のルッツ・トウ3-3で転倒になったが、イーグルからダブルアクセル+3回転トウループにわくわく、最後に3回転ループを決めてフィニッシュ。終わって本人は悔しそう。
青木祐奈 J5 SP:63.72(8) FS:105.56(17) 合計:169.28(14)
グリーグ「ピアノ協奏曲イ短調」♪ 振付は都築奈加子。紫系。ルッツ・ループ3-3に挑んだが3-2で開いてしまった。単独3回転トウループをきれいに下り、アクセル・オイラー・サルコウ2-1-3や、後半3回転ルッツをしっかり決める。
後半少し疲れたか、ステップはややスピードが落ちた。ビールマンスピン頑張ってフィニッシュ。
山下真瑚 SP:62.94(9) FS:134.20(5) 合計:197.14(6)
プッチーニ「蝶々夫人」♪ 振付はコーチの樋口美穂子。ブルー。空を仰いで滑り出し、ルッツ・トウ・トウ3-3-2を鮮やかに決める。ほぼ助走なしでダブルアクセルはイーグルに。アクセル・トウ2-3もきれい。後半回転不足や両足着氷が惜しい。
ゆっくり見せるスパイラル、足の上げ方下ろし方も余韻を持つところがいい。コレオからそのままジャンプにスムーズに入ったり、曲の変わり目をスピンの終わりと合わせたり、引き込まれる作品になっていた。
川畑和愛 J3 SP:64.66(7) FS:118.45(10) 合計:183.11(10)
ガーシュウィン「ピアノ協奏曲ヘ調」♪ 振付は都築奈加子。ピンク。ルッツ・トウ3-3の高さと回転の速さに目を奪われる。後半フリップとルッツの転倒が惜しい しかしアクセル・トウ・ループ2-2-2をしっかり決める。
長身をダイナミックに使うステップやコレオ、ただ教わった通りに動いている感じではなく、センスがありそう。笑顔を浮かべながら滑れているのもいい。
ここまでのジュニア勢でトップ、世界ジュニアに大きく前進
<G4>
横井ゆは菜 J1 SP:66.27(6) FS:130.10(6) 合計:196.37(7)
「オペラ座の怪人」♪ 振付はコーチの川梅みほ。赤白黒。大きなダブルアクセルから、ルッツ・トウ3-2と高さのあるジャンプを続ける。少し着氷が乱れたジャンプもあったが、転倒など大きなミスにはならず。最後にアクセル・トウ・ループ2-2-2を決めたのは大きい。
前半のファントムと中盤以降のクリスティーヌ、しっかり演じ分けた。この調子で世界ジュニア頑張って
紀平梨花 SP:68.75(5) FS:155.01(1) 合計:223.76(2)
「A Beautiful Sorm」♪ 振付はトム・ディクソン。黒系。きりっとした表情で滑り出し、トリプルアクセル+3回転トウループ、決まった さらに単独トリプルアクセルも完璧
他のジャンプも両手上げや片手上げを交えながら次々決めていく。ルッツでステップアウトしたが、+オイラー・サルコウにしてまとめる
ステップも丁寧かつ音とシンクロして、エッジもクリーンでレベル4獲得。スピンの軸がぶれないのは、背景のフェンスが全く動かないのでもよくわかる。最後に3回転サルコウを決めて見事なフィニッシュ。
樋口新葉 SP:72.63(4) FS:125.00(7) 合計:197.63(5)
ヴィヴァルディ「四季」♪ 振付はシェイ=リーン・ボーン。ブルーグレー系。大人っぽい雰囲気になった衣装で、3回転サルコウを決める。ルッツ・トウ3-3転倒、2本目のルッツでステップアウト。3連続ジャンプで2回転トウループが3つ目になってしまった。
今季は怪我があったので、練習が十分にできない時期があったそうだが、ジャンプを下りた瞬間のちょっとした手の動きや仕草など、成熟を感じる。
三原舞依 SP:72.88(3) FS:147.92(3) 合計:220.80(4)
映画「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」♪ 振付はデヴィッド・ウィルソン。薄水色。いつもの、すーっとどこまでも伸びていくスケート。ルッツ・トウ3-3、大きなスパイラルのコレオからの流れでターンから入るダブルアクセル、後半もルッツ・トウ・ループ3-2-2が決まる。ジャンプは全て着氷。
ステップでは会場全体の手拍子をもらいながら、美しいスピンを見せた。高得点に笑顔弾ける
宮原知子 SP:76.76(1) FS:146.58(4) 合計:223.34(3)
「Invierno Porteno(ブエノスアイレスの冬)」♪ 振付はトム・ディクソン。黒、髪に赤い花。一歩たりとも無駄なストロークがない、作り上げられた動き。3回転サルコウ、ルッツ・トウ3-3、ジャンプに高さがある。
スピンの姿勢、終えて出るときの余韻、つなぎの動き、まるで彼女の体が音楽を奏でているよう。ステップはスケートでありながらタンゴ、全身で訴えるコレオ。ジャンプのミスがあっても、この作品の美しさは奪われない。
坂本花織 SP:75.65(2) FS:152.36(2) 合計:228.01(1)
映画「ピアノレッスン」♪ 振付はブノワ・リショー。白から黒のグラデーション。冒頭のフリップ・トウ3-3からジャンプに迷いなく、最後まで高さが落ちない。ダブルアクセルを下りて右手を差し出す所作など、振付を見直しただけあって、洗練されてきた。
スピードに乗ったスケーティングで伸び伸びと、最後の3回転ループを決めると会場は興奮状態。終わると大きなガッツポーズ。
そして得点と順位に、、、驚喜 技術点の高さもさることながら、演技構成点で紀平より上の2番目。見事だった。
結果、坂本花織が初優勝、2位紀平梨花、3位宮原知子。4位三原舞依、5位樋口新葉、山下真瑚が6位まで順位を上げた。
全日本ジュニア女王の横井ゆは菜が7位、トリプルアクセル2本の細田采花が8位、白岩優奈が8位。本田真凛15位、本郷理華17位。
ジュニア勢では川畑和愛の10位が2番手、長縄和奏12位が3番手となるので、世界ジュニアに派遣されそうだ。
見応えのある大会、よかった~~~
全日本と並行してついつい見ちゃったロシア選手権2019、やっと終わった
男子はマキシム・コフトゥンが復活の優勝。副鼻腔炎で直前に入院していたミハイル・コリャダが頑張って2位。アレクサンデル・サマリンが見事なフリーで3位。4位以下にはかなり差をつけた。
ペアはタラソワ/モロゾフが貫禄の優勝、2位ザビアコ/エンベルトと実力通りだが、優雅な「くるみ割り人形」を演じたボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー3位、パヴリウチェンコ/コディキン4位と若手が躍進。会心の演技だった。
アイスダンスはほぼ見てなかったけど、シニツィナ/カツァラポフが優勝、ステパノワ/ブキンが2位。当分この2組のライバル関係が続きそう。
そして世界が注目した女子。優勝がアンナ・シェルバコワ、2位アレクサンドラ・トゥルソワ、3位アレーナ・コストルナヤとジュニア勢が表彰台を独占。4位はスタニスラワ・コンスタンティノワ、五輪女王のザギトワが5位。グランプリファイナル5位のソフィア・サモドゥロワが6位、SP14位から巻き返したメドヴェージェワが7位。
ライブで見てたが、シェルバコワが完璧な4回転ルッツを下り、フリップ・ループ3-3、後半ルッツ・トウ3-3などノーミス。コンビネーションスピンで基本姿勢3つそろわなかったのだけが取りこぼし。技術点89.35
見るからに小さく細く、子どもとしか言いようがない体型だが、芸術性も十分に備えていて、見ていて曲芸みたいではなかった。
2位のトゥルソワも4回転何本?と注目されてたが、ルッツを決めてトウループは回転不足の転倒。それ以上4回転には挑まず、ルッツ・ループ3-3などしっかりまとめてきた。技術点90.22
むしろ脅威なのは3位のコストルナヤかも。4回転もトリプルアクセルもないのに、技術点80.78。後半2つの3-3、スピンとステップ全部レベル4、とにかく書く要素に加点が多い。演技構成点は全体の3番目、フリーは1位のシェルバコワと3.55しか差がない。
ジャンプの着氷姿勢がきれいだし、見ていて非常に表現力が豊かで、作品として完成度が高かった。まだ成長期ではあるが、ジャンプ技術は簡単に崩れそうにない。今後高難度のジャンプを身につけたら、ザギトワもうかうかしてられない
そのザギトワ、何がなんでも勝ちたかったか。ルッツとダブルアクセルで転倒、2本目のルッツはコンビネーションにするのを忘れて+REP。演技構成点に9点台が3つあっても、ちょっと厳しかった。
一方、メドヴェージェワは開き直れたか、気迫に満ちた演技。3回転ルッツを下りるとサルコウ・ループ3-3、フリップ・トウ・トウ3-2-2と決めて波に乗る。ダブルアクセル+3回転トウループで転倒したが、ミスはそれだけ。会場の声援に後押しされて、演技構成点は全体のトップ。
シニア勢では4番手なので、ヨーロッパ選手権や世界選手権に出られるかどうかはわからない。しかし、ここで渾身の演技ができたのは大きい。
ロシア女子ジュニア勢の勢いが、この先ずっと続くのかどうかはわからないが、ただ跳べているだけで勝てるわけではないと、ちゃんと見せてくれた大会。面白かった~~~
フィギュアスケート・第87回全日本選手権、男子ショートプログラムで高橋大輔が2位。
2位以下に8点以上の差をつけ、フリーの出来次第ではこのまま2位をキープ、少なくとも表彰台に乗る可能性が濃厚になってきた。
となると、世界選手権などの国際大会派遣が現実味を帯びてくる。高橋大輔が国際大会に出るには、強化選手指定→B級国際大会派遣→選手権出場に必要なミニマムテクニカルスコア獲得→世界選手権出場という手順が必要になる。
四大陸選手権に出るには、これからエントリーできる国際大会ではミニマムテクニカルスコア獲得が間に合わないので無理。出るなら世界選手権ということになる。
ショートプログラム後のインタビューで「この場所は居心地がいいな」「世界で闘うならより一層、心地いいんじゃないかな」と語っていた高橋大輔。再び世界の舞台に立つことが、視野に入ってきているのか。
今の実力は、十分に世界で戦えるレベルまで戻っていると思う。ただ、、、
再び日の丸を背負って戦う覚悟はあるか。
世界選手権では次回大会の出場枠もかかる。羽生結弦と宇野昌磨がそろって実力を発揮すれば、3人目は誰がどんな順位でも問題ないとも言えるが、大会では何が起こるかわからない。彼自身、トリノ五輪前年の世界選手権で、直前の本田武史の怪我で枠取りを1人で担うことになったという経験をしている。
昨季も、枠取りを期待されていた田中刑事がふるわず、補欠から出場の友野一希の頑張りで3枠が確保された。似たような状況になったとき、かつてエースだったときのように、とにかく結果を出せるか。
SP直後のインタビュー映像を見た。昨年まで一緒に番組を作っていたスタッフ達の顔を見て、緊張から解放されたからなのか、いい演技ができて興奮してたのか、なんだか“へらへら”している感じ。アスリートらしくない印象で、いい気持ちがしなかった。
私の印象なんか関係ないけれど やはり問いたい。
本当に、日本代表として戦う覚悟はあるか。
あるなら、行けばいい。ないなら、、、
ショートプログラムで思うような演技ができなかった田中刑事、友野一希。高橋大輔という大きな影がプレッシャーになっているかも。でも、戦う相手はたぶん自分自身。
今できることを全てやりきることだけを考えて、最高のフリーを滑ってほしい。その結果でチャンスをつかんでほしい。
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
山田耕新 西10 SP:60.13(21)
「The Blues is Alright」♪ ブルー系。振付はキャシー・リード。トウ・トウ3-3を下りて波に乗り、3回転ルッツ、終盤ダブルアクセルとジャンプにミスなし。練習時間は短くても、スケーティングを磨いてきたのがよくわかる。
第1滑走でいい演技をしてくれて嬉しい
島田高志郎 J3 SP:80.46(3)
「ADIOS」♪ 赤系。すすっとトリプルアクセルを決め、3回転フリップ、後半ルッツ・トウ3-3と余裕。急に長くなった手足をまだ持て余してる感じだが、所作を音にはめながら滑らかにステップを踏んだ。スピンの軸もきれい。
コーチのステファン・ランビエールさんがリンクサイドで拍手。終わってギュッと拳を握った。
壷井達也 J1 SP:69.95(11)
「Your Song」♪ 白。振付は宮本賢二。トリプルアクセルで軽くステップアウトしたが、3回転フリップとルッツ・トウ3-3はスムーズに下りた。スケーティングがきれいで、全体のバランスがいい。
ルッツの踏み切りにアテンションがついたあたり、今後の課題か。
佐藤駿 J2 SP:64.89(16)
「戦場のメリークリスマス」♪ 白グレー黒のグラデーション。4回転トウループ、ふわっと上がってすっと下りた! トリプルアクセルはきれいに下りたかと思ったら、着氷でずるっと滑って転倒 ルッツ・トウ3-3はちょっとステップアウト。
まだ体を大きく使えてないが、スケーティングの流れがきれいなので、見ていて好感が持てる。
笹原景一朗 西6 SP:60.94(20)
「O Fly On」コールドプレイ♪ ブルーと白。今季限りで引退を決めている選手。3回転ルッツをオーバーターンしそうなのをうまくこらえて下りる。トウ・トウ3-3、ダブルアクセルときれいに決まった。
一歩がよく伸びるスケーティングで、素敵なステップを見せてくれた。キス&クライにはコーチが4人も
<G2>
鎌田英嗣 東5 SP:51.10(29)
「Soaring in clouds」♪ こげ茶にストーンたくさん。独特な体の動き、足を高く上げる柔軟性を見せながら、ダブルアクセル、トウ・トウ3-3(セカンドが回転不足)と下りる。3回転ルッツはステップアウトで片手をついた。
フラメンコのパーカッションできびきびした動きを見せた。
小林諒真 東7 SP:55.09(26)
「Adios Nonino」♪ 佐藤信夫・久美子夫妻の指導を受け、振付は久美子さん。黒にピンクの襟とカフス。ピアノの音に乗って、丁寧に滑る。ルッツ・トウ3-3頑張り、イーグルからダブルアクセルはそのまま細かいピアノの音に合わせるスピンに。3回転フリップも着氷から振付にスムーズにつながった。
スピンとステップであまりレベルが取れず、、、スケーティングは佐藤チームだけあって滑らか。
日野龍樹 西8 SP:69.63(12)
映画「恋におぼれて」♪ 振付はナタリア・ベステミアノワ&イゴール・ボブリン。白、胸に赤い花。冒頭にまっすぐな軸のトリプルアクセルを鮮やかに決める(以前は軸が傾いても下りる“謎軸”と言われてたが)。トウ・トウ3-3、後半3回転サルコウとしっかり決めた。
スピンで少し減点されたり、ステップのレベルが2止まりだったり。本人は満足だったようで、終わってガッツポーズ。
ジャンプの構成にルッツもフリップも入ってないのは、何か怪我などの理由があるんだろうか。
木科雄登 J4 SP:72.96(8)
「アメクサ」♪ 振付はキャシー・リード。コーチは濱田見栄、田村岳斗チーム。黒系。フラメンコギターにのって、シャープな動き。大きな流れのトリプルアクセル、3回転フリップと安定。後半ループ・トウ3-3は間にターンが入ったが崩れない。
非常によく動けていて見応えがあった。
渡邊純也 西9 SP:64.93(15)
「River Flows In You」♪ コーチは長光歌子さん。ブルー系。長身を生かして雄大な滑り。サルコウ・トウ3-3が決まり、3回転ルッツは少しこらえたが大丈夫。後半のダブルアクセルは大きく流れて美しいイーグルに。
スピンの姿勢一つ一つもきれいでよかった。終わって高々とガッツポーズ。
中野耀司 東6 SP:61.77(19)
「Chasing Cars」♪ 白シャツ、腰にチェーン。準備を長く取らずにすっと跳び上がったトリプルアクセル、きれい 3回転ルッツは少し詰まったが、落ち着いて2回転トウループをつける。後半3回転サルコウ決まった。
基本姿勢を確実にこなすスピン、全体に柔らかさがあってよかった。
<G3>
石塚玲雄 東8 SP:52.83(28)
「Per Te」♪ 白に茶、サスペンダー。故デニス・テンのEXナンバーを心をこめて滑る。ルッツ・トウ3-2を丁寧に下り、回転の速いキャメルスピン。3回転フリップ(回転不足)で少し乱れたが、ダブルアクセルは下りた。
大きく体を使って、訴えかける演技。
中野紘輔 西11 SP:55.84(24)
「カポネ」♪ 振付は横谷花絵。白シャツ、ストライプのパンツ、赤いサスペンダー。指をパチンパチンと鳴らす振付から、まずダブルアクセル。3-2予定のルッツ・トウを3-2で決めたが、3回転ループで傾いて転倒
軽妙な楽しい振付のステップが見せどころ。
櫛田一樹 西7 SP:65.31(14)
「ハヌマン」♪ 赤。スピードに乗ってトリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3と鮮やか 3回転ループの転倒が惜しい。ラテンのリズムで元気よくステップを踏んでいく。足換えキャメルスピンで、足換え前の回転数が足りずにレベル1止まり。
時國隼輔 西12 SP:53.41(27)
「レ・ミゼラブル」より「Stars」♪ シルバー。友野一希と同じ同志社大学。3回転フリップ(回転不足)、ダブルアクセル、トウ・トウ3-3と落ち着いてジャンプを決めた。
ミュージカルではジャベール警部が歌う曲で、「レ・ミゼラブル」を使う選手は多いが、この曲を使う人は珍しいかも。
丁寧に滑り切ってガッツポーズだったが、得点は伸びず。
三宅星南 J6 SP:64.16(17)
「Played A Live」♪ 赤のレーシングスーツ。サンバのパーカッションに乗ってトリプルアクセル、軽くオーバーターン。ルッツ・トウ3-3頑張る。3回転フリップもやや耐える着氷。
疾走感のあるスピードに乗ったステップだが、振付を見せるところは、もう少し思いきってやってほしい ちょっと迷いというか照れが見えるので。
鍵山優真 J5 SP:74.51(6)
「マスク」♪ ピンクと黒。最初からぐいぐいと、躍動感ばりばり。トリプルアクセル、3回転フリップと高さ十分。後半ルッツ・トウ3-3をびしっと決める。
エネルギッシュなステップは、歌詞に合わせてアピールしまくり。振付がやらされてる感ではなく、中から溢れ出てくるよう。最後までスピードが落ちなかった。
<G4>
宇野昌磨 SP:102..06(1)
「天国への階段」♪ グレーに黒と金。直前の6分間練習で足を痛めたようで、最後のほうはジャンプを跳んでいなかった。実況が心配していたが、、、
4回転フリップ、完璧。トウ・トウは4-2で余裕。トリプルアクセルを下りて腕を力強く振りながらイーグルへ。ジャンプ3つ揃えた
パーカッションに腕の動きを合わせながら入っていくステップ、少し痛みがあるのか、わずかに顔をしかめる場面があったが、きっちりとレベル4を取った。やりきった
佐藤洸彬 東2 SP:62.30(18)
「Too Close」♪ 振付はマッシモ・スカリ。黒系。4回転トウループ、ステップアウトしたが片足で立つ。トリプルアクセルは着氷で氷にエッジが引っ掛かったが、なんとかこらえた。3回転ルッツで乱れ、コンビネーションにできず。
高校生の頃は面白系の振付で観客を沸かせていたが、正統派の男らしさが出せるようになった。
田中刑事 SP:79.32(4)
「Memories」♪ こちらも振付マッシモ・スカリ。黒系。冒頭の4回転サルコウは転倒したが、フリップ・トウ3-3が質のいいジャンプで決まり、トリプルアクセルもうまく下りた。
スピンも質がよく、全身を大きく使ったステップは魅力十分。
中村優 西2 SP:77.11(5)
「エリノア・リグビー」ビートルズ🎵 紫。振付はジェフリー・バトル。コーチは濱田チーム。頭をぐるっと回して滑り出し、くるくるとツイズルからトリプルアクセル、きれいに決まった! ループ・トウ3-3スムーズ、3回転ルッツはオーバーターンしそうなところをうまく抑える。
ピアノとバイオリンと穏やかな男性ボーカルの曲が、ジェントルな本人の雰囲気にとてもよく合っている。素敵なプログラム。終わってコーチに向かってガッツポーズ。
高橋大輔 西1 SP:88.52(2)
「The Sheltering Sky」坂本龍一♪ 振付はデヴィッド・ウィルソン♪ 濃い青にゴールド。トリプルアクセル、少し回りすぎそうになったが抑える。フリップ・トウ3-3を軽やかに。3回転ルッツが決まると、もう怖いものはない。
高橋大輔の世界を存分に見せるステップ、レベルは3止まりだったがGOEが1.4以上と、+4がたくさん並んだ模様。見事なカムバック
本田太一 西5 SP:55.56(25)
「I Put A Spell On You」♪ 濃い緑。振付ジェフリー・バトル。拠点をアメリカに移し、ラファエル・アルトゥニアンさんに師事して最初の全日本。冒頭のトリプルアクセルを跳んだ瞬間、映像が乱れた 少し着氷が乱れたか。フリップ・トウ3-3決まったが、3回転ルッツ転倒。
以前に比べて一蹴りが伸びてスケーティングが大きくなった。環境を変えたのはプラスになっているようだ。
<G5>
友野一希 SP:73.09(7)
「ニュー・シネマ・パラダイス」川井郁子♪ 振付ミーシャ・ジー。ライトブルー系。4回転サルコウで軸が斜めになって転倒。フリップ・トウ3-3を決めて立て直し、トリプルアクセルはGOEで高い評価を得た。
キャメルスピンの回転が少し遅く、コンビネーションスピンでもレベルが取り切れず。しかし、心を込めたステップは曲の美しさと溶け合って響いてきた。
山隈太一郎 西4 SP:72.73(9)
「君の名前で僕を呼んで」♪ コーチは長光チーム。ブルーと水色のツートン。面白い曲調の曲で、トリプルアクセル、フリップ・トウ3-3、3回転ルッツ(踏み切りにアテンション)と全部決まる。ジュニアの頃に比べると表現全体が大きく、意図がはっきり見える。しっかり自分の世界を作った。
ノービスの頃は双子の妹(姉?)も強化選手だったんだけど、今どうしてるのかな
山本草太 SP:71.95(10)
バッハ「G線上のアリア」♪ 振付は宮本賢二。黒にグレーのスカーフ。トリプルアクセル、惜しい転倒。ルッツ・トウは3-2に。3回転フリップは問題なし。
軸がぶれず回転が速いスピン、「一歩がよく伸びる」とステップで解説・本田武史さんが褒める。ゆったりした曲調と流れるスケーティングがマッチしていた。
鈴木潤 東3 SP:69.18(13)
ドビュッシー「月の光」♪ 振付は佐藤有香。ブルー系。トリプルアクセルをきれいに決めてイーグルに。3回転フリップ、後半ルッツ・トウ3-3も頑張る。
ピアノが細かくなるところから入っていくステップ、エッジ遣いはそれほど深くないが、月に手を伸ばして胸元に引き寄せるような所作など、情景が目に浮かぶよう。美しい雄大なイーグルから、基本姿勢をきっちり見せたコンビネーションスピンでフィニッシュすると、力強いガッツポーズ。
小林建斗 東4 SP:59.76(22)
「アンヴィルコーラス」♪ 紺ベストに縞々タイ。軽快な曲で高さのあるトウ・トウ3-3を決める。得意の3回転フリップも決まったが、イーグルからのダブルアクセルで転倒がもったいない。やる人が少ないフライング・アップライトスピンを見せた。
楽しい所作がたくさんある振付だが、淡々とこなしているので、もう少し顔の表情などでめりはりをつけられたらいいと思う。
唐川常人 東1 SP:56.05(23)
「ファルーカ」♪ コーチは佐藤信夫さん、振付は佐藤久美子さん。黒に赤手袋。ルッツ・トウ3-3、ルッツでかなり傾いたように見えたが、難なく下りる。ダブルアクセル、3回転ループも着氷。
フライングスピンに入るところで転倒、頑張ってやり直したが無効に。それでも佐藤チーム仕込みのスケーティングで魅了した。
結果、宇野昌磨が久々に会心の演技でトップ、2位に高橋大輔、3位にジュニアの島田高志郎。田中刑事4位、中村優5位、ジュニアの鍵山優真6位までがフリー最終グループ。
友野一希が7位、山隈太一朗が9位、山本草太が10位、日野龍樹が12位。このあたりはフリーでどこまで上げられるか。
ジュニア勢は木科雄登が8位、壺井達也が11位、佐藤駿が16位、三宅星南が17位。男子の世界ジュニア枠は2つなので、すでに決まっている壺井を除く1枠を誰がゲットするか、こちらも注目。
フリー進出のボーダーラインは55点台。本田太一が進出を逃した。
宇野の3連覇、高橋大輔の表彰台が濃厚になってきたが、、、どうなる? フリーは明後日。みんな頑張れ~~~
こんなのあった~~~
フジテレビのサイト、フジスケの全日本選手権のページに、出場選手のプロフィールや記録・戦績などがまとめられている。「もっと見る」を何回かクリックすると、ペア&アイスダンスの選手たちのもちゃんとある。
戦績はブロックや東西選手権だけでなく、地方の競技会なども網羅。私がせっせとベストスコアまとめたりする必要、全然なかった
プログラムの曲名や振付師の名前まで出てるので、この後の観戦に使える!早く気づきたかった
・・・男子ショートプログラム、始まります
全日本2018とほとんど同じスケジュールでロシア選手権進2019行中。
今、女子ショートプログラムが行われているところ。ロシアは男子と女子が18名しか出られないので、グループ3つのみ。第2グループまで終わってザギトワが暫定トップ、2位トゥルソワ、3位コストルナヤ。
このあと、最終滑走にメドヴェージェワ。こちらでLive Streaming見られます
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
籠谷歩未 西9 SP:51.09(21)
「グレイテストショーマン」♪ 青。昨日の滑走順抽選で1番を引いて拍手されていた プレッシャーに負けず、フリップ・ループ3-2、ダブルアクセル、3回転ルッツとジャンプにミスなし、と思ったらルッツは回転不足だそうで。滑りはスピードに乗っていた。
青木祐奈 J5 SP:63.72(8)
「エデンの東」♪ 紺。ルッツ・ループ3-3下りた! ダブルアクセルもきれい、3回転フリップを下りたときはリンクサイドで次に滑る横井ゆは菜が手を叩いていた。
スケートの伸びがよくなって、普通に滑っているだけでも惹きつけられるようになってきた。
横井ゆは菜 J1 SP:66.27(6)
「ライオンキング」「エメラルドタイガー」♪ 深緑系、ヘアバンド。最初から勢いよくスピードに乗っていく。ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル、後半3回転フリップと高さ幅ともに十分で、きれいに流れた後に音と合わせる振付につなげる。
ヘアバンドが取れかかったが大丈夫
永井優香 東3 SP:49.59(24)
「リバーダンス」♪ 緑系、スカートの下が赤。イメージを変えたいと選んだ曲だそうで、クラシックが多かった彼女にしては激しい動き。冒頭のルッツが1回転になってしまい、2回転をつけようとしてやめた。ダブルアクセルOK、後半3回転ループに2回転トウループをつけてリカバリー。
疾走感のあるプログラムに、このあと仕上げていけるかな。
大庭雅 西4 SP:57.08(15)
「ファイヤーダンス」🎵 赤、紙にも赤い花。振付は安藤美姫。妖艶で力強い。3回転ループ、サルコウ・トウ3-2と決める。アシンメトリーでややタイトなスカートが、レイバックスピンのとき広がるのではなく膨らむ感じで、ちょっとユニーク。
伸びやかさと大人っぽさを兼ね備えて、円熟の境地。キス&クライに安藤美姫もいた。
<G2>
荒木菜那 J2 SP:56.32(16)
「素敵なあなた」♪ 赤。軽快なジャズに乗ってリズミカルに踊る。最初のルッツ・トウ3-3で転倒したが、ダブルアクセル、3回転フリップときれいに下りた(踏み切りにアテンション)。ステップの所作が可愛らしい。レイバックスピンは最後に片手ビールマンでもう一方の手を伸ばす華やかな姿勢。
川畑和愛 J3 SP:64.66(7)
「シェヘラザード」♪ ターコイズブルー。長身をしなやかに使って大きな表現をする。ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル、3回転フリップと余裕をもって着氷。
柔らかな曲調でのステップが魅力的。スピンの姿勢も安定していた。
十倉日和 西11 SP:51.98(19)
「Hometown Glory」♪ 黒に青をあしらう。振付は織田信成。どっしりした体型で、ジャンプも滑りもパワフル。トウ・トウ3-3、少し着氷が乱れてセカンドが回転不足判定。ダブルアクセル、後半3回転サルコウも高さがあった。ステップの一歩の伸びがいい。
終わって嬉しそうに笑顔を浮かべた。4年ぶりの出場、フリー進出できるか。
加藤利緒菜 西12 SP:41.99(29)
「ミシルルー」♪ 紺に白と水色。振付はミーシャ・ジー。トウ・トウ3-2とダブルアクセルは決めたが、3回転ループで転倒。そこで足を痛めたようで、ステップでは曲に遅れている感じ、コンビネーションスピンの姿勢が少し安定しなかった。
細田彩花 西6 SP:61.41(10)
「セント・オブ・ウーマン」🎵 黒と紫。振付はジェフリー・バトル。トリプルアクセル、決まった 後輩の紀平梨花より先に、お見事
サルコウ・トウ3-3、3回転フリップも落ち着いて決める。達成感あふれる笑顔。
新田谷凜 西7 SP:44.81(28)
「悪魔のトリル」♪ 黒系、スカートの下がカラフル。3回転サルコウはきれいに入ったが、アクセルがシングルに、コンビネーションが2-1になってしまい
シット姿勢から一気に持ち上げてキャメル姿勢に移るコンビネーションスピンなど、見せどころはいろいろあった。
今季からコーチを変えたということで、キス&クライには山田満知子コーチと樋口美穂子コーチが寄り添っていた。
<G3>
佐藤伊吹 東2 SP:46.75(27)
「Take Five for Elise」♪ 水色。ピアノとバイオリンが印象的なジャズで、ループ・トウ3-3を下りる(セカンドは回転不足)。フリップが2回転で変な下り方になってしまい ダブルアクセルも回転不足となってしまい、、、
東日本の枠を増やしたいと意欲に燃えていたんだけど。
渡辺倫果 J4 SP:50.47(23)
「ピアノ協奏曲第1番」♪ ペールブルー。バンクーバーを拠点に関コーチに指導を受ける。3回転ルッツは少し乱れたので単独にとどめる。3回転フリップにトウループをつけようとしたが、1回転になってしまった。
中塩美悠 西10 SP:50.86(22)
「Time to say goodbye」♪ 青緑系。今季限りで引退を決めている。トウ・トウ3-3(セカンド回転不足)、3回転サルコウを下りる。ステップを踏みながら少し泣きそうな顔だったが、表現は豊か。最後のフライングキャメルスピンに入るところでバランスを崩し、十分回れなかった。
苦笑いで帰ってきたが、フリー進出を決めて「よかった~」
長縄和奏 J6 SP:60.14(11)
「死の舞踏」♪ 草色。初出場。スムーズなスケーティングでスピードに乗り、ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセルと流れがいい。3回転フリップも決まった。
スピンの回転が速くてきれい。曲の表現はこれからの課題かな。
三宅咲綺 西5 SP:51.41(20)
「Bazz Me Blues」♪ 濃いピンク。キャリー・リード振付。トウ・トウ3-3が鮮やかに決まったが、ループが1回転に 曲調が速くなったところから、よくビートに乗って音とシンクロするステップ、活き活きと演じた。
磯邉ひな乃 西8 SP:47.69(26)
「愛の賛歌」♪ 黒。最初のトウループで転倒したが、後半にダブルアクセル(回転不足)、フリップ・トウ3-2を決める。きれいなドーナツスピン、情熱的なステップとベテランの味を見せた。
<G4>
本郷理華 SP:55.93(17)
「キルビル」より「Battle Without Honor Or Humanity」布袋寅泰🎵 黒。拠点をカナダに移した。トウ・トウ3-3で惜しい転倒。3回転フリップはなんとかこらえる。後半スピードに乗ったターンからダブルアクセル。
ステップは「本郷選手らしいダイナミックさがある」と解説・荒川静香さん。彼女に合ったプログラムだけに、ジャンプを決めたかった・・・
三原舞依 SP:72.88(3)
「It's Magic」♪ 濃いピンク。振付はデビッド・ウィルソン。どこまでもすーっと気持ちよく伸びていくスケート、ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル、3回転フリップと滑らかに決める。
フライングシットスピンのジャンプの高さ、丁寧なエッジ遣いのステップ、軽やかで柔らかに滑り切って、両手でガッツポーズ。
坂本花織 SP:75.65(2)
「From My First Moment」♪ 赤紫。ほんの2、3歩で一気にトップスピードに乗り、フリップ・トウ3-3、ダブルアクセルとスムーズ。3回転ループは大きなスパイラルからの流れで鮮やか。
今日は体の使い方が大きく、ボーカルと動きがよくマッチしていた。
松原星 東1 SP:59.27(13)
「アナスタシア」♪ ブルーに色とりどりの花。冒頭の3回転ルッツはステップアウトしたが、ダブルアクセル、後半サルコウ・トウ3-3はきっちり。細身の体でスピンの軸がぶれない。「曲の盛り上がりと共に滑りも伸びやかになった」と解説・荒川さん。
山下真瑚 SP:62.94(9)
ロッシーニ「セビリアの理髪師」より「Una voce poco fa」♪ 赤。冒頭のルッツ・トウ3-3はオーバーターン。イーグルからダブルアクセルを決め、3回転フリップはちょっと乱れる。
レイバックスピンはせずにシットスピン。軽やかな所作は可愛い。
竹内すい 西3 SP:47.79(25)
「エリザベート」♪ 白に金。最初のルッツが2回転になり、トウループをつけたが2回転になった。
<G5>
竹野比奈 西2 SP:58.14(14)
「ロシュフォールの恋人たち」♪ 濃いピンク。安定したジャンプ、丁寧なステップ、曲の世界に入り込んでよく表現していた。
樋口新葉 SP:72.63(4)
「Energia」♪ 黒系に幾何学模様。振付はシェイ=リーン・ボーン。元気よく滑り出し、まずダブルアクセル。ルッツ・トウ3-3をしっかり、3回転フリップも決まる。曲名の通りエネルギーに満ち溢れたステップ、肉感的な動きとしっかりしたエッジ。
本田真凛 SP:52.75(18)
「Seven Nation Army」♪ 赤に黒が少し。コケットな表情で滑り出したが、3回転フリップで転倒。ダブルアクセルは軽くオーバーターン。3回転ループを一瞬予定通り単独で終わらせそうになったが、2回転トウループをつける。
ジュニア時代より力強さは増したかな。
紀平梨花 SP:68.75(5)
ドビュッシー「月の光」♪ 薄水色。位置につくまでに、ジャンプの仕草を確認。ちょっと緊張してるかな?と思ったら、トリプルアクセル転倒。少しスピードが足りなかった感じ。コンビネーションジャンプはフリップ・トウ3-2に。後半両手上げ3回転ルッツはばっちり。
柔らかな表情、指先までしっかり音と合わせていく所作、紀平らしさは随所に。
白岩優奈 SP:59.99(12)
「Nightmare」「All Aboard」♪ 青。愛らしい笑顔で滑り出し、3回転ルッツがオーバーターンしそうになって単独にとどめる。ダブルアクセルはきっちり、元気よくステップを踏んでいく。フリップ・トウ3-3に挑んだが転倒、惜しい。
今日は少し勢いが空回りだったかな
宮原知子 SP:76.76(1)
「小雀に捧げる歌」♪ オフホワイト。一分の隙もなく、動き一つ、視線一つに無駄がない。全てに意味があり、全てで表現する。
ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル、3回転ループとしっかり下りる。軸のぶれないスピン、はっきりしたエッジ遣いをしながら更にスピードを増していくステップ。
世界一美しいと言っても過言ではないレイバックスピンでフィニッシュ。堂々のプログラム。
結果、全日本5連覇がかかる宮原がトップに立ち、約1点差で2位に坂本、3点弱の差で3位に三原、僅差で4位に樋口。紀平が5位、全日本ジュニア女王の横井が6位でフリー最終グループに入った。
トリプルアクセルを決めた細田が10位。GPシリーズに出場した選手では、山下が9位、白岩12位、本郷17位、本田真凛18位と上位には入れず。
フリー進出は24位永井優香まで。25位竹内はフリーでトリプルアクセル挑戦の予定だったらしいが、残念
フリーは明後日。どんな結果になるのか、、、みんな頑張れ~~~
始まってます
フィギュアスケートで、日本以上に国の代表になって選手権に出るのが難しいロシア。ロシア選手権2019、男子ショートプログラムが行われている。
日本より出場人数が絞られていて、男女は18人、ペアとアイスダンスは12組。今回は特に女子が話題になっていて、トゥルソワが4回転を何回跳ぶ予定だとか、メドヴェージェワがどこまで復活できるかとか、気になるところ。
こちらでLive Streamingやってます
第87回全日本フィギュアスケート選手権(2018)、女子のエントリー一覧。
前回は前回2017年全日本の順位。各選手権出場のためのミニマムテクニカルスコアと、年齢条件をクリアしている大会を、W=世界選手権、4=四大陸選手権、J=世界ジュニア選手権として表記する。スコアは今季のベストとそれを出した大会(Tはトロフィーの略)。
<シード> | 前回 | SP | FS | トータル | ||||||
宮原知子 | 1 | W | 76.08 | GP・NHK杯 | 145.85 | GPアメリカ | 219.71 | GPアメリカ | ||
坂本花織 | 2 | W | 71.29 | GPアメリカ | 142.61 | GPアメリカ | 213.90 | GPアメリカ | ||
紀平梨花 | 3 | WJ | 82.51 | GPF | 154.72 | GP・NHK杯 | 233.12 | GPF | ||
<予選免除> | ||||||||||
本田真凛 | 7 | W | 65.37 | GPフランス | 123.24 | GPフランス | 188.61 | GPフランス | ||
樋口新葉 | 4 | W | 66.51 | GPカナダ | 123.57 | 東京 | 181.54 | 東京 | ||
山下真瑚 | 10 | WJ | 66.57 | 中部 | 136.76 | GPカナダ | 203.06 | GPカナダ | ||
本郷理華 | 6 | W | 51.11 | GPフィンランド | 105.48 | GPフィンランド | 156.59 | GPフィンランド | ||
白岩優奈 | 9 | W | 63.77 | GPフィンランド | 127.69 | GPフィンランド | 191.46 | GPフィンランド | ||
三原舞依 | 5 | W | 70.94 | ネーベルホルンT | 138.28 | ネーベルホルンT | 209.22 | ネーベルホルンT | ||
<東日本> | ||||||||||
1 | 松原星 | J | 59.73 | 東日本 | 111.27 | 東京 | 165.32 | 東京 | ||
2 | 佐藤伊吹 | 54.00 | 東京 | 96.74 | 東日本 | 147.45 | 東日本 | |||
3 | 永井優香 | 22 | 47.31 | 東日本 | 99.50 | 東日本 | 146.81 | 東日本 | ||
<西日本> | ||||||||||
2 | 竹野比奈 | 16 | 62.18 | 西日本 | 108.58 | 西日本 | 170.76 | 西日本 | ||
3 | 竹内すい | 17 | 61.70 | 西日本 | 108.22 | 西日本 | 169.92 | 西日本 | ||
4 | 大庭雅 | 60.22 | 西日本 | 108.16 | 西日本 | 168.38 | 西日本 | |||
5 | 三宅咲綺 | 57.66 | 西日本 | 107.32 | 西日本 | 164.98 | 西日本 | |||
6 | 細田采花 | 26 | 56.48 | 近畿 | 112.30 | 西日本 | 164.52 | 西日本 | ||
7 | 新田谷凜 | 12 | W | 56.67 | 西日本 | 107.70 | 西日本 | 164.37 | 西日本 | |
8 | 磯邉ひな乃 | 20 | 58.55 | 西日本 | 99.93 | 中部 | 155.31 | 西日本 | ||
9 | 籠谷歩未 | 56.84 | 近畿 | 104.29 | 近畿 | 161.13 | 近畿 | |||
10 | 中塩美悠 | 28 | 56.53 | 西日本 | 91.19 | 西日本 | 147.72 | 西日本 | ||
11 | 十倉日和 | 51.02 | 西日本 | 95.11 | 西日本 | 146.13 | 西日本 | |||
12 | 加藤利緒菜 | 23 | 50.75 | 西日本 | 93.87 | 西日本 | 144.62 | 西日本 | ||
<ジュニア> | ||||||||||
1 | 横井ゆは菜 | 8 | J | 66.16 | 中部ジュニア | 126.47 | JGPアルメニア | 187.65 | 中部ジュニア | |
2 | 荒木菜那 | 13 | J | 63.17 | 西日本ジュニア | 115.21 | JGPチェコ | 176.14 | JGPチェコ | |
3 | 川畑和愛 | 21 | J | 66.85 | JGPスロベニア | 114.95 | JGPスロバキア | 173.84 | JGPスロバキア | |
4 | 渡辺倫果 | 19 | J | 54.16 | 全日本ジュニア | 103.54 | 全日本ジュニア | 157.70 | 全日本ジュニア | |
5 | 青木祐奈 | J | 55.23 | 全日本ジュニア | 102.11 | 全日本ジュニア | 157.34 | 全日本ジュニア | ||
6 | 長縄和奏 | 57.67 | 中部ジュニア | 110.56 | 中部ジュニア | 168.23 | 中部ジュニア |
今、開会式&滑走順抽選が始まったところ。どんな戦いになる