Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

ひとあし早く

2017年12月31日 21時23分35秒 | Weblog

 ハッピーニューイヤー💗
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帰省土産

2017年12月30日 23時57分13秒 | Weblog

 次男が持ってきたお土産。
 
 中には豆菓子

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五輪出場資格の与え方

2017年12月29日 19時31分01秒 | スポーツ

 つれあいとフィギュアスケートの話をすると、議論(ケンカの一歩手前)になってしまい 元々「フィギュアスケートはスポーツではない」とぬかす奴なので まあ、よーいドンで1番を決めるレース系、距離や高さの記録系、相手を倒す対戦系と違って、フィギュアスケートや体操やシンクロナイズドスイミング等の演技系は、完璧に客観的な優劣をつけるのは難しい部分はあるが
 録画してた全日本フィギュア選手権のペアを見ていて、ちょっと五輪出場枠の話になった。どういう流れか忘れたが「世界選手権で1人出場の場合、1位か2位なら3枠」と言ったら、「なんで1人しか出てないのに2枠も3枠も取れるの?」という。大会なりランキングなりで上位〇人中に入った人数分、1国当たりの上限までというのが、他のスポーツで一般的だそうで。例えば、上位20人中5位9位17位なら3枠、8位13位なら2枠という形だ。
 フィギュアスケートの場合は、
出場1人/組:1位2位で3枠/10位以内で2枠
出場2~3人/組:上位2人/組の順位合計13以下で3枠/28以下で2枠
(フリー進出16位以下は16、フリーに進めなかったのは18で計算)
 日本女子は世界選手権2017で5位+11位=16で2枠になった。つれあいの言う方式なら5位11位16位だから3枠 逆に6位7位で3枠獲得したアメリカ男子は、2人しか出てないんだから2枠
 つれあいの言い分だと、「1人だけ強い選手がいても、ほかの選手が(陸上でいう)B標準クリアがやっとだったら、無条件であと2人も出られるのは不公平。予選に出る必要もないなんて」。
 人数分しか取れないと、世界選手権に1人しか出られなかった国は絶対に1枠しか取れないことになる。すると「最終予選があるなら、追加を取りに出られるようにすればいい」。各国3枠までなら、あと2人最終予選に出て、上位に入れば枠を与えればいい そのパターンでやるなら、世界選手権では30枠(男女シングル)中20枠・最終予選で10枠くらいが妥当かしら

 そもそも、フィギュアスケートの「次回大会の出場枠決め」はオリンピックだけでなく、毎年の世界選手権・ヨーロッパ選手権で行われている。その方式をオリンピックにも応用しているだけとも言えるわけで、なぜこの方式になったのか? いつから? よくわからない。
 考えてみると、、、1人しか出ない国の選手が1位2位になった場合に3枠というのは、今まで強くなかったが急速に成長した選手の国にチャンスを与え、競技をより世界的に普及させるという意味があったのかな、と思う。いつも同じ国の選手が上位を独占し続けて、若干飽きられた時代というのがあったんじゃないだろうか。
 それで3枠のチャンスを与えられて強化が進めばよし、そう簡単に新たな選手が出てこなければ、翌年2枠に減ることになる。ご褒美的な贔屓は1年限りというわけで、他の強豪国から文句は出なさそう。
 それに、1人しか出ない=強い選手が1人しかいない、とも限らない。エントリー時は3人だったのに、直前に怪我して欠場、演技中に怪我して棄権ということもある。補欠登録はしてあっても、交代が可能なのは滑走順抽選の24時間前まで等の規定があるので、急には間に合わない。1人で3枠は、そういう“本来の強豪国”に対する救済もできるシステムかもしれない。
 一方で、日本女子が2枠になったように、強豪国が軒並みずらっと3枠を取っていってしまうのを防ぐ要素もある。最終予選に出られるなら+1も可能だが、現状は出られないわけで・・・。参加する国の数を多くするという目的はあるだろう。
 毎年なので、2枠に減っても翌年そろって上位に入れば3枠に戻せる。それなりの調整機能があって、選手権については大きな問題なく運用されてきたのだと思う。
 この方式をオリンピックの出場資格の与え方にそのまま応用するのがいいのか、オリンピックは少し違う形のほうがいいのか? つれあいは「(1人で2枠3枠が)おかしいと思わないのがおかしい」と言うが、長年おかしいと思ったことがなかった オリンピックだけ違う方式を採るなら、数年前から議論して決定して周知しておく必要がある。フィギュアスケートファンの意見を聞いてみたい。

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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権男子フリー

2017年12月27日 12時16分24秒 | スポーツ

 今更だけど^^;
 (2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権男子フリージャッジスコア)。現地観戦

<G1>
中野耀司(17) 東4 SP:56.56(22) FS:102.78(22) 合計:159.34(22)
 「Santana」♪ 黒の胸から肩にかけて赤で炎。エレキの曲にのって、いい感じに踊るステップが、佐々木彰生を彷彿とさせる。1本目のアクセルで転倒したが2本目頑張った。ルッツやループのパンク、後半サルコウの転倒がもったいない。

梶田健登 東7 SP:58.65(19) FS:113.92(20) 合計:172.57(20)
 「Ancient Lands」♪ 跪いて氷を手で撫でる所作からスタート。ジャンプ助走はスピードがある。ストーリー性を感じる曲で、ステップやコレオシークェンスとよく合っていた。

佐藤駿 J6 SP:57.77(20) FS:127.75(16) 合計:185.52(16)
 グリーグ「ピアノ協奏曲」♪ 黒系。まだあどけなさが残る中学生だが、トリプルアクセル2本の着氷に会場が沸く。走ってジャンプ的なプログラムになってしまうが、後半のルッツ・トウ3-3などよく跳んだ。間の取り方は悪くない。

渡邊純也(26) 西8 SP:54.01(21) FS:99.90(23) 合計:153.91(24)
 「ロミオとジュリエット」♪ 白に金糸のジャケット。冒頭にルッツ・ループ・サルコウ3-1-2を下りたがトリプルアクセル転倒。2回転になったジャンプがいくつか
 アイスダンス経験者だけに、ターンの正確さが素人目にもなんとなくわかった。所作にもどことなくダンスの雰囲気が

木科雄登(16) J5 SP:56.16(23) FS:117.97(18) 合計:174.13(19)
 「The Legend Of 1990」♪ 紫のシャツ、シルバーのベスト。狙っていただろう冒頭のアクセルが1回転になり アップテンポで細かい動きのステップはジャズらしさが出せた。曲との一体感がある。

唐川常人 東9 SP:56.64(21) FS:113.22(21) 合計:169.86(21)
 「ロクサーヌのタンゴ」♪ 紫。前半はルッツ・トウ3-3を間にオーバーターン入っても下りるなど頑張っていたが、後半疲れが見えた。スケーティングはわりときれい。コレオシークェンスが少し物足りない

<G2>
本田太一(12) 西4 SP:59.75(18) FS:133.12(12) 合計:192.87(15)
 「ラ・マンチャの男」♪ ワインカラー、白襟。トリプルアクセル2本を立て続けに決めて波に乗り、ルッツ、フリップ・トウ・ループ3-2-2などジャンプにミスなし。終わって大きなガッツポーズが出た。
 全体にスピードが遅く、ステップの一歩があまり伸びない。もう少し大きく動けると見栄えがするんだけど フリーで同じくらいの得点が出た他の選手と比較すると演技構成点が弱いので、今後の課題かな。

壷井達也(10) J3 SP:63.35(14) FS:135.36(11) 合計:198.71(13)
 「暁闇の戦い」♪ 赤系。スピードに乗って滑り出し、フリップ・トウ3-3を決める。トリプルアクセルは転倒したが、他はほぼノーミス。きれいなスケーティングでステップもよく動き、後半もスピードが落ちないのがいい。大きなイーグル、ダブルアクセルからもイーグルにつなげていた。

中村優(6) 西3 SP:65.75(13) FS:132.41(13) 合計:198.16(14)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 黒。トリプルアクセル2本は2本ともステップアウトしたが、なんとか転倒はせず。パンクしたルッツをもう一度跳んで成功させた。全体にスピードはあり、コレオシークェンスは全速力でリンクを突っ切っていった

佐上凌(18) 東8 SP:63.05(15) FS:91.11(24) 合計:154.16(23)
 「マラゲーニャ」♪ 赤シャツに黒ベスト。最初のアクセルでパンク、ループでもパンクしてしまった。わりとドン!という着氷のジャンプ。この曲の雰囲気は出せている。

櫛田一樹 J4 SP:60.06(17) FS:121.23(17) 合計:181.29(17)
 「GOEMON」♪ 黄色と茶色。アクセルのパンクはあったが、後半ルッツ・トウ3-3など頑張る。決まるときれいなジャンプ。ステップの体の動きに、上下に動くところがあるとよさそう。

山田耕新(25) 西9 SP:61.01(16) FS:116.39(19) 合計:177.40(18)
 「Fix You」コールドプレイ♪ 黒。社会人スケーターとして知られているので、拍手が一際大きい。トリプルアクセルをなんとかこらえて着氷、ルッツ・トウ、サルコウ・トウと3-3を続ける。後半少し疲れが見えてきたが、スケーティングが以前より明らかにきれいになっている。キャシー・リードの指導の成果!

<G3>
鈴木潤(14) 東3 SP:66.83(12) FS:140.56(8) 合計:207.39(10)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ グレーのシャツ、黒ベスト。トリプルアクセル+2回転トウループ(両手上げ)、単独トリプルアクセルときれいに決まって盛り上がる。「北大生のスケーター」としてメディアに取り上げられた頃に比べて、スケーティングがうんときれいになった。
 スピンのポジションもクリア、大きなイーグルとイナバウアーのコレオシークェンスも良かった。大学院に進学予定らしいが、スケートも続けてほしい

日野龍樹(4) 西1 SP:68.22(10) FS:155.39(4) 合計:223.61(7)
 「キダム」♪ 紫。SPで出遅れたのでこの滑走順になったが、見事なフリー。ルッツ・トウ3-1-3、ルッツ・トウ3-3、トリプルアクセル+2回転トウループと立て続けに決め、「シルク・ド・ソレイユ」らしいムードをうまく醸し出していく。曲調の変化もきちんと表現できていた。

川原星(11) 西6 SP:67.74(11) FS:131.63(14) 合計:199.37(12)
 「The Mission」♪ 深緑。トリプルアクセル頑張るが、ジャンプによってかなり前傾して跳ぶので、ちょっと気になった。ステップはなかなかいい感じ。後半は2回転が続いてしまい

三宅星南(9) J2 SP:68.77(9) FS:131.18(15) 合計:199.95(11)
 「レ・ミゼラブル」♪ ブルーのジャケット。冒頭のアクセルが1回転になったが、2本目は2回転トウループをつけて成功。後半少し疲れが出てジャンプが詰まり気味になったが、一歩ごとに大きく伸ばすようにしてステップを頑張った。スピン中の足を換えないジャンプがスムーズ。サルコウ、ダブルアクセルとジャンプ連続でフィニッシュ、盛り上がる。

須本光希(13) J1 SP:72.93(7) FS:152.83(6) 合計:225.76(6)
 「レ・ミゼラブル」♪ 同じミュージカルが続くことに トリプルアクセル2本、後半ルッツ・トウ3-3などほぼノーミス。ジュニアチャンピオン、ジュニアグランプリファイナル銅メダルの貫禄を見せ、きれいなイーグルで締めくくる。
 端正なスケートだが、プログラムの中のメリハリはもう一つなので、今後の課題かも。ジャンプ前に少しスピードを落としてコントロールするが、スピードを生かせるとさらに評価が上がりそう。

山本草太 西5 SP:72.88(8) FS:135.39(10) 合計:208.27(9)
 「ジキル&ハイド」♪ グレーのシャツ、黒ベスト。復活を喜ぶ観客の拍手の中、ループ・トウ3-2、トウ・トウ3-2などを決めていく。ジャンプはループ、トウループ、サルコウ、ダブルアクセルだけの組み合わせなので、終盤の2回転ループ等はパンクではなく予定の構成。
 ジャンプの練習ができない間、スケーティングはみっちり練習したんだろう。スピードと丁寧さを兼ね備えた美しさ 手拍子も何も要らない、観客はただ彼と共にいた。
 お帰り、草太

<G4>
友野一希(5) 西2 SP:78.16(5) FS:153.05(5) 合計:231.21(4)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤シャツ。映画を見た世代には、ジョージ・チャキリスの姿を思い起こさせる。サルコウ・トウ4-2決まった! 2本目は2回転になってしまったが、トリプルアクセル2本をコンビネーションで着氷。ジャンプは全部クリーンというわけでもなかったが、多少詰まっても絶対に下りる意識がある。
 曲が変わるたびに変化をつけてストーリーを表現、全身で“歌ってる”。四方の観客にアピールできるのも強み。「代表候補としての自覚を持って滑りたい」その覚悟をこれからも

村上大介 東1 SP:80.99(4) FS:149.96(7) 合計:230.95(5)
 レオンカヴァッロ「道化師」♪ 黒にシルバーのライン。全日本で「道化師」といえば、高橋大輔の名演技を思い出す。4回転サルコウ、きれい しかし2本目はパンク。トリプルアクセル2本は頑張る。
 指先をきゅっと動かすだけでも、音を捉えることができる。フランク・キャロル仕込みのきれいなスケーティングも素晴らしい。最後はしっかり盛り上げた。

佐藤洸彬(8) 東2 SP:77.98(6) FS:136.87(9) 合計:214.85(8)
 ロッシーニ「セビリアの理髪師」♪ 茶のビロード風ジャケット。踊りでは誰も真似できないが、ジャンプの出来は? トリプルアクセル+2回転トウループを下り、4回転トウループでステップアウト、2本目の4回転トウループ転倒。ステップは彼の真骨頂、音と共にポジションを変えていくスピンだけでもわくわく
 会場が一体となって、軽妙なコレオシークェンスを楽しんだ。

無良崇人(3) シード SP:85.53(3) FS:172.88(3) 合計:258.41(3)
 「オペラ座の怪人」♪ 黒と赤のビーズジャケット。会場の空気が一気に緊張する。渾身の4回転トウループ、決まった。ルッツ・トウ3-3、ループと順調に跳んでいく。ターンがクリアで大人の色気を感じさせるステップ、気持ちが伝わってくる。
 後半のトリプルアクセル2本、さすがの美しさ。フリップ・ループ・サルコウは予定通り3-1-2(サルコウを3回転にすると、2本跳ぶ予定のルッツが無効になってしまう)。最後のルッツで少し乱れた以外、ミスがなかった。今季最高の演技に、涙が出そう・・・
 納得の高得点、田中刑事の演技を待つ。どうなる

田中刑事(2) シード SP:91.34(2) FS:175.81(2) 合計:267.15(2)
 フェリーニ・メドレー♪ ブルーと黒のジャケット。場内の緊張をほぐすように、ゆったりと滑り出す。4回転サルコウ決まった 2本目はステップアウト、これは+REPで基礎点が70%になるが転倒はしなかった。トリプルアクセルも高い。
 体を大きく使って表現しながら洒脱にステップ。昨季から持ち越しなので、観客も盛り上がるところがわかっていて、一緒に楽しめる。
 後半に4回転トウループ、これも見事。トリプルアクセルはまた+REPになってしまう。フリップに3回転トウループをつけて、なんとかコンビネーションを入れた。
 ミスがあっても、衒いなく表現に徹したはっちゃけぶり、生き生きしていた。無良を上回ってトップに立つ。

宇野昌磨(1) シード SP:96.83(1) FS:186.47(1) 合計:283.30(1)
 プッチーニ「トゥーランドット」♪ ブルーに金。マラソンでいえば、後続を大きく離して独走しているような状態…ダブルアクセル+4回転トウループに挑戦するとかで、6分間練習でも跳ぼうとしていたが、本当にやるのか?
 いきなり4回転ループ、鮮やか そしてトリプルアクセル ジャッジスコアはGOE+3、満点だ。緩急、ためと加速、ぞくぞくするステップ。
 後半4回転フリップ転倒、次の4回転トウループは下りた。ダブルアクセルから、、、2回転トウループになってしまった。続くトリプルアクセルから、、、何か跳んだ? ジャッジスコアによると、トリプルアクセル+1回転ループ(ダウングレード)+1回転フリップ。1回転のダウングレードって、ほぼ真上に跳んだだけなのでは それでも2本目のトリプルアクセルが+REPではないので、基礎点を損しないで済んだ。
 最後のサルコウに3回転トウループをつけたが、これくらいはしないと後で樋口コーチに怒られそう(笑) とはいえ、滑りそのものは別格。バッククロスでコーナーを回るだけでも色気がある。

 結果、優勝は誰もが予想した通り、宇野昌磨。2位田中、3位無良とSPの順位そのままとなった。4位友野、5位村上、6位にジュニアの須本が入った。日野7位、佐藤洸彬8位、復帰の山本草太9位、鈴木潤10位も大健闘。ジュニア1年目の佐藤駿が16位で新人賞。
 ミスが連鎖することなく、それぞれが力を出せた大会だった

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明暗を分けたもの

2017年12月26日 19時13分52秒 | スポーツ

 全日本フィギュアスケート選手権2017、終わって平昌五輪代表が決定。2枚目、3枚目の切符を獲得できたかできなかったか、明暗を分けたものは・・・

<男子ージャンプよりも>
 フリーで今季最高の演技を見せた無良崇人、私は見ていてうるっとしてしまった。ジャッジスコアを見ても、マイナスがついているのは少し乱れた3回転ルッツだけ。4回転こそトウループ1本だけだが、高いGOEがついたトリプルアクセル2本をはじめ、ジャンプは予定通り跳びきった。
 田中刑事は冒頭に4回転サルコウ、後半に入ってから4回転トウループ、クリーンに決めてGOEも2.14(満点は3.00)と高かったが、実は技術点全体では無良に負けている
 フリーで無良の技術点は88.80。一方田中は87.67、4回転を3本跳んだのに1点以上低かった。差がついているのはジャンプで、無良は基礎点65.08にGOEが6点以上プラスで71.13。田中は基礎点67.00にGOE加点は1点台で68.68。ちょっと意外なようだが、コンビネーションにできず+REPで基礎点が70%になってしまった4回転サルコウとトリプルアクセルが響いた。
 スピンでは無良10.37に対し田中は11.52、ときどきスピンを取りこぼすことがある無良、今回はレベル4が2つにレベル3が1つと田中に並んだが、GOEでやや差がついた。
 ステップでは、田中がレベル2、無良はレベル3、GOEほぼ同じで点差はレベルの差がそのまま。コレオシークェンスは無良が3.00で田中が3.80。ジャンプ以外では田中のほうが少し良かった、という形だ。
 点差は、むしろ演技構成点で大きかった。無良の84.08に対し、田中は88.14。項目平均で1段階(0.25)以上の差がある。プログラム全体を通して、元気よく勢いがあったことを表しているようだ。
 そして、演技構成点で田中が上回ったのはショートプログラムからだった。無良が4回転をクリーンに決められなかったので技術点の4点差が目立ったが、演技構成点も1.78負けている。
 ショート、フリー通して無良が田中より良かった項目がなく、スケーティングスキルなどベテランが取りやすい項目でも取れなかったのは痛かった。

 田中は、2本目の4回転とトリプルアクセルがコンビネーションにできれば、上乗せできる点は12点以上になる。オリンピックでばっちり決めたら、上位も狙える そんな期待も込めて、送り出そう

<女子ー今できることができたか>
 2位坂本花織と4位樋口新葉、トータルの点差6.55は、ほぼそのままジャンプの差に近い。ショートプログラムでアクセルが1回転で0点になり、フリーではサルコウが2回転になった樋口、それ以外にミスがなかっただけに惜しい。
 シーズン半ばまでは、それでも演技構成点に差があった。ロステレコム杯の坂本、転倒があったフリーの演技構成点は63.66。8点台に乗せた項目は1つだけだった。それがスケートアメリカでは67.48、5項目とも8点台と急成長している。
 今大会でも、演技構成点はショートで樋口33.14、坂本32.66。フリーで樋口68.91、坂本67.29。大きな差がつかなければ、技術点で上回るほうが強いのは当然だ。
 正直、私は坂本の表現の“幼さ”がずっと気になっていた。三原舞依もそうだけど、指先や腕の動かし方にあまり意識が行っていない。手がふわっと丸まっている時間が長く、指先がはっきりした形を作っている時間が短い。腕を大きく広げたり伸ばしたりするのも、勢いよくぶん!と動くことが多く、ためたり少し曲げたりという部分があまりない。
 会場内で見ると、テレビで見るほど細かいところまで見えるわけではないようなので、ジャッジはそこまで見てないのかもしれない。ただ、雰囲気としては伝わってくる。
 そもそも日本人は欧米人に比べて幼く見えるから仕方ないところもあるが 同年代の他国の選手たちと比較すると、もうちょっとなんとかならないか、、、と思っていた。
 坂本のフリー「アメリ」は、ある意味その幼さを逆手にとって、不思議な少女を演じるプログラム。とても難しい動きがあって最初は苦労したそうだが、ここへきて完成形に近づいてきた。ジャンプも表現も、今できる全てを大舞台で出し切れたことが、オリンピックにつながったといえる。
 あえて大人っぽくしない個性をしっかり演じきれば、誰も真似できないプログラムになる 早熟な欧米選手に対抗するにはいいかもしれない。
 一方で樋口のフリー「007スカイフォール」、スタイリッシュで勇ましくてカッコいい。世界選手権代表に選ばれたのは、Number Webの記事にあるように「上位進出が必ず可能な高いレベル」であり、「大きな舞台で完成された演技を観てみたいと思わせる魅力がある」。オリンピック直後の世界選手権は、有力選手が出てこないケースもあるので、チャンスかも

 「行きたかった人もいる中でオリンピックに行く責任」を口にした坂本、その覚悟やよし。悔しさに大泣きした樋口も、“倍返し”の覚悟でがんばれ

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フィギュアスケート2018冬季オリンピック&選手権代表

2017年12月26日 03時02分41秒 | スポーツ

 全日本フィギュアスケート選手権2017が終わり、平昌オリンピックと各選手権の代表が発表された。
 補欠の情報は、取材した記者の方のTwitterから(mixiにアップされたリンクより)。

<平昌オリンピック>
男子:宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦 (補欠:無良崇人 友野一希 村上大介)
女子:宮原知子 坂本花織 (補欠:樋口新葉 三原舞依)
ペア:須崎海羽/木原龍一 (補欠:高橋成美/柴田嶺 三浦璃来/市橋翔哉)
アイスダンス:村元哉中/クリス・リード

<世界選手権2018>
男子:宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦 (補欠:無良崇人 友野一希 村上大介)
女子:宮原知子 樋口新葉 (補欠:坂本花織 三原舞依)
ペア:須崎海羽/木原龍一
アイスダンス:村元哉中/クリス・リード

<四大陸選手権2018>
男子:宇野昌磨 田中刑事 無良崇人 (補欠:友野一希 村上大介 日野龍樹)
女子:宮原知子 坂本花織 三原舞依 (補欠:樋口新葉 本郷理華 本田真凛 白岩優奈)
ペア:須崎海羽/木原龍一 高橋成美/柴田嶺 三浦璃来/市橋翔哉
アイスダンス:村元哉中/クリス・リード 小松原美里/ティモシー・コレト 深瀬理香子/立野在

<世界ジュニア選手権2018>
男子:須本光希 三宅星南 (補欠:壷井達也)
女子:紀平梨花 山下真瑚 横井ゆは菜 (補欠:荒木菜那)
ペア:三浦璃来/市橋翔哉

 オリンピックのアイスダンスに補欠が登録されない。小松原/コレトには残念ながら国籍の関係で資格がない。深瀬/立野はミニマムテクニカルスコアはあるものの、実力不足と判断されたか。
 世界選手権のペアは、須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデを除くと須崎/木原しかミニマムテクニカルスコアをクリアしていない。須藤/ブードロ=オデは全日本選手権を欠場したため、選出されなかったと思われる(欠場の理由が、治療に時間がかかる怪我とかじゃないといいんだけど・・・)。
 世界ジュニアはアイスダンスの派遣予定がないが、全日本ジュニアの優勝カップルあたりは、1月~2月にジュニアカテゴリのある国際大会に派遣されてミニマムテクニカルスコアを獲得できれば、エントリーするのでは?と期待
 連戦になる選手たち、1大会に賭ける選手たち、それぞれコンディションを整えていい状態で臨めることを祈って

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ぼっちクリスマス

2017年12月24日 23時24分44秒 | Weblog
 全日本フィギュアスケート選手権、最終日も見に行けることになり、出かけるとき。
 「わぁい、ぼっちクリスマスだ‼」と長男。
 …ごめんね🙏💦💦
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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権女子フリー

2017年12月23日 22時52分19秒 | スポーツ

 (2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権女子フリージャッジスコア)。

<G1>
永井優香(24) 東1 SP:55.25(20) FS:97.01(24) 合計:152.26(22)
 「オペラ座の怪人」♪ ブルー、胸に赤い花。ルッツ、ダブルアクセル+3回転トウループと滑り出しはよかったが、ループとサルコウでパンク しかし指先までしっかりと意志を持った表現で、本来の優雅さを持った滑りが見られた。

加藤利緒菜 西10 SP:49.53(24) FS:101.53(22) 合計:151.06(23)
 「美女と野獣」♪ 黄色、下ろした茶髪に赤い花。フリップ・トウ3-3、ルッツ、ダブルアクセル+3回転トウループ+片手上げ2回転トウループなどを決めた。転倒もあったが、大きなスパイラルのコレオからさらにジャンプを決めてのフィニッシュ。
 弾むようなジャンプが彼女らしい。

川畑和愛 J6 SP:52.13(22) FS:106.03(19) 合計:158.16(21)
 「La La Land」♪ 黄色。元気いっぱいに勢いのある滑り、ルッツ・トウ3-3、ルッツ・ループ3-3など頑張った一方で、ダブルアクセルでステップアウト、フリップでなんとかこらえる場面も。ジャンプの軸は細い。
  曲調が変わったところで、ぱっと笑顔に。指先まで意識を持って、生き生きした表現ができている。

磯邉ひな乃(16) 西5 SP:52.36(21) FS:105.82(21) 合計:158.18(20)
 「マスク・オブ・ゾロ」♪ 黒と赤。振付は鈴木明子。ルッツ・トウ3-3、サパト(靴音)で盛り上げる中のサルコウ、カッコいい。ループで転倒があったが、後半に3連続などを決めて引きずることはなかった。
 両方の足でスパイラルを見せ、身のこなしや指先の動き、視線も使って強い女性を表現。

渡辺倫果 J5 SP:55.46(19) FS:106.45(18) 合計:161.91(19)
 「The Nutrocker」♪ 紺と青。よく跳んだ ルッツ・トウ3-3、ルッツ、フリップ、ダブルアクセル+3回転トウループ、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ。3連続は詰まり気味になる選手が多い中、きれいに流れるのがいい。
 スピンの回転軸もしっかりしている。最後まで軽快な動きを保つことができた。

佐藤伊吹 東3 SP:50.84(23) FS:97.72(23) 合計:148.56(24)
 「ロミオとジュリエット」♪ ピンク。ループ・トウ3-3から、ルッツなど次々ジャンプを決めていく。レビューランプがついてしまうのはエッジか回転かわからないが、2本目のループで途中で開いた以外は大きなミスなく、最後のサルコウを3連続にするリカバリーもできた。
 ジャンプ、スピンの要素と振付の間に余分な間がなく、流れが切れないのがいい。定番でみんなが知っているストーリーを、ちゃんと表現できていた。

<G2>
木原万莉子(17) 西4 SP:55.50(18) FS:114.11(13) 合計:169.61(15)
 「I'm Kissing You」♪ パープル。ジュリー・マルコットコーチに「Ready? Let' go」と送り出された、最後の全日本。フリップ、ルッツ、ループ・トウ・ループ(片手上げ)3連続、ダブルアクセル+3回転トウループなど、丁寧に決めていく。
 スピンの一つ一つ、ここにいることを愛おしむように、一歩一歩ターンを踏むステップ。涙が出てくる美しい演技で最後を飾った。

竹野比奈(25) 西9 SP:59.22(14) FS:110.33(16) 合計:169.55(16)
 「もののけ姫」♪ ターコイズに緑や茶を添えて。振付:鈴木明子。重心が安定していて氷を捉えた滑り。ルッツ、フリップ・トウ3-2、ダブルアクセル+3回転トウループ、後半のトウ・ループ・サルコウ3-1-2などジャンプにミスなし。
 スピンがしたくてフィギュアスケートを始めたそうで、スピンは回転が速くてきれい。これといって欠点がない感じで、先が楽しみ。

森下実咲(27) 西12 SP:59.43(13) FS:105.82(20) 合計:165.25(18)
 「江」♪ ブルー系。よくエッジに乗って一歩がすーっと滑るスケート。3回転ループから入り、サルコウ・トウ3-2、ダブルアクセル+3回転トウループと幅が素晴らしい。サルコウとルッツで2回転になったのが悔しそうだが、最後にダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループを決めることができた。
 袖口が広がった衣装が、長い腕をさらに長く見せて素敵。ベスト更新で笑顔。

岩元こころ 西7 SP:56.16(16) FS:114.48(12) 合計:170.64(14)
 「真夏の夜の夢」♪ ピンク。前半のジャンプは3回転ループ、ルッツ・トウ3-3の2つ。後半にフリップ、ダブルアクセル+3回転トウループ、3回転ルッツなど5つを持ってきた。
 ボーカル部分のコレオシークエンスはちょっと遠慮がちだったが(笑) 最後まで充実したプログラム。

松田悠良(10) 西3 SP:55.91(17) FS:118.21(11) 合計:174.12(11)
 「Spanish Caravan」♪ 紫系。冒頭にダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ、3回転ルッツを下りる。後半にダブルアクセル+3回転トウループ、ループ・トウ3-2など目だったミスはなし。ただ、レビューランプがつくものが多いので・・・
 ステップの間の取り方がよく、滑りがきれい。リンクを一周するような大きなスパイラルで魅了した。ちょっとしたところで見せるイーグルや、スピンの中での腕や手の使い方も工夫があっていい。

山下真瑚 J2 SP:57.80(15) FS:125.54(10) 合計:183.34(10)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ 紫系、髪にかんざし。ふわっとした笑顔から、高いルッツ・トウ・トウ3-3-2を決める。フリップやダブルアクセルを下りてイーグルにつなげたり、後半にルッツ・トウ3-3も決めて、最後のアクセルがシングルになった以外ミスはなかった。
 キャメルスピンのポジションがユニークで、変化もスムーズ。ステップでじわじわとテンポアップしていくところは盛り上がっていく。
 膝をそろえてちょこんと止まる振付など、日本らしさを素敵に体現するプログラム。これはぜひ、世界ジュニアで見せたい

<G3>
竹内すい 西6 SP:60.93(11) FS:108.09(17) 合計:169.02(17)
 「ミス・サイゴン」♪ 白にゴールド。トリプルアクセルに挑んで着氷 ルッツ、フリップのパンクが惜しいが、終盤のルッツに3回転トウループをつけるなど頑張った。
 第2グループに比べるとちょっと動きが硬かったかも。

荒木菜那 J3 SP:59.66(12) FS:112.08(14) 合計:171.74(13)
 ドラマ「善徳女王」より「Come, People of God」♪ 青系。軸の細いジャンプで、ルッツ・ループ3-3を決めたが、ループで転倒。後半ルッツ・トウ・ループ(両手上げ)3-2-2、ダブルアクセル+3回転トウループを決めたのに、最後のサルコウが2回転に。惜しい!
 レイバックスピンの最後に片手ビールマンで片手を差し出すポジション、アピール力抜群。

新田谷凜(11) 西2 SP:61.28(10) FS:111.22(15) 合計:172.50(12)
 「レジェンド・オブ・フォール」♪ 水色。手を上げて跳ぼうとした最初のジャンプでパンク、しかしすぐ立て直す。後半にルッツ・ループ3-3などを決めてきたのは偉い。
 柔らかな動きの中にスピードもあり、スピンも作品として溶け込んでいる。

横井ゆは菜 J4 SP:62.68(9) FS:130.31(6) 合計:192.99(8)
 「バーレスク」♪ 黒にストライプ、長手袋。振付:鈴木明子。スピードを生かした幅のあるジャンプをがんがん決めてきた。前半はダブルアクセル、フリップ、ループと単独で。後半にルッツ・トウ(片手上げ)3-2、サルコウ・トウ3-3。笑顔でステップを踏んで、最後にダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ(片手上げ)を下りてフィニッシュ。ガッツポーズが出た。
 コレオシークエンスやステップの中の振付は、もう少し思いきりよくやれるといいかな 高得点に嬉しい悲鳴

白岩優奈(6) 免除 SP:63.33(8) FS:128.36(7) 合計:191.69(9)
 ムソルグスキー「展覧会の絵」♪ 紫。独特の曲だが、場面展開を表す強い音に、しっかりと所作をはめて決めている。ルッツ・トウ3-3、大きなイーグルからのダブルアクセル、後半にもルッツ・トウ3-3が決まったが、ダブルアクセルからのコンビネーションでミスが惜しい。
 最後にイーグルから3回転ループでイーグルにつなげ、カッコよく終わった。難しい曲だが、完成形に近づいてきた。スピードを保ちながら大きく動くことができている。

三原舞依(3) シード SP:64.27(7) FS:140.40(3) 合計:204.67(5)
 「ガブリエルのオーボエ」🎵 ライトブルー。滑る。滑る。滑る。滑ることそのものの美しさを、存分に体現した。ルッツ・トウ3-3、ターンからのダブルアクセル。後半もフリップ、ダブルアクセル+3回転トウループ、ループ、ルッツ・トウ・ループ3-2-2、最後に両手上げ3回転サルコウを下りると両手でガッツポーズが出た。
 一気にリンクの端から端まで行くスパイラル、コンビネーションスピンの最後に美しいビールマンでフィニッシュすると涙。ここに天使が降りてきた

<G4>
樋口新葉(2) シード SP:68.93(4) FS:138.03(5) 合計:206.96(4)
 「007スカイフォール」♪ ブルー、短い手袋。きりっとした表情で、まず大きなダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3と下りる。スプリットジャンプから膝を曲げたイーグルで歓声が起こる。
 サルコウが2回転になったが、後半のルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループなど頑張った。
 指で誘う動きなど細かいところまで、ステップから大きなスパイラル風の動き、最後まで力を出しきった。

紀平梨花 J1 SP:66.74(5) FS:141.29(2) 合計:208.03(3)
 「道」♪ ピンク。目線を上にきゅっと送って笑顔で動き出し、ゆっくりと片足で大きく弧を描きながら滑っていく。トリプルアクセル+3回転トウループ、トリプルアクセル、鮮やか 体の軽さでも力でもなく、しっかりした技術での成功は、長くこの選手の武器になるはず。
 フリップ、ルッツでは片手を上げて跳び、ループで着氷が乱れた以外ミスなく、8トリプルを達成。
 曲の変わり目に合わせてポジションを変えるスピン、随所に見せるイーグルなどのムーブメントも魅力。世界ジュニアが楽しみ

本田真凛(4) 免除 SP:66.65(6) FS:126.72(9) 合計:193.37(7)
 「トゥーランドット」♪ ワインカラー。ぴしっとポーズを決めて滑り出し、ルッツ、フリップときれいに決める。伸びやかさを保ちながらターンをきちんと踏むステップから、「Nessum dorma」の女性ボーカルへ。ダブルアクセル+3回転トウループまではよかったが、ルッツと最後のループがダブルに。
 強い思いはあったろうけど、ミスをリカバリーすることができなかった。4年かけて、うんと強くなってほしい。

宮原知子(1) シード SP:73.23(2) FS:147.16(1) 合計:220.39(1)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ ブルー。しっかりと、蝶々夫人になりきって、美しい女王がいた。
 ループ、ルッツ・トウ3-3、後半のルッツ・トウ・ループ3-2-2、ダブルアクセル+3回転トウループ等々、集中して決めていく。ジャンプの着氷からすぐに振付に、ただ構えている時間は全くない。
 軽やかに、はしゃいでいるような笑顔のステップ。大きなスパイラルから盛り上がってダブルアクセル。そして静かに心を込めたレイバックスピンで、物語を終える。
 帰ってきた、ミス・パーフェクト

本郷理華(5) 免除 SP:70.48(3) FS:127.14(8) 合計:197.62(6)
 「フリーダ」♪ 黒の網目袖、色とりどりの花。大きなフリップ・トウ3-3を決めてきたが、ルッツで転倒、ループでも乱れてしまった。しかしダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ(片手上げ)など、決まったジャンプは美しかった。
 妖艶さと可愛らしさをたたえた表情、体じゅうから情熱を溢れ出させるコレオシークエンスはGOEが2.0。得点以上に、心に残る演技。

坂本花織(7) 西1 SP:73.59(1) FS:139.92(4) 合計:213.51(2)
 「アメリ」♪ 赤。目隠しするポーズから、マイムの動きで滑り出し、フリップ・トウ3-3、サルコウと決める。少女が遊んでいるような天真爛漫な表情で、観客に手を振ったりする振付を織り込んだステップ、よく動けていた。
 後半ルッツ、フリップ・トウ3-2、ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ(片手上げ)など、ジャンプに高さがあって余裕がある。フライングスピンの高さと回転の速さだけでも拍手が起こる。
 ダブルアクセルを決めてビールマンスピンでフィニッシュ、万雷の拍手に包まれた。
 得点を見て「あー、あと少し~」。2位という順位を見て悔しがるが、十分じゃないだろうか

 結果、優勝は宮原、2位坂本、3位紀平。4位樋口、5位三原、6位本郷、7位本田、8位横井、9位白岩、10位山下。宮原は初のオリンピック代表が決まった。
 ジャッジスコアをよく見ると、トリプルアクセル2本が入った紀平を除く技術点トップは三原舞依。ジャンプなどで坂本が圧倒していたのかと思ったが、そうでもない。むしろ演技構成点で坂本が三原を上回っているが、宮原の次にいいのは樋口だった。
 オリンピック代表2人目は、坂本で決まりかと思ったが、もしかするとそう簡単にはいかないのかも。明日の発表までドキドキ

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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権女子SP

2017年12月23日 17時14分38秒 | スポーツ

 (2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権女子ショートプログラムジャッジスコア)。
 今回は会場で現地観戦。テレビ放送も録画しているが、まだ見てないので メモとジャッジスコアを見ながら書いてみる。

<G1>
山下真瑚 J2 SP:57.80(15)
 「ボヘミアンラプソディー」♪ ピンク。イーグルからダブルアクセル、すぐイーグルにつなげるのがきれい。フリップでステップアウトしてしまったので、3回転ルッツに2回転トウループをつけた。
 今季ジュニアの単独ジャンプはルッツと規定されているので、ジュニアの大会ならこのリカバリーはできない(やると違反として無効になる)。ちゃんとリカバリーも頭に入れて練習してきたのかな。
 笑顔でスピード感のあるステップだった。

廣谷帆香(18) 東6 SP:38.17(30)
 「ティコティコ」♪ ブルー系。八戸から参戦、東北は少ないので応援したくなる。3回転トウループで乱れ、ルッツも2回転になってコンビネーションにできなかった。ダブルアクセルはきれいに入った。
 レイバックスピンで、レイバックからヘアカッター、ビールマンと一つずつきちんと見せた。

川畑和愛 J6 SP:52.13(22)
 サン=サーンス「白鳥」♪ 白。3回転フリップで転倒、3回転ルッツは単独のままで。音によく合って一歩が伸びるステップ、レイバックスピンの姿勢がきれいだった。

河西萌音 東4 SP:42.75(29)
 「El Flamenco」♪ 赤。翻るスカートがフラメンコらしくて素敵。ループが2回転になってしまったが、随所に見せる所作がフラメンコをよく表現していた。

竹内すい 西6 SP:60.93(11)
 「エリザベート」♪ 白。ルッツ・トウ3-3を冒頭に決め、スパイラルからのダブルアクセルは着氷後も大きく伸びてきれい。全体によく滑れていて良かった。
 終わってガッツポーズ

加藤利緒菜 西10 SP:49.53(24)
 「フラメンコ・ナイツ」♪ 黒系。トウ・トウ3-3、片手上げダブルアクセル、3回転ループと下りる。ジャンプは前より高さが出てきた感じで、全体にパワフルだった。
 ノーミス!と思ったが、得点が伸びない・・・回転不足が3つもあったとは

<G2>
横井ゆは菜 J4 SP:62.68(9)
 「ライオンキング」♪ 黒とブロンズ。表現力に定評のある彼女らしい選曲で、冒頭から映画の世界。フリップ・トウ3-3を決め、ダブルアクセルで手をついてしまった。3回転ルッツはとても良かった。音にきちんとはめながら動いているのがいい。 

森下実咲(27) 西12 SP:59.43(13)
 「素敵なあなた」♪ ゴールド系。浅田真央のプログラムを思い出させる曲。大柄な選手で、一歩がよく伸びる。軽快なテンポのステップから入り、3回転サルコウ、トウ・トウ3-3、ダブルアクセルと決めた。後半はスローに大人のアピール。
 コーチが長光さんと本田武史さん。

大矢里佳 東5 SP:48.49(25)
 「エデンの東」♪ 水色。これも何人もの名プログラムを思い出しながら ループ・トウ3-2が決まったがフリップで転倒。キャメル、コンビネーションとスピンのポジションがきれいだった。

細田采花(15) 西1 SP:47.15(26)
 「白鳥の湖」♪ 黒。演じるのはオディールの方らしい。サルコウ・トウ3-3の後、フライングシットスピンでバランスを崩し、回転速度が落ちてしまった。曲調がアップテンポのところで細かい動きのステップ。
 得点が伸びないのは回転不足?と思ったら、フライングシットスピンが無効になっていた。回転数が足りなかったか フリーでトリプルアクセルに挑戦するところを見たかった。

荒木菜那 J3 SP:59.66(12)
 「素敵なあなた」♪ 青。振付はキャシー・リード。同じグループで同じ曲の競演となった。フリップ・トウ3-3、3回転ルッツ、ダブルアクセルとジャンプの回転速度が速くて軸が細い。レイバックスピンのヘアカッター姿勢でチェンジエッジしたら、少しぶれてしまった
 曲はこのバージョンがいいかも

渡辺倫果 J5 SP:55.46(19)
 「ジャングルブック」♪ 黄色と黒。小柄で動きがシャープ。フリップ・トウ3-3、3回転ルッツと下りる。全体にスピードがあって、スピンの姿勢などは基本に忠実な感じ。

<G3>
磯邉ひな乃(16) 西5 SP:52.36(21)
 「海の上のピアニスト」♪ ピンク。ノービスの頃から注目された選手だったと記憶するが、もう大学生だったか。ルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセルと下りたが回転不足があったようで ドーナツスピンの姿勢、レイバックスピンで深いアーチが作れていて美しい。しっとりしたプログラム。

紀平梨花 J1 SP:66.74(5)
 「カンフーピアノ」♪ ゴールド。期待のジュニア全日本女王、6分間練習でも決めていたトリプルアクセル、決まった フリップ・トウ3-3も高い。なのに手を挙げて跳ぼうとしたルッツが2回転に
 レイバックスピンでは、レイバック、ヘアカッター、ビールマンと全ポジションをじっくり見せてくれる。ダンスで鍛えているという表現は、体がよく動いていた。

佐藤伊吹 東3 SP:50.84(23)
 「シルク・ド・ソレイユ」から「タンゴ」♪ 赤紫。ループ・トウ3-3を冒頭に、フリップとダブルアクセルは後半に。レイバックスピンでは、ヴィクトリア・ヘルゲソンがよくやっていた、フリーレッグを軸足に添わせて反る姿勢を見せた。
 よく滑れてると思ったんだけど、なんだか盛り上がらなくて

竹野比奈(25) 西9 SP:59.22(14)
 ショパン「幻想即興曲」♪ ピアノではなく、豪華なオーケストラ編成の曲。トウ・トウ3-3、ルッツ、ダブルアクセルと安定。キャメル、ビールマンとしっかりした姿勢のスピン。曲に負けない力強さがあった。
 コーチは中庭健介さん。

岩元こころ 西7 SP:56.16(16)
 「Big My Secret」♪ ワインカラーに黒ベルト。ルッツ・トウ3-3決まり、フリップはややこらえ、ターンからダブルアクセル。レイバックスピンで斜めに体をひねった姿勢がユニーク。大柄な体を大きく使って、心に沁みる表現だった。

中塩美悠(21) 西8 SP:44.60(28)
 「Time To Say Goodbye」♪ ターコイズブルー。グランプリシリーズ出場経験もある選手の登場。トウ・トウは3-2、サルコウ、足を高く上げてからのダブルアクセルはステップアウト。ステップは頑張って盛り上げていたが、最後のスピンで少しふらついた。
 このジャンプ構成で回転不足が2つあると、ちょっと厳しい・・・

<G4>
新田谷凜(11) 西2 SP:61.28(10)
 「ハバネラ」♪ 緑にオレンジがちらちら。この曲には赤や黒を使う選手が多いが、この選手は地味な色が好みかな? フリップ・トウ3-3、ルッツ、ダブルアクセルと安定。スピンの入りと出のところを合わせていてカッコいい。アップテンポのパートで情熱的にステップを踏んだ。

三原舞依(3) シード SP:64.27(7)
 「リベルタンゴ」アストル・ピアソラ🎵 濃紺。五輪代表候補がこの滑走順で早くも登場。もう少し後ろを引きたかったかも・・・
 グランプリシリーズではフェンスに寄り過ぎたルッツ、今回はきちんとコントロールしてトウループにつなげる。ダブルアクセルでまさかの転倒 フリップを下りて観客もほっ
 シットスピンの回転速く、レイバックスピンの見せ方も上手い。タンゴらしさが出てきた。

木原万莉子(17) 西4 SP:55.50(18)
 「Creep」♪ 濃いブルー。髪を少し短くして、結んだり結ったりせずに下ろしているのが、なびいてきれい。トウ・トウ3-3、ループは少しこらえ、ダブルアクセルはイーグルから。
 所作や振付が大人っぽく、ブルース系の曲の世界を作っていた。

永井優香(24) 東1 SP:55.25(20)
 「レ・ミゼラブル」♪ ピンク。曲は「On My Own」を中心に。不調から復活してきた選手に歓迎の拍手。3回転トウループはオーバーターンしたが、あわてず3回転トウループをつける。伸びやかなスパイラル、滑る喜びがあふれ出ていた。

森千夏(29) 東2 SP:46.37(27)
 「夢破れて」♪ ゴールド。「レ・ミゼラブル」の連続になった。サルコウ・トウ(片手上げ)3-2、3回転トウループと下りたがダブルアクセルで転倒。終盤はスピードが落ちてしまったが、ステップは頑張っていた(レベル4獲得)。

坂本花織(7) 西1 SP:73.59(1)
 ベートーヴェン「月光ソナタ」♪ 薄いブルーから濃いブルーへグラデーション。前半はじっくり見せるレイバックスピン、曲の世界観をよく表すステップ。後半のフリップ・トウ3-3の高さに、近いところの観客からどよめき。
 スピンのイリュージョン(ウィンドミル)では勢いがつき過ぎて一瞬危なかったが、持ちこたえた。多少表現が幼くても、補って余りあるスピードと迫力がある。

<G5>
松田悠良(10) 西3 SP:55.91(17)
 「Ancora Non Sai」♪ 水色。イタリア語のボーカルにのって、品のあるスケートを見せる。フリップ・トウ3-3、ループ、ダブルアクセルときれいに下りたように見えたが、ジャッジスコアでは回転不足が2つ。うーん・・・
 スピンはポジションはきれいだが、もう少し回転が速いといいと思う。ワルツはこの選手によく合っている。

樋口新葉(2) シード SP:68.93(4)
 「ジプシーダンス」♪ オレンジ。五輪代表候補の一人、気迫にみちた動きで滑り出し、アクセル!まさかのシングルに スピン2つで立て直し、後半のルッツ・トウ3-3とフリップは高さも出た。全体のスピードはよく、ステップはしっかり盛り上げた。
 アクセル~~~

宮原知子(1) シード SP:73.23(2)
 「サユリ」♪ ピンク。ルッツ・トウ3-3、ループ、アクセルとミスなく、スピンの出るところからスムーズに振付に入る。隙がなく流れに淀みがない、「ミス・パーフェクト」に相応しいプログラム。表現では一段高いところにいる。
 得点がわずかに坂本に届かず、、、トウループが回転不足だった。

白岩優奈(6) 免除 SP:63.33(8)
 「亜麻色の髪の乙女」♪ ピンクに少し緑を加えて。ルッツ・トウ3-3を最初に決め、ダブルアクセルで転倒してしまったが、フリップは大丈夫。柔らかく大きな滑りが愛らしく、雰囲気がよかった。

本郷理華(5) 免除 SP:70.48(3)
 「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤のスリップドレス。一歩目から雄大な滑りが戻ってきた。フリップ・トウ3-3がどん!と決まり、後半のルッツ、アクセルと下りる。
 ステップの一歩の大きさ、横に上に広がる体、長身の長い腕を大きく広げるだけで生まれる迫力、この曲の世界観を完璧に表現し尽くす。
 涙が出るような、感動の演技だった

本田真凛(4) 免除 SP:66.65(6)
 「The Giving」♪ 紫。壮大な演技の直後で、どうなるか? フリップ・トウ3-3をふわりと下り、伸びやかに滑っていく。ループで手をついたが、ダブルアクセルはきちんと入った。
 彼女らしいたおやかさは出ているが、本郷と比べてしまうとか弱いイメージ 芯の強さを感じさせるような演技ができるようになるだろうか。

 もうすぐ、女子フリーが始まる。みんな、持てる力を出しきれますように。

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通りの達人で香港

2017年12月23日 12時43分10秒 | 香港

 今放送中の日テレ「メレンゲの気持ち」で、「石ちゃんの通りの達人」が香港ロケらしい。というわけで急遽録画中

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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権男子SP

2017年12月22日 21時23分25秒 | スポーツ

 女子SPのレポも書きたいんだけど、男子テレビで生観戦なので
 (2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権、男子ショートプログラムジャッジスコア)。シード選手3人(宇野昌磨、田中刑事、無良崇人)、東日本9位まで、西日本11位まで、全日本ジュニア6位までが出場。東=東日本、西=西日本、J=全日本ジュニア。姓名横のカッコ内の数字は前回大会の順位。スコアは今季のSPベスト。
 オリンピック及び各選手権派遣の選考基準はこちら

<G1>
山田耕新(25) 西9・60.47 SP:61.01(16)
 「スウィングしなけりゃ意味がない」♪ チェックのシャツにグレーのベスト、赤いタイ。トウ・トウ3-3、3回転ルッツ、後半ダブルアクセルと高さはあまり出ないがスムーズに決める。キャメルスピンは少しぐらついたが、大きなミスなくにこやかにステップを踏んだ。
 緊張の第1滑走、社会人スケーターという環境の中で、頑張っている

小林建斗 東5・57.08 SP:51.18(28)
 「Anvil Chorus」♪ 白シャツ、ブルーのベスト。全日本初出場。トウ・トウ3-3は高さがあったが、3回転フリップで傾いてしまって転倒。イーグルでアピールしてからのダブルアクセルは決まった。
 細かい動きをしっかり見せることで、アップテンポのジャズを表現している。

佐上凌(18) 東8・60.80 SP:63.05(15)
 「Give Me Love」♪ ブルー。トリプルアクセルはステップアウトしたが着氷、ルッツ・トウ3-3と3回転フリップをきっちり決める。スピンもブレがなく、ステップは一歩がよく滑って「リンクを大きく使えてます」と解説・小塚崇彦氏。
 ベストが出て笑顔のキス&クライ。

川原星(11) 西6・63.82 SP:67.74(11)
 「Fly Me To The Moon」♪ 白シャツにほどいたタイ。トリプルアクセルを決めると波にのり、ループ・トウ3-3、3回転ルッツと安定。スピンもきれいでレベル4をそろえ、曲のテンポが上がるところから、音によく合ったステップでレベル4獲得。
 終わって大きなガッツポーズ、アクセルは回転不足だったか。

須本光希(13) J1・77.10 SP:72.93(7)
 「雨に唄えば」♪ グレーのジャケット。構成と衣装を変えてきたそうで。トリプルアクセルをきれいに決め、しっかりターンやムーブメントを続けてからの3回転フリップにGOEも高い。3回転ルッツの着氷でこらえ、オーバーターンが入ったが3回転トウループを頑張ってつけた。
 伸びやかなステップには手拍子。終わって悔しそうな顔でコンビネーションジャンプの場所を指さした。目標のフリー最終グループに届くか。

<G2>
三宅星南(9) J2・66.09 SP:68.77(9)
 「キャラバン」♪ 真っ赤なジャケ。トリプルアクセル決まった! フリップ・トウ3-3は少しオーバーターン、後半3回転ルッツもなんとかこらえた。シットスピンは回転速度速く、生き生きしたステップは魅力的。
 ジュニアに上がった頃からすると、ずいぶん背が伸びて足が長くなった。

梶田健登 東7・56.83 SP:58.65(19)
 「Fix You」コールドプレイ♪ 黒シャツ。きれいなスケーティングで、ルッツ・トウ3-2を丁寧に下り、3回転フリップ、終盤ダブルアクセルとまとめる。
 しみじみするボーカルに溶け合うようなプログラム、なかなかよかった。

木科雄登(16) J5・61.35 SP:56.16(23)
 サン=サーンス「死の舞踏」♪ 黒とピンク系の柄。冒頭のトリプルアクセルが、中途半端な回転で転倒してしまった。3回転ループでオーバーターンが入ったが、なんとか3回転トウループをつける。3回転ルッツは「回転がどうでしょう」と解説・小塚氏。
 スピンも少しぐらつく場面があったが、ステップの身のこなしはきれい。

佐藤駿 J6・59.64 SP:57.77(20)
 「ニューヨーク、ニューヨーク」♪ ゼブラ柄シャツに赤いタイ。アクセルはトリプルの予定だったが、締めきれない感じでダブルに。3回転フリップを単独に、後半のルッツに3回転トウループをつけた。
 いかにもまだ小柄な中2だが、ステップも頑張った。

壷井達也(10) J3・66.49 SP:63.35(14)
 「Your Song」エルトン・ジョン🎵 白シャツ。アクセルは滑らかなダブル、フリップ・トウは3-2になったが、3回転ルッツはきれいに決まる。スピンはキャメルもシットも回転が速い。
 スケーティングにスピードがあり、伸びやか。「(憧れの)山本草太選手と似ている」と解説・小塚氏。

櫛田一樹 J4・63.98 SP:60.06(17)
 「Leyenda」♪ 赤シャツ、黒ベスト。冒頭のルッツ・トウは間にオーバーターンが入ったが、3-3にできた。アクセルはダブルにとどめ、後半に3回転ループを決める。
 細身の体を大きく使ってのステップ、観客を引き込んでいた。

<G3>
唐川常人 東9・54.65 SP:56.64(21)
 「月光」♪ コーチは佐藤信夫氏。グレーのシャツ。氷に吸い付くようなスケーティングが目を引く。イナバウアーから滑らかにダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3は惜しい転倒。3回転ループは決まった。
 スピンの安定感、ステップは丁寧でスケート技術をきれいに見せてくれた。

時國隼輔(22) 西7・56.44 SP:51.71(27)
 「Moanin'」♪ ピンクのシャツ、黒系ベスト。きゅきゅっとターンしてからのダブルアクセル、トウ・トウ3-3、3回転フリップと頑張った。ジャズのリズムに乗って軽快にステップ。
 回転不足があって、得点はあまり伸びず。

鎌田英嗣(19) 東6・60.82 SP:52.66(26)
 「Ti Amero」♪ 赤シャツ、黒手袋。流れの中できれいにダブルアクセルを決めるが、3回転ルッツでオーバーターンして2回転トウループをつける。ループが2回転になってしまい 懸命にステップを踏んだが、最後のスピンは曲が終わってから回り終わった。

杉中建人 西10・56.0 SP:43.66(29)
 「See You Again」♪ 白シャツの前を開けて。宇野昌磨がエキシビションで滑る曲。トリプルアクセルで手をついたが回り切った。なのにトウループが2回転で開いてしまい、3回転サルコウになんとかつけた2回転トウループは、同一ジャンプの繰り返しで無効に
 これが最後の全日本だそうで、悔しいけど出し切れたか。

渡邊純也(26) 西8・61.64 SP:54.01(21)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ アイスダンスでジュニアグランプリシリーズに出場経験がある。黄色シャツにサスペンダー。冒頭のルッツが2回転になってしまったが、トウ・トウ3-2は決めた。キャメルスピンの姿勢がきれい。イーグルからのダブルアクセルでフィニッシュ。

中野絋輔(24) 西11・52.93 SP:53.62(25)
 「Capone」♪ 白シャツにサスペンダー。トリプルアクセルに挑んでステップアウト。ルッツ・トウは3-2で、最後のフリップ2回転が痛恨のミス。

<G4>
山本草太 西5・62.24 SP:72.88(8)
 「Anthem」♪ 白シャツ。スムーズな美しいスケーティングが、すっかり大人になっていた。トウ・トウ3-3、ダブルアクセル、3回転ループとどれも滑らか。シット、キャメルとスピンのポジションがきれいで、回転も速い。
 喜びに満ち溢れる、いつまでも見ていたくなるステップ。納得の高得点

村上大介 東1・82.17 SP:80.99(4)
 「彼を帰して」♪ 水色。しっかりと氷を捉えながら、4回転サルコウ、トリプルアクセルと鮮やかに下りる。コンビネーションは3回転ルッツに2回転ループをつけた。
 スパイラルなどを交えた柔らかなステップも魅力。

日野龍樹(4) 西1・75.68 SP:68.22(10)
 「恋におぼれて」♪ 白シャツ、胸に赤い花。冒頭の3回転ルッツで着氷が乱れて単独に。トリプルアクセルで軸が傾いて転倒 “謎軸”と呼ばれるほど、多少傾いても着氷できる選手だが、さすがに無理だったか。後半ループに3回転トウループをつけることができた。
 あと少し、、、いろいろな点で。

中村優(6) 西3・68.00 SP:65.75(13)
 「Eleanor Rugby」ビートルズ🎵 紫。アクセルが1回転になってしまったが、後半のルッツ・トウ3-3、3回転は入った。たたみかけるようなアップテンポのパートで、速い動きのステップがカッコいい。

田中刑事(2) シード・87.19 SP:91.34(2)
 「Memories」ゲイリー・ムーア♪ 黒。柔らかく膝を曲げて4回転サルコウを下り、ルッツ・トウ3-3は余裕を持って決める。キャメルスピンのポジションが一つ一つきっちりと、シットスピンも8回転しながらいい姿勢を保つ。
 トリプルアクセルも決まって、きびきびした動きのステップ。完璧な演技だった

無良崇人(3) シード・77.45 SP:85.53(3)
 「Flamenco」♪ 黒っぽい緑のレース、胸に赤い花。高く真上に跳び上がった4回転トウループ、着氷でちょっと手をついた。トリプルアクセルはいつもながら見事、後半ルッツ・トウ3-3はわずかに着氷で詰まった。
 取りこぼすことが時々あるスピン、3つレベル4をそろえた パーカッションにのっていくステップは、技術と迫力で見せつける。これを五輪で見せたい・・・

<G5>
友野一希(5) 西2・79.88 SP:78.16(5)
 サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」♪ 紫、襟元にゴールド。動き出しから一気に曲の世界に入り込む。4回転サルコウはステップアウトしたが、フリップ・トウ3-3をしっかり下りる。所作をぴしっと曲に合わせながらステップに入っていくと、会場と一体となる。ちょっとした指先の動きや視線でも表現ができている。
 ターンからのトリプルアクセルを決めて、キス&クライでは笑顔。

鈴木潤(14) 東3・68.88 SP:66.83(12)
 ドビュッシー「月の光」♪ ブルー。スムーズなトリプルアクセルがイーグルにつながって美しい。フリップ・トウ3-3も決まり、丁寧なステップ、軸のぶれないスピンがきれい。最後のルッツが2回転になってしまったのが惜しい・・・
 一浪して北海道大学に進学した後に競技に戻ってきた頑張り屋さん。

佐藤洸彬(8) 東2・75.95 SP:77.98(6)
 「Totem」♪ 緑とブルーに羽の模様。高さの出たトリプルアクセル、素晴らしい! 4回転トウループは少し乱れたが着氷、3回転ルッツには両手上げで2回転トウループをつける。
 独創的な表現に定評のある選手だが、スケーティングそのものが良くなっていて、踊りも滑りと一体化していた。 

宇野昌磨(1) シード・104.87 SP:96.83(1)
 ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 透ける黒に紫などをあしらう。4回転フリップをさりげなく決め、間の取り方、“ため”と速い動きの繰り返しで目が離せなくなるステップは当然のようにレベル4。4回転トウループの着氷が流れ過ぎてすぐセカンドを跳べず、1回転トウループがやっとになってしまった トリプルアクセルは問題なし。
 ミスが出ても余裕のトップ。

本田太一(12) 西4・60.88 SP:59.75(18)
 「Mambo」♪ 赤。振付はキャシー・リード。トリプルアクセル、少し着氷でこらえた。3回転ルッツもなんとか。トウループでオーバーターンが入ったが根性で3回転トウループをつけて着氷。
 面白い所作が入ったステップで会場を盛り上げた。 

中野耀司(17) 東4・60.93 SP:56.56(22)
 「Footloose」♪ 白地にブルーのストライプと星、赤パンツはアメリカ国旗風。トリプルアクセルは転倒したが、トウ・トウ3-3でオーバーターン入っても耐え、3回転ルッツもこらえた。軽快な曲に乗って元気なステップ、最終滑走を締めくくった。

 結果、宇野が予想通りトップに立ち、2位に田中刑事、3位に無良、4位村上。田中と無良の点差が5点余り、田中と村上の点差が10点ちょっと、フリーでの順位変動も十分あり得る。5位友野、6位佐藤がどこまで上がれるか。
 7位須本は来季以降のシニア転向を見据えて、いい成績を出したいところ。復活の山本草太が8位、世界ジュニア代表がかかる三宅が9位につけている。日野は同期の田中に迫りたいところだが、ちょっと差がついてしまった。

<追記>
 リザルトをリンクしました。



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武蔵野の森総合スポーツプラザでフィギュアスケート

2017年12月22日 01時25分44秒 | スポーツ

 11月にオープンした武蔵野の森総合スポーツプラザ、たぶん最初の大きなスポーツイベントとなった全日本フィギュアスケート選手権。初日に行ってきた。
 京王線・飛田給駅から徒歩5、6分。歩道橋からエントランスにつながっている。入ったところは3階になっていて、4階席には階段を上がり、アリーナ席には階段を下りていくようになっている。
 競技開始の1時間半前に開場と余裕があり、人の流れはスムーズだった。入場前にプログラム販売の列が別に作られて先に買えるようにしてあり、荷物検査をしてから入場。いったん外に出るには手にスタンプを押してもらう。
 外では手塚プロとコラボした、アニメ調に選手たちを描いたキャラのグッズを売っていた。ブランケット、クリアファイル、キーホルダーなどなど。中では投げ込み花やぬいぐるみ、木で作った選手の名前の一字を使ったペンダントなども。別のカートでは最近発売されたフィギュア関連雑誌なども販売していた。
(クリアファイルは表が男子、裏が女子)


 重要な(?!)トイレ情報。今日はアリーナ席だったのでアリーナのフロアにあるトイレについて書いておくが、中にあるトイレは個室6個。近いので多くの人がとりあえず並んでいたが、外に出たところ(3階から下りてくる階段の裏手)のトイレのほうが数が多く、列が長いようでも待ち時間は短かった。
 外のトイレの近くに飲み物の自販機。売り切れ続出かと思いきや、皆さん各自用意してきたのか、大丈夫だった模様。
 食べ物系を売っているのは、4階のCAFE SHUTTLE。のぞいてみたら、ピラフ、から揚げ、大学芋を売っていた(買わなかったけど)。
 会場内の気温は、リンクに近いアリーナはそこそこ寒かった。パイプ椅子なので座布団などを敷いて座り、さらにひざ掛けやカイロもあったほうが無難。人がぎっしり入った後半はすごく寒いというほどではなかったが、ダウンを脱げるような気温にはならないようだ。
 仮設席は板組みで段差をつけていたが、多少前の人の頭が視界に入ってくる。選手が自分に近いあたりを滑っていくときが、人の影に入って見失いやすい。
 3階席、4階席は前のアクリル板が多少邪魔だという話を読んだが、段差はどうだろう? 観戦した人の意見を聞きたいところだ。
 後半になったら、なんだかライトが明るくなっていたような 地上波の生中継と関係があるんだろうか。音響はよく、音楽の重低音がしっかり聞こえてきた。ライブかコンサートの気分になる
 今日の客層は、かなり男性が多かった気がする。カップルやご夫婦らしい人々、会社や学校帰りの男性、、、新宿から30分以内と交通の便がいいので、行ってみようと思った人がけっこういたのかな?

 日本の大会では初めて、プレゼント投げ込みもやってみた。来る途中で購入したぬいぐるみだが、館内で売っているものはみんな透明な袋に入っているので、入れてもらわないといけないのかな?と思ったが、ぬいぐるみやクッションの類はそのままでも問題ないようだ。
 競技の内容についても書きたいんだけど、、、またあとで

コメント (3)
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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権女子滑走順

2017年12月21日 07時05分25秒 | スポーツ

 平昌五輪代表が決まる、第86回全日本フィギュアスケート選手権(2017)がいよいよ開幕
 滑走順にしたがって、女子エントリー一覧。シード選手3人、予選免除選手3人、東日本6位まで、西日本12位まで、全日本ジュニア6位までが出場。東=東日本、西=西日本、J=全日本ジュニア。
 オリンピック及び各選手権派遣の選考基準はこちら
 オリンピック及び選手権出場のためのミニマムポイントと、年齢条件をクリアしている大会を、W=世界選手権、O=オリンピック&四大陸選手権、J=世界ジュニア選手権として表記する。ミニマムポイントがなくジュニア出場可能な年齢の選手は(j)とする(生年月日不明の場合は記載しない)。
 姓名横のカッコ内の数字は前回大会の順位、WDは棄権。スコアは今季のベストとそれを出した大会。

<G1>
山下真瑚        J2    J   190.03(全日本ジュニア)
廣谷帆香(18)  東6   (j)  144.39(東北・北海道)
川畑和愛        J6    (j)  167.52(全日本ジュニア)
河西萌音        東4       146.45(東日本)
竹内すい        西6       162.72(中部)
加藤利緒菜     西10 O  151.71(中部)
<G2>
横井ゆは菜     J4     J  172.97(全日本ジュニア)
森下実咲(27)   西12     157.30(近畿)
大矢里佳        東5       139.02(東日本)
細田采花(15)   西1       1155.53(近畿)
荒木菜那        J3     J  183.00(JGPベラルーシ)
渡辺倫果        J5    (j)  173.36(東日本ジュニア)
<G3>
磯邉ひな乃(16)  西5  W  165.69(中部)
紀平梨花           J1   J   195.20(西日本ジュニア)
佐藤伊吹          東3       157.37(東京)
竹野比奈(25)     西9       146.73(中四国九州)
岩本こころ         西7  J   174.85(近畿)
中塩美悠(21)     西8  W  150.82(西日本)
<G4>
新田谷凜(11)    西2     W  176.65(西日本)
三原舞依(3)      シード W  206.07(GP中国杯)
木原万莉子(17)  西4    W  160.45(西日本)
永井優香(24)     東1    O  161.39(東日本)
森千夏(29)        東2         151.44(東日本)
坂本花織(7)       西1    W  210.59(GPスケートアメリカ)
<G5>
松田悠良(10)  西3      WJ  195.56(ロンバルディアトロフィー)
樋口新葉(2)   シード   W    217.63(ロンバルディアトロフィー)
宮原知子(1)   シード   W    214.03(GPスケートアメリカ)
白岩優奈(6)   免除     WJ  193.18(GPフランス)
本郷理華(5)   免除     W   189.98(オンドレイ・ネペラトロフィー)
本田真凛(4)   免除     WJ  198.42(U.S.インターナショナルクラシック)

 現地で見てきます!

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ラッキーでした

2017年12月21日 04時00分00秒 | Weblog

 ついてる!ことが2つあった。
 その1。21日(木)開幕の全日本フィギュアスケート選手権、申し込んだチケットは全然抽選に当たらず、ほぼ諦めていたが、「チケット交換の部屋」という掲示板で「21日のチケット譲ります」という方を発見。メールしたら譲っていただけることになった。
 一番いいエリアの席で当然お値段も一番高いのに、かなり値引きしてくださって(この掲示板では、定価+手数料+送料以上の金額での譲渡は禁止。売り手が自発的に値引きするのは可とされている。)都内の駅で待ち合わせて受け渡しできたので、あとは会場に行くだけ。プレゼント投げ込み可能な席、、、何か買っていこうかな
 その2。勉強しなきゃと思いつつ、結局一夜漬けしかできないまま、ダメ元で臨んだ試験に合格しちゃった マークシートだから、運だけでも合格する可能性はあるわけだが、、、めっちゃ幸運
 今の仕事を続けるにあたって、お墨付き的なものがもらえてしまった。でも中身が伴ってないので 今後も修行あるのみ

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インド料理!

2017年12月20日 23時58分09秒 | Weblog

 職場の同僚にお誘いいただいて、西葛西でインド料理。
 細長いのは、マサラ ドーサ。米を水につけてからミキサーにかけ、さらに一晩おいて少し発酵させたものを、のばして焼くらしい。この店のは大きく焼いて、巨大な筒状

 緑のは、ほうれん草とチーズのカレー。
 こちらはビリヤニ。米がいわゆるインディカ米ともちょっと違う感じ。


 ラッシーも、マサラティーも美味しゅうございました

<追記>
 お店の名前・・・スパイスマジック カルカッタ
 今日行ったのは南口店のほう(たぶん) 北口に本店があるそうな。

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