mixiで教えてもらったテレビ番組情報。
「NHK杯フィギュア総集編~戦いの舞台裏~」
BS1 11月29日(月)17:45~18:55
総合 12月9日(木)(8日深夜)午前1時22分~
バックヤードの表情などもあるようで、楽しみ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021、6大会が終わった・・・
グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、無事に終了。男子で友野一希が3位に入り、メダリストとしてエキシビションに出演する。出演者リストはこちら。
日本時間の夜9時から
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
エヴァ-ロッタ・キーブス(エストニア) SP:49.26(12) FS:113.85(11) 合計:163.11(11)
「Shallow」「I'll Never Love Again」♪ オレンジゴールド。時間を間違えていて間に合わず未見。頑張った模様。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:56.43(11) FS:119.21(9) 合計:175.64(9)
「ライムライト」♪ 薄水色。映写機のフィルムが回る音で始まる。両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3フリップ頑張り、両手上げ3ルッツも下りる。3サルコウでステップアウトしたが、次の両手上げ3ループに2アクセルを続けた。横から足を上げるスパイラルのコレオ、情感を込めて上半身を大きく使うステップ。ビールマンスピンで余韻をもって終わる。
少々のミスがあっても気にならない、素敵なプログラム
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:57.09(10) FS:104.00(12) 合計:161.09(12)
「Primavera」「Experience」♪ ブルー系。両手上げ3ルッツ+3トウ、3ループと下り、3サルコウ+2トウも入った。後半3ルッツで転倒、サルコウが2回転に。
スピン2つでクライマックスになりそうなところから、コレオに入っていく。観客は最後まで頑張れ~という感じの手拍子をしてくれた。
ヴィクトリア・サフォノワ(ベラルーシ) SP:58.19(9) FS:127.45(6) 合計:185.64(7)
「Your heart is as black as night」「Power」♪ 黒。最初の両手上げ3ルッツ+3トウが入ったら、落ち着いて次々決めていった。後半両手上げ3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ループ+2トウまで入ったのは大きい。
大技はないが、できることをきちんとやった感じ。技術に変な癖がなく、靴の辺りをホールドするビールマン姿勢もきれい。
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:58.87(8) FS:116.37(10) 合計:175.24(10)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ 赤系。ドラマチックな曲に乗って、両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3ループと決める。フリップも両手上げだがサルコウは上げない 2アクセル+3トウを後半に決めたが、3つ目のコンビネーションを狙った両手上げ3ルッツで乱れてしまった。
ビールマンスピンもするが、あまり体が柔らかくないようで、足はそれほど高く上がらない。
松生理乃 SP:62.98(7) FS:121.38(8) 合計:184.36(8)
ベートーヴェン「月光」♪ 青系。女性ボーカル入りの曲。スピードに乗って美しい流れの3フリップを決める。3ルッツは着氷で流れ過ぎたので、つけるのは2トウにした。2アクセルからそのままスピンに入っていく。スピードも保ちつつ丁寧にステップ。
3ルッツ転倒 直後に3サルコウ+3トウを跳ぶ根性、3ループ+片手上げ2トウも下りた。リンクいっぱいに展開するスパイラル連続とスライディングのコレオ、きりっとしたビールマンスピンでフィニッシュ。たくさん拍手をもらっていた
<G2>
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:64.44(6) FS:139.25(5) 合計:203.69(5)
「Spirits」「Lost Dessert」「Mizmar vs Violin」「Arabian Night」♪ ベージュにゴールドの飾り。コーチの兄としっかりハグしてから位置につく。中東風の曲で、まず両手上げ3ルッツ、オーバーターンしたが3トウに繋げる。3ループは少しシェイキーな着氷。両手上げ3フリップ、イーグルからの2アクセルと着実に決める。
がんがん踊りながらしっかり足さばきも見せるステップ、後半両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、さらに3フリップ+2トウ+2ループを全部両手上げで跳んだ。
じっくりとビールマン姿勢を見せるスピン、激しく動くコレオは最高の見せ場。まずまずの出来だったかな。
マイア・フロミフ(ロシア) SP:64.72(5) FS:154.97(2) 合計:219.69(3)
「ブエノスアイレス午前0時」「ロクサーヌのタンゴ」♪ 黒に赤。以前宇野昌磨が使った曲で、4トウ+2トウをいきなり決める。次の4トウはステップアウトしたが、3ループ、ベスティスクワットからの2アクセルと安定。さらに後半3ルッツ+3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウ、イナバウアーから3ルッツと隙なし。ちなみに両手を上げなかったのは2トウとオイラーだけ
ジャンプの前に大きく沈みこむ癖があるが、技術力は凄い。表現力もあって、これからさらに伸びそう。
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:67.49(4) FS:124.32(7) 合計:192.14(6)
プッチーニ「蝶々夫人」♪ ターコイズブルー。右回りジャンプの選手。まず3ルッツ+3トウがきれいに入ったが、3フリップはステップアウト、サルコウは2回転に。後半2アクセル+3トウ+片手上げ2トウ、3ループ+2トウを決めてきた。
なかなかチャーミングで、表情が可愛い トータルの自己ベスト更新
マライア・ベル(アメリカ) SP:69.37(3) FS:140.98(4) 合計:210.35(4)
「ハレルヤ」K.D.ラング♪ 赤。最初のジャンプを3ルッツ+2アクセルにした。3サルコウで片手をついた以外ミスなしで、後半3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+2トウ、高く足を上げての滑走から3ルッツと跳びきった。
要素から要素へシームレスに繋がり、端正なスケーティングが光る。この曲にぴったり
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:80.10(2) FS:149.13(3) 合計:229.23(2)
「Arabia」「My Love...Music」♪ グリーン。妖艶な仕草と目つきで、もう会場は虜 3アクセル+2トウ、決まった!2本目の3アクセルはステップアウトしたが、3ルッツ+3トウ、3フリップと軽々。
所々で止まって色っぽい振付を見せるので、そのたびに歓声 踊りまくるステップから2アクセル+オイラー+3サルコウ。3ルッツは下りてキック、3ループは下りてツイズルとトランジションも豊富。行くわよ!とクリムキンイーグルなどで踊りまくるコレオ、片手ビールマン、と畳み掛けてフィニッシュ。
今日も姐さん、カッコいい
カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:87.42(1) FS:185.29(1) 合計:272.71(1)
ラヴェル「ボレロ」♪ 黒赤。今日も凄いの一言。4サルコウ、3アクセル、4トウ+3トウと両手上げで物凄い回転の速さ。むしろ3ループが不安そう? クリムキンイーグルや「へ」の字などのコレオ、スピードがある。
後半4トウ+オイラー+2サルコウ、2回転になったのはミス、なのかな 3フリップ+3トウ、3ルッツ。跳ぶ前と下りてからの細かいつなぎの動き、飽きさせない。ちなみにほとんどのジャンプが両手上げ。
この年齢で「ボレロ」とは、と思ったが、シームレスに次々繰り出していく力があるので、同じフレーズを繰り返しながら盛り上がる曲はむしろぴったりなのかも。
リンクに上がったときの興奮した口調を聞いて、まだ少女なのだと気づく 当然のように自己ベスト、即ち世界最高得点を更新
この技術を保ち続けられるか。これからの成長期、体型の変化をどう乗り越えていくか。怪我なく過ごしていけるか。5年後、10年後にさらに円熟したスケートを見せてくれることを期待したい。
・・・男子の優勝スコアを上回っている・・・
結果、優勝は予想通りワリエワ、2位トゥクタミシェワ、3位フロミフとロシア勢が表彰台を独占。ベルが4位、ヘンドリクス5位、スキーザス6位。7位サフォノワ、松生理乃は8位。クラコワ9位、リャボワ10位、キーブス11位、ミクティナ12位。
この結果を受けて、ワリエワ、トゥクタミシェワ、フロミフのファイナル進出が決まった。ロシア勢5人+坂本花織の6人となる
バナーや国旗を持って応援するスタイルが、ロシアでも定着してきているのが見えた大会だった。日本の観客に負けないくらい、選手を温かく応援しているのもよくわかった。スパシーバ
明日のエキシビションには友野一希が出演するはず。楽しみ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:58.53(8) FS:105.27(8) 合計:163.80(8)
「Broken」「Another Love」♪ 赤黒。3ツイストは下ろすのがぎりぎりになり、レベル1止まり。3トウ+2トウ、3サルコウとサイドバイサイドジャンプが決まった スロー3フリップはステップアウト、片手を上げたスローフリップは2回転に。デススパイラルやペアスピンはまとまっていたが、最後のリフトで完全に上げることができず
なんか苦労しているが、オリンピックまでに調子を上げられるといいな
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:58.95(7) FS:118.77(5) 合計:177.72(5)
「Carry You」♪ ピンクベージュ、紫に黒。3ツイストは男性の体の横で受け止めるような感じで、GOEマイナスがついた。3サルコウで女性がステップアウト、コンビネーションにできず。スロー3ループ決まった スピンの出で足を絡めたり、コレオで首に腕を絡めてぶんぶん回したり、いろいろ素敵な動きがある
スロー3サルコウの転倒が惜しいが、サイドバイサイドの3トウは揃えた。キャリーリフトで盛り上がる。キス&クライでスポンサーのアイスクリーム食べてるマリナロくん
ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.92(6) FS:112.93(6) 合計:172.85(7)
「ムーラン・ルージュ」♪ 白グレー黒のつなぎ。冒頭の3サルコウ、二人とも頑張る。3ツイストまとまり、スロー3ループはきれいに降りてイーグルに繋げた。スパイラル姿勢から入るデススパイラル。
3トウ+2トウで乱れ、リフトで上げきれないミス しかしその後スロー3サルコウを決め、リフト2本もまとめてスピンでフィニッシュ、しっかり後半盛り上げた。ミスを引きずらないのは大事
イォウリア・チトチェティニナ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:63.99(5) FS:111.81(7) 合計:175.80(6)
「Dust In The Wind」♪ 青にピンク。パチンと手を合わせて位置につく。3ツイストは高さが出た。トウループが2回転で単独になったが、次の3サルコウに2トウをつける。スロー3フリップは高さも距離もある。スロー3サルコウは少しこらえる。
女性の片足を後ろから持ってそのまま持ち上げて背中に乗せるコレオ。デススパイラルで余韻を残してフィニッシュ。
<G2>
オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:64.97(4) FS:121.19(4) 合計:186.16(4)
「Ancient Lands」♪ 白、黒。両手上げ3ツイスト、しっかりレベルも4をもらった。3サルコウ+オイラー+2サルコウ、3トウときれいに2人揃える スロー3フリップ、鮮やか スロー3ループは回転が始まるのが遅れたようで転倒。しかしスプリットポジションが美しいリフト、それぞれスピードに乗って滑りながらバタフライなどを見せるコレオなど、スピード感があっていい演技。
ヤスミナ・カディロワ/イワン・バルチェンコ(ロシア) SP:69.39(3) FS:124.19(3) 合計:193.58(3)
「Prince of Persia」♪ ピンク、黒。3サルコウ+オイラー+3サルコウ、ペアとしてはかなり高難度のサイドバイサイドジャンプを決める。3トウも二人の軌跡が完全に一致するような揃い方。スロー3フリップで転倒、キャッチフットしたまま入ろうとしたデススパイラルで手が外れて回転できず しかしその後スロー3ループを決める根性はさすがロシア
アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア) SP:73.64(2) FS:153.34(1) 合計:226.98(1)
「The Snowstorm」「Time Forward」♪ ラベンダー色。3サルコウ+オイラー+3サルコウ、普通に決める 安定の3ツイスト、高々と舞うスロー3フリップ。男女それぞれがポーズを見せてから3トウ、ぴたり。女性が男性を引っ張るようにイーグル、そのまま入るデススパイラル、シームレスにスピンへ繋がっていく。片足で背中に女性を乗せたり、イーグルの男性の背中に女性が寄り添うコレオ、大人っぽくて好き
高々と持ち上げてのフィニッシュ、もう会場は爆発 キス&クライではアイスクリームで乾杯
ダリア・パヴリュチェンコ/デニス・ホディキン(ロシア) SP:73.91(1) FS:138.68(2) 合計:212.59(2)
「ブラックスワン」♪ 黒。3トウ+2トウ+2トウ、そろって下りた。3サルコウは女性が転倒したが、その後は一切ミスなし。3ツイスト、スロー3フリップときれいに流れる。スピンでは足換え後に逆回り。男性が1回転ジャンプを入れたりダンスリフトしたりのコレオから、そのままスロー3ループをびしっと決めた。
いずれ自分たちがチャンピオンになるぞと固い決意を見せるようなプログラム。得点は期待したほどではなかったようだが、しっかり自己ベスト更新
結果、優勝はミシナ/ガリアモフ、2位パヴリュチェンコ/ホディキン、3位カディロワ/バルチェンコとロシア勢が表彰台を独占 4位ルー/ミトロファノフ、5位ムア-タワーズ/マリナロ、6位チトチェティニナ/マジャール、7位デラモニカ/グアリゼ、8位ツィーグラー/キーファー。
ミシナ/ガリアモフ、パヴリュチェンコ/ホディキンのファイナル進出が決定した。そして三浦璃来/木原龍一のファイナル進出も決まった
次はいよいよ最後の女子フリー 優勝より誰が2位3位になるかが問題
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
エリザヴェータ・フダイベルディエワ/エゴール・バジン(ロシア) RD:71.05(8) FD:106.46(7) 合計:177.51(8)
「Experience」♪ 青系。スプリットポジションのステーショナリーリフトは、2人の手でハートを作る。ツイズルきれいに合い、男性が花をプレゼントして女性が受け取るような恋模様をステップで描く。
肩から後ろ向きに下ろすストレートラインリフト、最後のスピニングは男性が膝でスライドしながら。細かい工夫がいろいろあって、飽きないプログラム
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:71.43(7) FD:106.45(8) 合計:177.88(7)
「Vinegar and Salt」「White Lies」♪ 緑、黒。美しいツイズルから、伸びやかなワンフット。首に腕を巻き付けるローテ―ショナルリフト、イーグルの肩から前に抱き着くストレートラインリフト。コレオでシンクロする動きがはまっている。全体に大人のプログラムで、完成度が高い。
アナスタシア・スコプツォワ/キリル・アリョーシン(ロシア) RD:71.95(6) FD:108.98(6) 合計:180.93(6)
「ロミオとジュリエット」♪ 水色、薄紫。"I'm Kissng You"のメロディで始まり、ツイズルの間に背中に乗せてみせる。カーブリフトは肩に乗せて片足滑走。スピンは男性が後ろに回した手を女性が掴む面白いポジションも。ストレートラインリフトから女性が男性に巻き付くような姿勢のローテ―ショナルリフト。最後はその場でコレオリフト。
若々しくロマンチックなプログラムで、なかなか素敵
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:73.72(5) FD:113.90(5) 合計:187.62(5)
ショパン「プレリュードとノクターンホ短調」♪ ラベンダー色。しっとりとピアノの旋律の中、一体感の強いワンフット。さりげなく入るツイズルがよく合い、高く足を上げたキャメル姿勢のスピン。イーグルの膝に片足立ちのカーブリフト連続、ダイアゴナルステップのレベル4は偉い
ちょっとした所作、絡み方がどれも洗練されていて、目が離せない。シット姿勢の膝に膝を折って座るようなステーショナリーリフト。足を絡めるコレオリフトで締めくくる。
リズムダンスは練習が十分できていなかった感じだったが、フリーでは完成度も高く、一皮むけたところを見せてくれた。このプログラム、好き
<G2>
サラ・ウルタド/キリル・ハリャーヴィン(スペイン) RD:75.94(4) FD:114.00(4) 合計:189.94(4)
「天国への階段」レッド・ツェッペリン♪ 黒。妖艶な眼差しを振りまきながらスタート、ツイズルはやや安定せずレベル3に。カーブリフトは男性が片足で。一瞬肩の上まで持ち上げたり低い位置から高い位置にいったりするステーショナリーリフトはユニーク。女性がスプリット姿勢でスピニング。技術と表現のバランスがいい。
ローレンス・フォルニエ-ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:76.39(3) FD:115.01(3) 合計:191.40(3)
「Call to Prayer」「The Last Kingdom」「Skogsraah」♪ 赤、黒茶カーキ。女性を逆さまに抱えて前方へ滑るストレートラインリフトから、普通に抱えるローテ―ショナルリフトへ繋ぐ。ツイズルの合間には女性を背中にちょっと乗せて。女性が男性の靴に手を置いて滑りながら、そのまま体を浮かせていくステーショナリーリフトも凄い。ラストのコレオリフトはその場で肩まで上げ、背中に乗せて下ろす。
体力と技術に裏打ちされた、力強いプログラム
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:79.56(2) FD:124.15(2) 合計:203.71(2)
「Atonement」「Little Sparrow」♪ ペールブルー、白シャツにサスペンダー。男性のキャメル姿勢がきれいなスピンから。横抱きのステーショナリーリフトで男性が片足になり、そのままローテ―ショナルリフトへ。ステップでのストーリーを語るような様々な動き。男性イーグルのカーブリフトで女性が思いっきりレイバック、迫力がある。
今の力を出しきれた演技に、コーチも大喜び 2位以内を確定させ、ファイナル進出も決定
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:86.81(1) FD:124.91(1) 合計:211.72(1)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ブルー、ブルーグレー。肩から膝上立ちのカーブリフトから、するするとツイズル。ミッドラインステップもさすがのレベル4。あえて2人が違う動きをするワンフットも彼らならでは。横抱きで回転が速いステーショナリーリフト、出るときに一瞬男性がバランスを崩したが大事に至らず。そろってのスライディングも盛り上がるが、なぜか曲がアップテンポに変わってのコレオステップ、観客は大好きらしい 高速スピン的なローテ―ショナルリフトでフィニッシュ。
減点2は? ジャッジスコアを待って確認する。(追記)カーブリフトとローテ―ショナルリフトの時間超過だった。
結果、優勝はシニツィナ/カツァラポフ、2位ギニャール/ファブリ、3位フォルニエ=ボードリー/ソレンセン。
オンラインリザルトが止まっているので、細かい順位は確認してから
<追記>
4位ウルタド/ハリャーヴィン、5位ハワイエク/ベイカー、6位スコプツォワ/アリョーシン、7位リード/アンブルレヴィシウス、8位フダイベルディエワ/バジンだった。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:50.35(12) FS:159.82(7) 合計:210.17(11)
「ロミオとジュリエット」より「Un Giorno per Noi」♪ 水色にブルーのベスト。昨日はジャンプ不調だったが、今日はバリバリ 4サルコウ+3トウがシャープに決まり、4トウもややこらえたが着氷。なぜか3フリップで転倒したが、その後は3アクセル+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウなど予定通り跳んだ。
ツイズルからスピンに入ってイリュージョンを入れる。表現はほぼコレオで頑張った
マルク・コンドラテュク(ロシア) SP:74.16(11) FS:157.72(8) 合計:231.88(8)
「ジーザス・クライスト・スーパースター」♪ 白に赤パンツ。冒頭のトウループは2回転になったが、3アクセル、3ループと下りる。3アクセル+3トウは少しオーバーターン。4サルコウ、4サルコウ+2トウ、両手上げ3ルッツ+オイラー+両手上げ3サルコウも着氷。
キャメルスピンの足換えをバタフライでやると、華やかでいい まだ18歳、いかにも若い
田中刑事 SP:76.69(10) FS:153.06(10) 合計:229.75(9)
「Whiplash」♪ 茶系の柄シャツにサスペンダー。冒頭のサルコウが3回転に。次の4サルコウ、決めた 3アクセルはきれいに下りたが単独にする。続く3ルッツに3トウをつけて少しオーバーターン。渋いジャズ調になったところでのステップ、大人の香りが漂う。
後半アクセルがパンク しかし慌てず3フリップにオイラー+3サルコウと頑張る。スライディングやイーグルのコレオで盛り上がった。
全体にめりはりもあり、彼の良さが出るプログラムなので、全日本ではジャンプを全部決めてほしい
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.45(9) FS:173.02(2) 合計:250.47(5)
「Two Men In Love」♪ ワインカラー。冒頭のトウループがやや中途半端な3回転になったが、次に4トウ+3トウを決めて波に乗る。3ループ、3フリップとさりげなく下り、ゆったりとターンの積み重ねでニュアンスをつけるコレオ。
後半3アクセル+オイラー+3サルコウ頑張り、3ルッツ+両手上げ2トウ、最後の3アクセルを下りて喜びのジャンプ。ステップに入る前、コーチから何か声が飛んだ。同じフレーズを畳み掛けるパートで、勢いよくステップを踏んで会場も盛り上がっていった。
終わって大きなガッツポーズコーチと抱き合う。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:80.48(8) FS:123.71(12) 合計:204.19(12)
「Sevenlere Dair (To the Lovers) OP 12/3」「85」「Emergence」「Butterflies and Hurricanes」♪ ブルー。冒頭の4トウ転倒、3アクセルは下りたと思ったら引っかかるように転倒。ループも2回転に、、、3フリップがやっと決まって大きな拍手。
後半3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+両手上げ2トウはよく頑張ったけど、全体にスピードがなく、覇気が感じられない。どこか痛いところがあるのかな
エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:81.00(7) FS:165.66(6) 合計:246.66(6)
「巨匠とマルガリータ」♪ 黒に赤。大声援の中、4トウ+3トウ、前のめり姿勢だがしっかり回って下りる。4サルコウは片手付きで耐え、単独4トウを決める。途中で衣装のボタンを留めると、赤い模様が消えて黄色い花が出てきた
3アクセル転倒、3フリップは両手をついたが、最後まで攻めた地元の若者に、観客は暖かい手拍子で後押し。
<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:82.31(6) FS:137.28(11) 合計:219.59(10)
「Summer of '69」「Run to You」「Heaven」「You Belong to Me」ブライアン・アダムス♪ 黒に白ライン。今日は4回転入るか、、、4サルコウ転倒 3アクセルはステップアウトしてこらえきれず転倒。3ルッツや3フリップは問題なく、後半3アクセル+2トウは良かったが、フリップが2回転になるなど立て直し切れず。
ステップやコレオでパワフルに動こうと頑張っていたが、ちょっと疲れているように見えた。
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:83.47(5) FS:154.50(9) 合計:237.97(7)
「べサメ・ムーチョ」Il Divo♪ 黒に赤ストーン。冒頭の4トウは転倒したが、3アクセル+2トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウと下りる。曲がフラメンコギターで「マラゲーニャ」になってステップ、情熱的に盛り上げる。さらにピアノの「ベサメ・ムーチョ」で3アクセル、3フリップ+2トウなどを決めてきた。
Il Divoの登場は終盤のコレオからだが、クライマックスという感じになる。大きなキックなどで華やか
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.48(4) FS:180.16(1) 合計:264.64(2)
「シンドラーのリスト」♪ 白シャツ黒ベスト黒タイ。地元の期待を一身に背負って登場。4サルコウ、転倒。4トウ、ステップアウトで片手をつく。しかし3アクセル+2トウ、高い いつの間に?と思うほど簡単に3ループ。
イーグルでリンクに大きなS字を描いてしみじみと見せるコレオ。後半4トウ+3トウ、決まった さらに3アクセル、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、後半のほうが質の高いジャンプ
あとはストーリーをステップで語り、丁寧なスピンを見せるばかり。キャメル姿勢の軸足もフリーレッグもピンと伸びて美しい。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.59(3) FS:169.21(4) 合計:253.80(4)
「Chasing Cars」♪ ピンクとグレー。4サルコウ、軽くオーバーターンしたが大丈夫。3ルッツ+3トウ、きれい。3アクセルも少しオーバーターンしたが2トウに繋げる。ステップでは一歩がよく伸びている。
後半4トウ+オイラー+3サルコウ こちらもキャメルスピンがきれいで、チェンジエッジ、ドーナツ姿勢と見事だった。本人も満足そう 自己ベスト更新
この時点でコリヤダが3位以内を確定させ、ファイナル進出が決まった。
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:95.37(2) FS:170.96(3) 合計:266.33(1)
「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツにブルーグレーのベスト、胸に赤い花。洒脱な雰囲気を出しながら、4サルコウ+2トウを決める。3アクセルは空中で軸が曲がったが、なんだか巧いこと下りてきた 4トウ+3トウが決まって一気に沸騰 キャメルスピンを終わって"you!"で指さす。
「My Way」のバラードでステップは語っていく雰囲気で表現しやすそう。4トウ転倒したが、3フリップ+オイラー+3サルコウ決まって一安心。
さらに曲が変わって手拍子をもらいながら、スライディングなどのコレオ。充実のプログラム。トップに立ってコーチたちも喜ぶ。
友野一希 SP:95.81(1) FS:168.38(5) 合計:264.19(3)
「ラ・ラ・ランド」♪ ブルーのシャツ。静かにピアノを奏でる振付からスタート、4トウ+3トウ決まった 4サルコウはオーバーターンで耐える。単独4トウ、入った なぜか3ループでステップアウト
曲が変わって洒脱にステップを踏むと手拍子で観客も乗ってくれる。3アクセル+オイラー+3サルコウ、こらえた 単独3アクセル転倒したが、3フリップ+2トウ決めた。
曲が変わってスピンを繰り出し、疾走するコレオに熱狂の渦 充実の表情でフィニッシュ。
戻ってコーチに「これが実力」と言う友野くんにコーチは「出しきったね」。その通り!
結果、優勝はクヴィテラシヴィリ、2位コリヤダ、3位友野一希 1位と2位の差は2点もなく、2位と3位はわずか0.45。4位サドフスキー、5位リッツォ、6位セメネンコ、7位プルキネン、8位コンドラテュク。田中刑事は9位、ブレジナ10位、エガゼ11位、ケリー12位だった。
全体に多少のミスがあっても最後まで頑張った人が多かった。観客の温かさも
次はアイスダンス・フリーダンス
フィギュアスケートはグランプリシリーズ最終戦真っ最中だが、全日本選手権2021のエントリーが発表になった。
男子 女子 ペア アイスダンス
男子と女子は例年30名だったが、今季は32名になっている。何か規定が変わったんだろうか。6分間練習のグループ分けは最大6名が普通だが、スケジュールを見ると5グループしかないので、7名のグループを2つ作る形になりそうだ。
グランプリシリーズ欠場していた羽生結弦と紀平梨花、どちらもエントリーで嬉しい
ペアは“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組と、先日予選会で初演技を披露した柚木心結/市橋翔哉組。
アイスダンスは7組、2グループ 高橋ニコル/シャイロー・ジャド、深瀬理香子/張睿中オリバー、矢島榛乃/池田喜充は、今季のプログラムを初めて見られる。
チケットはもう抽選完了したが、急に行けなくなった人のための公式トレードは、12月18日開始予定とのこと。
放送するフジテレビのサイトはこちら。CS、BS、地上波を全部使えば全滑走が見られるようだ。FODは未定となっているが、おそらく配信もあると思われる。
・・・いろいろ準備しなくちゃ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021、例年通り放送権はテレビ朝日が持っている。しかし、こちらの放送予定を見ればわかるように、放送時間帯は深夜が中心。さらに「関東地区」「一部地域を除く」の注意書きがあって、全国ネットではないほうが多い。
有料配信を購入すれば全部見られるとはいえ、テレビで見るのを楽しみにしているファン、テレビでしか見ないライトな視聴者にとっては、残念な状況
今週のロシア大会(ロステレコム杯)は、この後13:30から男女ショート、明日10:00から男女フリーを放送する。ショートは「一部地域を除く」だが、フリーはただし書き無し。全国で見られるようだ。
この扱いの差は、、、羽生結弦選手が出場予定だったからでは、、、?
とにかく、今週は深夜放送ではなく昼間なので、忘れずに録画予約せねば(最終的に残すのはCSの全種目・全滑走放送のほうだけど、とりあえず)
友野一希くんの素晴らしい演技をもう一度じっくり見よう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
松生理乃 SP:62.98(7)
「A Quoi Ca Sert l'Amour」♪ 茶がかったピンクに黒。満面の笑顔でスタート、3ルッツの後が2トウになった。2アクセル流れよく、きれいなキャメルスピン。3ループも滑らかに、きれいな姿勢のビールマンスピン。キュートな笑顔を振りまきながら、伸び伸びと滑るステップでレベル4、たくさん手拍子をもらっていた
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:67.49(4)
「My Sweet and Tender Beast」♪ 赤紫系。スピードに乗って3ルッツ+3トウを決め、3ループも高い。2アクセルが画面のフレームから切れてしまったが、高得点をもらっていた。
勢いにのって力強いステップ、スピンも安定していて、終わってガッツポーズの出来
オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:57.09(10)
「My Nocturnal Serenade」♪ 黒赤グレー紫などで黒タイツ。3フリップ+3トウはきれいに決まったが、2アクセルで片手をつき、両手上げ3ルッツで転倒。ステップシークエンスは、振付としてのステップやターンが巧く技術要素になっていたと思う。
ヴィクトリア・サフォノワ(ベラルーシ) SP:58.19(9)
「Time to Say Goodbye」♪ 濃緑と薄緑。冒頭の両手上げ3ルッツで転倒したが、ステップからの2アクセル決まり、3フリップに3トウをつけてしっかりリカバリーした。ビールマンスピンは靴の甲あたりをホールド。基礎的な技術は安定している。
マライア・ベル(アメリカ) SP:69.37(3)
「River Flows In You」♪ 群青。ロシアでも人気があるようで大きな声援 スパイラル姿勢のターンから2アクセル、きれい 3フリップの後は2トウになったが、高く足を上げてからの3ルッツがばっちり
ちょっとした所作に情感がこもるステップ、スピンもレベル4をそろえて、フィニッシュポーズは反対向き、急いで向き直った
エヴァ-ロッタ・キーブス(エストニア) SP:49.26(12)
「Baiana」♪ 緑オレンジ白紫など色とりどり。3トウでオーバーターン、しゃがみ込むような姿勢になってコンビネーションにできず。イーグルからの2アクセルは決まったが、片手上げ3ルッツで転倒 スピンもレベル2止まりだったり、ちょっと振るわなかったか
<G2>
ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:64.44(6)
「Caruso」♪ 赤。両手上げ3ルッツ+3トウ、少しだけオーバーターン。長いイナバウアーからの2アクセル、素敵 両手上げフリップが1回転になってしまった
鮮やかなキャメル姿勢から、ポジションチェンジがクリアなコンビネーションスピン。力強く訴えかけるステップ、きれいなビールマンスピンでフィニッシュ。
レビュー映像で頭を抱えるコーチ・兄のヨリクが映った。フリー頑張れ
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:56.43(11)
「Steppe」♪ 青緑黄色にピンク。冒頭の両手上げ3フリップでステップアウト、続く両手上げ3ルッツも両手をついてコンビネーションにできなかった 膝曲げイーグルからの2アクセルはいい流れ。
ちょっと今日はいつもほどの元気がなかったかな
マイア・フロミフ(ロシア) SP:64.72(5)
「I'll Take Care Of You」♪ 黒に青ストーン。まずは両手上げ2アクセル、続いて両手上げ3フリップは下りてイーグルに繋げる。後半両手上げ3ルッツで転倒 ここでコンビネーション無しは痛い。
足を高く上げるキャメルスピン、ステップなどでレベル4はもらえた。
カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:87.42(1)
「In Memoriam」♪ 紫の濃淡。観客からたくさんの声援が飛ぶ中、両手上げ3アクセルを難なく決める。両手上げ3フリップ、横から足を持ちあげてI字姿勢を作るコンビネーションスピン。後半両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウも全く問題ない。
イナバウアーから入るステップ、一歩がよく伸びる。ポーズや所作がきれいでうっとり プログラムを滑りこんで、機械的な感じではなくなってきた。足首あたりをホールドするビールマンで終わる。
まあ、一人異次元にいるけど、、、キス&クライでキャラクターもののティッシュケースを抱えている姿は少女 また世界最高得点更新
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) SP:58.87(8)
「Mambo Italiano」♪ 紫に緑を少し。ワリエワの後に滑るのはさぞかしやりにくいだろうと思うが、曲が始まると観客が手拍子で乗ってくれて、気分よく始まった感じ。
両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセルと決まる。両手上げ3フリップはダウングレードになった。ワリエワと比べてしまうとスピンが遅く感じられ、さすがに損してるかな
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:80.10(2)
「オブリビオン」アストル・ピアソラ♪ ワインカラー。歌詞はフランス語。遠くを見るようなポジションからスタート、高さのある3アクセル、鮮やか 片手上げ3ルッツ+片手上げ3トウも美しい。後ろに反るような姿勢で滑ってからの3フリップ。
ピアソラの世界を静かに描き出すステップ、片手ビールマンのレイバックスピン。妖艶かつドラマチックなプログラムを見事に演じきった。
唯一の欠点は、十代の頃から言われていた、リンクカバーが小さい(フェンスの近くまではほとんど行かない)ことだろうか。そんなのどうでもいい気がする 客席には6.0のカードを出すグループも
結果、いつも通りにワリエワがトップに立ち、トゥクタミシェワが2位、10点あまりの差で3位にベル。4位スキーザス、5位フロミフ、6位ヘンドリクス。松生理乃が7位、リャボワ8位、9位サフォノワ、10位ミクティナ、11位クラコワ、12位キーブス。
上位陣以外はいつもの実力が出し切れなかった感じ。フリーはどうなる 松生理乃ちゃん、表彰台は狙ってもいいかも
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ヤスミナ・カディロワ/イワン・バルチェンコ(ロシア) SP:69.39(3)
「Bolero For Violin And Orchestra」♪ 赤にゴールド、赤から黒。3ツイストでレベル4、3サルコウをきれいに揃え、スロー3ループは距離が出る。リフト、デススパイラルもレベル4と技術力が高い。ステップは2人が違う動きをするパートと、シンクロするパートでめりはりをつける。最後のスピンも見事に合わせてきた。
さすがロシア、GPに1大会しか出られないレベルの組でもこれだけできる
オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:64.97(4)
「Toxic - Survivor Remix」♪ グレーとピンク。男性の背中で女性が一回転してスタート、最初の要素はデススパイラル。両手上げ3ツイスト決まり、3サルコウもぴたり。NHK杯でも見せたきれいなスプリットポジションのリフトに、スムーズなスロー3ルッツと安定している。
ステップではミラーの動きや交差を入れ、スピンはキャメル姿勢のずれをその後修正して、ぴたっと合わせて止まった。
少しだけ自己ベスト更新
イォウリア・チトチェティニナ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:63.99(5)
「Cant Pretend」♪ 青に黒ホットパンツ、青から黒。3ツイスト決まり、3トウ揃って下りる。スロー3フリップ、頑張る。リフトのキャッチフット姿勢がきれい スピンのとき2人の距離が遠くて、少しずれもあったが気にするほどではない。
満足な出来だったようで、終わって笑顔が弾けた キス&クライでは男性がスマホで赤ちゃんの写真を見せる。パパなのね
自己ベスト大幅更新
ダリア・パヴリュチェンコ/デニス・ホディキン(ロシア) SP:73.91(1)
「Be Italian」♪ 赤と黒、赤シャツに黒ジャケ。いきなり男性が女性を真上に放り投げてキャッチ 3ツイストはキャッチしてから背中で女性を一回転させる。腕の間で一回転させてから投げるスロー3ループ、3トウ揃って下りる。
リフトの下ろし方も一筋縄ではなく デススパイラルでは男性が空いている手で煽りまくり、スピンの出でスライディング。ステップの最後に女性を肩から背中に乗せ、そのままフィニッシュ。
めちゃくちゃ楽しめるプログラム、観客も堪能 技術的にはまだレベルの取りこぼしがあるので、さらに伸びしろがありそう。
<G2>
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:58.53(8)
「All I Want」♪ 青。男性が女性の頭を支えるポーズでスタート。3ツイストはあまり高さが出ず、レベル1どまり。3トウで男性が転倒 膝曲げイーグルから入るデススパイラル、スピンを丁寧に合わせる。
スロー3フリップは少しこらえたが大丈夫。最後にじっくりリフトを見せた。
ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.92(6)
「Let It Be」♪ 黄色から緑、ブルーのつなぎ。互いに手をかざすポーズで始まり、3サルコウで女性が2回転に。3ツイストはあまり高さはないがレベルは4を確保。スロー3ループ転倒したが、ポジションチェンジがスムーズなリフトはよかった。ステップ、デススパイラル、寸分の狂いなく合わせたスピンでレベル4を揃えるのはさすがベテラン
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:58.95(7)
「Hold on Tight」♪ 赤、紫。3ツイストは高さが足りなかったか、レベル3止まり。トウループで女性が転倒 スロー3ループはステップアウトで耐える。
スピンはシット姿勢で少しずれたが回転は速い。"Hold on"の歌詞に合わせるようにホールドしてのステップ、情感がこもる。全体としては素敵なプログラム。
アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア) SP:73.64(2)
バレエ「エスメラルダ」♪ ピンク、グレーにピンクタイ。軽々と宙に舞う3ツイストから。スロー3ルッツはややこらえる着氷だがミスではない。3サルコウで女性がステップアウト、珍しい
男性が女性を跨ぐようにしながら入るデススパイラル、互いに相手を見ながらうまく合わせていくスピン。茶目っ気たっぷりの表情でステップは大きな手拍子が後押し、男性の掌に女性が腰掛けるようなリフト。
終わって女性がおでこをパチン、彼らとしては満足いかない出来だったかな
結果、首位に立ったのはパヴリュチェンコ/ホディキン、わずか0.27点差で2位にミシナ/ガリアモフ、3位カディロワ/バルチェンコとロシア勢が上位を占めた。4位ルー/ミトロファノフ、5位チトチェティニナ/マジャール、6位デラモニカ/グアリゼ、ムア-タワーズ/マリナロは7位と出遅れた。8位ツィーグラー/キーファー。
フリーで大きく順位が変わらなければ、三浦璃来/木原龍一組のファイナル進出が見えてくる。
この後は女子ショートプログラム
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
マリア・カザコワ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア)、ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド)が直前で欠場、参加は8組となった。
<G1>
エリザヴェータ・クダイベルディエワ/エゴール・バジン(ロシア) RD:71.05(8)
「Come Together」「It's Raining Men」♪ 黒ブラにピンクシャツ、白Tグレーベスト。ミッドナイトブルース、あまりスピードはないが丁寧に。ツイズルはよく合わせた。肩に乗せてから前でホールドのローテ―ショナルリフトは、ホットパンツの女性のスプリットポジションが目に鮮やか
アナスタシア・スコプチョワ/キリル・アリョーシン(ロシア) RD:71.95(6)
「Uptown Funk」「Bad to the Bone」♪ 黒ホットパンツにゴールドのセパレート、黄色ジャケット。イーグルの前から上がって背中を通って下りるストレートラインリフトから。スピニングでぐいっと女性を回してからのツイズル、よく合っていた。
ミッドナイトブルースはいい流れだと思ったが、レベルは1止まり。その代わりミッドラインステップでレベル4。
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:71.43(7)
「Old Friend」「Hazey」「Blue Monday」♪ 黒系つなぎ、黒。一歩を大きく伸ばしながらステップ、ツイズルと合わせていく。ミッドナイトブルースはレベル2、くるんと女性を回転させながら持ち上げて逆さまにホールドするローテ―ショナルリフト。
大人の雰囲気のプログラムで素敵
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:73.72(5)
「Love to Love You Baby」「Bad Girl」ドナ・サマー♪ ショッキングピンク、黒に近い濃紺半袖。さりげなく入るツイズル、スムーズ。イーグルの膝に乗せるカーブリフト、ちょっと控えめ。ミッドナイトブルースはレベル3、これがほぼシーズン初戦なので悪くない。ミッドラインステップは、いつもほど弾けてなかったか。
女性の脳震盪があったと聞いている。まずは実戦に戻れてよかった
<G2>
サラ・ウルタド/キリル・ハリャーヴィン(スペイン) RD:75.94(4)
「Partition」「Mi Gente」ビヨンセ♪ 黒ホットパンツ、白シャツにショルダーホルスター(?!)のようなもの。ツイズルは横からの映像で二人のシルエットが完全に重なっていた ミッドラインステップがじわじわ盛り上がる。一体感のあるローテ―ショナルリフト。
ローレンス・フォルニエ-ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:76.39(3)
「Careless Whisper」「I Want Your Sex」「Freedom!90」♪ 蛍光ピンク、赤紫Vネックに黒ジャケ。コレオダンスリフトのようにひょいひょい持ち上げながら入るステーショナリーリフト、なかなか良い。ミッドナイトブルースはレベル3。アップテンポのステップで雰囲気をがらりと変え、最後の要素がツイズル、しっかり頑張った。
つなぎの動きがいろいろお洒落
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:79.56(2)
マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 黒、白シャツに黒ジャケ。女性を背中に一瞬乗せてから入るツイズル。ミッドナイトブルースはレベル3が取れた。女性の足を肩に乗せて一回転させ、背中からイーグルの膝に乗せるストレートラインリフトは、女性のポジションがいちいちカッコいい
スケートカナダよりいい点が出た。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:86.81(1)
「You Can Leave Your Hat On」「Brickhouse」♪ 黒セパレート、白黒ヒョウ柄シャツ。地元のエース登場。ミッドナイトブルースでレベル4(キーポイントがオールY)が取れた ステップの中のツイズルとか、細かいところに貫禄が出る滑りで会場も大満足
シーズンベスト更新、アイスダンスとしては大差でトップに。
結果、当然の首位にシニツィナ/カツァラポフ、2位ギニャール/ファブリ、フォルニエ=ボードリー/ソレンセン3位。ウルタド/ハリャーヴィン4位、ハワイエク/ベイカー5位、スコプチョワ/アリョーシン6位、リード/アンブルレヴィシウス7位、クダイベルディエワ/バジン8位まで70点台と、みんな実力を出してきた。
次はペア・ショートプログラム
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第6戦ロステレコム杯、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:50.35(12)
「I Won't Complain」♪ 白からグレー。エテリ・トゥトベリゼのチームにいる。」4サルコウ転倒、4トウは変な下り方になってコンビネーションにできず。アクセルは1回転で転倒。
ジャンプが決まったらきっといいプログラムなんだろう。まだ個性はよくわからない。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.59(3)
「Breath For Me」♪ ブルーに水色。ゆったりと大きな4サルコウ 3アクセルはステップアウト、3ルッツ+3トウは慎重に決める。予定と要素の順番を変えて、フライングキャメルから足換えシットスピンと続けた。
ジャンプ前の減速が気になるが、スケーティングの伸びやかさ、姿勢の美しさは心地よい。ロシア語も話せるらしいロマンくん、観客も声援を惜しまない
田中刑事 SP:76.69(10)
「新エヴァンゲリオン」♪ 黒に白、紫、緑のライン。きびきびとした動きから、4サルコウややステップアウト。3アクセルはきれいに入った 3ルッツ+3トウはカメラのフレームから外れてよく見えなかったが、フェンスに寄り過ぎたのを耐えた感じ。
表情豊かなステップ、力強さのあるスピン。刑事らしさは出せたかな。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:80.48(8)
「Leave A Light On」♪ ワインカラーのシャツ。両手で口元を押さえるドラマチックな振付からスタート。4トウは軽くオーバーターン。3ルッツ+3トウきっちり、イーグルのトランジションから3アクセルは少しオーバーターン。
背中が伸びた滑走姿勢は相変わらずで、丁寧なステップはレベル4をもらった。
マルク・コンドラテュク(ロシア) SP:74.16(11)
「Magnificent Century」♪ 赤紫に緑とゴールド。中東風の曲で、冒頭の4トウで転倒。外側からぶん!と振り回すような3アクセルは見事に決まった。4サルコウ、転倒でコンビネーションにできず。
パーカッション系のパートで面白い動きを取り入れたステップ。
友野一希 SP:95.81(1)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ 水色からブルー。振付はミーシャ・ジー。4トウ+3トウ、決まった 4サルコウ、入った 回転速いシットスピンから、3アクセル、ばっちり ジャンプ全部決まった
柔らかな表情で、感情豊かにステップ。滑り自体も滑らか。丁寧にスピンを回ってフィニッシュ。余韻に浸る。
客席にいくつも日の丸、在住日本人だけでなく、現地のファンが掲げてくれているように見える。
リンクから上がってコーチに「ヤバかった」とか、反省がいろいろあるようだったが、自己ベスト大幅更新の得点に「よし」フリーも期待
<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:82.31(6)
「Baby Did a Bad Bad Thing」♪ 白Tに赤シャツ。4サルコウがとてもスムーズ 3フリップでステップアウト、つけた2トウは無効に。3アクセル頑張った。
もう31歳だけど、ステップに躍動感
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:83.47(5)
「ムーラン・ルージュ」より「Come What May」♪ タブレットのトラブルでほとんど見られなかったが、4トウや3アクセルなど入った模様。
エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:81.00(7)
「What Is It About Her」♪ 黒系。4トウは転倒したが、4サルコウ+3トウで見事にリカバリー。3アクセルはステップアウトした。
モダンなラテンの雰囲気の曲で、ポーズを決めながらステップ。
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:84.48(4)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 赤の軍服風。顔を手で半分隠すポーズから、空中で軽く足を合わせるジャンプがもう素敵なバレエで 4サルコウはステップアウト、4トウ転倒 しかし3アクセルはステップの一部のように軽々
まさにバレエを見ているかのような、美しい所作と足さばきのステップ。ロシアの伝統のいいところをしっかり受け継ぐ。
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:95.37(2)
「Tout l'universe」♪ 濃紺に赤ストーン。心臓に手を当てるポーズからスタート。イーグルしながら投げキッス、4サルコウ+3トウ、決まった 3アクセルは少し傾いたが大丈夫。4トウが決まって大歓声
ステップの最後に片手側転、すぐスピンへ。ジョージア代表だがモスクワ生まれの彼、地元並みに手拍子。自己ベスト大幅更新、わずかに友野一希に届かず。
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.45(9)
「Le Parole Lontane」「Zitti e Buoni」♪ 黒。4トウ、惜しくも転倒。3ルッツ+3トウ、ややこらえた。3アクセルはまあまあ。
曲調が変わって勢いよく踊り、観客は手拍子でのっていく。ロック調でイタリア語も悪くない
結果、友野一希がトップ 僅差の2位にクヴィテラシヴィリ、8点ほど差がついて3位サドフスキー、コリヤダが僅差の4位。5位プルキネン、6位ブレジナ、7位セメネンコ、8位ケリーと80点台が続く。9位リッツォ、10位田中刑事、11位コンドラテュク、12位エガゼ。
フリーの結果次第では、今大会からグランプリファイナル進出者が出ない可能性も出てきた。友野くん、優勝なるか 刑事も頑張れ
なんだかYouTubeでそんなこと言ってたな、と思ったら、本当だった
フィギュアスケート引退後、アイスホッケーに挑戦したりしていた元ペア日本代表の高橋成美さん、松竹芸能に所属というニュースをしばらく前に見たが、いよいよ本格的に女優デビューらしい
ご自身のTwitterで。
念願の初ミュージカル!GANG2022に出演させていただきます。
— Narumi Takahashi (@NarumiTakahash4) November 25, 2021
私は赤組のチェリー🍒役です!
DMもらえたら、私がおすすめする席(笑)がありますので、先着順で確保させていただきます🤗
こちらからも注文できますhttps://t.co/6DkOTUJlFw
※出演者名に「高橋成美」と入れてください💕#GANG2022 pic.twitter.com/jH06Jky5i0
踊りとセリフはばっちりだったが歌が微妙、なんてYouTubeでは言ってたが、稽古をしっかりやれば大丈夫 どんな風になるのか
今気づいてあわてて録画予約
NHK「おげんさんといっしょ」、今夜10時から放送。始まった~~~
<追記>
「ハッチポッチステーション」と「クインテット」の映像、懐かしい~~~ 厳選してDVDなんか作ったら売れるのでは ていうか欲しい。もしや、発売されてる
ラストの曲「創造」気に入った
NHK・BS1「スポーツ酒場“語り亭”」、今夜11月22日の放送は「五輪シーズン本格化!フィギュアスケート 北京への熱き戦い」
***
北京五輪に向けた選手たちの熱い戦いが始まったフィギュアスケート。グランプリシリーズ第4戦のNHK杯の模様を中心に、選手の進化や五輪シーズンの見どころを展望する
NHK杯の男子シングルでは、宇野昌磨が自己ベストを更新し3年ぶりの優勝。女子シングルでは坂本花織が大会2連覇。ペアの三浦璃来と木原龍一は自己ベストを更新して3位。アイスダンスの村元哉中と高橋大輔のカップルも日本の歴代最高得点をマークするなど各種目で北京五輪に向けた戦いが本格化している。ゲストとともに、五輪シーズンの見どころや選手の進化を徹底解説。右足首のけが心配される羽生結弦や紀平梨花は?
***
司会のミッツ・マングローブが詳しいので、これはいつも楽しみ 録画予約OK
<追記>
ゲストは本田武史さん、鈴木明子さん、ライターの野口美恵さん。取り上げた選手は宇野昌磨、鍵山優真、坂本花織、河辺愛菜、ロシア女子勢、三浦璃来/木原龍一、村元哉中/高橋大輔、小松原美里/ティム・コレト。
オリンピック団体戦の話も少ししていた。平昌五輪で5位だったと聞いて、ミッツ・マングローブが「5位だったの」と今頃知ったようで 本格的な予想は代表選手が誰になるか決まってからだろうけど、もう少し突っ込んでみてもよかったかな
ちなみにNHK杯フリーの日は現地観戦していたので、小松原組のカーブリフトの映像で自分の姿を確認できた