フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
河辺愛菜 SP:53.30(12) FS:133.22(6) 合計:186.52(9)
「Miracle」サラ・ブライトマン、Yoshiki♪ 紫のグラデーション。冒頭の3アクセルから、全て予定通りにできた アクセルは余裕あるように見えたがqつき
3ルッツ+3トウ下りる。ターンからの3ループはいいタイミングで、3ルッツ+2トウが少し詰まったくらい。
後半2アクセル+3トウ+2トウが決まったあたりから歓声が大きくなり、3フリップ、3サルコウと自信を持って跳んだ。
大きなイナバウアー、イーグルで表現するコレオ。スケートが気持ちよく滑っている。フィニッシュすると顔を覆い、観客は立ち上がって称えた
アリソン・シューマッハ(カナダ) SP:55.47(11) FS:95.72(12) 合計:151.19(12)
「Eleanor Rigby」「Shared Loneliness」♪ 濃い紫。3ルッツ決まり、2アクセル+3トウでステップアウト、フリップが2回転になったが1トウをつけてきた。3ループはきれいに入ってツイズルに繋げる。3サルコウ2本と終盤の2アクセルも決まる。
盛り上がるポイントが今一つ見つからないんだけど、いつも丁寧にこなす人かな。
エミリー・バウスバック(カナダ) SP:59.53(10) FS:100.35(11) 合計:159.88(11)
「Alla Notte」♪ 水色から紫。今日もまつげパチパチ。冒頭の3ルッツでステップアウト、2アクセル+3トウはばっちり。3フリップ、3ループと入る。後半サルコウが1回転に、3ルッツで転倒して大きく点を失ったが、2アクセルは自信を持って跳べる。
ビールマンスピンは片手でキャッチ、もう一方の手は手首あたりを持つ。全体に力強い滑り。
マデリン・スキザス(カナダ) SP:62.61(9) FS:123.95(9) 合計:186.56(8)
プッチーニ「蝶々夫人」♪ ターコイズブルー。エキゾチックな容姿がこの曲に合う 3ルッツ+2トウ入り、3フリップでステップアウト。2アクセル+3トウ、3ループ+2トウ+2ループと少し構成を変えながらしっかりリカバリーした。
曲の一番盛り上がるところで大きなスパイラルのコレオ ビールマンスピンは少しトラベリングしたかな
わずか0.04差でトップに立つ。
イ・ヘイン(韓国) SP:62.63(8) FS:127.37(8) 合計:190.00(7)
「Homage to Korea」♪ 薄青から紫、胸の下に切り替えでチマチョゴリ風。まず2アクセル、高い! 3ルッツ+3トウと伸びやかに決まる。3ループ、3フリップ+2トウ、楽々。3ルッツ+オイラー+3サルコウも余裕がある。全て予定通りに跳びきった。
手足長く、しなやかで動きがよく映える。アリランのメロディで大きく表現するコレオ。終わって大きくガッツポーズ
自己ベストには届かず、、、
三原舞依 SP:67.89(7) FS:142.12(3) 合計:210.01(4)
「Fairy of the Forest」「Galaxy」♪ パステルブルーとグリーン。コーチに背中をトン、と押されて登場。自分の肩を抱きしめるポーズからスタート、しっかりと高さを出す3ルッツ+3トウ。2アクセル、3フリップ、きれいに流れる。妖精の曲だが、彼女自身が妖精のよう
後半2アクセル+3トウ、3ルッツ+2トウ+2ループ、自信は揺るがない。シットスピンを終えてステップに入るところで、それまでない強い動きを見せる。訴えかけるようなステップにじわっと拍手。
大きな連続スパイラルで最高潮、イリュージョンからビールマンのスピンでフィニッシュすると、両手を高く突き上げた。
得点に大喜び、自己ベスト更新
<G2>
カレン・チェン(アメリカ) SP:68.74(6) FS:114.67(10) 合計:183.41(10)
「Butterfly Lovers」バイオリン:西崎崇子♪ ラベンダー色。音が鳴り始めるまでにちょっと間があいてしまったが、落ち着いてスタート。スピードと距離が素晴らしい2アクセルから、3ルッツ+3トウを下りる。くるくるターンからの3ループ
いかにも中華なメロディで軽やかにステップ、仕草が可愛らしい。2アクセル+オイラー+3サルコウもリンクを大きく使って目が覚めるよう しかし3ルッツ転倒。パン!と音が鳴るところから、トレードマークのスパイラル。3ループも転倒して残念だが、レイバック・サイドウェイズ・ヘアカッター・
樋口新葉 SP:69.41(5) FS:135.86(5) 合計:205.27(6)
「ライオン・キング」♪ オレンジにゴールド、ヘアバンド。膝をついた姿勢から立ち上がって滑り出し、3アクセル跳んだ!下りた! 3ルッツ+3トウ、勢いがある。スパイラルなどでじっくりつなぎ、後半ルッツがパンクしたが、3ループ+2トウ、3フリップ+2トウ+2ループでリカバリー。
笑顔で元気よくステップ、生命の喜びに溢れる ベスティスクワットやジャンプで見せるコレオ、盛り上がった。
アリサ・リウ(アメリカ) SP:73.63(4) FS:132.90(7) 合計:206.53(5)
チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」♪ ライトブルー。愛らしくチョンチョンと動いてスタート。3アクセル、転倒 流れの中で3サルコウ、後ろに高く足を上げてからの3ループ。
細かい音と足さばきがよく合っているステップ。後半3ルッツ+オイラー+3フリップ、3ルッツ+3トウ、3フリップ+2アクセルとしっかり。サビでドラマチックにイナバウアー、みんなこれが見たかった
アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:75.58(3) FS:138.96(4) 合計:214.54(3)
「Lovely」♪ 紺。3アクセルは惜しいステップアウト。3ルッツ+片手上げ2トウ、3ループと美しい。後半3フリップ+両手上げ3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウは抑えて、3ルッツは少し詰まったか。
一つ一つの所作の美しさは以前と変わらずだが、ちょっと浮かない顔で終わる。三原舞依を抜いてトップに立ち、表彰台確定。
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:81.24(2) FS:151.64(2) 合計:232.88(2)
「Arabia」「My Love...Music」♪ 深緑。11年前、シニアデビューの年にスケートカナダ優勝しているとか。妖艶な眼差しを投げかけながら、3アクセル+2トウ、軽い さらに3アクセル、高い
3ルッツ決まり、3フリップはややこらえた。色っぽい仕草を交えるステップも、ちゃんとレベルを取る。
2アクセル+オイラー+3サルコウ、危なげない。さらに3ルッツ+2アクセル、軽やか。3ループは下りてツイズルに。
パーカッションでぐいぐいと乗って行くコレオ、中東の踊り子か 片手ビールマン、コンビネーションスピン、一瞬止まってからさらにポーズでフィニッシュ。
長く続けることに、意義とご褒美があるのだ
カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:84.19(1) FS:180.89(1) 合計:265.08(1)
ラヴェル「ボレロ」♪ 黒の胸と手袋に赤。4サルコウ決まり、3アクセルはステップアウト。4トウ+3トウ、3ループ。さくさく跳んでいく。
コレオではベスティスクワットや「へ」の字を見せる。後半4トウ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+3トウ、3ルッツ。ループ以外の全てのジャンプが両手上げ。
ステップもレベル4を獲得、イリュージョンや足首ホールドのビールマンを入れたスピン、キャメル姿勢できれいなドーナツから右手でキャッチした右足を真っ直ぐ横に上げるI字スピン。
終わってほっとした表情で手を握った。自己ベスト、即ち世界最高記録更新
なんというか、次は何?次は?と繰り出される技をひたすら見ていくプログラム。技術点のカウンターを呆れる思いで見ていた。まだ彼女自身の感情は響いてこないが、これからシーズンを重ねていくうちに、出てくるのだろう。
結果、ワリエワが大差をつけて優勝、2位トゥクタミシェワ、3位コストルナヤとロシア勢が表彰台を独占。ただ、3位に4.53点差に迫った4位が三原舞依 5位アリサ・リウ、6位樋口新葉。7位イ・ヘイン、8位スキザス、僅差で河辺愛菜が9位。10位カレン・チェン、11位バウスバック、12位シューマッハだった。
表彰式、メダルは表彰台に立てたフックに既に掛かっていて、勝手に首に掛けるようになっていた
アイスダンスの残りは、、、明日あたり見ます
フィギュアスケート・2021全日本選手権アイスダンス予選会。
<ジュニア> フリーダンス(ジャッジスコア)
小松春陽/熊野英輔 RD:30.42(5) FD:48.70 合計:79.12
「Singin’ In The Rain」「Good Morning」♪ 水色、白シャツ紺ベスト青タイ。楽し気なコレオシークエンスから。ツイズルはまだ遅め。コンビネーションスピン頑張る。ステップにもう少しスピード感が出るといい
まだエッジが十分使えてないので、これからコンパルソリー(パターンダンス)をいろいろ覚えていくうちに、よくなっていくだろう。
藤木翠/下川誠也 RD:32.64(4) FD:56.09 合計:88.73
「美女と野獣」♪ 黄色、青燕尾服。パーティー気分のコレオシークエンスから。組んで滑るときのスピードは1組目よりある。サーキュラーステップは終始ホールドで舞踏会風に。片足を肩に乗せるローテ―ショナルリフト。ツイズルはうまく合わせた。ラストは女性がスピンする周りを男性がツイズルで彩ってフィニッシュ。
女性は来年5月に19歳になるので、続けるならシニアになる。
山下珂歩/永田裕人 RD:41.18(3) FD:60.08 合計:101.26
「Lovefool〜Geraldinens Routine」♪ オフホワイトのフリンジスカート、白シャツにグレーのベスト。昨季から持ち越しプログラム。組んでステップは前よりスピードが出てきた。膝上に仰向けになるストレートラインリフト、しっかり距離を出すワンフットステップ。ツイズルはそれぞれ少し怪しかったかな
曲がチャールストン風になるところから、軽快にコレオシーケンス。スプリットポジションを頑張りたいローテ―ショナルリフト。最後はコレオスピニング?
キス&クライでいろいろ反省会。100点超えてよかったね
佐々木彩乃/田村篤彦 RD:43.97(2) FD:71.39 合計:115.36
「Beauty and The Beast」♪ レモンイエロー、ライトブルージャケット。靴部分をホールドするストレートラインリフト、ツイズルは少しずれたが回転はきれい。サーキュラーステップ丁寧に、コレオシークエンスはダンスの始まりのように互いに礼をしてから スピニングムーブメントやローテ―ショナルリフトは良かった。
来季シニアに上がる自信はついたかな
來田奈央/森田真沙也 RD:48.77(1) FD:79.27 合計:128.04
「Satisfaction」「Angie」「Roll Over Beethoven」♪ 赤、黒。ロック調の曲でスピードに乗って滑り出す。ツイズルは少し距離が離れたが大丈夫。ステップの一歩をよく伸ばす。ギターの抒情的な曲でスピン、回転させて肩に乗せていくストレートラインリフト、ワンフットステップもけっこう距離が出た。
さらにアップテンポになるところでコレオシークエンス、走る!跳ぶ! スプリットポジション系ローテ―ショナルリフト、ラストはやはり女性がスピンする周りで男性がバタフライなど。
キス&クライにはキャシー・リードさん。「スケート楽しいね」と森田くん、それが大事
結果、優勝は來田/森田、2位佐々木/田村、3位山下/永田、4位藤木/下川、5位小松/熊野。
今季は世界ジュニア選手権が開催できそうだから、來田/森田組は年明けくらいに国際大会に派遣されると思う。
<シニア> フリーダンス(ジャッジスコア)
平山姫里有/立野在 RD:55.56(1) FD:85.89(1) 合計:141.45(1)
「シェルブールの雨傘」♪ 水色の襟付き、茶色シャツ。登場からしっかり雰囲気を作って、ゆったりと大きなツイズルから。コンビネーションスピンで女性がきれいに手で表現。ワンフットステップは敢えて2人が違う動きをしながら最後に合う。
ジャッジ席前からのコレオシークエンス、切ない感じが出てる。膝上に立つストレートラインリフトから、肩に乗せるローテ―ショナルリフトにスムーズに繋がる。
感情が高まっていくステップ、肩から前のステーショナリーリフト。ラストは向かい合って膝をつくスライディング。立ち上がって静かに背中を向けてフィニッシュ。
手の差し出し方、視線の使い方など、細かいところまで全てがこの曲になっていた。いいプログラム、国際大会で見せたい
得点を見て「出てないね」とコーチ。コレオツイズルが認められていなかった。インタビューで「練習でやってきたことは出せたが、レベル取りこぼしなどで思ったような点数は出なかった。そこを踏まえて練習していきたい」と立野くん。
今年度の国際競技会派遣選手選考基準によると、国際大会派遣にはフィギュア委員会が定める派遣基準点を指定の競技会において満たすことが必要で、基準点は予選競技会前に提示されているようだ。
平山/立野の得点は、基準点を満たしているのだろうか。全日本で3位以内に入れたら、四大陸選手権に派遣されてもおかしくない実力だと思うが、まずミニマムテクニカルスコアを獲得しなければならない。現時点ではそのチャンスもない。
年内で間に合うのはゴールデンスピンだが、、、確かジュニア女子の吉田陽菜選手が派遣予定だから、追加エントリーできないかな
国内を拠点に練習しているカップルは、とにかく大会出場が少ない。明らかに不公平 せめてチャレンジャーシリーズやB級大会は出してあげてほしい。それだけのプログラムをちゃんと作っているし、国内の他のカップルのモチベーションにもつながるはず。
スケート連盟さま~~~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:71.60(12) FS:161.27(4) 合計:232.87(6)
「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツにワインカラーのベスト。4サルコウはステップアウトで単独に。3アクセルに2トウをつけ、4トウ+3トウ決まる。フライングキャメルスピンを終えて"you”と指さす
後半4トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウも決まって、今日はかなり好調。3部構成のプログラム、ほどよくメリハリがあって良い。
樋渡知樹(アメリカ) SP:72.92(11) FS:148.85(7) 合計:221.77(11)
「アーティスト」♪ タキシード風。冒頭のサルコウが2回転に、4トウ+3トウ入る。アクセルが1回転になったが、単独4トウが入ったら落ち着いたか、3アクセル+2トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ループと立て続けに決まった
合間に入れるイナバウアー、スピンのビールマン、クリムキンイーグルや大きなバレエジャンプのコレオ、みんなが楽しみにしていて手拍子
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.9(10) FS:144.79(11) 合計:217.73(12)
「Chasing Cars」♪ ピンク、片袖と裾にグレー。美しい、滑らかな4サルコウから。3ルッツ+3トウ、3アクセル+2トウと軽やかだったが、ループが2回転になってやや歯車が狂ったか 4サルコウ2本目で手をついてステップアウト、3アクセル転倒。3フリップに+オイラー+3サルコウを根性でつける
"effortless"と言いたい、心地よいスケーティングはずっと見ていたい。キャメルスピンの姿勢もピン!としていていい。
終わったとき鼻血が出てしまった お疲れ様
コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:73.19(9) FS:149.56(6) 合計:222.75(9)
「ワルソー・コンチェルト」♪ グレーのグラデーション。シャープな回転の4トウ+3トウから。4サルコウはステップアウトで手をついたが、単独4トウ完璧。3フリップ少し抑える。キャメルスピンがやや不安定かな 3アクセルでややこらえたが、うまく2トウをつけ、単独3アクセルもなんとか。ルッツが2回転になったが、オイラー+3サルコウ頑張る。
終盤のステップのあたりは少し疲れが見えていた。コレオももう一工夫ほしい。
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:78.55(8) FS:145.65(9) 合計:224.20(8)
「Lord & Master」「Save Us」♪ グレー系。4ルッツ+3トウ、びゅん!と跳び上がって決める。2本目の4ルッツはステップアウト。3アクセルはオーバーターン、3サルコウでステップアウトって、簡単なはずでは
両手上げ3ルッツが単独になり、2本目の3アクセル転倒で+REP。曲調が静かで暗めなので、ジャンプががんがん決まらないと盛り上がらないかも
山本草太 SP:78.78(7) FS:146.96(8) 合計:225.74(7)
「Io Ci Saro」アンドレア・ボチェッリ♪ クリーム色のVネック。トトト、っと駆け出すような動きからスタート。最初のトウが2回転になり、2本目の4トウで痛そうな転倒 しかし3アクセルに+オイラー+3サルコウで立て直し、単独3アクセルもスムーズ。後半も3フリップ+3トウ、3ループ、3ルッツ+2トウと安定していた。
つなぎやステップの中で見せる腕の動きが美しい。雄大なイーグルやイナバウアーのコレオ、ラストの盛り上がるピアノに合わせてのスピンでフィニッシュ。
ジャンプの抜けがあったので得点は残念だが、いいプログラム。シーズン後半の熟成が楽しみ
<G2>
田中刑事 SP:78.83(6) FS:143.37(12) 合計:222.20(10)
「Whiplash」♪ 茶の幾何学模様シャツにサスペンダー。冒頭のサルコウが2回転に、2本目4サルコウで転倒 3アクセル+2トウは決まったがルッツが2回転って
動きのいいステップで見せ、後半3アクセル+オイラー+2サルコウ、3フリップ、3ループはきれいだった。
小気味よく動くコレオ、回転速いスピンなど、実はいいところたくさん
エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:87.71(5) FS:168.30(2) 合計:256.01(3)
「巨匠とマルガリータ」♪ 黒ジャケに赤V字。4トウ+2トウ入り、4サルコウはややこらえたが大丈夫。4トウ単独もなんとか。3アクセルで沈み込んだが、頑張って+オイラー+3サルコウ。着氷姿勢でちょっと沈み込むのが気になる
ラストは鐘の音でスピンをだんだんゆっくりにしていってフィニッシュ。
マカル・イグナトフ(ロシア) SP:89.79(4) FS:154.38(5) 合計:244.17(4)
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」♪ グレーと黒。なんかオリンピックで何度か聞いた曲 冒頭の4ループは転倒したが、目の覚めるような4サルコウ
単独4トウ、4トウ+2トウと安定。後半3アクセルでステップアウトしたが、3フリップ+2トウ、3ループ+オイラー+2サルコウとあまり無理せず確実に決めてきた。
スピンにはイリュージョンも(あまり上手くない)。着氷姿勢がきれいなのがいい。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.28(3) FS:145.06(10) 合計:238.34(5)
「Lullaby for an Angel」「Home」♪ 黒赤のチェック。地元の大声援の中に登場。4トウ+2トウ、柔らかく膝を使ってきれいに着氷。2本目4トウはステップアウト。3アクセルは単独に。フライングシットスピンに入るときのジャンプ、空を飛んでるよう
3ルッツで下りてるのにずるっと転倒、アクセルが1回転に。3フリップに3トウをつけ、なんとかこらえる。
イーグルやハイドロブレーディングのコレオ、カントリー風の曲でいかにも彼らしい表現。会場も手拍子で後押し。
キス&クライでは赤ちゃんの写真、カウボーイハットにカナダ国旗を持たせてる
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:94.00(2) FS:165.55(3) 合計:259.55(2)
「シンドラーのリスト」♪ グレー系。4サルコウ、両足になったが立つ。3アクセル転倒したが、2本目は両手上げ2トウをつけた 飾りのようなジャンプからの3ループ、安定の3フリップ+3トウ。3ルッツ+オイラー+2サルコウ、ここは3つ目が3回転になれば完璧。
イナバウアー、バレエジャンプ、足をI字になるほど高く上げたスパイラルのコレオから、そのまま跳ぶ3フリップ 一つ一つの姿勢が"textbook"と言いたくなるスピン。語りかけるようなステップはレベル4。演技構成点89.80は当然
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:106.72(1) FS:200.46(1) 合計:307.18(1)
モーツァルト・メドレー♪ 白青黒。冒頭の4サルコウから、確実にジャンプを跳ぶことがテーマだったようだ。3ルッツ、4フリップ+3トウ、3ループと前半順調。後半の3アクセルも下りてツイズルに繋げ、4トウ+オイラー+3フリップも安定。4トウでややこらえたが、なんとか2トウをつけた。
曲がロックアレンジに変わって生き生きと踊る。全体にそういう曲のほうがいいんじゃないかな ジェイソンと比べてこの演技構成点は、ちょっと高くないか
得点を見てすごくほっとした顔をした。
結果、優勝はネイサン・チェン、2位ブラウン、3位セメネンコ。イグナトフ4位、メッシングは順位を落として5位。クヴィテラシヴィリが6位にジャンプアップ。以下はみんな僅差で、山本草太7位、サマリン8位、オーゼル9位、田中刑事は10位。樋渡知樹11位、サドフスキー12位。
2週連続出場のチェンは、3位と1位でファイナル進出に大きく前進。
このあとはアイスダンス・フリーダンス
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:48.00(8) FS:85.88(8) 合計:134.68(8)
「Fix You」♪ ワインカラー。音が鳴り出す前に踊り始める。冒頭の3トウで女性が転倒、コンビネーションにできず。次の2アクセルはとりあえず着氷、これは単独で、こちらが+comboの扱いになった。
スロー3ルッツ、スロー3ループ、どちらも頑張ってミスなし リフトでレベルが取れないけど、まずは通せた。技術点42.66、ヨーロッパ選手権に出られるスコアは確保。
ロリ-アン・マッテ/ティエリー・フェルラン(カナダ) SP:57.25(7) FS:111.56(7) 合計:168.81(7)
「Waves」♪ ターコイズブルー、グレーがかったブルー。3ツイストはまあまあ、3トウで女性がステップアウトしたが、3サルコウは揃ってきれい。スロー3ループ、スロー3ルッツと続けて決まった リフトも丁寧な感じ。
自己ベストを大きく更新
アシュリー・ケイン-グリブル/ティモシー・ルドゥク(ドイツ) SP:61.68(6) FS:128.22(2) 合計:189.90(3)
「W.E. 英国王冠をかけた恋」♪ グレーから黒のつなぎ。高さのある3ツイスト、3ループ耐える。3サルコウ+2トウ+2ループも決まった スロー3ルッツ、後半スロー3サルコウと質が高い。
リフトの空中姿勢、一つ一つの動き、大きくはっきりと見せて映える。2人の動きのシンクロがとても美しい。最後までシームレス、素晴らしい演技だった。自己ベストにあと少し。
ヴァネッサ・ジェームズ/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:65.02(5) FS:122.90(4) 合計:187.92(4)
「Falling」「Maselstrom」♪ 灰色がかったブルー、濃い紫。3トウは転倒したが、3サルコウは入った。スロー3サルコウは音とぴったり。デススパイラルからそのまま流れでペアスピン。スロー3フリップは手をつきステップアウト。肩に乗るリフトのコレオ、膝に乗せてから上げるリフトはイーグルのキャリーが素敵。
<G2>
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:66.43(4) FS:113.82(6) 合計:180.25(6)
「Carry You」♪ ピンクベージュ、黒。ツイストはやや低めでレベル2止まり。3サルコウ+2トウ+2トウ、揃った スロー3ループ大きい。ペアスピンの出で足をからめる。男性の首に両手だけでつかまって回転するコレオ、3サルコウが決まる。きれいなスロー3サルコウからそのまま肩に乗るトランジション、めっちゃ素敵
しかし、1回上げようとしてすぐ上がらず、やり直したリフトが無効に。さらにリフトで上げ損ねるミス うまくいったリフトもレベル4に届かず。全体にしっとりと魅せるプログラムだけに惜しい。
ミネルヴァ・ファビアン・ハース/ノーラン・シーゲルト(ドイツ) SP:67.93(3) FS:118.89(5) 合計:186.82(5)
「People Help The People」♪ 深緑、グレーベージュ。3ツイスト、3トウ+2トウとまとめ、3サルコウはややこらえた。スロー3ループはステップアウト、スロー3サルコウはなんとか。背中に乗せたり男性がスライドしたりのコレオ、ペアスピンの出でリフトしてフィニッシュ。
完璧ではないが、それなりにまとめた演技だったかな。
ダリア・パヴリチェンコ/デニス・コディキン(ロシア) SP:69.46(2) FS:123.62(3) 合計:193.08(2)
「ブラックスワン」♪ 黒系、黒。女性を逆さまにホールドする繋ぎから、3トウ+2トウ+2トウをきれいに揃える。しかし3サルコウは2人のタイミングがずれ、女性が転倒 3ツイストは問題なし。スロー3フリップで手をつく。デススパイラルからペアスピンへの流れはよかった。
男性が1回転ジャンプを入れるコレオ 後半のスロー3ループはようやく強さを見せ、リフトの下りでは首にぶら下がるなど工夫。
全体にいろいろやることがあって大変 シーズン後半には安定してくるかな。
隋文静(Wenjing SUI)/韓聡(Cong HAN)(中国) SP:78.94(1) FS:145.11(1) 合計:224.05(1)
「明日に架ける橋」♪ 白からブルー、黒。滑り出しから何か格が違う。片手上げの完璧な3ツイスト、男性のスライディングから3トウ+2トウ+2トウのシンクロぶり。デススパイラルは女性がキャッチフットで入ってそのまま回転 スプリットポジションが美しいリフト、スロー3フリップ、スロー3サルコウの雄大さ。最後のリフトは逆立ちのような姿勢で、肩に乗ってから下りてそのままフィニッシュ。
今季も素晴らしい演技を見せてくれる、期待
結果、優勝は大差をつけた隋/韓、2位パヴリウチェンコ/コディキン、3位はSP6位から順位を上げたケイン-グリブル/ルデュク。地元カナダのジェームズ/ラドフォードは4位、ハース/シーゲルトは順位を落として5位、ムア-タワーズ/マリナロ6位、マッテ/フェルラン7位、ジョーンズ/ボヤジ8位。
次は男子フリー
フィギュアスケート・2021全日本選手権アイスダンス予選会。ジュニア5組、シニア1組がエントリー。
<ジュニア> リズムダンス(ジャッジスコア)
來田奈央/森田真沙也 RD:48.77(1)
「Four Five Seconds」♪ 上がブルー系のつなぎ。ブルースは流れよく滑れた。肩の上に横になってから前に回ってくるストレートラインリフト。この2人は体格のバランスがいい。
キス&クライにはキャシー・リードさん。ツイズルの反省会をしていた
小松春陽/熊野英輔 RD:30.42(5)
「Dream A Little Dream」「Shake It Off」♪ 青に黒、黒。來田/森田と比べると、まだスピードがない。ブルース1と2の間につなぎを入れてきた。ツイズル、ステップと男子のほうが女子より安定感がある。女子はストリートダンスにはちょっとおしとやか過ぎるのかな
キス&クライに樋口豊コーチ。
佐々木彩乃/田村篤彦 RD:43.97(2)
「Love Is Back」「Uptown Funk」♪ 黒、黄色シャツ。女子が19歳なので、来季はシニアとなる。丁寧にブルース1、靴を持ってのホールドから肩に乗って降りるリフト。ブルース2の後、曲が変わって元気よく踊る。ツイズルかなり頑張った
藤木翠/下川誠也 RD:32.64(4)
「Slightly Hung Over」「You´re The One For Me」♪ 赤に青、黒。ブルース1と2を続け、ツイズルで女子が少し乱れた。リフトはイーグルの膝に仰向けになるパターン。少し“おそるおそる”の感じがするけど、まだ始めて日が浅いんだろう。女子のスカート長くて、ストリートダンスにはやや不向きかな
山下珂歩/永田裕人 RD:41.18(3)
ブルーノ・マーズ・メドレー♪ 赤シャツと黒、黒の裾に赤。ブルース1と2から、昨季よりはスピードが出てきたかな。ツイズルもかなり合っている。イーグル膝に仰向けのリフトはカーブで、じっくり見せた。ノンタッチのステップも伸びやかだった。
<シニア> リズムダンス(ジャッジスコア)
平山姫里有/立野在 RD:55.56(1)
「Love One Onother」「Faith」♪ ブルー、黒の背中にブルー。横に並んでホールドしたとき、女性の背中から男性の背中に色が繋がるように見える。
ミッドナイトブルース、丁寧にこなした。ツイズルは二人の距離が近くて速い。イーグルの膝から頭を跨いで肩に、さらに両膝に足を乗せて前に、きびきびと姿勢を変える。ステップでもう少し弾けられたらいいな
明日のフリーは、ジュニアが10:05から、シニアが10:45から。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
三原舞依 SP:67.89(7)
「夢やぶれて(「レ・ミゼラブル」より)」♪ ラベンダー色。コーチに背中を押されて登場。たおやかな滑りから、ふわっと2アクセル。3ルッツ+3トウもしっかりスピードに乗って、丁寧にフライングシットスピン。3フリップの着氷からの流れがきれい。
きれいな軌跡を氷上に描きながら、心込めたステップ。ヘアカッターからビールマンで大きな拍手、素晴らしい演技に会場も本人もじ~ん スケーティングの滑らかさとスピード感、爽やかさでカナダの観客の心を掴んだ。
アリソン・シューマッハ(カナダ) SP:55.47(11)
「Somewhere In Time」♪ クリーム色のホルターネック。出身は中国湖南省株洲。3フリップに片手を上げて2トウをつける。イナバウアーからの2アクセルがきれい。3ループもよかった。
大きな特徴があるわけではないが、全体にオーソドックスで正統派の滑り。チーム・クリケットの選手でキス&クライにはトレイシー・ウィルソン。
得点があまり伸びなかったのは、回転不足かな。
河辺愛菜 SP:53.30(12)
「Shadow 5」「Winter 1」♪ オフホワイト。本格的にGPデビュー。ヴィヴァルディ「四季」の「冬」をアレンジした曲で、スピードに乗って3アクセルに挑んだが転倒。次の3ルッツも軸が歪んでしまって転倒 3フリップ+2トウは頑張った。
細かい音をツイズルや動きで表現するステップ、レイバックスピンのビールマンもきれいにはまる。
ジャンプは残念だったけど、そんなに悪くない
エミリー・バウスバック(カナダ) SP:59.53(10)
「The One I Love」♪ ピンクからグレー。まさに地元バンクーバー出身。3フリップ+3トウ、着氷で体重が後ろにかかってしまったが、うまくこらえた。3ループ高さがある。ターンからの幅のある2アクセル。
よく動く元気いっぱいのステップが楽しげ。アップで見るとつけまつげパチパチ
マデリン・スキザス(カナダ) SP:62.61(9)
「My Sweet and Tender Beast」♪ 赤紫。すらっと細身で右回りの選手。ルッツが2回転になったが慌てず3トウに繋げた。きれいに3ループ、高く足を上げてからの2アクセル。
ビールマンスピンでは少しトラベリングしたかな 曲の歌詞が何語なのかよくわからなかった
樋口新葉 SP:69.41(5)
「Your Song」エルトン・ジョン♪ パステルグリーンから薄青。しっかり氷を捉えるパワフルな滑り、足を上げてからの2アクセル、3ルッツ+3トウの高さとパワー(両方qはちょっと口惜しい)。3フリップも滑らか。ステップにさまざまな動きが入り、滑る喜びに溢れる。ヘアカッター姿勢のレイバックスピンでフィニッシュ。
完成度高い 今季は行けそう
<G2>
イ・ヘイン(韓国) SP:62.63(8)
シューベルト「アヴェ・マリア」♪ シルバーグレー。2アクセル、3ルッツ+3トウがきれいに入ったのに、後半の3フリップで転倒 すらっとした体型で動きの見栄えはいいが、この曲にしてはやや忙しなく見えるのはなんでだろう
カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:84.19(1)
「In Memoriam」♪ ピンクにグレー。話題の選手、ロシアテストスケートやロシアカップを見てないので、私は今季ほぼ初めて見る。両手上げ3アクセル、余裕 両手上げ3フリップ、後半に両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ。一筋の乱れもないが、ルッツとトウの間に体重を微妙に乗せ換えている。これは私はあまり好きではない
前に足を抱えた姿勢から、キャッチしたまま上げてI字姿勢のスピン、ビールマンも足首あたりをホールドして柔軟性を見せつける。
シニアに上がって堂々のベストスコア。
アリサ・リウ(アメリカ) SP:73.63(4)
「ジプシー・ダンス(「ドン・キホーテ」より)」♪ ブラッドオレンジ。ネイルはグリーン。高めに結ったポニーテールを振りながら、3アクセル入った!(回転不足)。イナバウアーから3フリップ、後半3ルッツ+3トウも決まる。スピンのイリュージョン、活気に満ちたステップ、きれいなビールマン姿勢を長く続けたレイバックスピンと、こちらもいい出来
アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:75.58(3)
「New York, New York」♪ 黒。静かに語るような女性ボーカルにのって、3アクセル頑張る(q付き) 3ルッツは高さがあり、3フリップ+両手上げ3トウもしっかり決めた。
ボーカルがグルーブ感を出す後半、洒脱な動きで乗って行くステップ。大人っぽくなってきた。
カレン・チェン(アメリカ) SP:68.74(6)
「La Califfa」♪ グレーがかったブルー。以前、樋口新葉も使った曲。アクセルは2回転だが幅も高さも十分。3ルッツ+2トウで途中で開いたように乱れてしまった。ターンからの3ループはきれい。
トレードマークのイナバウアーからスパイラルを見せ、きれいなビールマンスピンでフィニッシュ。
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:81.24(2)
「Oblivion (J'oublie) 」アストル・ピアソラ♪ ワインカラーのワンショルダー。ポルトガルの女性歌手Mísiaのボーカルにのって、気負いなく3アクセルを決める。片手上げ3ルッツ+片手上げ3トウ、3フリップも質が高い。
ただ音楽と一体になるステップ、片手ホールドのビールマンスピン、最後までしっとりと魅せてくれた。素敵な大人の女性がここに 自己ベストに近い点が出た。
結果、予想通りワリエワがトップに立ち、2位にトゥクタミシェワ、3位コストルナヤとロシア勢が上位を占めた。4位にアリサ・リウ、5位に樋口新葉、6位カレン・チェンまでがフリー後半グループ。
三原舞依が7位につけ、8位イ・ヘイン、9位から11位にスキザス、バウスバック、シューマッハとカナダ勢。12位河辺愛菜もフリーは巻き返してほしい。
明日は全種目のフリー、今日と同じ順番で、同じく朝5時から
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ヘイリー・セールス/ニコラス・ワムスティーカー(カナダ) RD:60.75(10)
「Lost Cause」「Bad Guy」ビリー・アイリッシュ♪ グリーンのスリップドレス、黒ノースリーブ。全体にきりっとした表情を作っていく。女性の腕を引っ張って滑らせてからローテ―ショナルリフト、途中は片手ホールド。ツイズルはやや距離が離れたかな。
キス&クライにスコット・モイヤーも。
ダイアナ・デイヴィス/グレブ・スモルキン(ロシア) RD:70.66(7)
「Boom Boom Pow」「Bom Bidi Bom」♪ 黒革ホットパンツ、黒。ノンタッチがメインのミッドラインステップから。ミッドナイトブルースのレベル3は悪くない。ローテ―ショナルリフトの終わりに横1回転させる。
今どきの若者っぽい感じで、なんか可愛い。女性の母は有名なコーチ、エテリ・トゥトベリゼ。
エリザヴェータ・シャナエワ/デヴィド・ナリズニー(ロシア) RD:68.53(9)
「Capim」「Legendary」「Hey Momma - Hit the Road Jack」♪ へそ出し黒パンツ、白に重ねて黒。低い姿勢で向かい合ってスタート、スピード感あるツイズル。こちらもミッドナイトブルースはレベル3、伸びやか。後ろから肩に乗って前へ回すストレートラインリフトの各姿勢がぴたっとはまる。
フィニッシュ直後も互いに挑発し合うような仕草で、演技の余韻
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:68.96(8)
「Batdance」プリンス♪ 黒つなぎ。いい感じのツイズル、滑った中で初めて男女ともレベル4。しかしステップ系はいまいちで、パターンダンスタイプステップが2人ともレベル1、ちょっと残念
ジュニアの頃から見ているカップルだが、男性の体型が少しごつい。お尻が大きく見えるのが、若干惜しい
キャロライン・グリーン/マイケル・パーソンズ(アメリカ) RD:72.40(4)
「The Knowledge」ジャネット・ジャクソン/「My Lovin' (You're Never Gonna Get It) 」「Rhythm Nation」ジャネット・ジャクソン♪ 黒、スカートの裾に金、黒半袖。腕の角度までぴたりと合わせたツイズルはレベル4を揃えた。背中に上げかけて敢えて乗せず、前で逆さまにホールドするカーブリフトが面白い。ステップの途中で2人一瞬逆立ちも。
手をきゅきゅきゅっと動かす振付でフィニッシュ。前より洗練されてきた
<G2>
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:71.87(6)
「Funktown」「Super Solid Soul Vehicul」「Far From Over」♪ 黒にブルーグレー、ワインカラーにオレンジ。回転の速いローテ―ショナルリフト。丁寧にミッドナイトブルース、3曲目で盛り上げながら重なるような速いツイズルで盛り上がって終わった。
地元の大声援に歓喜
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン) RD:76.97(3)
「Proud Mary」ティナ・ターナー♪ 赤スリップドレス、黒Vネック。ゆっくりと指を鳴らしながら始まる。ステップの一部のように自然なストレートラインリフト。ミッドナイトブルースはレベル3。曲のテンポが変わって一気にヒートアップ、ツイズル速い。
イギリス出身の女性が、口ずさんだり表情や手先の動きで歌詞を表現しているのが見える。シーズンベスト、オリンピックに一歩近づいた
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:71.89(5)
「I Was Made For Lovin’ You」「Forever」「Rock and Roll All Nite」キッス♪ 黒にストーンで飾り。今日もスピード感たっぷり、ツイズルで女性がわずかにバランスを崩した。一歩が大きいステップでも速いビートにちゃんと乗っている。ステップでは男性の片手側転や一瞬ジャンプがアクセント。ローテ―ショナルリフトは横抱きで体から離してのホールド。
ミスはあったが大きな崩れにはならず。
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:78.82(2)
マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 黒、白Tに黒ジャケ。女性を一瞬背中に乗せてからすぐ入るツイズル、ポーズもユニーク。滑らかにミッドナイトブルース、前から背中に乗って肩に座ってから膝に乗ってポーズのストレートラインリフト、いとも簡単そうにこなす
背中から1回転でフィニッシュ。終わってハイタッチ、いい演技だったがベスト更新はならず。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:85.65(1)
「I Guess That’s Why They Call It the Blues」「Still Standing」エルトン・ジョン♪ オレンジのつなぎ。完璧な隙のないツイズルに、唯一レベル4のミッドナイトブルース。回転して下ろしてから反対回転で上げるリフト、前へ回って下りるまで姿勢変化がきれい。"yeh, yeh, yeh"に合わせて大きくステップする動きなど、盛り上がりまくり
会場と一体となって最高の出来、自己ベスト更新
結果、ギルス/ポワリエが大差でトップ、2位ギニャール/ファブリ、3位スマート/ディアス、4位グリーン/パーソンズ、5位フィアー/ギブソン。6位ラジョワ/ラガは0.02点の差でフリー前半になった。
表彰台は上位3人になりそうだが、下位はフリーで多少変動がありそう。
この後は今日の最後、女子ショートプログラム 第一滑走が三原舞依、3番に河辺愛菜、6番樋口新葉。みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:73.19(9)
「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 黒。コーチはブライアン・オーサー。冒頭の4サルコウは単独になったがうまく抑えた。4トウはステップアウトで2トウをつけたがコンビネーションにならず。3アクセルきれいに入った。
ステップのエッジはまだ浅めだけど、前に見た時の印象からかなり変わった。いい感じにシャープになっている。
山本草太 SP:78.78(7)
「イエスタデイ」♪ ダークグレー開襟シャツ。しっとりとしたボーカルが彼のスケーティングにぴったり。4トウ、滑らかに決まった アクセルが2回転になったが何食わぬ顔でイーグルに繋げる。これはジュニア時代に時々やってたミス
3フリップ+3トウ問題なし。
一歩がゆったりと伸びやかなステップ、しなやかで力強く男らしさがある表現。大けがから復帰して1回転ジャンプから始めた彼が、シニアのグランプリシリーズの舞台に立っていると思うと
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.9(10)
「Breath For Me」♪ 青と水色。美しい4サルコウから。3アクセルで惜しい転倒、3ルッツはオーバーターンしたがなんとか2トウをつける。ステップはレベル4獲得。
彼らしい爽やかな感じのプログラム。
マカル・イグナトフ(ロシア) SP:89.79(4)
「Iron Sky」♪ 茶と青。冒頭の4ループ、あまりにも簡単に跳んでびっくり 4トウ+3トウばっちり、3アクセルは耐えた! ボーカルが演説パートになるところでぐいぐいとステップを踏んでいく。
ロシア男子、なんか強くなってる
樋渡知樹(アメリカ) SP:72.92(11)
「Standards」♪ グレーのシャツ。右回りジャンプの選手。バックのクロスロールでカッコよくスタート、4サルコウ、ステップアウト。3アクセルも入る。4トウもステップアウトしてコンビネーションにできず。
それでも合間に見せるバレエジャンプの高さ、ステップでのキックやハイドロ、スピンでのビールマンなど、観客を惹きつけるところがたくさん
田中刑事 SP:78.83(6)
「新エヴァンゲリオン」♪ 黒にパイピング、紫の手袋。しっかりと4サルコウを跳ぶ。アクセルが何気に2回転に 3フリップが流れ過ぎたか、セカンドは2トウになった。
体を大きく使って見せるステップ、首や肩の動きなんか、高橋大輔に似てきた
<G2>
エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:87.71(5)
「What Is It About Her?」♪ 黒にストーン。ぐっと構えて4トウ+3トウ、決まった。4サルコウの着氷は乱れる。3アクセルは"really secure"と言われていた。
体の切れがよく、力強いボーカルと合っている。
アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:78.55(8)
「マトリックス」♪ 黒に緑のタイ。4ルッツ下りたがセカンドは2トウに。4トウ予定が中途半端な3トウになってしまった。3アクセルは片手をつく。
スピンを見ていて、身体が硬い感じがする、、、ステップは曲のビートにずんずん乗っていく感じで悪くない。5シーズン前の世界ジュニア銅メダルだったが、今は少し苦労してるかな。
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:71.60(12)
「Tout l'universe」♪ 黒にストーンで柄。冒頭の4サルコウは片手をついて単独に、アクセルがパンク しかし4トウこらえて2トウをつけてリカバリー。
少し落ち着いてスライディングや片手側転を交えたステップを見せる。天を指差すポーズでフィニッシュ。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.28(3)
「Never Tear Us Apart」♪ 黒に赤ストーンでライン。地元の観客から大きな声援 スピードに乗って4トウ+3トウ、柔らかく膝の着氷が気持ちよく流れる
3アクセルは少しオーバーターン。高いバレエジャンプからの3フリップ。
シットスピンの姿勢が低くていい。イーグルをじっくり見せながらステップもレベル4。ガッツポーズも納得の出来 そしてキス&クライではカウボーイハット、スマホで奥さんと子どもの写真を見せた
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:94.00(2)
「Sinnerman」ニーナ・シモン♪ 黒ハイネック。腕をぐぐっと動かす最初の振付から惹きつける。するっと3フリップ、3アクセル軽やかに決まる。一つ一つのつなぎの動きから目が離せない。3ルッツ+3トウ、下りた後の動きが高く足を上げるスタイラス、凄すぎる
ステップの大きな動き、はっとさせるストップ、スリリングな曲と相まってどんどん盛り上がって、高く足を上げたキャメルスピンでフィニッシュ。
4回転ジャンプを入れずに技術点47.39、見事 演技構成点はトップ
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:106.72(1)
「Eternity」♪ グレー。まず4ルッツを決めて波に乗る。3アクセルからイーグル、4トウ+3トウも安定していた。曲が変わってきびきびとステップ、観客が大好きなパート。
シットスピンの姿勢が高いとファンの方のブログにあったが、減点されるほどではないのかな。スケートアメリカの失敗は繰り返さなかった。
結果、ネイサン・チェンが大差でトップ、2位ブラウン、3位メッシング。4位イグナトフ、5位セメネンコとロシア勢が続き、6位に田中刑事、ここまでがフリー後半グループ。7位山本草太、8位サマリン、9位おーぜる、10位サドフスキー、11位樋渡知樹、12位クヴィテラシヴィリ。
上位3人がそのまま表彰台になるのか、4位以下から巻き返しがあるか。フリーは明日。
このあとはアイスダンス・リズムダンス
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ロリ-アン・マッテ/ティエリー・フェルラン(カナダ) SP:57.25(7)
「6's to 9」♪ シルバー、黒系。映像トラブルでほぼ見られず、、、またあとで
ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:48.00(8)
「Rise Up」♪ 白に少しグレー、黒にスカーフ。2アクセルそろえ、3ツイスト頑張る。デススパイラルは短めだが、初め少しずれたスピンを最後合わせた。スロー3フリップは片手をついたが着氷。終始笑顔で、この舞台を楽しもうとしているのがわかる。"mother of 3"のゾーイ、充実の人生
ヴァネッサ・ジェームズ/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:65.02(5)
「Shiny Happy People」♪ 白、紺。3ツイスト美しい。3サルコウ、きれいに決まった。スロー3フリップはフリーレッグをついてしまい、スピンはずれが修正しきれず リフトは力強い表現。これからどんな個性を作っていくだろうか。
ダリア・パヴリチェンコ/デニス・コディキン(ロシア) SP:69.46(2)
「Be Italian(「Nine」より)」♪ 赤に黒レース、赤襟に黒。3ツイストをキャッチしてそのまま回転させる 両腕を持ってぐるっとでんぐり返ししてからスロー3ループ
3トウを下りて男性がランジ。デススパイラルでは、男性が曲に合わせて煽るような手の動き、出るところで女性を後転させたところで勢い余って尻もち、もったいない
ヘアカッター姿勢を織り込んだスピンがぴったり合っていた。
曲に合わせて細かい動き、リフトの下ろし方まで音とリンクしていて、すごく面白いプログラムになっている。このペア、個性が出てきた。
<G2>
ミネルヴァ・ファビアン・ハース/ノーラン・シーゲルト(ドイツ) SP:67.93(3)
「You Are the Reason」♪ ワインカラー。端正な3ツイストから、3トウを合わせてきれいなツイズルに。足を高く上げてキャッチフットからそのままデススパイラルの流れがいい。ステップを丁寧に見せる。全体に凝り過ぎず、自然な感じで好感が持てる
アシュリー・ケイン-グリブル/ティモシー・ルドゥク(ドイツ) SP:61.68(6)
「The White Crow」♪ 白にブルーのストーン。高い3ツイストから、3サルコウで女性が転倒したが、スロー3ルッツはしっかり下りる。ステップでじわじわと盛り上げて、スピンが美しくシンクロして大きな拍手 点数以上に響くプログラム。
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:66.43(4)
「Gimme All Your Love」♪ 始まるところで映像ストップ
隋文静(Wenjing SUI)/韓聡(Cong HAN)(中国) SP:78.94(1)
「ミッション・インポッシブル2」♪ 黒、白シャツに黒ジャケ。映像が回復して何より 3トウそろい、スロー3フリップ着氷姿勢がそのまま。片手上げ3ツイスト、美しいスプリットポジションのリフト。フラメンコのリズムで情熱的に踊る。
群を抜く質の高さを見せつけて、堂々のトップ。
結果、隋/韓が大差でトップに立ち、2位パヴリウチェンコ/コディキン、3位にハース/シーゲルト。4位地元カナダのムア-タワーズ/マリナロ、5位ジェームズ/ラドフォード、6位ケイン-グリブル/ルデュク、7位マッテ/フェルラン、8位ジョーンズ/ボヤジ。
スケートアメリカより得点が控えめのような フリーでは多少順位の変動があるかな?
このあとは男子ショートプログラム
秋篠宮家の長女、眞子さまが小室圭さんと婚姻届を提出、受理されて小室眞子さんになった。
報道が一斉に「眞子さま」から「眞子さん」になった。その変わり方の速さにびっくり
いろいろあったけど、とにかく結婚できたのはよかったんだろう。
ニューヨークで生活するとのこと。夫婦喧嘩しても「里へ帰らせていただきます!」ってわけにはいかないから、大変なこともあるだろうけど。
妹の佳子さまにハグされて送り出された 自分たちで幸せを作っていけたらいいね
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、ペアの表彰式を見た。
銀メダル、三浦璃来/木原龍一。表彰台に日本のペアがいる。なんと誇らしいことだろうか
グランプリシリーズで日本代表ペアが表彰台に上るのは、初めてではない。高橋成美/マーヴィン・トラン組は、2010年NHK杯3位・ロシア杯2位、2011年NHK杯2位と3度経験がある。2011年はスケートカナダ4位と併せてグランプリファイナルに進出した(6位)。
そう、2011年NHK杯以来の日本ペア表彰台。そして、日本国籍を持つ者同士のペアとしては、初めてなのでは、、、 こちらの記事でもそう書かれている。
彼らに続くペアが、再来週のペア予選会に出場予定。三浦璃来選手の前のパートナー、市橋翔哉選手が柚木心結選手と結成した。日本にペアが増えていくといいな
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:58.14(11)
棄権
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:67.60(10) FS:149.92(7) 合計:217.52(9)
「Daft Punk Medley」♪ 黒に金のライン。冒頭の4トウこらえ、3アクセル入る。4サルコウも頑張った。2本目の4トウは2回転になったが3トウをつける。後半3ルッツ+オイラー+2サルコウ、3フリップ+2トウ。
行くぞ!という感じで入っていくステップで盛り上げる。かなり気合が入っていた
アルトゥール・ダニエリアン(ロシア) SP:68.74(9) FS:146.19(8) 合計:214.93(10)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 黒の胸元と袖口に金。細身の体で軸の細いジャンプ、4トウをするするっと跳ぶ。4サルコウは転倒、ターンからの3アクセルはステップアウト。しかし両手上げ3ルッツ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、両手上げ3フリップ+両手上げ3トウとばっちり、3ループには2アクセルを繋げて転倒のリカバリーも。
ロシアらしい端正な感じのスケーティングがいい。今年18歳になる若手、これからどんな風に伸びていくかな
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:70.88(8) FS:150.55(6) 合計:221.43(7)
「Interstellar」「Armageddon」♪ グレー系。4ルッツは手をつき、4フリップ転倒。4ループを下りると+オイラー+3サルコウに 単独3アクセルはきれいに入った。
4回転ばかり跳んでいると、3回転は楽すぎ? 3ルッツ+3トウ、3フリップ+3トウと気持ちよさそうに決めた。ステップもレベル4が取れて、大きなイーグルのコレオ。スピンでは特徴的な片足を抱えるアップライト姿勢。
ナム・ニュエン(カナダ) SP:74.32(7) FS:145.28(9) 合計:219.60(8)
「ミ・マンケライ」ジョシュ・グローバン♪ 白シャツ。最初の4サルコウがとてもきれいに決まった アクセルが1回転になったが、3ルッツ、3アクセル+2トウと下りて落ち着く。ステップもしっとりと見せる。
3フリップ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウが入り、最後の3ループはこらえた。イナバウアーで情感のこもったコレオ。
<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:75.43(6) FS:152.04(5) 合計:227.47(6)
「Summer of 69」「Run to You」「Heaven」♪ 黒で両袖が白。冒頭の4サルコウ、惜しいステップアウト。ターン連続のトランジションから3アクセル、きれい 3ルッツ、3フリップ+2トウ+2ループと決まる。
ステップは一歩が大きく動きも大きく、カッコいい。後半3アクセル+2トウを決めたが、フリップ2回転、3ループでステップアウト。
コレオに入るところで一瞬バランスを崩しかけたが大丈夫。力を振り絞った。
SPでは客席に妻と娘がいたようだ。パパ、頑張ってます
佐藤駿 SP:80.52(5) FS:166.53(4) 合計:247.05(4)
「オペラ座の怪人」♪ 黒ジャケに黒タイ、手袋が黒と白。4ルッツ、ステップアウトしたが片足で立った。4フリップ転倒。4トウ+2トウ、影響を受けずに決められた。もう一つ4トウがするっと入る。3アクセルに2トウをつけ、後半3フリップ+オイラー+3サルコウにしてきた。
丁寧に踏むステップから、イーグルを組み合わせるコレオへ。最後のスピンを見ていたら、羽生結弦の衝突事故直後のフリーをふと思い出した。
肩の脱臼があった中で、最後までよく頑張った。次に繋がる試合になった
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:82.89(4) FS:186.48(2) 合計:269.37(3)
モーツァルト・メドレー♪ 上から白青黒。6本の4回転を予定に入れたプログラム、まず4ループが決まる 次のルッツが2回転に。4フリップ+3トウばっちり、サルコウは2回転。後半3アクセルはきれいにツイズルに繋げ、4トウ+オイラー+2サルコウ、最後に4トウ+3トウを下りたのは立派
曲がロックアレンジに変わって一気に踊り出すと"It's show time!"という感じ 彼はこういうのが好きだ、、、
ジミー・マー(アメリカ) SP:84.52(3) FS:143.60(10) 合計:228.12(5)
「Attack On Titan」♪ 紫と金。4トウ+3トウ、難なく決めてしまった 2本目の4トウはステップアウト。3ループから片手上げツイズルの流れがいい。3アクセルはステップアウトとパンクでいまいち
3ルッツ+オイラー+3サルコウ頑張るがステップアウト。
3フリップを決めて感情を爆発させるコレオに、コンビネーションスピンの中のキャメル姿勢はちょっと回転遅い
宇野昌磨 SP:89.07(2) FS:181.61(3) 合計:270.68(2)
ラヴェル「ボレロ」♪ 黒に金で飾り。センセーショナルな前奏から、4ループは片手をついたがこらえる。4サルコウは両足でダウングレード。4トウ+2トウしっかり、3アクセルは膝を深く折って耐えた。
コレオはゆったりとイーグルで。後半4フリップも凄い膝で頑張る 4トウ+2トウ安定、3アクセル+オイラー+3フリップは必死で
コンビネーションスピンにVがついてしまったが、最後の怒涛のステップは力を見せつけて最高潮
ランビエールさん、いいプログラムを作ってくれた。あとは完璧にやるだけ!
なんだか今日の昌磨はいつもより大きく見えた チェンよりPCSが下になったのは、ちょっと納得いかない、、、
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:97.43(1) FS:198.13(1) 合計:295.56(1)
「グリーン・デスティニー」♪ 白系チャイナ風。4ルッツが軽やかに決まると、もうノンストップ 4フリップ、4サルコウ、4トウと楽々と跳ぶ。跳べる種類が多いので、前半に単独で次々4回転を入れることができるのだ。
すらっと背が高いのでイーグルを続けるだけでも見栄えがする。4サルコウ+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、最後に3アクセル+2トウまで予定通り跳びきった。
シットスピンのあたりから手拍子が起こり、三味線の音がリズムを刻むステップもきびきびと、最後は曲に合わせて会場全体が手拍子。
人生最高の演技、最高の得点に嬉し涙 4回転3本にqがついたが、回転不足にならなかったのは大きかった。
結果、優勝はヴィンセント・ジョウ、2位宇野昌磨、3位ネイサン・チェン。かなり予想外かも 佐藤駿が4位、5位ジミー・マー、6位ブレジナ、7位グラスル、8位ニュエン、9位シャオ・イム・ファ、10位ダニエリアンとなった。
明日は3:18からアイスダンス・フリーダンス、5:02から女子フリー。リアルタイムは厳しいので、後でアーカイブを見よう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:54.03(8) FS:93.58(8) 合計:147.61(8)
「Dreaming With a Broken Heart」♪ 水色、黒。きれいなデススパイラルから。3トウで女性が転倒、コンビネーションにできず。スロー3ループも転倒。次のサイドバイサイドジャンプは2サルコウで揃え、スロー3トウは手をついたがなんとか立った。
リフトを下ろす前に肩に座らせたり キャリーリフトは頑張った。丁寧なペアスピンでフィニッシュ。曲とこのペアの雰囲気は合っていた。
チェルシー・リウ/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:60.16(7) FS:115.24(7) 合計:175.40(7)
「Becoming Human」♪ 白に青とピンク、グレー。女性の2本三つ編みが可愛い 片手上げの3ツイストが高い。3サルコウは耐えたが3トウで男性が転倒。スロー3ループは転倒、後半のスロー3ルッツはなんとか。
複雑なトランジションから入るデススパイラル、女性のウェストをキャッチしながら入るペアスピンは出方もダンスリフトのようで工夫がある。イーグルの膝に立ってから持ち上げるリフトは逆立ち姿勢に。スプリットポジションのリフトは下ろすときに男性の首に足をかけて回転、いろいろアクロバティックで盛り上がった
アリーナ・ペペレワ/ロマン・プレシュコフ(ロシア) SP:64.15(6) FS:118.97(6) 合計:183.12(6)
「Orpheus and Euridice - The duet I」♪ パステルイエロー、白シャツ。3ツイストはレベル3、コンビネーションジャンプは2トウx3となった。3サルコウで女性が転倒したが、スローは3ループ、3サルコウともに完璧
リフトを下ろす前に肩に乗ってから男性の膝に手をついての逆立ち姿勢などの工夫。ハンドインハンドのリフトも下ろすまでスムーズ。余韻を残すようにデススパイラルでフィニッシュ。
これからロシアのトップに上っていけるか、楽しみなペア
アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:66.37(5) FS:136.60(2) 合計:202.97(4)
「Fix You」「Redemption Through Love」♪ 青、黒。3ツイストから3トウ+2トウを揃える。3サルコウは2人の距離が遠めになったが決まる。スロー3ループきれい。
後半にどんどんスピードを上げて、リフトは男性の片手のホールドだけで女性は大きく手を広げてアピール。スロー3フリップはわずかにフリーレッグをついたが大丈夫。勢いのあるコレオからリフトで締めくくった。
まずはいい演技でフリーを通せたのがよかった
<G2>
ジェシカ・カララン/ブライアン・ジョンソン(アメリカ) SP:68.87(4) FS:128.55(5) 合計:197.42(5)
「Who Wants To Live Forever」クイーン♪ 紫、黒に右袖に紫。3ツイストの高さが半端ない。3トウで女性が転倒、2サルコウで男性が転倒したが、ミスはそれだけ。デススパイラルでは、男性の空いている手と女性の手の動きが呼応していて素敵 スローは3サルコウ、3ルッツ共に雄大
リフトも空中姿勢の迫力や下ろすときに男性の背中から前へ回したりする動きがよかった。
三浦璃来/木原龍一 SP:72.63(3) FS:135.57(3) 合計:208.20(2)
「Woman」♪ 黒の裾にグレーとピンク、黒。2人が並んで膝をついた姿勢からスタート。しっかり3ツイストを決め、3トウ+2トウ+2トウ決まった リフトの空中キャッチフットもスムーズ。スロー3ルッツで勢い付き過ぎて転倒、フェンスにぶつかったが、すぐペアスピンをまとめる。
3サルコウをしっかり下り、スロー3ループ頑張った 璃来ちゃんメンタル強い
デススパイラルのレベルも落とすことなく、のびのびと表現するコレオで終わった。
見事にベスト更新、表彰台確定 絶対アメリカ勢に勝ってほしいと思ってたけど、よくやった
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(ロシア) SP:75.43(2) FS:130.10(4) 合計:205.53(3)
「マラゲーニャ」♪ 赤のスリップドレス、黒。冒頭の3サルコウ+オイラー+3サルコウ、最後に女性が転倒。次の3トウはきれいに揃った。片手上げの3ツイストはレベル4。上げてすぐ女性のお腹あたりを片手でホールドするリフト、ちょっと面白いスプリット姿勢。次のリフトで男性がややもたついて、距離が稼げなかった。男性片足で女性を背中に乗せるコレオが特徴的。
ミスが出たせいで、日本ペアを上回れず。
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:80.36(1) FS:142.14(1) 合計:222.50(1)
「Lighthouse」♪ グレー。冒頭のサルコウは女性が2回転に。3ツイストは文句ないレベル4。3トウ+2トウを下りたところで男性がステップアウト、3つ目が入らなかった。しかしスロー3フリップ、スロー3ループの見事さに息をのむ
リフトの姿勢、下ろし方、トップクラスのペアがよくやるような動きなのだが、その一つ一つが洗練されていて、ただうっとり 最後のリフトは女性を回転させてそのまま上げた。
しっかりやりきった表情でフィニッシュ。当然のスコアが出た。
結果、優勝はタラソワ/モロゾフ、2位に三浦/木原、3位ボイコワ/コズロフスキー。ロシア勢の間に日本のチームが割って入るとは 4位クニーリム/フレイジャー、5位カララン/ジョンソン、6位ペペレワ/プレシュコフ、7位リウ/オシェイ、8位ウォルシュ/ミショーとなった。
三浦/木原は今季まだまだ伸びると思う。ここで2位になったことで、ファイナル進出も可能性が出てきた。本当に今季これからが楽しみ 怪我だけは気をつけて!
この後は男子フリー。佐藤駿、宇野昌磨、頑張れ~~~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
クセニア・シニツィナ(ロシア) SP:71.51(3)
チャイコフスキー「子守歌」♪ オフホワイト。スムーズな2アクセルから、全体に瑕疵のないプログラム。両手上げ3フリップ、後半両手上げ3ルッツ+3トウ。レイバックスピンはパールから足首あたりをホールドするビールマン。以前リプニツカヤがやっていたキャンドルスピンに近いくらいの姿勢だが、背中にぴったり足をつけないほうが背中のアーチが見えていい。
オードリー・シン(アメリカ) SP:62.82(9)
「The Giving」♪ 白からラベンダー。以前、本田真凛が使った曲。冒頭の3トウ+3トウ、2アクセルと決まったら、自然に笑みがこぼれる ゆったりと大きく体を動かすステップでレベル4。後半3ループはややこらえた。
全体に爽やかな、好感の持てるプログラム。
ダリア・ウサチョワ(ロシア) SP:76.71(2)
「Never Enough」♪ ペールオレンジ。足を高く上げてから2アクセル、降りてイーグルに。3ルッツも入りから自然。リンクを横断するイナバウアーから幅のある3フリップ+3トウに歓声が上がる。
ステップではきれいな軌跡を描く足さばきに見とれてしまった。こちらも美しい足首ホールドビールマン。今季シニアに上がったばかりだが、選手としての完成度が高い
横井ゆは菜 SP:54.77(12)
「マラゲーニャ」♪ 赤黒、髪に赤い花。GPデビュー 振付は宮本賢二。リンクを大きく使って滑り出し、流れに乗って2アクセル。3フリップ+3トウも頑張る(フリップはq)。後半のルッツが1回転に
すぐ前に滑った選手と比べてしまうと、スピンの回転速度が遅く感じてしまう しかし音楽に溶け込んだステップは情感豊か。ヘアカッターまでのレイバックスピンも、ビールマンとは違った味わい
アンバー・グレン(アメリカ) SP:67.57(7)
「Circles」「Experience」♪ ワインカラー。力強いスケーティング。3フリップ+3トウを下り、3アクセルは回避して2アクセル、降りてすぐスプリットジャンプ。後半ターンから3ループはこらえた。
勢いがあって無理な動きがない心地よさがある。
スター・アンドリュース(アメリカ) SP:61.94(10)
「At Last」♪ ベージュとブルー。曲は自身の歌唱。歌上手くなってる 冒頭の3トウ+3トウはステップアウトしたが、ブラケットからの2アクセル決まる。フライングキャメルスピンでもいい感じに盛り上がり、後半3ループ入った。ビールマンスピンでフィニッシュ。
<G2>
宮原知子 SP:66.36(8)
「小雀に捧げる歌」♪ ブルーグレー。客席から「ガンバ!」と声がかかる。しっとりといい表情で、3ルッツ+3トウをしっかりと決める。トランジションをよく見せてからの2アクセル、3フリップはわずかにステップアウト。
I字姿勢、レイバック→サイドウェイズ→ヘアカッター→ビールマンと全ての姿勢をじっくり見せるスピンも見事。ステップでは表現する喜びを感じた
ジャンプのqと回転不足は課題として残る…
キム・イェリム(韓国) SP:70.56(6)
リスト「愛の夢」♪ ブルーにストーンやパール。両手上げ3ルッツ+3トウを鮮やかに決める。ターンからの2アクセルもきれい。ちょっとフェンスに近づいてしまったが、3フリップをうまくまとめた。
ジャンプが決まって、ステップは伸び伸びと レイバックスピンの代わりにシットスピンでフィニッシュ。168cmのすらっとした体型で、一つ一つの動きが映える。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:61.36(11)
「Steppe」♪ 青緑黄色ピンク。両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、頑張った 両手上げ3ルッツも決まり、2アクセルはベスティスクワットから決めて笑顔。キャメルスピンで高く足を上げた姿勢がきれい。
相変わらず笑顔がキュート
ユ・ヨン(韓国) SP:70.73(5)
「Whirling Winds」♪ ブルーグレーのストーン。3アクセルに挑んで転倒したが、引きずることはなかった。3ルッツ+3トウをびしっと決め、後半3フリップも問題なし。ステップをしっかり見せて大きなイーグルの連続への流れがよかった。
キス&クライにはタミー・ギャンブルさんと濱田コーチ。
坂本花織 SP:71.16(4)
「グラディエーター」♪ 水色グレー。足を前に高く上げてからの2アクセルはスクワットイーグルにつなげ、"trademark"と言われる。3ルッツへの流れもスムーズ。I字スピンの最後に片手を離すところが目を引く。後半フリップが2回転になったが、慌てずに3トウをつけた ラストのビールマンも片手を差し出すところがミソ
ミスがあってもこの得点が出せた。
アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) SP:77.69(1)
「Love Story」「Appassionata」♪ 赤に少し青。髪を赤っぽく染めているような? 2アクセル、3フリップ、スクワットイーグルからの両手上げ3ルッツ+3トウ、どれも高いGOEがつく。
いい感じに大人っぽくなってきている。動き全体に子ども子どもしたところがなくなって、情熱的な曲をこなせるようになった
結果、トゥルソワがトップに立ち、2位ウサチョワ、3位シニツィナとロシア勢が上位に。坂本花織が4位、ユ・ヨンが5位キム・イェリム6位と韓国勢が続く。地元アメリカ勢は7位のグレンが最高。
宮原8位、横井12位、フリーで順位を上げられるか。坂本は表彰台に届くか。
フリーは明日の朝5:02から。