平昌オリンピックのフィギュアスケート、最後を飾るエキシビション。
<オープニング>
ブルーの衣装をまとった女性スケーターが出てきた。チマチョゴリ風。両手に持っているのは太鼓のばち? もう一人が太鼓を持って現れる。そろいの衣装のスケーターたち。
片手に太鼓、片手にばち、アリランにのって優雅に舞い踊る。
太鼓を灯篭に持ち替えて道を作ると、出演スケーターたちが呼ばれて出てくる。まず韓国勢、出場順というわけではなく、競技での順位が下のほうから。
日本からは宮原知子、宇野昌磨、羽生結弦が出演する。
ミン・ユラ/アレクサンダー・ガメリン(韓国)(アイスダンス18位)
「Lollipop」Big Bang&2NE1♪ K-popの曲で衣装もポップ。ポケットからキャンディを観客席に投げ込むサービス。
チャ・ジュンフアン(韓国)(男子15位)
「Peanut Butter Jelly」♪ ピンクのシャツにサングラス。振付はジェフリー・バトル。元気よく楽しそう、ブレイクダンス風に背中で回転してフィニッシュ。
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィヨフ(OAR)(アイスダンス5位)
「Vdvoem」♪ 黒、白シャツ。きれいなリフトを何度も見せる。競技と違って大きく離れてからまた近づいたり、リンク全体を使う。
宇野昌磨(日本)(男子2位)
「See You Again」♪ ブルーのシャツ、白パンツ。メダリストたちの中では最初に登場。柔らかなボーカルに乗って、3回転サルコウやトリプルアクセル、クリムキンイーグルと余裕。シャツの下からちらちらと素肌も見せたり。
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ)(アイスダンス3位)
「That's Life」♪ 黒パンツ、黒ジャケ。小粋で、ポップで、今日もカッコいい。見事なツイズル、ぴたりと細部までシンクロするスケーティング。
チェ・ダビン(韓国)(女子7位)
「Jeongseon Arirang Rhapsody」♪ 薄紫のチマチョゴリ風。キム・ヨナが使ったことのある曲で、心込めて。
リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮)(ペア13位)
「パンガプスムニダ(お会いできて嬉しいです)」♪ 青と白にカラフルな色を添えて。軽快なリズムにのって、ツイスト、スロージャンプ、リフトと軽やか。北京在住の友人によると、北朝鮮レストランでよく演奏される曲だそう。
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア)(アイスダンス6位)
チャップリン・メドレー♪ 観客席に座ってた男性、ポケットにさした花を隣の女の子にあげてリンクに入ると、もう一人のチャップリン?! ステッキを取り合いながら踊る。
いったん引っ込んだ女性、ドレスに戻って再登場。美しいリフトをせつなく見せて、ほほを寄せてフィニッシュ。
エフゲニア・タラソワ/ヴラディミール・モロゾフ(OAR)(ペア4位)
「How Long」ライオネル・リッチー黒。黒。しっとりした曲の中で、スロージャンプや難しいリフトをさりげなく決めていく。終わった瞬間にほっと笑顔になった。
ケイトリン・オズモンド(カナダ)(女子3位)
「ハレルヤ」♪ 白にグレー。スカートの裾がぎざぎざになっているのが、たなびいてきれい。アクセルはちょっと抜けて1回転になったが、ループはうまく決まった。やはりカナダの人にとって、この曲は特別。
隋文静(Wenjing SUI)/韓聡(Cong HAN)(中国)(ペア2位)
「Run」♪ 赤から黒。後ろから抱きしめて色っぽい振付から、片手上げツイストやスロージャンプ。ダンスリフトも魅力的。
ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)(男子3位)
エアロビクス・クラス♪ 久しぶりにこのナンバー。ストレッチしながら(?!)ジャンプも跳び、水を飲んでは振りまき そしてトレーナーを脱げば胸にJのスーパーマン、マント翻し、腕立て伏せ、マントを2つに分けて持ち、、、今日の水ぶっかけはルカ・ラノッテ。
キレキレのステップを見せて、フルバージョンのエアロビクス・クラス
ここで前半終了。
後半のオープニングは、オリンピックの競技や会場を描くプロジェクションマッピング。雪と氷の橋がかかる。
リム・ウンス、ユ・ヨン
ジュニアの2人が、1人はブルー、1人はピンクの同じような衣装で登場。まずはリム・ウンスのソロ、続いてユ・ヨンのソロ。
2人が並んでイナバウアーやバレエジャンプ、手をつないでフィニッシュ。
次の出演者たちとハイタッチを交わして退場。
キム・キュウン/カム・アレックス・カンチャン(韓国)(ペア22位)
「I am the best」♪ ホットパンツ、白黒パーカー。五輪サングラスをはずして演技開始、スロージャンプはまだダブルだけど、ダンスが可愛らしい。
宮原知子(日本)(女子4位)
「愛のアランフエス」♪ 白、裾と袖に赤。情熱的に、ジャンプを下りてからの足の動きの美しさ。レイバックからビールマン、その姿勢。ただうっとりと見入る。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ)(ペア3位)
「ピアノ・マン」ビリー・ジョエル♪ 女性はフェンスに寄りかかり、男性は椅子にすわって登場。男性の足に女性が足をからめて回転、リフトでは男性がきれいにイナバウアー。逆さま持ちで女性を持ち上げてぐるぐる、最後は椅子に座って。
温かな微笑みに満ちたプログラム。
金博洋(Boyang JIN)(中国)(男子4位)
スパイダーマン♪ 昨季のプログラムと衣装で。元気よくトリプルアクセルを決め、笑顔振りまきながら踊りまくる。スパイダーマンの糸を指先から出した
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス)(アイスダンス2位)
「Pray You Catch Me」ビヨンセ🎵 紫、グレー。難しいリフトを軽々と、ステップの一部のようにこなす。2人の世界観に包まれた。
エフゲニア・メドヴェージェワ(OAR)(女子2位)
「Kukushuka」♪ 黒パーカーに革パン。いきなり両手上げ3回転サルコウから3回転トウループ、3回転ループもするっと。1つパンクしたが^^; 女性スナイパーを描いた映画の曲で、タフな女性の人生を氷上に見せる。
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレク(イタリア)(ペア6位)
「Barbie Girl」♪ ピンクふわふわ、男性は紺のTシャツ。頭上リフトに足持って振り回し、リフトされてる女性が観客を煽ってルンルン。男性がTシャツを脱ぐと、マスコットのスホランのTシャツ。片手リフトも見事。最後はマルケイがホタレクに抱き着いてフィニッシュ。
ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)(男子17位)
「MIC Drop」♪ 黒にゴールドのガウン、手にはボクシンググローブ。ガウンを脱ぐと23のジャージ。本職顔負けのヒップホップダンスしながらジャンプも。
さらに脱ぐとネットのシャツ、透けるのがセクシー。終わってもさらに盛り上げた。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ)(アイスダンス1位)
「Long Time Running」♪赤ドレス、黒シャツ。男性側がまったくホールドしない膝上リフトなど、信じられないくらい難しいことをごく自然にやってしまう。それが完全に曲とマッチしている。これぞチャンピオン。
アリーナ・ザギトワ(OAR)(女子1位)
「Afro Blue」♪ 虎のような柄のつなぎ、キャンドルを真ん中に置いてスタート。ルッツ・トウ3-3、両手上げフリップ。さらに両手上げサルコウ。膝曲げイーグルからスピンに入るなど、体の動きが凄い。技術と体力の充実ぶり、そして今急速に大人になりつつある15歳。
ペアのチャンピオン、アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ(ドイツ)は発熱のため出演せず。
羽生結弦(日本)(男子1位)
「Notte Stellata」Il Volo♪ 羽をあしらった白。エッジに乗る一歩から、加速していくツイズル。レイバック・イナバウアー、そしてハイドロブレーディング。音と一体になっていくスケーティング。スピンでは競技では見せなかったビールマンも。
鮮やかなディレイドアクセル、そして見事なトリプルアクセルからターンへ。音が消えてから静かにスピンを終えて空を見上げる。星が降る。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー、アリーナ・ザギトワ、羽生結弦と並んで、テッサが代表して感謝の言葉を述べた。
<フィナーレ>
ペアの女性たちが並んで出てきて、それぞれのパートナーとリフト。アイスダンスのカップルたちのリフト。男子たちが得意のスピンを見せ、女子も加わって全員でダンス。
大きな輪の中心にテッサ&スコット。また隊列になってリンクを横切る。羽生を先頭に大きなハグの輪。
フラワースケーターやオープニングのスケーターたちも入って一列に、観客にお辞儀。おや、羽生は陰陽師の印を切ってる
羽生のアップを追いかけながら放送が終わった。
テレビ東京の放送では、さらに全員で集合写真を撮るところも。オンドレイ・ホタレクが羽生を高々とリフトしてる
終わった
フィギュアスケート・平昌オリンピック、団体ペア・フリー(ジャッジスコア)。
須崎海羽/木原龍一(日本) FS:97.67(5)
「ロミオとジュリエット」ニーノ・ロータ♪ ピンク、白シャツにブルーのベスト。大きく離れたポジションから振り返って始まる。3回転ルッツ、SPに続いて今日も決まった! スロー3回転ルッツは転倒してしまい コンビネーションジャンプは第1ジャンプで女性が両足着氷、1つだけしか認定されてないらしい。
今日はSPほどの勢いが出せなかったが、できることを懸命にやりきった。
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレク(イタリア) FS:138.44(2)
「アマルコルド」ニーノ・ロータ♪ 黒白チェックに赤。軽妙洒脱な振付をこなしながら、ツイスト、3回転トウループ、サルコウ・トウ・トウ3-2-2と鮮やか。スロージャンプも3回転ループ、3回転ルッツとばっちり。リフトから肩に乗り、さらに膝に立ってアラベスクも決まった。
全ての要素が次々グリーン標示(GOE+)になっていく。終わった瞬間、狂喜の雄叫びをあげたマルケイ。自己ベスト大幅更新にさらに大喜び
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) FS:126.56(4)
「ゴースト」♪ ラベンダー、グレー。予定には4回転ツイストを書いていたが、3回転で素晴らしい高さを出した。サイドバイサイドの3回転サルコウはなんとかこらえたが、コンビネーションの3回転トウループで男性が転倒、1つのみになってしまった。
ソロスピンをきれいにそろえ、スロージャンプやリフトはそう悪くない。今季これまでと大体同じくらいの得点が出た。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) FS:148.51(1)
「Hometown Glory」アデル♪ ワインカラー。3回転ツイスト、そろって決める3回転ルッツ。スロー4回転サルコウは手をついたが片足で下りた サルコウ・トウ・トウ3-2-2はぴったり。
コレオシークエンスの中の肩から回るダンスリフトなどに世界観を見せる。高得点に喜ぶキス&クライ。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(OAR) FS:133.28(2)
「Too Close」「Sleeping Beauty」♪ かすかにブルーがかった白。スムーズなツイストにトウ・トウ・ループ3-2-2といいスタート。サルコウは2回転になった。スロージャンプはフリップ、ループ共にうまく下りる。
曲が変わるタイミングで衣装の止めていた部分を開いて変化をつけた。つなぎで女性がバランスを崩して手をついてしまい、転倒扱いになってしまったが、全体としてはまとまっていた。
結果、1位カナダ、2位イタリア、3位OAR、4位アメリカ、5位日本。ここまでのチーム順位は:
1位 カナダ(45)
2位 OAR(39)
3位 アメリカ(36)
4位 イタリア(35)
5位 日本(32)
日本はソチ五輪を上回る順位を狙いたいところだが、イタリアに3ポイント差をつけられた。3位アメリカとは4ポイント差だが、、、逆転は可能なのか
明日は男子フリー、女子フリー、最後にアイスダンス・フリー。さて、どうなる
フィギュアスケート・平昌オリンピック、団体女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
エイミー・ブキャナン(イスラエル) SP:46.30(10)
「Only Hope」マンディ・ムーア♪ ピンク。団体のみ出場の選手。ジャンプは全部後半に、トウ・トウ3-2、ダブルアクセル、サルコウと下りるたびに笑顔がはじける。オリンピックの一瞬一瞬をエンジョイした顔でフィニッシュ。自己ベスト更新にさらに笑顔
李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:58.62(7)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ブルー系グラデーション。前より上手にメイクしている フリップ・トウ3-2を丁寧に決め、全体にスケーティングがスムーズ。ルッツ、ダブルアクセルも問題なく、きれいなスピンに拍手も。プログラムを滑り込んで自分のものにしている。
ブレイディー・テネル(アメリカ) SP:68.94(5)
「Taeguki」♪ 赤。韓国の曲で滑るので、観客が大きな声援を送る。ルッツ・トウ3-3、イナバウアーからターンして3回転ループ、ダブルアクセルと隙がない。レイバックスピンもじっくりと魅せる。
自己ベスト更新も当然!の出来。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:46.62(9)
「Halo」「Run the World」ビヨンセ🎵 ゴールドと黒のつなぎ。3回転フリップでつまったが、根性で3回転トウループをつけて、こちらも詰まってしまった。3回転ルッツ転倒、ダブルアクセルはきれいだった。
パーカッションのステップでは手拍子が起こる。
ニコル・ショット(ドイツ) SP:55.32(8)
「ネッラ・ファンタジア」♪ ブルー系。冒頭のルッツで転倒したが、トウ・トウ3-3頑張った。体全体をしなやかに使って繊細なステップを踏む。最後にダブルアクセルを決めてフィニッシュ。
チェ・ダビン(韓国) SP:65.73(6)
「Papa Can You Hear Me」♪ 薄緑。広がった袖口がたなびいてきれい。スピードを保ちながらルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセルとスムーズに決める。しっとりと情感のこもったステップ。サイドウェイズからパール、ビールマンと各姿勢を一つ一つ見せたレイバックスピン。
小さくガッツポーズ、自己ベスト大幅更新に嬉し涙。
カロリーナ・コストナー(イタリア) SP:75.10(2)
「Ne me quitte pas」セリーヌ・ディオン♪ 赤。動き出しからドラマの世界に引き込む。フリップ・トウ3-3をうまくこらえて下りる。きれいなループ、音楽の中に溶け込んでいるダブルアクセル。
スピンを終えて次の一歩に行くときの腕の動きとか、ちょっとした視線の動きとか、全てが美しい。一歩がすーっと伸びていくスケーティングは、誰にも真似できない。
スケートで見せられる全て、スケートでなければ表現できないもの全てがここにある。
宮原知子(日本) SP:68.95(4)
「サユリ」♪ ピンク。コーチとおでこをつけて「行ってらっしゃい」と送り出された。きりっと引き締まった表情から、ルッツ・トウ3-3を下りる。後半にループ、ダブルアクセルと問題なし。
日本らしい振付と間合いのステップが、大きな瞳の彼女を引き立てる。指先まで表現している姿全体が素敵。
終わって小さくガッツポーズ。ただ得点が、、、 それでも0.01点差でアメリカを上回ったのは大きいかも。
ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:71.38(3)
「パリの空の下」「Milord」エディット・ピアフ🎵 濃紺。3回転フリップでオーバーターンしながらフリーレッグをついてしまったが、3回転トウループをつけた。ルッツは少しこらえたが頑張る。ダブルアクセルは余裕。
曲が盛り上がっていくところのステップ、たくさん手拍子をもらっていた。
エフゲニア・メドベージェワ(OAR) SP:81.06(1)
ショパン「夜想曲第20番」♪ ブルー系。フライングキャメルスピンはドーナツにしてから速度を増し、曲と共鳴しながらステップを踏む。フリップ(片手上げ)・トウ(両手上げ)3-3、ループ、片手上げダブルアクセルと完璧。
技術点表示が全部グリーン。大きな息と胸の鼓動の音でドラマチックに終わった。
このオリンピックの舞台で自己ベスト更新そして世界歴代最高。今季の苦労が報われている。
結果、1位OAR、2位イタリア、3位カナダ、4位日本、5位アメリカ。この5か国が決勝進出を決めた。
全体に得点は厳しめの感じ。回転不足は厳格に判定されているようだ。
このあとはペア・フリー
フィギュアスケート・平昌オリンピック団体アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
アデル・タンコヴァ/ロナルド・ジルバーバーグ(イスラエル) SD:44.61(10)
「Banca Banca」「Mas Que Nada」♪ 紫、黒。17歳と21歳、シニアに上がったばかりのカップル。少しバタバタする感じがあるが 勢いで滑り切った。
カヴィタ・ロレンツ/ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ) SD:56.88(8)
「Aguanile」「Mil Pasos」「Magalenha」♪ 赤、黒。自然にラテンの雰囲気が出せている。ツイズルは少し合わなかったが、ローテ―ショナルリフトの女性のポジション変化がきれいだった。
ミン・ユラ/アレクサンダー・ガメリン(韓国) SD:51.97(9)
「Despacito」「My All」「Mujer Latina」♪ 赤、黒。大歓声の中で頑張ったが、ツイズルの3つ目(レベルを上げる特徴の一つになる)で、女性が回転を止めてしまった。衣装の後ろのホックがはずれたようで、ずり落ちそうになるのを気にしている。なんとか最後まで滑り切った。
イーグルの膝に乗るカーブリフトは、たくさん歓声をもらっていた。キス&クライにはサングラスの奴も
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:56.98(7)
「Despacito」/サンバ♪ ピンク、黒。パターンダンスを丁寧に、ツイズルをぴったり決める。アップテンポの中でノータッチステップ、ノリがいい。「膝の使い方がよくなって、柔らかい表現ができるようになった」と解説・河合彩さん。肩から膝、背中を通って下りるリフトには大歓声。
マリー=ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) SD:57.94(6)
「Salsation」「No Hay Problema」♪ オレンジ、紫。粋な入り方のツイズルがぴたりと決まり、ノータッチステップは「2人の距離が近くてよい」と解説・河合彩さん。体を回してから男性が女性を自分の体から離してホールドするリフトは、技術の高さと見栄えで魅了した。
村元哉中/クリス・リード(日本) SD:62.15(5)
「I Like It Like That」「Mondo Bong」「Batucada de Sambrasil」♪ オレンジからピンク、黒ジャケ。最初の山場、ツイズルを無難にこなして落ち着いた。のびのびしたノータッチステップ、しっとりとパターンダンス。抱え上げから肩の上で女性がキャッチフットのローテ―ショナルリフト、おお~と声が上がっていた。
60点越えでトップに立った。ミッション・コンプリート
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:75.46(2)
「Mombo No.5」「Cherry Pink and Apple Blossom White」「Mambo Jampo/Mambo No.8」ペレス・プラド♪ ピンク系、茶系。「機械のようにぴったり合う」と河合さんが表現するほどのユニゾン、今日も存分に発揮する。代名詞のツイズル、回転の速さもすごいし「フリーレッグで遊ぶところも合ってる」と河合さん。
マンボがこの二人に似合っている。
アナ・カッペリーニン/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:72.51(4)
「Kaboom」「Skip to the Bip」「1008 Samba」♪ 赤紫、黒。女性の張りのあるスカートが可愛い。力強く歯切れのいい動きが最後まで続く。ツイズルの最後で女性が先にやめたようだが、「3つ目は2回転以上ならいいので」と解説・河合彩さん。ローテ―ショナルリフトの女性のスプリットポジションがとても美しい。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:80.51(1)
「Sympathy for the Devil」「Hotel California」「Oye Como Va」♪ 黒にゴールド、女性スカートの片側に大きくスリットでセクシー。ステップの複雑さとホールドチェンジのスムーズさ、素人目にもわかる。ツイズルぴったり、後ろ向きにジャンプして飛び乗ったリフトは首に足をからめて手を離す、アクロバティックで華やか。
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィヨフ(OAR) SD:74.76(3)
「Latin Lover」「Dance」「Quand je vois tes yeux」♪ 青、黒。全体にほどよく妖艶で、なめらかな動き。ツイズルもよかったが、ステップが見応えあった。肩に乗るローテ―ショナルリフトで締めくくった。
結果、ほぼ自己ベストどおりの順位で、番狂わせなし。10ポイントを獲得したカナダはもうフリー進出決定。日本は予定通り(?!)6ポイント獲得、フリー進出に弾みをつけている。
このあとは女子ショートプログラム
つれあいが平昌オリンピックのジャンプを見ている横で、何気なくmixiを開いたら、、、
BSフジ「フィギュアスケートTV!」が通常通り、毎月第2土曜の23時に放送しているとの情報。あわてて録画を始めた。一瞬見た画面では、2004年の織田信成くんが滑ってた。リクエスト特集らしい。
いつ見ることになるかわからないけど^^; とりあえず録画しとこう
フィギュアスケート・平昌オリンピック団体男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。SP滑走順は選手たちの世界ランクが低い順。最初に登場するのはシニアに上がったばかりのチャ・ジュンフアン、最終滑走が宇野昌磨となった。
チャ・ジュンフアン(韓国) SP:77.70(6)
「ドン・キホーテ」より「ジプシーダンス」♪ 赤シャツ。曲は樋口新葉がSPで使っているのと同じ。4回転は入れなかったが、フリップ・トウ3-3やトリプルアクセルを落ち着いて決めてきた。16歳にしては滑らかな滑りで、これからの韓国フィギュア界を引っ張っていく存在になりそう。
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:66.32(9)
「Wonderwall」ポール・アンカ🎵 薄紫のシャツにサスペンダー。軽快な曲に乗っていきたいところだったが、4回転トウループ転倒、トリプルアクセルも転倒。回転は足りていたのは救いかな。ルッツ・トウ3-3は間にターンが入ったが頑張った。
脛のあたりをつかむキャメルスピンがカッコいい。
シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:61.06(10)
「Sugarhill Gang, Down The Road」♪ 28歳でオリンピック初出場。グレー系に黄色系のタイ。胸にTAXIのワッペンで、ドライバーを演じる。トウ・トウ4-2を予定していたのが3-2、アクセルもダブルになってしまった。
ブレイクダンスのような動きも入るスタイリッシュなプログラムだが、コンビネーションスピンにVがつく(2姿勢にとどまる)など、修正点はいろいろ。
閻涵(Han YAN)(中国) SP:77.10((7)
「A Thousand Years」♪ グレー。得意なはずのトリプルアクセルが回転不足で転倒、4回転トウループも転倒 ルッツ・トウ3-3はチーム応援席の目の前でなんとかこらえた。
レベル4でGOE1.70を獲得したステップ、「一歩が伸びていた」と解説・本田武史さん。地味に上手くなっていて、見せどころになっていた。じわっと沁みてくるプログラム。
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.77(5)
「帰れソレントへ」♪ 白シャツに赤スカーフ。トリプルアクセルはややこらえたが、フリップ・トウ3-3をスムーズに下り、後半ルッツはボーカルの盛り上がるところでうまく決まった。
スピンとステップをレベル4でそろえられたのは大きい。ヨーロッパ選手権で出した自己ベストには届かなかったが、満足のガッツポーズ。オーソドックスですっきりしたスケーティングが個人的に好み(顔も)
パトリック・チャン(カナダ) SP:81.66(3)
「Dust in the Wind」カンザス♪ 黒系、肩から胸に白を散らして。繊細な足運びのスケーティング。4回転トウループ転倒、ルッツで着氷が沈んでセカンドは2回転に。トリプルアクセルも転倒したが、自然で柔らかなステップはレベル4の上GOE2.0と評価された。
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:88.49(2)
「ハバ・ナギラ」♪ 白シャツにベージュのベスト。ユダヤ民族舞踊の曲で細かいターンを交えて滑っていく。トリプルアクセル、余裕がある。4回転トウループも問題なし。ルッツ・トウ3-3も決めると、テンポが上がっていく曲で民族色豊かな振付で魅了するステップ。
30歳で自己ベスト更新
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:80.61(4)
「Nemesis」♪ 黒。細い体がものすごく細く見える。いつものように切れのいい動きで滑り出し、4回転フリップの着氷で傾いたのでセカンドは2回転に抑える。4回転トウループが2回転になってしまい、続くトリプルアクセルで転倒。
モダンバレエのように洗練された動きのステップはレベル4で加点2.0だが、ジャンプの失敗は響いてしまった。
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:74.36(8)
モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」/タンゴ🎵 黒と白。4回転ルッツ、下りられそうだったのに惜しい転倒。4回転トウループも転倒してコンビネーションにできず、アクセルはまさかの1回転
腐らずに丁寧にステップやスピンをこなしていたが、不本意な出来になってしまった。これは予想外・・・
宇野昌磨(日本) SP:103.25(1)
ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 紫系の羽がひらひらする衣装。4回転フリップは弾かれて片手をついたが、トウ・トウ4-3をきっちりと決めた。トリプルアクセルはイーグルから入ってすぐイーグルにつなげて高得点。
丁寧に音を表現するステップだが、レベル4は取れず。それでも、拍子抜けするほどいつもどおりの昌磨、フィニッシュポーズで一瞬ふらつきそうになってポーズを取り直して薄笑い。ただ一人100点越えでチーム日本に10ポイントをもたらした。
結果、1位日本、2位イスラエル、3位カナダ、4位アメリカ、5位イタリア。OARがまさかの8位スタート。どうなる
1年後の今日
平昌オリンピックの開幕まで、今日でちょうど1年だそうな。 来年の今頃、開会式を見ているかな・・・ そして、その中にどの選手がいるんだろうか。日本チームはもちろんだけど、冬のスポー......
開幕の日を迎えた平昌(ピョンチャン)オリンピック。開会式の前から一部競技は始まっていた。カーリングの混合ダブルス、投げた本人がスイープしたりと忙しいけど、なんか面白い。韓国チームの善戦に開場が盛り上がっていた。
そしてフィギュアスケート団体戦 宇野昌磨がびしっと力を発揮して1位スタート 成長著しいペアの須崎海羽/木原龍一も8位、つまりビリより2つも上 一方で有力視されていたチームの選手たちに転倒が相次いで、チーム順位は波乱の幕開け。ということは、チーム日本に希望が出てきた
日本と時差のない韓国での開催の上に、フィギュアスケートは北米の放送時間の関係で競技が午前中から始まる。リオ五輪では昼夜逆転して寝不足だったが、逆に昼間仕事してたら生では見られない。そのかわり、休みだったら全部生で見られちゃう
明日10日はフィギュアスケートはなし。今日の録画をチェックしたいが、つれあいも在宅してるからテレビは
取り合いになりそう 夜には日本勢の活躍が期待できるスピードスケートやスキージャンプもあるし、忙しい日々に突入(仕事もしろよ~>自分)
現代で日付が変わるのは午前0時ちょうど。それはいいんだけど、テレビ番組放送予定の日付として、0時以降=その日付でいいんだろうか
NHK「アスリートの魂」で宇野昌磨に密着という情報をもらったとき、放送予定が「2月3日(土曜日)NHKBS1 午前0時00分~」だった。私は3日(土)だけ頭にインプットしてしまい、今日になってから番組表をチェックして失敗に気づいた。3日(土)0時は2日(金)24時だ
テレビ局によっては、その日の放送終了までは24時30分のように表記するところもある。しかしNHKは厳密でカッコして(金曜深夜)などと書き加えられていることもあるが、24より大きい数字を使うことはない。
レコーダーの録画予約なんかは、厳密な日付&時間のほうが便利だけど、その録画予約をするタイミングを間違えては意味がなく NHKも両方併記してくれないかしら? 3日土曜日0時(2日金曜日24時)みたいに。
録画忘れの人に、有料のオンデマンドを利用させようとしてる 見るだけならオンデマンドでもいいけど、番組によっては永久保存したいんだから、ちゃんと録画したいんだってば NHKにメールしちゃおうかな
なんか最近、ブログを書こうという意欲が
ヨーロッパ選手権に四大陸選手権、来週からオリンピックが始まるという時期だが、普通の(?!)国際大会もそれなりに行われている。先週はバヴァリアン・オープン、今週はトルン杯。大体毎年日本選手が派遣されて、ミニマムテクニカルスコアをクリアしたり、国際大会の経験を積んでランキングポイントをゲットしたり、という位置づけだ。
昨今は大会公式のライブストリーミングを設けることが多いが、今年のトルン杯はYouTubeを使っている。めっちゃ映像きれい 本日大会4日目のライブはこちら
今、アイスダンスのショートダンスが行われているところ。このあと日本から、折原裕香/森望(かなた)、深瀬理香子/立野在、小松原美里/ティモシー・コレトが登場。折原/森は国際大会初めてかな? 頑張れ~~~
<追記>
大会5日目のライブストリーミングはこちら。今、アイスダンスのフリーダンス。深瀬/立野、小松原/コレトは表彰台に届くか?