フィギュアスケート・世界選手権2020は中止になったけど じっくり振り返るのもいいかも
NHK・BS1で31日(火)20:00~21:50「羽生結弦 10年間の軌跡~NHK杯フィギュア~」。
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オリンピック連覇、そして今年2月に四大陸選手権で優勝し、男子フィギュアスケートで初めて国際主要大会6冠を達成した羽生結弦選手。ファンを魅了し続けるトップスケーター羽生の歩みを、彼自身が「特別な大会」というNHK杯での演技とともに振り返ります。2010年15歳での初出場から、2019年4回目の優勝を果たすまで。NHK杯フィギュア羽生結弦のすべて。
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15歳での初出場というと、9年前の高1のとき。シニアに上がれる年齢になってすぐに完全移行したので、宇野昌磨や鍵山優真のような“かけもち”をしていない。
シニアに上がって最初の大会がNHK杯2010。このシーズンはグランプリシリーズと四大陸選手権以外の国際大会(フィンランディア杯など)に派遣されなかった。世界ジュニア2010優勝でグランプリシリーズ2大会アサインされたので、とりあえず十分とされたのだろう。
NHK杯ではショート5位、フリー4位で総合4位になっている。まだ体力がなくて、4分半のフリーを滑り切るのがやっとだったのが懐かしい
このとき“同期”の村上佳菜子が3位。ペアの高橋成美/マーヴィン・トラン3位、このシーズンはジュニアとかけもちで、ジュニアグランプリシリーズ2大会2位でジュニアグランプリファイナル進出も決めていた。アイスダンスのキャシー&クリス・リードは4度目のNHK杯で7位だった。
「パリの散歩道」で当時のショート世界最高スコアを叩き出して初優勝した2012年。閻涵(YAN Han)と衝突、怪我をおして出場した中国杯の影響が心配された2014年。2015年には衝撃の322点 そして2017年の棄権・・・波乱万丈
エキシビションもいろいろ素敵なのがあるから、しっかり見せてくれるといいな
先ごろ亡くなった元アイスダンス日本代表のクリス・リードさんを追悼する番組を、J SPORTSが無料放送する。
このあと4時30分からJ SPORTS 1(BS242チャンネル)で、「KENJIの部屋」で村元哉中/クリス・リードとのトーク。続いて四大陸選手権2018アイスダンス・リズムダンス、フリー(エキシビション含む)。
私は録画を残すためにHDDレコーダーのB-CASカードでJ SPORTSを契約しているが、テレビを買い換えたらレコーダー画面の画質がいまいちになってしまい 無料放送ならテレビのきれいな画面で見られるかな?と期待
追悼記事はいろいろ出ているが、町田樹氏の想いが伝わるこちらを。
Homage to Chris Reed, Memories of the Gentle Wind with Petals.
NHKのまとめも。
追悼 クリス・リードさん
四大陸選手権2020と日程が丸被りで、ライブストリーミングはほぼ見ていなかったバヴァリアン・オープン2020がCSテレ朝チャンネルで放送された。1か月遅れだけど、3時間とたっぷり時間を取った枠。日本人選手全員のショート・フリー+上位陣の演技を放送してくれた。実況・解説はなし。
録画予約はしてあったが、思い出してテレビをつけたのが後半。いっしょに見ていたつれあいが、いろいろボソボソと
つれあい「バヴァリアン?どこでやってるの?」
私「ドイツ、オーベルストドルフ。バヴァリアは地方の名前、オーベストドルフが都市の名前」
つれあい「ドイツなのに『オリエンタル』とか(フェンスの広告を指す)」
私「日本で放送する予定があったからでしょ」(ほかに『ほけんの窓口』もあった)
つれあい「観客いないじゃない!コロナ対策か」
私「まだそんな時期じゃ、、、(日程をチェックして)金曜の午後だから」
つれあい「選手と関係者しかいないね」
(男子の木科雄登選手を見て)
つれあい「木科って名前が気になるけど、この選手見たことない」
私「全日本ジュニア6位、全日本も出てたよ?ショート8位だからフリー後半で放送されてたはず」
つれあい「・・・最終グループしか見てなかったんだな」
(巻き戻して見ていると)
つれあい「子役か」(アドヴァンストノービス女子の柴山歩選手を見て)
ジュニアアイスダンスの吉田唄菜/西山真瑚を見せようとしたら拒否られた
日本勢の成績をまとめると:
男子 佐藤駿1位 木科雄登3位
女子 宮原知子1位 本田真凛2位
ジュニア男子 本田ルーカス剛士3位
ジュニア・アイスダンス 吉田唄菜/西山真瑚6位
アドヴァンストノービス男子 森本涼雅4位
アドヴァンストノービス女子Ⅰ 柴山歩1位
ところで、バヴァリアってドイツのどの辺りかな~と思って調べたら、バイエルンのことだった
そしてお菓子のバヴァロワは「バイエルンの」という意味のフランス語だった
知らなかった~
テレビは年度末の改変時期、連続ドラマの類はほぼやっていない。つまらなくてザッピングしたら、BS朝日で音楽番組。
「J-WAVE トーキョーギタージャンボリー2019 Part1」に遭遇。なんと両国国技館でのライブ。いつ頃の開催だったのかな
豪華アーティストがギター弾き語りで夢の競演!だそうで 斉藤和義、トータス松本が歌った。なんと相撲の呼び出しさんが次のアーティストを紹介、太鼓に乗って懸賞の幕と共に登場
今度は奥田民生が出てきた。このあと井上陽水や田島貴男も出るようだ。ギターとボーカルだけって、シンプルでいい。面白い企画
Part2は29日(日)深夜1時から
(クリス・リードさんに追悼の気持ちをこめて、これからの日本のアイスダンスについて語ろう。と思う。)
~ルンルンをもらってお家に帰ろう~うたしんの始め方
「ルンルン」とはまた、懐かしい言葉で(元ネタは林真理子のエッセイ「ルンルンを買っておうちに帰ろう」1982年)
【長久保豊の撮ってもいい?話】、コーチじゃなくてカメラマンの長久保さんが書く吉田唄菜/西山真瑚組についてのエッセイ記事。噂の「心に響く演技をするカップル」を初めて見たのが滋賀県大津、西日本選手権。
“実際にファインダーを通してみた彼らに感じたのは「何か持ってる」カップルだということ。リンクサイドを手をつないで往復する姿にルンルン、手を合わせて深呼吸する姿に胸キュン。”
記事の下のほうにあるこの写真、この写真も、なるほど胸キュン
全日本ジュニア、見に行きたかった~ 無料の初日RDもだけど、事前にわかってたら2日目のチケット申し込んだのに…
そして世界ジュニア12位と躍進。“見る人を笑顔にしたり、幸せにしたり、氷の上を滑ってみたいと思わせる力”、強力
“5年先か、10年先か。シニアの最終組で同じように飛び出していく彼らを夢想する”・・・本当に、いつかそんな日が来てほしい。来ると信じよう
<追記> ↓の記述は私の勘違い。詳しくはこちら。
ところで、世界ジュニアのところで「6分間練習前のリンクサイド」とあるのだが、アイスダンスの直前ウォームアップは5分間じゃなかったかな? 以前キャシー・リードさんが現役の頃ブログで「確認することがたくさんあるのに、どうしてアイスダンスのウォームアップは5分なの」と嘆いていた記憶がある。
世界ジュニアのサイトでスケジュールを見ると5分、やっぱりね~と思いながら、念のためにシニアの四大陸やヨーロッパ選手権を見たら、、、6分
いつから変わったのかな?知らなかった~。グランプリシリーズもシニアは6分でジュニアは5分。ファイナルはシニアに合わせたのか、どちらも6分だった。
こういうマイナーチェンジはあんまり話題に上らないから、把握しづらい って、自分が滑るんじゃないんだから関係ないけど
Schrader-Howell Funeral Home
https://www.facebook.com/SchraderHowellFuneralHome/videos/142623773795639/
Chris Reed Memorial Fund
https://www.gofundme.com/f/chris-reed-memorial-fund
<追記>
Live配信は終わってますが、キャシー・リードさんのFacebookでも録画が見られます。
https://www.facebook.com/cathy.reed.9212/videos/10157358389062481/?epa=SEARCH_BOX
日本時間の3月21日(土)夜9時から。
キャシーのインスタグラム
https://www.instagram.com/p/B97_qcpJO9T/
Schrader-Howell Funeral Home
Obituary(追悼文)より:
・・・クリスはその一生を日本のアイスダンス推進に捧げた。その情熱、エネルギー、そしてあの笑顔は決して忘れられることはないだろう。そして彼の精神はこれからの世代のアイスダンサーたちのため、彼の姉妹二人によって受け継がれていくことだろう。・・・
新しいシーズンが始まって、アイスダンスに日本から出場するのを見るたびに、クリスだったらどんなコメントするかな?なんて考えるんだろうな
「お花、ギフトの代わりにクリスの名前でメモリアル基金を設立中です」ということだ。若いアイスダンス選手の役に立つような基金になるといいな
<追記>
追悼記事、こちら と こちら も。
「奇跡なんて、起きない。 フィギュアスケートマガジン取材記2015-2019」という本を読んだ。
フィギュアスケート関連の雑誌としては最後発の「フィギュアスケート・マガジン」。ベースボール・マガジン社といえば、野球をはじめ各種スポーツで「xxマガジン」というタイトルの雑誌を出しているが、誰もフィギュアスケートの取材をしたことがなかったところから始まったそうな。
2015年NHK杯の羽生結弦選手の演技に衝撃を受けた後、、、
“演技後の囲み会見、そして公式会見と、羽生選手が発した言葉は、なんと純度が高く、嘘がないのだろう。”“口にした言葉のすべてに彼の責任感が宿っていた。”
“羽生ほど豊かな語彙と表現力で、自分と自分の演技について語れる選手なら、会見の言葉をつなぎ合わせていけば、演技の背景にあるものが見えてくるのではないか。”
“大会本部からプレスパスを発行してもらっている僕は、普通の人は入れない会見場やバックヤードに行くことができる。ならば、読者の代わりとして、そこで見たこと、経験したことをすべて伝えていこう。”
編集の方針が完全収録スタイルに定まっていったということだ。
・・・今までこの雑誌、買ったことあったかな・・・
フィギュアスケート関連の雑誌はときどき買う。オリンピックのときは総集編系とフィギュアスケートがメインのものと買っているし、他の時期も気になるものがあったら買う。ただ、同じ時期にあれもこれもは買ってないと思う。
ほとんどの雑誌のメイン記事が羽生結弦。私はどの選手が一番好きかといえば、間違いなく羽生選手なんだけど、1冊か2冊あれば十分
そこで選ぶ基準が何かというと、羽生選手の記事の内容もさることながら、他に興味のある記事があったらそっちになる。若手選手の対談とか、ジャッジやコーチのコラムとか、新ルールの説明とか
「フィギュアスケート・マガジン」が羽生結弦の会見完全収録だと知っていたら、買ってたかもしれないが、店頭で表紙を見ただけではわからない。雑誌よりも今回の書籍のほうが、確実にまとめられていて、ありがたかったかも。
フィギュアスケート・マガジンは2015年3月に第1号、5月に第2号が発行されて好評だったため、定期刊行化が決定、10月に「2015-2016 シーズンスタート号」発売。
“フィギュアスケートを取材し始めた当時、「会場に来ている人は、特定の選手というよりスケーター全員が好きなのだ」と僕は思っていた。”“何人かの選手を大きく取り扱いはするけれども、どの選手もくまなく載せていくべきじゃないか。”
そう考えて編集されたが、売れなかったという。。。
“「フィギュアスケートのファン」という人と、「フィギュアスケートの雑誌を欲しいと思う人」は、必ずしもイコールではない。”読者が雑誌に何を求めているかを考え抜いて、上述の完全収録スタイルにつながっていく。
ふと思った。私は雑誌に何を求めている?求めているものを見せてくれる雑誌がないから買わないってこともあるのでは?
そこで今、どんな雑誌だったら欲しいかな?と考えたら、断然「ペア&アイスダンス特集」だった
たぶん、そんなに売れないと思うので年に1冊のムックで十分。時期的にはシーズン初めがいい。といっても10月では遅い! ジュニアグランプリシリーズは8月に始まるから、その頃がいい。
まず、前年度のまとめ。グランプリシリーズとファイナル、ヨーロッパ、四大陸、世界ジュニア、世界選手権の結果とレビューに会見の内容など。
新年度の課題まとめ。ペアはデススパイラル、リフトの種類が年度ごとに指定されるし、ジュニアはジャンプの種類も指定される。アイスダンスはリズムダンスの課題、パターンダンスとキーポイント、できたら図解付きで。
初心者向けに、ルールや採点の基本説明も。改正があったらそのポイントも押さえる。
チーム解散や新結成の話題、新シーズン見どころ。ジャッジ/テクニカルスペシャリストの意見もほしい。
選手たちのインタビューは、トップの選手たち+これから伸びそうな若手。多くの選手はある程度シングルをやってから転向しているので、ペア/アイスダンスを始めたきっかけや、シングルとの違いなども聞きたい。どんな練習から始めて、どう上達していくか、過程が見えるといい。
やってみたい人向けに、拠点になっているリンクやコーチの情報もあったら完璧
高橋大輔がアイスダンスに転向したし、「うたしん」注目されてるし、、、どこかの雑誌社が出さないかな 早い者勝ちだと思うけど
急逝した元アイスダンス選手、クリス・リードさんを悼む記事をいくつか。
寒さに耐える桜、自分に重ね演じた 死去のC・リード氏
“氷に乗る前、ひざを温める地道な準備を徹底した。分刻みのメニューを、約1時間。これを数年にわたって継続した”
・・・そうやって戦っていたのか、、、知らなかった。最後のシーズンあたりはあまり痛そうにしてなかったので、手術がうまくいって楽になっていたのだと思い込んでいた。
(有料記事の部分)・・・・・
17年9月、平昌五輪最終予選で、日本のアイスダンスの出場枠を獲得した。同じ大会にリトアニア代表で出場した妹のアリソンが枠を逃して涙したとき、強く抱きしめて前向きな言葉をかけた。「心配ない。これは、今からもっと伸びるためのいい経験だよ」
指導者に転じたクリスさんには、逆境に立ち向かう心構えを、たくさんの後輩に伝えてほしかった。
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アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス組はバヴァリアン・オープン2020で優勝。クリスもきっと喜んでいただろう。
クリス・リードを元コーチが悼む。「彼は日本代表を誇りにしていた」
コーチのマリナ・ズエワがメッセージを寄せてくれている。筆者の田村明子さんがいう“アイスダンサーには不可欠な華やかさ”に同意。
ガラス張りのドーナツショップでの彼を思い出す。
直接インタビューしたことのあるライター・長谷川仁美さんが語るエピソード。ソチ五輪出場権がかかったネーベルホルン杯は:
“キャシーにはその怪我の全貌は伝えなかったというほどの、大きな怪我。
そうして臨んだフリーの演技中、クリスは「痛い、痛い」と声に出していたそう。そうやってつかんだソチ五輪出場だった。”
…そこまでだったとは、、、(詳しいことはインタビューで。五輪前のはりきってる時期)
“2017年春、東大和のドーナツショップでの、囲み取材のような、インタビューのようなときのことも忘れられない。
じゃあそろそろ取材終了で、と記者たちが席を立ったときのこと。手をつけられないでいたドーナツを急いで食べ始めた私を見ると、「慌てなくていいよ。僕もコーヒーおかわりしようかな」と言ってくれたクリス。
私がドーナツを食べ終えるまで、それからの予定などを話してくれた、なんということのなかった、あのガラス張りの店内の、晴れた午後を思い出す。”
温かい人柄がにじみ出るエピソード
Skating family mourns the loss of Chris Reed (JPN)
世界中のフィギュアスケートファンが、きっと覚えていてくれる、と思う。
突然の、あまりにも悲しいニュースが飛び込んできた。
フィギュアスケート・アイスダンスの元日本代表、クリス・リードさんが14日(日本時間で15日)にデトロイトで亡くなった。心臓突然死と診断されたという。
30歳、、、長男と同い年(日本式なら同学年)、、、
2018年8月に村元哉中とのパートナーシップを解消。その後パートナーを探していたが、昨年12月31日、競技からの引退を発表。今年に入って新しくできた関空アイスアリーナで、姉のキャシーと共に後進の育成に取り組むことを発表したばかりだった(キャシーとクリス・リードの木下アカデミーアイスダンススクール)。
オリンピックに3度出場し、全日本はキャシーと7度、村元哉中と3度優勝。日本のアイスダンスを牽引した選手だった。
あらためて経歴を見る。1989年7月7日生まれ、最初のパートナー・姉のキャシーが1987年6月5日生まれ。2歳違いだけど、キャシーが6月生まれなのでスケート年齢としては3つ違い。男性が年上のケースが多いカップル競技で、3つ下というのは最初は大変だったと思われる。
キャシーのブログ(2015-07-07)に幼いころの写真があるが、組み始めたころは当然だがキャシーのほうが背が高かった。「リフトができなかった」と書いている。
2006年全米選手権ノービスで優勝。全米は全日本と違って、年齢でなく技術レベルでカテゴリを分けているので、当時18歳だったキャシーがノービスに出場するのは問題なかった。しかしその年の6月に19歳になり、ジュニアの国際大会には出られない。
日本所属を選ぶと同時に、いきなりシニアに参戦という大きな決断。しかし写真を見ると、すらりと長身のカップルは実に堂々としている。2006年ゴールデンスピン4位、全日本は渡辺心/木戸章之に次いで2位。四大陸選手権7位は北米以外では最上位と、デビューシーズンからしっかり実績を残す。
翌シーズン、GPシリーズ2大会出場、渡辺/木戸組と坂頂兄妹組の引退で全日本は1組だけ。必然的に四大陸も世界選手権も代表となる。この後、2015年まで連続で世界選手権に出場した。
(2011年は怪我があって全日本を欠場しているが、それでも2012年世界選手権に派遣されている)
最初のオリンピックは2010年バンクーバー。2009年世界選手権で16位、1枠を獲得して、全日本も1位(2位は平井絵巳/水谷太洋)で代表となる。コンパルソリーダンスで2人そろって転倒したそうで 当時はちゃんと見てなくて全然記憶にないんだけど、ジャッジスコアを見ると転倒による減点はなかった
このシーズンのオリジナルダンスはFolk/Countryで、キモノ風の衣装と扇子を持って踊っていた記憶がある。
2014年ソチ五輪から団体戦が行われることになり、個人としてだけでなく、団体の出場権獲得という使命もキャシー&クリスの肩にかかった。2013年世界選手権で20位、この時点で出場権を獲得できず、机に突っ伏して泣くキャシーの姿を覚えている。。。
2013年ネーベルホルン杯で無事出場権を獲得 ソチ五輪団体では日本の5位に貢献。個人で21位とフリーに進めなかったが
2015年の国別対抗戦を最後にキャシーが引退、村元哉中と組むことになる。最初のシーズンから全日本優勝、トルン杯でミニマムテクニカルスコア獲得、四大陸7位(北米以外で最上位)、世界選手権15位と安定した成績。
2016/2017シーズンはUSクラシック、アジア大会(札幌)など多くの試合に出たが、肝心の世界選手権でフリーに進めず それでも国別対抗戦には出て日本の優勝に貢献している。
2017年ネーベルホルン杯で2位、平昌五輪出場権を獲得。ペアの須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデが出場権獲得できなかったので、団体戦出場権も彼らのおかげで得たことになる。(のちに繰り上がりでペアも出場権を得た)
オリンピックがあるので有力選手が欠場した四大陸選手権、チャンスを生かした ショートダンス2位、フリー3位で総合3位。ISUの選手権で日本の(アジアの)アイスダンスが表彰台に乗るのは初めて(表彰式)
平昌五輪でも、団体ショートダンス10組中5位 個人でも総合15位と日本勢の最高順位タイ。そして世界選手権、あと少しでトップ10の11位 これは日本勢の最高順位
坂本龍一の曲に乗って桜が開いていくプログラム、涙が出るような美しさだった 結果的に、2018年世界選手権のスコアがパーソナルベストとなった。
シニアデビューから1シーズンも空けることなく、競技を続けたクリス。膝に痛みを抱えていて、保護するブレースが欠かせなかったようだし、手術もしている。
いつだか覚えてないが、全日本の後、世界選手権代表になった選手たちの記者会見で、「クリスマスプレゼントに何でももらえるとしたら欲しいもの」みたいな質問があった。そのときのクリスの答えが「新しい膝」。
・・・どれだけ耐えながら練習し、大会に出ていたんだろう・・・
彼の最大の功績は「日本のアイスダンス競技者」の存在を示し続けたことだと思う。キャシーと7年連続、村元哉中と3年連続、トータル10年連続で世界選手権に出場していた。
特に世界国別対抗戦は、2009年から5回連続で出場。ペアが出られなかった2013年は6組中4位と頑張った。それこそ、どんなに膝が痛くても出ないわけにいかなかった時期だろう。
村元哉中と組み始め、前のパートナーと違うところは?と聞かれて「サイズ」。キャシーは身長167cm、哉中ちゃんは162cm。5cmの違いはけっこう大きいかな
3シーズンのパートナーシップの間に、村元哉中が一人前のアイスダンサーに育った。そして今度は高橋大輔と新しいコンビを組み、伝えていく。
キャシーとのプログラムでは、ビートルズメドレーがよかったかな。
「Shogun」も印象に残っている(NHK杯2013)。
哉中ちゃんとはもちろん坂本龍一。
小学生のアイスダンサー、「すみいぶ」こと吉田菫/小河原泉颯を指導している動画が、おそらく親御さんがやっているインスタグラムにアップされている。
丁寧に教えながら楽しそうな様子 いつか指導する選手といっしょに、大会のキス&クライに座る姿が見たかった。。。
偶然、昨夜HDDの録画をブルーレイにダビングする作業の中で、2017年ネーベルホルン杯の映像をチェックしていた。FDで哉中ちゃんが衣装の肩ホックをはずして桜の花が咲くところ、何度見てもじーんとする。いいプログラムだな、クリスかっこいい男になったな、と思って見ていた。。。
天国から日本のアイスダンサーたちを見守ってくださいR.I.P.
快挙なんで盛り上がりたい
バドミントンの全英オープン2020で、女子ダブルスと男子ダブルスのアベック優勝 特に男子は、この大会史上初
第1回大会は1899年だから19世紀 1977年に世界選手権が始まるまで、事実上の世界最高を決める大会と見做されていた。現在もBWFワールドツアー(バドミントンの国際大会)の中で3つだけの「スーパー1000」という重要な位置づけの大会になっている。
今回は桃田賢斗が出場してないけど、日本勢はここ数年大活躍。特に世界ランクトップ10に4組入ってる女子ダブルスは、第2、第3、第7と3つシードをもらっている(ノーシードも1組出場)。当然のように3組ベスト8、2組が準決勝で当たり、1組が決勝に進んで勝ちきったのは“フクヒロ”こと福島由紀/廣田彩花。意外にも主要大会の優勝は初めてだそうで
準決勝の日本勢対決に敗れた“タカマツ”こと高橋礼華/松友美佐紀は、世界ランクで“フクヒロ”を抜くのが難しくなり、東京オリンピック出場は厳しい状況になった。
リオ五輪女王が出場もできないかも、って、どんだけ層が厚くなってるんだ
一方男子ダブルスもかなりのレベル。世界ランクトップ10には園田啓吾/嘉村健士(4位)と遠藤大由/渡辺勇大(6位)がいる。渡辺は東野有紗と組む混合ダブルスでも世界ランク4位、全英オープン2018を制している。
今大会では準々決勝で第2シードのインドネシアペアを破り、決勝で第1シードのインドネシアペアを破っての優勝。ランキング上位に続けて勝てたのは強い
遠藤は以前のパートナー早川賢一とのペアで3度決勝に進んで敗れていた。33歳でついに手繰り寄せたビッグタイトルだ。
NHKニュース9で「勇大に感謝です。マジサンキュー勇大」と言ってた
CSテレ朝チャンネルでは決勝を生中継していたらしいが、フィギュアスケートのグランプリファイナルが終わると一旦解約してしまうので J SPORTSで今日から録画放送、早速録画した。明日以降1回戦から順次放送されるが、、、
録画しようと思うとHDD容量が ダビングや消去の作業頑張らないと
アイスダンスなんですけど
“高橋大輔&村元哉中が笑顔で 金メダリストが3S投稿で絶賛「彼の成長は凄まじい!」”
THE ANSWERの記事だが、表現と内容が微妙で
“フロリダで高橋&村元ペアを指導するトランコフ氏が成長ぶりを絶賛”
アイスダンスのチームは、“カップル”と呼ぶのがフィギュアスケート界の慣例になっている。“ペア”といえばペア競技のチームを指すんだけど、、、
日本語の記事では“組”でいいんじゃないだろうか。
“現在、フロリダでトレーニング中の高橋、村元ペア。ソチ五輪のペア金メダリスト・トランコフ氏の指導を受けている2人と、“師匠”との3ショットが実現した。”
マキシム・トランコフは後に妻となるタチアナ・ボロソジャルと組んで世界選手権、ソチ五輪のペアで優勝した名選手。最近はエフゲーニャ・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ組の振付を担当している。タラソワ/モロゾフ組の練習拠点がフロリダなので、トランコフ氏もフロリダに来ていると思われる。
でも、ペアの選手がなぜアイスダンスの選手を指導する まあ、ペアも同調性が要求されるし、トランジションとしてのダンスリフトもするから、教えられることはいろいろあるのかもしれない。。。
しかし、肝心のアイスダンスを教える人こそメインのコーチだろう。第一の“師匠”はマリナ・ズエワなんだけど
“アイスダンスに転向して間もない2人の成長ぶりを認めているようだ。“
トランコフ氏は「アイスダンスでの彼の成長は凄まじい!」ってコメントしてるんだけど 村元哉中は2014年にアイスダンスに転向して4シーズン競技に出ている。子どもの頃からアイスダンス一筋が少なくない欧米から見ればキャリアは短いけれど、四大陸選手権で銅メダルも獲得しているし、まとめて新人扱いはちょっと
それを言うなら、“組んで間もない2人”と言ってほしい。
それからコメントで「カップル競技は、女性の名前が先です。村元が先です。」と指摘している人がいて気づいた
フィギュアスケートのペアとアイスダンスでは、女性の名前→男性の名前で表記するのが慣例。しかし見出しも文中も「高橋大輔&村元哉中」「高橋&村元ペア」「高橋大輔、村元哉中のペアと」「高橋、村元ペア」。
高橋大輔の名前のほうが大事、なのか
カップル競技では女性の名前から2文字+男性の名前から2文字で愛称が作られることが多く、「りくりゅう」「みさティム」「うたしん」等と呼ばれている。これに従えば今後“かなだい”になるところだけど、、、
高橋大輔のアイスダンス成長ぶりが凄いのは喜ばしい 大会に出たりして、早く“かなだい”が浸透しないかな
楽しそうな写真はこちらで。