フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。男子フリー(ジャッジスコア)。
#1 リーアム・フィーラス(カナダ) SP:70.09(10) FS:140.80 合計:210.89
「Love Reign Over Me」♪ グレーのシャツに赤いサッシュ。4回転トウループでステップアウト、トリプルアクセル転倒したが、フリップ・ループ・サルコウ3-1-2、ルッツ・トウ3-2などをしっかり決めて、地元の観客から大きな拍手。
コーチのブルーノ・マルコットにみっちりスケーティングを鍛えられてきたと思われ、非常に滑りがなめらかになっている
#2 ロス・マイナー(アメリカ) SP:63.92(11) FS:132.61 合計:196.53
「Somebody to Love」「Love of my Life」「Crazy Little Thing Called Love」クイーン♪ 赤にゴールド。ストリーミング不調で全部は見てない。4回転予定と思われるサルコウが2回転に。ノリのいいコレオシークエンスはよかった。
#3 グラント・ホックスタイン(アメリカ) SP:60.20(12) FS:140.43 合計:200.63
レオンカヴァッロ「道化師」♪ ワインカラー。4回転トウループ着氷 後半トリプルアクセルも入る。パンクもあったが^^; 3回転は流れの中でうまく跳べていた。雄大なイーグルのコレオシークエンスの途中で転倒 もったいない。
#4 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:72.30(7) FS:153.77 合計:226.07
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 白にゴールドの刺繍。自身の振付で、バレエのポーズでスタート。トリプルアクセル、4回転トウループ、決まった フリップ・ループ・サルコウ3-1-3と決まって波に乗り、次々ジャンプを決めていく。
足換え後に逆回転のキャメルスピン、丁寧なステップ。終盤はミーシャ魂全開、パッション溢れるダイナミックなコレオシークエンス
観客総立ちで喝采。回転不足とルッツのエッジエラーがあって、惜しくも自己ベストならず。
#5 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:70.36(9) FS:157.06 合計:227.42
「Once Upon A Time」♪ 黒系。久々に4回転サルコウ、来た(回転不足判定)。トリプルアクセル2本もばっちり。フリップ・ループ・サルコウは3-1-2だったが、後半のジャンプも全部入る。肩先とか視線とか、ちょっとした動きが魅力的なステップやつなぎ。
素晴らしい演技ができて、氷を撫で天を指差して喜んだ。
#6 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:71.50(8) FS:152.89 合計:224.39
「Chicago」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ モスグリーンのジャケット。軸の細いトリプルアクセル+2回転トウループをはじめ、全てのジャンプ成功。4回転はないが、着氷後の動きや振付で工夫している。時折ジャッジ席に笑顔を向けたり、軽妙な動きでシナトラのボーカルに合わせていった。
喝采に嬉しそうに手を振りながら退場。北米でも人気を獲得したかな
#7 閻涵(Han YAN)(中国) SP:72.86(6) FS:136.25 合計:209.11
「ロミオとジュリエット」♪ 白にブルーを重ねて。羽生の前に「Kissing You」で滑るとは^^; トリプルアクセルでステップアウト、4回転トウループ+2回転トウループ決まる。転倒1つ、2本目のトリプルアクセルもステップアウトが、得点には痛い
芝居っ気のあるプログラムが多かったが、このオーソドックスなプログラムをしっかり仕上げたら、一皮むけそう。
#8 羽生結弦 SP:79.65(4) FS:183.41 合計:263.06 映像
久石譲「Hope and Legacy」♪ しっとりとピアノの調べに溶け込んでいく。4回転ループはまた膝をついてしまったが、4回転サルコウ決まる 2本目は2回転になったが3回転トウループをつけ、4回転トウループ久々に決めた トリプルアクセルからのコンビネーション2つもしっかり。
リンクに大きな輪を描くハイドロブレーディングは、これぞ!コレオシークエンス。今できることはやりきった、そんな日。
#9 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:74.62(5) FS:151.91 合計:226.53
「The Illusionist」♪ 白黒赤、左右違う色の手袋で手品師らしい雰囲気。最初の4回転で痛そうな転倒、しかし次の4回転をこらえて調子にのっていく。後半にも4回転、アクセル・ループ・サルコウ3-1-3着氷。
となれば、ステップとコレオでドラマの世界に引き込むのはお手のもの。もっと良くなりそうなプログラム。
#10 ケヴィン・レイノルズ(カナダ) SP:80.57(3) FS:164.49 合計:245.06
「Grand Piano」♪ 白に黒ベスト。跳んだ。跳んだ。跳びまくった。4回転サルコウ、4回転トウループ、トリプルアクセル、、、2本目のサルコウは転倒したが、きれいに跳べるようになったのは、スケーティングが安定したからだろう。
プログラムとしては、、、ずっと同じような調子なので、あんまり面白くないような
#11 パトリック・チャン(カナダ) SP:90.56(1) FS:176.39 合計:266.95
エリック・ラドフォード「A Journey」♪ グレー系。チームメイトのペア選手が彼のために書いた曲。柔らかなメロディで、パトリックの表情豊かなスケーティングを鑑賞するプログラム。
4回転トウループ+3回転トウループ、トリプルアクセルと決まったが、ルッツとフリップが2回転に。なんか気が抜けちゃった 演技構成点はさすがだが、フリー1位は取れず。
#12 無良崇人 SP:81.24(2) FS:140.89 合計:222.13
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 黒に濃い緑。冒頭の4回転はステップアウト、2本目がコンビネーションにできず。トリプルアクセルは鮮やかだが、つまったりステップアウトしたり、細かいミスが続いてしまった。力強いステップで、もっと盛り上げたい。
結果、優勝はパトリック・チャン、2位羽生結弦、3位ケヴィン・レイノルズ。4位ブレジナ、5位サモヒン、6位ミーシャ・ジー。無良は8位となって、ファイナル進出はほぼ可能性がなくなった。
全体に、盛り上った演技でもそれほど点が高くならない大会だったかも。点数インフレ傾向は一段落ということかな。(アイスダンスはまたあとで^^;)
来週はロステレコム杯
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。ペア・フリー(ジャッジスコア)。
#1 ブリタニー・ジョーンズ/ジョシュア・レーガン(カナダ) SP:54.23(7) FS:97.45(7) 合計:151.68(7)
プッチーニ「トゥーランドット」♪ ストリーミング不調につき未見。
#2 川口悠子/アレクサンデル・スミルノフ(ロシア) SP:64.40(5) FS:118.35(6) 合計:182.75(5)
ドビュッシー「月の光」♪ 2010年から2012年にかけて使っていた曲で。スロー3回転サルコウとループ、フットキャッチした状態で持ち上げてからのキャリーリフト。二人が違う姿勢でのスパイラルが美しい。冒頭のソロジャンプで転倒したとき、川口悠子が足を痛めたようで、、、大丈夫かな、、、
#3 ニコーレ・デラモニカ/マテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.25(6) FS:119.42(5) 合計:178.67(6)
「ある愛の詩」♪ 黒系。私の世代には懐かしい曲 3回転サルコウ、スロー3回転サルコウとループと好調で、リフトも安定していた。下ろすときに男性の肩に腰かけるようにしてからというのが面白い。
#4 ヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:66.50(4) FS:121.73(4) 合計:188.23(4)
「Somewhere in Time」♪ ブルー系。スロージャンプの飛距離と着氷後の流れは天下一品 リフトで、女性の腰やお尻を片手の掌だけで支えるバランスの凄さに息をのむ。アクセルで女性がシングルになったが、スピンも完全にシンクロしていて、常に一体感のある動きだった。
#5 リュボフ・イリュシェチキナ/ディラン・モスコヴィッチ(カナダ) SP:67.53(3) FS:122.69(3) 合計:190.22(3)
「When You Say You Love Me」♪ 紫系。スロー3回転、サイドバイサイドジャンプで女性が続けて転倒。しかし腕につかまって体を反らせる姿勢のリフト、ダンスリフトからそのまま持ち上げ、ラウンジポジションで下ろすリフトが見事。男性がスロージャンプを投げた後に、ラウンジポジションで女性を迎えるのがカッコいい。
#6 メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:78.39(1) FS:139.91(1) 合計:218.30(1)
「No, je ne regrette rien」♪ ピンクベージュ。今日も3回転ルッツばっちり トウループ3-2-2は女性が最後にちょっと詰まってしまった。スロー4回転サルコウに挑戦したが転倒。
スピンのシンクロ、リフトの流れ、いつもながら完璧。ダイナミックなキャリーリフトが歌詞とぴったり合ってフィニッシュ、シーズン後半には素晴らしいプログラムになりそう。
#7 于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:69.43(2) FS:132.65(2) 合計:202.08(2)
「Cavatina, Larghetto amoroso」♪ 女性はグレー系、男性は黒。トウ・トウ3-2、ダブルアクセルもOK。デススパイラルで女性が難しい姿勢を見せる。スロー3回転ループ、サルコウともにきれい。
柔らかな曲でなめらかな滑りをしながら、自然な流れのなかでダイナミックなリフト。表現の面でも今後さらに伸びそうな予感。
こうしてみると、中国チームの組み換えは成功だったのか。もう一組のほう、彭程(Cheng PENG)/金楊(Yang JIN)の演技も早く見てみたい。
結果、デュハメル/ラドフォードが優勝、2位于小雨/張昊、3位イリュシェチキナ/モスコヴィッチ。スケートアメリカ2位のデニー/フレイジャーは4位と表彰台を逃した。川口/スミルノフは5位、ファイナルはちょっと厳しくなった。
このあとは男子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。女子フリー(ジャッジスコア)。
#1 ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン) SP:49.72(10) FS:100.05(10) 合計:149.77(10)
「Endangered Species」「Composition of Rayshaun」♪ 赤にゴールドで刺繍。今日は力強かった! 冒頭のフリップ・トウ・ループ3-2-2からほぼ予定通りジャンプを跳んだ。オーサー氏の指導を受けるようにして正解だったかな。
#2 永井優香 SP:40.39(11) FS:107.17(7) 合計:147.56(11)
「The Ludlows」♪ 白の肩を出したドレス。今日は非常に安定していて、昨日のミスは何だったの?という感じ。ルッツ・トウ3-2、ダブルアクセル+3回転トウループ(ちょいオーバーターン)、サルコウ・トウ・ループ3-2-2、そのほか単独ジャンプもミスなし。柔らかなスケーティングからすっと跳んでいくのがいい。
終わってほっとした顔
#3 キム・ナヒュン(韓国) SP:60.46(7) FS:104.02(9) 合計:164.48(8)
映画「LOVERS」♪ 若草色。今日もループ・ループ3-3跳んだ! フリップが1回転になる場面もあったが、フリップ・ループ・ループ3-2-2など頑張る。無理に大人っぽくしようとせずに、うまくストーリーに入れていた。
#4 チェ・ダビン(韓国) SP:53.29(8) FS:112.49(6) 合計:165.78(7)
「ドクトル・ジバゴ」♪ 水色。しっかりスピードにのって、ルッツ・トウ3-3入る。ダブルアクセル+3回転トウループ(回転不足)、ルッツ(回転不足)・トウ・ループ3-2-2も。ジャンプとジャンプの間のつなぎも一生懸命やっているが、少し中途半端かな^^; 情感こめたステップ、きれいなビールマンでフィニッシュ。
#5 長洲未来(アメリカ) SP:53.19(9) FS:98.23(11) 合計:151.42(9)
「The Winner Takes It All」♪ ノーブルな白。フリップ・トウ3-3から入り、ルッツ、サルコウと決めていく。後半のダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループなどはややつまり気味だったが、大きなミスはないように見える。しっとりした曲に溶け込むスケーティング。コレオのスパイラルはボーカルとマッチして美しかった。
得点は伸びず・・・。多数の回転不足、3つ目の2回転トウループが無効など、課題が残った。
#6 本郷理華 SP:65.75(4) FS:105.44(8) 合計:171.19(6)
「アラビアのロレンス」♪ 白系、セクシーなスリットスカート。フリップ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループなど、落ち着いて決めていく。ドラマチックなコレオシークエンスをリンクいっぱいに表現し、片手上げの3回転サルコウをきれいに決めて拍手。
振付は鈴木明子。ちょっと猫背が気になったが、彼女に合ったプログラムだと思う。
得点が出るまでに時間がかかって、、、と思ったら、回転不足、ダウングレードとルッツのエッジエラーが 修正が必要だ・・・
#7 宮原知子 SP:65.24(5) FS:126.84(3) 合計:192.08(3)
ホルスト「惑星」♪ 清純な白。短い助走からすっと3回転ループを跳び、ルッツ・トウ3-3をびしっと決める。ダブルアクセル+3回転トウループ(ちょっとつまった)、ルッツ・トウ・ループ3-2-2(両手上げ)など。リンクの上で本当に大きく見える。スパイラルの美しいこと
回転不足判定もあってベストには遠いので、やや浮かない顔。それでもこの点だが、ステップが無効とされたのはどうして
#8 アレーン・シャルトラン(カナダ) SP:62.15(6) FS:123.41(4) 合計:185.56(5)
「Rome」♪ ターコイズブルー。勢いがあって動きがいい。ルッツ・トウ3-3を決め、ダブルアクセル+ループ+3回転サルコウをこらえる。中東風のメロディで手拍子をもらいながらステップのあと、ダブルアクセル+2回転ループを下りて拍手。
#9 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:66.79(3) FS:121.20(5) 合計:187.99(4)
映画「クレオパトラ」♪ 黒とゴールド、長めのボブが「クレオパトラ」らしい。ルッツ・トウ・ループ3-2-2、3回転サルコウ+ダブルアクセルのシークエンスなど、ジャンプはスムーズ。しかし片手上げアクセルがシングルになるミス。
コレオシークエンスの途中で曲調が変わる部分をドラマチックに演じたが、全体に勢いが弱かった印象。
#10 ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:74.33(2) FS:132.12(2) 合計:206.45(2)
「ラ・ボエーム」♪ ワインカラーにストーンを散らして。フリップ・トウ3-3を決めると、勢いに乗っていく。ループで転倒があったが、しっかり動けているステップと長いイーグルのコレオで見せる。サルコウ・トウ・ループ3-2-2も決めて復活を印象付けた。
シニアデビューした頃はひたすら元気印だったけど、すっかり大人っぽくなった
#11 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:76.24(1) FS:144.41(1) 合計:220.65(1)
「Extremely Loud and Incredibly Close」「Piano Lesson with Grandma」♪ グレー、すそがピンク。今日もフリップ(片手上げ)・トウ3-3から、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転トウループ(全部片手上げ)など絶好調。わずかに着氷でつまった部分があったせいか、終わったときは少し微妙な顔になったが、セーラームーンのぬいぐるみを手に笑顔のキスクラ。
セリフの入るストーリー性のあるステップ、ベルが鳴って電話を取ったポーズでフィニッシュと、ユニークな構成を完全に自分のものにしている。片足を前に高く上げてホールドしながらターンするのをいつも入れるが、そこでスピードが落ちてしまうと、あんまり美しくないかも^^;
とはいえ、一人別次元の得点。
結果、優勝はメドヴェージェワ、2位オズモンド、3位宮原。表彰台を確保できてよかった 4位トゥクタミシェワ、5位シャルトラン。
本郷理華は6位、永井優香11位。2戦目での巻き返しを期待しよう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
#1 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:72.30(7)
「Paint It Black」ローリング・ストーンズ♪ 顎鬚をたくえわえて登場。トリプルアクセル着氷、4回転トウループ転倒、ルッツ・トウ3-3決まる。足換えキャメルスピンで逆回転を見せた。
#2 閻涵(Han YAN)(中国) SP:72.86(6)
「I'll Take Care Of You」♪ 紫のシャツ。4回転トウループでステップアウト、トリプルアクセル転倒 ルッツ・トウ3-3はこらえた。スケーティングは伸びやかで、ステップもスピード感を保っていた。
#3 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:70.36(9)
「今宵の君は」♪ 昨季からの持ち越しプログラム。タキシードにほどいたボウタイ、胸に赤い花。高さのある美しいトリプルアクセル、決まった フリップ・トウ3-3ステップアウト、ルッツが2回転に 最後のスピンはちょっとトラベリング。小粋でお洒落な振付満載の、楽しいプログラムなんだけど。
#4 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:74.62(5)
「Delilah」♪ ワインカラーのシャツに、こちらもほどいたボウタイ。4回転トウループ、なんとか下りた! 4回転サルコウもこらえて2回転トウループをつける。トリプルアクセルも頑張った。ジャンプが終わればルンルン、元気よくステップ。
今季オータムクラシックやフィンランディア杯で振るわなかったので、今日は満足そう。シットスピンが無効になったのが、姿勢なのか回転数なのか?
#5 パトリック・チャン(カナダ) SP:90.56(1)
「Dear Prudence」「Blackbird」ビートルズ♪ 黒シャツ、黒サスペンダー、髪は角刈りっぽい。いつもながら、すーっと加速していく滑りから、飛距離のあるトウ・トウ4-3が決まった トリプルアクセル転倒。穏やかなボーカルに合わせるステップはなかなか魅力的。3回転ルッツも落ち着いて決める。
スピンで終わりそうになってから、少しつなぎを入れて最後のスピンでフィニッシュする構成が、ちょっと付け足しみたいな感じになってしまうのが、微妙
#6 羽生結弦 SP:79.65(4) 映像
「Let's Go Crazy」プリンス♪ 白に紫系ベスト風。4回転ループ、膝をついてしまう。サルコウは3回転になってこらえて立ったが、コンビネーションにできなかった。トリプルアクセルはいつもの見事な出来。
アップテンポの曲にしっかり乗っていくステップは悪くはなかったが、、、
4回転ループはダウングレード判定。こちらをコンビネーションの失敗として採点された。ステップがレベル4取れたのはよかった。
#7 リーアム・フィーラス(カナダ) SP:70.09(10)
「Happy Ending」♪ Tシャツにサスペンダー。トリプルアクセル転倒、きれいな3回転ルッツが入る。フリップ・トウ3-3頑張ったが結局転倒してしまった。前よりスケーティングはきれいになっていて、見ごたえが出てきた。
#8 ロス・マイナー(アメリカ) SP:63.92(11)
「ニューヨークの想い」ビリー・ジョエル♪ この曲は3季目。3回転フリップ入ったが、アクセルがばらけてシングルに。ステップにもう少しスピードがほしい気がする。
カナダだと、ニューヨークが舞台の曲はうけないか・・・^^;
#9 グラント・ホックスタイン(アメリカ) SP:60.20(12)
「ラプソディ・イン・ブルー」♪ ブルーのシャツ。4回転トウループ転倒、トリプルアクセル下りる。ルッツが1回転に デューク・エリントン演奏の渋いジャズバージョンは、一般的なオーケストラバージョンより音が取りにくそう・・・
#10 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:71.50(8)
ファリャ「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」♪ ゴールドにワインカラー。今季の浅田真央と同じ曲で滑る。トリプルアクセルでステップアウト、ルッツ・トウ3-3は回転の速いジャンプで決める。3回転フリップは少しこらえたが、うまいこと振付でごまかした(笑)
出来にはあまり満足してないけど、戻るときはBGMに合わせて踊ってみたりする17歳
#11 無良崇人 SP:81.24(2) 映像
フラメンコ♪ フリンジのついた白系で、長めの髪をくくって登場。4回転トウループでちょっと弾かれたステップアウト、しかしトリプルアクセルは圧巻。ルッツ・トウ3-3もきっちり決める。
パーカッションでだんだん速さと激しさを増していくステップに、じわっと拍手。このフラメンコはカッコいい
スピン2つとステップがレベル2判定。これはちょっと課題。
#12 ケヴィン・レイノルズ(カナダ) SP:80.57(3)
「Puutarhautuminen」「Kesäillan Tvist」「Muuttosarja」♪ 白シャツに赤ベスト。いきなりサルコウ・トウ4-3決まった さらに4回転トウループ、トリプルアクセル 下りた瞬間に小さくガッツポーズ。跳べるケヴィンが戻ってきた。
民謡風の曲で軽やかにステップを踏み、回転の速いスピンで締めくくる。地元開催の最終滑走に相応しい充実の演技。
・・・しかし、思ったより点は伸びない。サルコウに回転不足、4回転トウループはGOE-1.20、演技構成点がちょっと低め・・・
結果、パトリック・チャンがトップ、2位に無良、3位レイノルズ。羽生は4位、サモヒン5位、閻涵6位。アメリカ勢2人が11位と12位というのは、なんとも・・・
フリーの滑走順は、羽生が8番(後半の2番目)、レイノルズが10番(後半4番目)、チャンが11番(後半5番目)、無良が12番(最終滑走)となった。さあ、どうなる
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。ヴァーチュー/モイアー組がGPSに復帰!
#1 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:76.21(2)
「Bad to the Bone」「Uptown Funk」♪ 黒のトップスにデニム。男性イーグルの膝上にレイバックのリフト。このカップルがワイルドな曲で踊るのも、ちょっといい。細かいリズムをしっかり動きで表現。
#2 パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) SD:72.12(3)
「Oh What a Night for Dancing」「Disco Inferno」♪ 赤に金をあしらう。課題のブルースのほかにディスコを選曲したので、男性のパンツはベルボトム 全体にノリがよく、大きなミスもなし。盛り上った ISUパーソナルベスト更新。
#3 アレクサンドラ・ポール/ミッチェル・イスラム(カナダ) SD:58.83(8)
「Big Spender」「Sing Sing Sing」♪ 男性はベストにタイ、女性は黒のスリップドレス。ブルースから流れよくツイズルに入ったが、最後に少し男性がバランスを崩した。それでも軽快にパーカッションでノータッチステップを踊り、女性の姿勢変化が速いローテーショナルリフトでフィニッシュ。
#4 王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:57.86(9)
ゲイリー・ムーアの曲で。女性は赤、男性は黒。エレキにのって、なかなか伸びやかにブルース。スイングに移ってツイズルがうまく決まり、ローテーショナルリフトまで流れがよかった。ISUパーソナルベスト更新。
#5 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:71.08(4)
「Cry For Me」「Choo Choo Boogie」♪ 水玉のドレス、赤いジャケット。スカートを翻しながらツイズルぴたり、ドゥーワップ系の曲でロマンチックにブルース。男性のラウンジポジションで立てた膝に乗るリフト。ブギウギで元気よくステップ。
#6 ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) SD:65.01(6)
ブルースは「Feelin' Good」マイケル・ブーブレ♪で。衣装は黒。丁寧にパターンダンス、ツイズルは少し二人の距離が遠めだったか。いい感じにヒップホップしてた。
2014年世界ジュニアチャンピオン、まだまだこれから。
#7 テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:77.23(1)
「Kiss」「Five Women」「Purple Rain」プリンス♪ バンクーバー金、ソチ銀のオリンピックメダリスト復帰戦。女性はパープルに黒のパンツスタイル。
ヒップホップでノータッチステップを踊り、ツイズルをきっちり。ムードのあるパターンダンスに、男性イーグルの膝に立った後に肩に乗ってから下りるリフトでフィニッシュ。カッコいい演技
#8 ローレンス・フォルニエ=ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:62.63(7)
「You're the Boss」「A Little Less Conversation」エルヴィス・プレスリー♪ 紺のドレス、ピンクのシャツ。ツイズルから入り、交差しながらのノータッチステップ。楽しいプログラム。
#9 セシリア・トルン/ユシヴィレ・パルタネン(フィンランド) SD:56.98(10)
ハードな感じの黒。二人ともシングルの経験がある。エンジン音で始まるロック系の曲でブルースのパターンダンス、ジャイヴでノータッチステップ。ベスト更新で嬉しそう。
#10 アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) SD:68.12(5)
革ジャン風にブラトップ風。膝上に立つリフトから長いツイズルをびしっと決め、ぐいぐい踊る。一方ブルースのパターンダンスはムーディーに、めりはりをつけた。だれる瞬間がなく飽きさせない、エネルギッシュなプログラム。
結果、ヴァーチュー/モイヤーがトップに立ち、2位にチョック/ベイツ、3位ギルス/ポワリエ。4位カッペリーニ/ラノッテまでが70点越え。
このままヴァーチュー/モイヤーが勝つのか、フリーで逆転はあるのか?
このあとは、いよいよ男子SP
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。久々に見る川口/スミルノフ組に期待
#1 ニコーレ・デラモニカ/マテオ・グアリゼ(イタリア) SP:59.25(6)
「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤と黒、女性もパンツスタイル。3回転サルコウやや乱れた。スロー3回転、ほぼ着氷したかと思ったら転倒はもったいない。
#2 メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:78.39(1)
「キラー」♪ 黒、こちらも女性がパンツスタイル。男性の肩に乗せるダンスリフトから入り、3回転ルッツを男性がややこらえたが着氷。スロートリプルアクセル決まった! スピンもぴたりと揃え、充実の出来。
少しだがパーソナルベスト更新
#3 于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:69.43(2)
「Eternal Flame」「Fearless」♪ 青。組み換えたペアのスタート。3回転トウループ決まり、高さのある3回転ツイスト。スロー3回転ループも鮮やか。スピンはややずれたが、リフト、デススパイラルと隙がない。意外とこの二人、相性がよかった 于小雨は年齢のわりに落ち着いた雰囲気なので、ベテランの張と組んでもそれほど違和感がない。
#4 リュボフ・イリュシェチキナ/ディラン・モスコヴィッチ(カナダ) SP:67.53(3)
「Tango Jalousie」♪ 男性は黒、女性は白で背中が黒。タンゴらしく脚をからめてスタート。きれのいい3回転ツイスト、トウループは2回転に。スロー3回転ルッツが決まり、スピンのキャメル姿勢が美しい。女性の腰を片手でホールドするリフトはダイナミックだった。
#5 川口悠子/アレクサンデル・スミルノフ(ロシア) SP:64.40(5)
「All Alone」♪ 女性はブルーグレー、男性は黒。エレキギターの調べにのって滑り出す。3回転トウループ、なんとかこらえようとしたが悠子ちゃん転倒。3回転ツイスト、スロー3回転ループは問題なし。スピンが少しスピード遅くなってしまった感じ。
#6 ヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:66.50(4)
「Don Juan est mort」♪ 女性は赤、男性は白シャツに赤ベスト。2位になったスケートアメリカに続いて、好成績を挙げることができるか。3回転サルコウは男性がステップアウトしたが、3回転ツイストはきっちり、スロー3回転ループの飛距離は素晴らしい。スピンのとき、カメラの位置の加減で二人のキャメルがぴったり重なって見えた イーグルからのリフトもよかった。
#7 ブリタニー・ジョーンズ/ジョシュア・レーガン(カナダ) SP:54.23(7)
「Under the Bridge」♪ 黒。2014年に続いて2度目のスケートカナダ。3回転ツイストはまあまあ、3回転トウループでステップアウト。スロー3回転ループは着氷が乱れた。
練習どおりというわけにはいかなかったのかな^^; ツイスト、デススパイラルでレベルBというあたりが今後の課題。
結果、世界チャンピオンのデュハメル/ラドフォードが2位に9点近い差をつけて余裕のトップ。2位に于小雨/張昊、3位にイリュシェチキナ/モスコヴィッチ。4位デニー/フレイジャーもメダル争いに絡めそう。5位川口/スミルノフはフリーで巻き返せるか。
このあとはアイスダンス、男子と続く
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016、第2戦スケートカナダ。女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。日本から出場は宮原知子、本郷理華、永井優香。頑張れ~~~
#1 本郷理華 SP:65.75(4)
「カルミナ・ブラーナ」より「O Fortuna」♪ 赤の衣装で、アシンメトリーのスカートがカッコいい。しっかりスピードにのって滑り出し、3回転フリップ、トウ・トウ3-3を決める。ダブルアクセルも問題なし。ステップもスピードがあって一歩がよく伸びていた。レベル4獲得。
全体に勢いのあるいい演技で、第1滑走から会場が沸く。
#2 永井優香 SP:40.39(11)
映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」♪ 右肩を出した紫。冒頭のコンビネーションジャンプが2-2に 3回転ループは決まったが、アクセルもパンク 動揺したか、コンビネーションスピンもキャメル姿勢が回転数足らなかったような・・・
柔らかな滑りはきれいだったんだけど。
#3 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:66.79(3)
モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」♪ 黒に白のチュールを重ねて。3-3をスムーズに決める。3回転ルッツ、後半ダブルアクセル。体がよく絞れていて動きがいい。
#4 長洲未来(アメリカ) SP:53.19(9)
ショパン「ノクターン20番」♪ 紫にストーンきらきら。細やかな音を繊細に拾っていく。3回転フリップ転倒、得意なはずの3回転ループの着氷が乱れる。ダブルアクセルはきれいだった。
姿勢のきれいなキャメルスピン、片手ホールドからすっと引き上げるビールマンスピンで拍手。
#5 ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:74.33(2)
「パリの空の下」「ミロード」エディット・ピアフ♪ 濃紺、スカーフと手袋がおしゃれ。軽やかにフリップ・トウ3-3を下りて喝采、3回転ルッツも決まって盛り上る。小粋な振付を楽しげにこなし、ダブルアクセルで笑顔。ピアフのボーカルと手拍子にのってぐいぐいステップ、曲が無音になる瞬間にはすっと手拍子が止み、また一気にスピンで終わるフィニッシュ。
つなぎで一瞬ふらついたのはご愛嬌。地元カナダのスターの復活に観客大喜び パーソナルベスト大幅更新。
#6 チェ・ダビン(韓国) SP:53.29(8)
「ある恋の物語」♪ 紫のスリップドレスでフリンジスカート。まだ妖艶というほどではないけど^^;可愛らしくお色気を振りまく。ルッツ・トウ3-3を下り、3回転フリップで片手をついた。アップテンポのステップがんばる。レイバックスピンは一つ一つの姿勢を長く保って見ごたえがある。
#7 キム・ナヒュン(韓国) SP:60.46(7)
「I Will Always Love You」ホイットニー・ヒューストン♪ 黒にストーンでライン。背も伸びて大人っぽくなった。ループ・ループ3-3着氷 3回転フリップ、イーグルからダブルアクセルもきれい。ステップはよく伸びている。ヘアカッターから足首をホールドするビールマンスピンでしっとりとフィニッシュ。
オータムクラシックで出したベストを少しだけ更新。
#8 アレーン・シャルトラン(カナダ) SP:62.15(6)
「Sway」♪ 黒のホルターネック。高さのある3回転ルッツから3回転トウループは回転不足 3回転ループを決め、ダブルアクセルはちょっとつまったが大丈夫。体はよく動いていた。
コーチはブライアン・オーサー。
#9 宮原知子 SP:65.24(5)
プッチーニ「ムゼッタのワルツ」♪ 水色。滑り出したとたんに、典雅な舞踏会が出現する。ダブルアクセルから滑らかなステップへ、ルッツ・トウ3-3、3回転フリップと新世代“ミス・パーフェクト”らしく穴はなし。大きくそらすレイバックから軸の細いビールマン、美しい
しかし、点は伸びず・・・。トウループとフリップで回転不足、フリップはエッジエラーがついた。
#10 ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン) SP:49.72(10)
「ジプシー」より「Let Me Entertain You」♪ シルバーがかった白。冒頭の3回転ルッツで転倒したが、3回転トウループになんとか2回転トウループをつけた。
この選手もコーチはブライアン・オーサー。
#11 エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:76.24(1)
「River Flows in You」「The Winter」♪ ターコイズブルーで手袋。楽しい子ども時代を表現する振付をはさみながら、スピン、ステップから入る。体をいっぱいに使って表現しながら、スケートはよく伸びる。片手上げフリップ・トウ3-3、3回転ループと安定。
パーソナルベストをまた更新
結果、メドヴェージェワがトップに立ち、2位にオズモンド、ちょっと点差があって3位にトゥクタミシェワ、僅差で4位本郷、5位宮原。永井は11位。
宮原、本郷はフリーで巻き返したい。永井優香ちゃん、自分を取り戻して!
プロ野球日本シリーズ2016が第5戦まで終わって、広島2勝日本ハム3勝。ともに本拠地でのみ勝ち星を挙げるという、“内弁慶”パターン。
5試合見ている間に、なんとなく日本ハムを応援している自分がいるのに気づいた。
「広島ファンじゃなかったの」とつれあいにつっこまれる。古葉監督(選手時代ではなく、監督になってからの)ファンだった母の影響で、セ・リーグの中ではわりと広島を応援することが多かったんだけど、、、
なんだか今年はあんまり強かったんで、なんか別にいいや、みたいになってしまって こういうのって、明らかに本物のファンじゃない
そのとき、そのシーズンの気分でコロコロ変わってしまうのは、なんでだろう。「どこのファン?」ってきかれても、これじゃ答えられない まあ、特定のチームのファンになる義務もないんだけど。
ところで、広島のユニフォームを見ていて、どこか違和感を感じていたんだけど、原因がわかった。赤の色目が、昔と違う 若干ピンクというか、プリンタインクのマゼンタがかってるような・・・
時代とともに、いろいろ変わるのかな。
明日は第6戦、勝負がつくのか、第7戦までもつれこむのか
(フィギュアスケート・GPS第2戦スケートカナダがあるので、もう寝ます)
フィギュアスケートのグランプリシリーズが今年も始まって、第1戦スケートアメリカは宇野昌磨の優勝&三原舞依のデビュー戦3位と、嬉しい結果だった。
ところで、今年はショートプログラムの滑走順が抽選で決められている。今までは世界ランク(World Standings)の低い方からだったので、抽選はしていなかった。
テレビ朝日の放送で解説の織田信成氏は、「プレッシャー軽減の意味があるのでは。(ランク上位の選手は)毎回最終滑走だった」と説明。実況アナが「(浅田真央が3番を引いたが)滑走順が早いと点が抑えられるのでは、という心配もありますが。」それに対して織田氏は「浅田選手の実力なら大丈夫」みたいに返していた。
滑走順が早いと点が控えめ、滑走順が遅いほうが高得点が出やすい、という傾向は、全くないとは言えない 前半で素晴らしい演技が出て、気前よくGOEと演技構成点に高得点を出した場合、後半で同じかそれ以上の演技には同様に高得点を出さないと整合性がとれないから、全体に得点高めの大会になる。それが極端だとまた問題になるので、前半の採点はやや慎重になる、かもしれない
本来、ジャッジは「目の前で起こったこと」だけに対して採点しなければならないので、滑走順に左右されてはいけないんだけど^^;
今季、「世界ランク低い順から」を「抽選で」に変えた理由は何だろう。ちょっと考えてみた。
1.視聴率
「世界ランクが低い順から」だと、トップ選手たちは後半の登場になる。生中継する(海外の)テレビ局としては最初から見てほしいから、多少は前半にも人気選手が入ると嬉しい
今回スケートアメリカのアイスダンスでは、世界ランク3位のマイア・シブタニ/アレックス・シブタニが第1滑走を引いた。余裕でSDトップ 第1滑走でも全然得点に関係なかった。同じく地元アメリカのハベル/ドナヒューやポグレビンスキー/ベノイトは後半になったから、いいバランスだったかな。
2.選手権と同様
ヨーロッパ、四大陸、世界ジュニア、世界選手権では、世界ランクでグループ分けしてから抽選する。グランプリシリーズに出場するレベルの選手は、開催国枠の選手を除けば、おおむね選手権で後半に入るくらいの世界ランク上位。ということは、同じようなもの
事前に滑走順が想定できるのは有利だが、GPシリーズで抽選で決まった滑走順に対応する経験をしておくことによって、選手権でも慌てないですむかも。選手にとって、そう悪いことではないのかな?
3.世界ランク≠実力
フィギュアスケートの世界ランクは、当該シーズン・前シーズン・前々シーズンのポイント合計で決まる(前々シーズンは獲得ポイントの70%で計算)。
大会の規模によってもらえるポイントは違い、世界選手権(&オリンピック)優勝が1200、ヨーロッパ&四大陸優勝が840、世界ジュニア優勝500。2位以下は10%ずつ低くなっていく。同様にGPシリーズ優勝400、ファイナル優勝800。チャレンジャーシリーズ優勝300、その他国際大会(出場選手と代表国・地域の数が規定をクリアした場合)250となっている(一覧)。
長期間試合に出ないと、その間のポイントがないので必然的にランクは下がっていく。一方、ブランクなく試合に出続けていると、積み重ねでじわじわランクが上がっていく。
世界選手権やグランプリシリーズで目立った成績を残せなくても、B級国際大会にこまめに出て表彰台に乗れば、その分のポイントは常にキープできる。トップ選手たちはそんなに多くの大会にエントリーしてこないから、大会によってはそれほど高得点でなくてもいい順位が取れる可能性もあり^^;
実際スケートアメリカの時点で、浅田真央はパク・ソヨン(韓国)やロベルタ・ロデギエロ(イタリア)よりランクが下だった。浅田真央は休養後に昨季復帰したが、チャレンジャーシリーズやB級国際大会に出場しなかったので、ブランク1年分を取り返すに至っていないようだ。
してみると、「世界ランクが低い順」は、必ずしも実力が低い順ではない感じ ジャッジに変な先入観を持たれないように、ランダムな抽選順がいい
4.ジャッジも鍛錬
世界ランク低い順だと、なんとなくジャッジもそういう眼で見て採点してしまうかも。どんな順番でどんな演技を見ても、公平に採点できるように、、、って、今までもそうだったと思うけど、さらに徹底というところかな。
例年だとフリーはショートの順位が低い順に滑走だったが、今年は細かくグループ分けして抽選となった。下位半分(12名なら7位~12位)をさらに半分に分けて10位~12位と7位~9位、上位半分(1位~6位)をやはり半分に分けて4位~6位と1位~3位、それぞれ抽選。下位グループから滑走。
スケートアメリカの女子フリーでは、SP順位で10,11/8,9,7/4,5,6/2,1,3という順番になった。例年ならSP10位の村上佳菜子はフリー2番滑走になるはずだった。
フリー滑走順決定の方式は選手権でも採用されるので、フリー最終グループでショート1位や2位の選手が最初や2番目に終わってしまい、ショート5位、6位の選手が最終滑走という状況は起こらない予定。男子の5位6位だと、上位と20点くらい差がついている場合もあるので、表彰台争いに絡めそうもない選手が最終だったりするのはちょっと残念だから^^;
全体として、観客・視聴者がより楽しめるように、という観点からの改正と思われる。どんな効果を生むか、今季はじっくり観察
どちらもNHK。
29日(土)23:00~24:00 Eテレ「ETV特集」、「香港は誰のものか」。“今年9月、香港の議会にあたる立法会の選挙がおこなわれた。争点は、中国との関係。今回は若者中心の新興勢力が台頭し、波乱含みの展開となった。50日間の選挙戦を追った。”
「雨傘運動」をきっかけに存在感を増した若者中心の勢力が、経済を重視して中国政府との関係を強化したい勢力にどこまで迫れたか。。。
香港の人たちには、このままいくと中国政府に何もかも支配されるのではないかという危機感があると思う。不動産や観光は中国のお金で潤っているが、その影響で庶民の普通の生活が脅かされている面もある。家賃が急上昇して、伝統ある商店や食堂が営業を続けられなくなるケースが増えているのだ。
香港は誰のものか。香港人のものではないのか? 重い問いかけ。
今夜23:15~23:45 BSプレミアム「世界入りにくい居酒屋」はマカオ。こちらは気楽で 地元の人に愛される居酒屋で、酒と料理を紹介。マカオの路地裏、どんな感じかな?酒はおもに何を飲んでるんだろう。私はあまり飲めないけど、ちょっと気になる
どちらも録画予約
ぼんやりテレビの日本シリーズ第3戦を眺める
このシリーズを最後に引退を決めている広島・黒田が、なんだかんだいっても頑張る姿。大谷を打ち取った後の降板は、ふくらはぎがつったからだそうで、、、残念だったろう。
たまたまこの時期に帰ってきているつれあいは、観戦しながらあれやこれやとダメ出しする。「日本の野球、レベル落ちたな~」とかなんとか。
8回裏の中田のツーベースヒットは、「レフトのミスだ」という。深めに守っていて、浅めの飛球。突っ込んでも取れないと早く判断してワンバウンドで押さえれば、1点で済んだかもしれない、というわけだ。まあ、、、そういわれればそうかもしれないが
一方、10回表の新井のヒットを処理したセンター・陽岱鋼の守備は「上手いなぁ」。「これ、うっかりすると弾かれて抜けるよ」たしかに、うまく体を入れ替えるようにして押さえ、振り向いてしっかり投げている。もたついてたら、足の速いバッターならセカンドまで行けたかもしれない。
大谷のサヨナラヒットは、膝より低いところに来た球をゴルフのスイングみたいに打ち返していた。これも、つれあいに言わせるとミス。「(解説の)古田さんがずっと言ってたのに、聞いてないんだから~」って、解説の声が選手に聞こえるわけないでしょ
「セカンドランナーが還ったら負けなんだから。『大谷の打席で外野の守備位置が深めということは、敬遠ですね』って古田が言ってるのに、バッテリーが勝負しちゃった」、、、はぁ、、、振らせるつもりの球を、なぜかうまいこと打たれちゃった、のかしら
まあ、これで1勝2敗と面白くなってきたから、いいけど
つれあいは、サッカーでもよくダメ出ししながら観戦している。「速く、そこ速く!」「そこでシュート!ああ、なんでパスするかな」とかなんとか。
それを聞いていた次男が「お父さんは自分でできるの?」と突っ込んできて、一瞬絶句したそうだ。「このレベルの選手なら、できるだろうと思って言っている」と返したんだとか。
鋭い分析なのか、ただの言いたい放題なのか。こういう見方も面白いといえば面白い、かな
(でも、フィギュアスケートでは遠慮したい)
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2016、第1戦スケートアメリカ。男子フリー(ジャッジスコア)。宇野昌磨はどこまでやれるか
#1 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:67.43(10) FS:163.32(6) 合計:230.75(7)
「Iron Sky」♪ 白からグレーへグラデーションの衣装。今日は昨日と違って滑りがなめらか。サルコウ、トウループと4回転決まった! ループ・トウ3-3、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウもクリーン。もともと姿勢がきれいなので、変に演技するよりしっかり滑ったほうがいい。
ルッツは転倒したが、久々のいい演技に涙がこみあげるコフトゥン
#2 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:71.62(9) FS:140.14(10) 合計:211.76(10)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 紫。冒頭の4回転トウループが決まって波にのり、トリプルアクセル+2回転トウループ、後半ルッツ・トウ3-3。2本目のトリプルアクセルで転倒したが、立て直す。
ジャンプがうまく音にはまるとカッコいい。終盤のステップは手拍子をもらいながら刻んだ。
#3 ティモシー・ドレンスキー(アメリカ) SP:77.59(6) FS:148.94(8) 合計:226.53(8)
「Sometimes I Dream」♪ 黒に光るベルト。端正なスケートがいい。冒頭のジャンプが2回転になり、両手上げルッツが着氷でつまってしまった。しかしクリーンなトリプルアクセルやルッツ・トウ3-2、フリップなどで盛り上る。
リンクいっぱいに使うイーグル、ラウンジポジションから入るキャメルスピン。コンビネーションスピンも姿勢がぶれない。トータルのパーソナルベスト更新。
#4 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.62(7) FS:148.29(9) 合計:224.91(9)
「The Battle of Life and Death」♪ 最初のトリプルアクセルはステップアウトしたが、2本目に片手上げ2回転トウループをつけた。4回転はないが、3回転各種の入り方や着氷後の動きをいろいろ工夫して跳ぶ。多少ぶれても柔らかくこらえる技術がある。
神と悪魔のストーリーをドラマチックに演じるステップ、I字姿勢のスパイラルのコレオと、プログラム自体が魅力的
#5 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:72.93(8) FS:172.15(4) 合計:245.08(5)
「道」♪ この曲で滑るか 今日は4回転ルッツ決まった!4回転サルコウは軽くステップアウト。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウばっちり。4回転トウループで転倒したが、2本目の4回転トウループに2回転トウループをつけられたので問題なしか。
スケートがよく滑っていて、しっかりエッジに乗ってグライドしていくのがいい。サーカス場面のパートでは、愛嬌を振りまきながらひょうきんな振付。天真爛漫なジェルソミーナが男の子になったみたいなプログラム
#6 ナム・ニュエン(カナダ) SP:79.62(4) FS:159.64(7) 合計:239.26(6)
「パリのアメリカ人」ガーシュイン♪ Yシャツにほどいたボウタイ。4回転サルコウ、ややこらえたが下りる。トリプルアクセルの単独とコンビネーションを軽やかに決める。3回転ジャンプは振付の中で自然に跳べている。ジャズに乗って軽快なステップ、この手の曲を得意にしている。
コーチと拠点を変えたのが吉と出た。よしよし
#7 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:78.68(5) FS:166.60(5) 合計:245.28(4)
「エクソジェネシス交響楽第3部」ミューズ♪ 白シャツにグレーの飾り。今日はめっちゃ安定してた 冒頭の4回転鮮やか、トリプルアクセル+2回転トウループ。トウ・トウ3-3などほぼ予定通りに跳べた模様。
ステップの動きもよかった。晴れやかな笑顔でフィニッシュ。
#8 アダム・リッポン(アメリカ) SP:87.32(2) FS:174.11(3) 合計:261.43(3)
「Arrival of the Birds」「O」♪ 胸と肩の飾りは翼のイメージ。4回転トウループは転倒したが、2本のトリプルアクセル、ルッツから3-2-2、完璧な両手上げ“リッポン”ルッツ。
音楽と一体になった、心揺さぶるプログラム。
#9 宇野昌磨 SP:89.15(1) FS:190.19(1) 合計:279.34(1)
「Buenos Aires Hora」「Barada para un loco」アストル・ピアソラ♪ きりっとしたタンゴの動きに、最初から惹きつけられる。4回転フリップ決まった 4回転トウループも イーグルからのトリプルアクセル、後半のトウ・トウ4-2まで 2本目のトリプルアクセル転倒が惜しかったが、そのほかはジャンプで減点されるところがない・・・
首や視線の動き、ぴっと開いた指先まで、タンゴを表現。次第にテンポアップする情熱的なステップ。曲調が変わってボーカルが入ると、まるでスペイン語の歌詞がわかっているかのように情感がこもる。腕の動きをつけたクリムキンイーグルに大歓声、観客は総立ち
本人は転倒が口惜しかったようで^^; トリプルアクセル+1回転ループ+3回転フリップが決まってたら、200点越えだった それは次回の楽しみということで。
#10 ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:85.75(3) FS:182.63(2) 合計:268.38(2)
「The Scent of Love」♪ シックな黒。シンプルなピアノ曲がスケートを引き立てる。4回転トウループ下りた! トリプルアクセル2本も高さと余裕がある。複雑なステップはドラマチックで、彼にしかできないもの。後半にフリップ・トウ3-3やルッツ・ループ・サルコウ3-1-3を決めて、技術点90点を越えた。
美しさに技術も備わって、今季はさらに素晴らしいスケーターに成長しそう。
結果、宇野昌磨が優勝 ショート、フリーと1位の完全優勝は見事。2位にブラウン、3位リッポンと地元アメリカ勢が入った。4位ヴォロノフ、5位金博洋、6位ナム・ニュエン。コフトゥン7位、ドレンスキー8位、ヘンドリクス9位、ケリー10位。
10位のケリーも210点を越えた。今日はみんながいい演技の連鎖になってよかった
これで宇野昌磨は、2年連続ファイナル進出に大きく前進。ロシア杯も楽しみ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2016、第1戦スケートアメリカ。宇野昌磨が出場する男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
#1 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:71.62(9)
「雨に唄えば」♪ 定番のナンバー。冒頭の4回転トウループは転倒したが、ルッツ・トウ3-3を決めて拍手をもらい、トリプルアクセルは必死でこらえた。すごくユニークというわけじゃないけど、楽しげな雰囲気をしっかり醸し出して、見ていて気持ちよいプログラム。
#2 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:72.93(8)
「スパイダーマン」♪ 衣装には蜘蛛の巣 スピード感あるが、得意なはずの4回転ルッツで転倒、トリプルアクセルでステップアウト、さらに4回転トウループも転倒とジャンプ不調。軽快に踊って拍手をもらっていたのはよかった。
#3 ティモシー・ドレンスキー(アメリカ) SP:77.59(6)
「Awake My Soul」♪ 最近実力をつけてきている地元アメリカ選手。3回転ルッツ、トリプルアクセルをしっかり決めた。パーソナルベスト大幅更新。
#4 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:78.68(5)
「The Skin I Live In」♪ 大ベテラン、調子はどうかな? 4回転トウループは転倒したが、トリプルアクセルとループ・トウ3-3は決めてまあまあ悪くない。ただ、トップをうかがうには4回転2本決めないと厳しい時代になっている^^;
#5 ナム・ニュエン(カナダ) SP:79.62(4)
「Love Me or Leave Me」♪ 昨季不調だったが、コーチと拠点を変えて復活なるか。サルコウ・トウ4-3決まった トリプルアクセルも大丈夫。元気よく踊って観客もノリノリ。思ったより点が出なかったのは、シットスピンが無効で
#6 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:67.43(10)
「Bahamut」♪ ヒッチハイクのポーズからスタート。サルコウ・トウ4-3鮮やかと思ったら、単独トウループ2回転、アクセル1回転 この選手の“パンク”癖はなんとかならないかな…。コミカルなストーリー性のプログラム。
#7 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.62(7)
「Broken Vow」ジョシュ・グローバン♪ しっとりした雰囲気が出せる選手。今のところ4回転はないようなので、トリプルジャンプを全部決めたいところ。今日はやや着氷で乱れたのでベストは出なかった。
#8 ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:85.75(3)
「Writing's on the Wall (James Bond - Spectre) 」♪ 昨季全米選手権に出場できなかったため、世界選手権を逃していたが、万全の状態で戻ってきたか。4回転トウループは転倒したが、数年前は苦労していたトリプルアクセルは軽々。後半にルッツ・トウ3-3、圧巻のステップ。なのにシットスピンが無効って、、、
#9 宇野昌磨 SP:89.15(1)
「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」♪ 映画「ラヴェンダーの咲く庭で」の曲なので、衣装は淡い紫色。4回転フリップ、高さ十分! 4回転トウループに強引に3回転トウループをつけて転倒、もったいない・・・ イーグルからのトリプルアクセルはややこらえたが大丈夫。コンビネーションスピンは低い姿勢から立ち上がっていくラストがカッコよかった
転倒したのは3回転トウループだけど、4回転からのコンビネーションなのでGOEは-4。減点1と合わせて5点失ったことになる。2回転トウループにしてクリーンに下りていれば、逆に3点くらい高得点だった。このあたりは判断が難しいが、臨機応変に対応したいところ。
#10 アダム・リッポン(アメリカ) SP:87.32(2)
「Let Me Think About It」♪ 黒のタンクトップでセクシー 4回転ルッツはSPでは封印。そのかわり、高さのあるトリプルアクセルと両手上げの美しい“リッポン”ルッツを跳んだ。レイバック姿勢を織り込んだスピンも素敵。
結果、宇野昌磨が期待どおりトップに立った。点数はもう少しほしかったけど^^; 2位にリッポン、3位にブラウンと地元アメリカ勢。4位ニュエン、5位ヴォロノフも表彰台は狙えるか。
高得点を出すと思われた金博洋が8位、コフトゥンがまさかの10位。ただ、今の男子はフリーで何があるかわからないので 昌磨も気を抜かずにベストを出して!