やっぱり、残酷すぎた。
平昌五輪最終予選となるネーベルホルン杯2017、ペア・フリー。出場権獲得に挑んだ日本の須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデは、残り5枠を争うペアの中で6番目となって、出場権獲得はならなかった。
元々この大会で争われる出場枠は4だったが、フランスが2枠のうち1枠を返上した。トップのヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ以外は、国籍問題があるんだろう。1つ増えて5枠になったので、須藤/ブードロ=オデのチャンスが広がったと思われたが、、、
どのペアもこの大会に合わせていて、ショートプログラムからベスト更新やそれに近いスコアを出してくる。須藤/ブードロ=オデも決して悪い出来ではなかったが、僅差の戦いの中では小さなミスが順位に大きく響いてしまい、11位。フリーでは第2グループの第1滑走、ライバルたちより先に滑ることになった。
トップ選手たちが優勝を争うとき、世界選手権2017男子フリーの羽生結弦のように、先にいい得点を出して後続の選手たちにプレッシャーを与え、結局逃げ切る場合もある。しかし、特定のグループの中で上位に入ればいいという戦いだと、前の選手のスコアを見て滑れる後続の選手のほうが有利だ。目安の得点と自分たちのできることを計算して、必要なら安全策も取れるし、自己ベストでなくても大丈夫と気を楽にして滑れるからだ。
逆に、SPで出遅れた分、少しでも高得点を出さなければというプレッシャーが、先に滑るほうにかかる。絶対にジャンプを下りなければ!とか、ミスが出たらリカバリーしなければ!とか 澄玲ちゃんは前半のジャンプで転倒、リフトで上がりきらず、スロージャンプも転倒。最後まで頑張ったが、ベストには遠い出来になってしまった。
枠取りがかかるペアはその後6組。ベラルーシのペアはわずかに須藤/ブードロ=オデに及ばなかった。あと5組。須藤/ブードロ=オデの得点を超えれば上位5組に入れて、しかもそのスコアは自分たちのベストより低いという状況。
イスラエル、北朝鮮、オーストラリア、オーストリア、みんなベストを更新。ややミスが出たチェコも大きく崩れなかった。
4年前と比べるとレベルが段違いに高くなっていて、須藤/ブードロ=オデも自己ベストを更新するくらいでなければ無理だったが、、、残念
こちらの記事にあるように、須藤/ブードロ=オデは五輪出場枠を取れたとしても、自分たちが出場できるわけではない。日本のために、仲間のためにと強く思っていただろうけど、最後に原動力になるのは「オリンピック出たい!」「あの舞台に行くぞ!」という気持ちじゃないだろうか。男子を見ていたら、どの選手からも「俺は出たい~~~」と体じゅうで叫んでいるのが聞こえるようだった。
そんな気持ちを持つことが初めから止められていて、周囲の期待ばかりが大きいって・・・どんなにつらかっただろう・・・
演技を終えて悔し涙にくれる澄玲ちゃんを、フランシスが慰める。こんな思いをさせてしまって胸が痛い。
今、アイスダンスのフリーが行われている。最終滑走の村元哉中/クリス・リードが6番目までに入れば出場枠を獲得。3種目以上の出場によって、団体戦出場もほぼ確実になる。
自分たちのために、今できること全てを出しきって。チームのためとかはこの際後回しで(笑) それでいい
9月があと2日なんで、さすがにもったいない気もしたけど・・・
平昌五輪最終予選のネーベルホルン杯2017、ペアとアイスダンスのフリーを録画したくて、テレ朝チャンネルを契約してしまった
JGPシリーズの全選手放送もあるけど、これを録画してると容量が足りなくなるから自粛 グランプリシリーズのカップル競技録画放送はあるのかな?
とりあえず、見たいものがある間だけの契約で
見ていてひりひりする五輪最終予選、ペアとアイスダンス展望を書いてみました。
ネーベルホルン杯展望
なんか気ぜわしくて、なかなかブログが書けなくなり、、、頑張らなくちゃ
忙しいのはフィギュアスケートがシーズンに入っているからで、グランプリシリーズが始まる10月より、ジュニアグランプリシリーズ(JGP)とシニアのチャレンジャーシリーズ(CS)が同時進行のこの時期のほうが大変 JGPがYouTube公式チャンネルでライブ中継するのに加えて、CSもライブストリーミングを行う大会が増えているので、あっちもこっちも見たくって
今週は、JGP2017クロアチア大会とCSネーベルホルン杯2017が行われる。今年のネーベルホルン杯は平昌五輪最終予選も兼ねている重要な大会 世界選手権2017で五輪出場枠を獲得できなかった国・地域が、獲得を目指して戦う。男子6女子6ペア4アイスダンス5が今大会で決まるはずだったが、ペアではフランスが2枠のうち1枠、アイスダンスではデンマークが枠を返上したため、ペア5アイスダンス6となった。
日本は男子3女子2を獲得済みだが、ペアとアイスダンスはこの大会にかかっている。アイスダンスは村元哉中/クリス・リードが出場。クリスは姉のキャシーと組んでソチ五輪を経験しているが、ソチのときも最終予選で勝ち取った枠だった。哉中ちゃんとのカップルで、今回も見事獲得できるか? 実力は十分なのでいつもの演技ができれば大丈夫!
ペアに出場の須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデも可能性は十分なんだけど、、、フランシスはカナダ人なので、枠を取ったとしても彼ら自身は出場できない(たぶん) チームを組んだときから覚悟の上かもしれないが、酷な話だ。。。それでも、もし枠が取れたら、ソチの高橋成美/木原龍一に続いてまた日本のペアが五輪に出られる。それをきっかけに、カップル競技が日本でもっと盛んになってくれたらと思う。まずは全力出せるように頑張って
ペアかアイスダンスで枠が取れると、日本は3カテゴリ以上が必要な団体戦に出場できるようになる。昨季のポイントで上位につけているし、今季のグランプリシリーズでもポイントの上乗せが見込めるから、ほぼ間違いない。
個人戦に先駆けて行われる団体戦は、むしろ選手の負担になって個人戦に悪影響という意見もあるが、個人戦の前に一度本番のリンクを経験できるというメリットもあるようだ。ピークを合わせるのが難しいけど、フィギュア強豪国としては出場したいところだ。
男子と女子もどこが獲得するか、気になる。東南アジアはまだ出場が少ないが、男子ではソチのフィリピンに続いてマレーシアが出場なるか?等々。
嬉しいことに、公式サイトのライブストリーミングがある 哉中/クリスも澄玲/フランシスも見られる!と喜んでたら、画面に「所有者による動画の地域制限」の文字が
そういえば、CSテレ朝チャンネル2で、ペア・フリーとアイスダンス・フリーの生中継があるという情報があった。日本のテレビ局が放送権を持っているということで、日本では配信なしにされてしまったようだ。
しかし放送するのはペアとアイスダンス、それぞれフリーのみ。ショートプログラム/ショートダンスは見られない 男子や女子は 8つのセグメントのうち6つが見られないということになる。放送していない間は制限なしにするとか、できないものだろうか
哉中/クリスと澄玲/フランシスを録画したいから、今月はあと少しだけどテレ朝チャンネル契約しようか検討してたんだけど、、、どうしようかな
NHKの昼のニュースで、羽生結弦が112.72点でショートプログラムの歴代世界最高得点を更新したと伝える。
私「羽生結弦が更新しちゃったよ」
長男「・・・免許?」
・・・運転免許、持ってないんじゃないかな、たぶん
フィギュアスケート・チャレンジャーシリーズのオータムクラシック、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
羽生はとにかく、よく滑っていた。滑らかなスケーティングに目を奪われる。
右膝の痛みがあるので4回転ループは回避と報道されていたが、イーグルからの4回転サルコウは3回転かと思うほど軽く、着氷して自然にイーグルに移る。トリプルアクセルの流れ、着氷後のフリーレッグを自在に操って表現。コンビネーションはトウループの4-3、第2ジャンプの3回転で両手上げはなんとも鮮やか、“タノ”ジャンプの使い方が洗練されている。
(昨今、ジャンプで高得点を取るためにやたら手を上げて跳ぼうとする選手が多いが、なんでもかんでも手を上げても見飽きるだけ ここで?と思うところでさっとやって見せてこそ、引き立つというものではないのか)
ジャッジスコアを見ると、4回転サルコウとトリプルアクセルはジャッジ全員から+3評価でGOE3.00、トウ・トウ4-3も7人中5人が+3でGOE2.80。ステップの加点だけは101.20を出したハヴィエル・フェルナンデスが上回ったが、フェルナンデスが満点の2.10に対して1.96。技術点だけで64.17は、SPじゃなくてフリーかと思うような得点だった。
(世界選手権出場に必要なミニマムテクニカルスコア、男子フリーが64点。それをSPでクリアしてしまうとは)
演技構成点も9点台後半を並べて、全く隙のないプログラム。これで4回転ループを入れたら、どうなるんだろう・・・
フリーはもちろん楽しみだが、右膝の痛みは無理しないでとにかく早く治してほしい。
ブライアン・オーサー氏の下で羽生と一緒に練習していたナム・グエン、アメリカのサンノゼに移っていたが、クリーンな演技を見せてくれた。ジャンプ前に大きく沈み込まなくなって、姿勢がきれいになっている。サルコウ・トウ4-3、4回転トウループ、トリプルアクセルと回り切ってプラスをもらうジャンプが揃った。
アメリカからカナダに移籍したキーガン・メッシングが「雨に唄えば」を踊る。4回転は乱れたが、ジャンプの着氷が柔らかくなっている。
羽生の直後に滑ったミーシャ・ジー、振付師として忙しいと聞くが、しっかり練習できていたようだ。トリプルアクセルをきれいに決め、表現豊かなスケーティングは磨かれている。オリンピックで見られるんだ
ちょっと残念だったのが村上大介。4回転サルコウ回転不足で転倒、トリプルアクセル着氷乱れ、コンビネーションは3-2に。靴で少しトラブルがあったそうで、、、フリーでいい演技をして、自信を取り戻してほしい
公式サイトでライブストリーミングはありがたい 女子フリーは日本時間の2時台からで、新田谷凜が4時10分過ぎ、三原舞依は5時10分過ぎから。男子フリーは9時からなので、起きられるかな みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート三昧の週末オンドレイ・ネペラトロフィーのアイスダンス出場リストを見てたら、アリソン・リードの名前を発見
長年日本代表で頑張ったキャシー&クリス・リードの妹。日本代表になったことはないが、グルジア代表としてバンクーバー五輪に出場、その後は別のパートナーとイスラエル代表として世界選手権に出場。そして今度は、リトアニア代表としてエントリーしている。五輪最終予選のネーベルホルン杯にも出場予定だ。
このあとショートダンスだから、ちょっとライブストリーミングで見てみよう
3つの大会を同時に見ろって
フィギュアスケート、チャレンジャーシリーズ2大会にジュニアグランプリシリーズ1大会が同じ週に開催。どれもライブストリーミングがある。ファンは体も目もいくつあればいいんだ
チャレンジャーシリーズは、オンドレイ・ネペラトロフィー(スロバキア)と、オータムクラシック(カナダ)。JGPはベラルーシ大会。予定を表にしてみた。
日本時間 | オンドレイ・ネペラ | JGPベラルーシ | オータムクラシック | |||
9/21(木) 16:30- 18:40 | アイスダンスSD | |||||
9/21(木) 19:10- 23:50 | 女子SP | 滝野莉子 20:06 | ||||
荒木菜那 22:00 | ||||||
9/21(木) 20:00- | 女子SP | 本郷理華 21:08 | ||||
9/21(木) 23:15- | 男子SP | 田中刑事 23:21 | ||||
日野龍樹 23:27 | ||||||
9/22(金) 00:45- 04:20 | 男子SP | 壷井達也 3:04 | ||||
9/22(金) 02:15- | ペアSP | |||||
9/22(金) 09:05- 11:30 | 女子SP | 三原舞依 | ||||
新田谷凜 | ||||||
9/22(金) 17:00- 18:45 | ペアSP | |||||
9/22(金) 19:15- 00:30 | 女子FS | |||||
9/22(金) 20:00- | アイスダンスSD | |||||
9/22(金) 22:10- | ペアFS | |||||
9/23(土) 01:00- 03:20 | アイスダンスFD | |||||
9/23(土) 06:00- | アイスダンスSD | |||||
9/23(土) 07:30- | ペアSP | |||||
9/23(土) 08:40- 10:55 | 男子SP | 羽生結弦 | ||||
村上大介 | ||||||
9/23(土) 16:15- 18:15 | ペアFS | |||||
9/23(土) 18:45- 23:00 | 男子FS | |||||
9/23(土) 19:00- | 女子FS | |||||
9/23(土) 22:45- | アイスダンスFD | |||||
9/24(日) 01:00- 03:00 | EX | |||||
9/24(日) 02:00- | 男子FS | |||||
9/24(日) 02:45- | 女子FS | |||||
9/24(日) 05:50- | アイスダンスFD | |||||
9/24(日) 07:35- | ペアFS | |||||
9/24(日) 09:00- 11:45 | 男子FS |
オータムクラシックはまだ滑走順と予定時間が出ていないので、またあとで。
それぞれのライブストリーミング オンドレイ・ネペラ JGPベラルーシ オータムクラシック
オンドレイ・ネペラの女子には、世界女王エフゲニア・メドベージェワ、同じロシアのエレーナ・ラジオノワ、アリョーナ・レオノワが出場。このところ国際大会にあまり出ていなかったキャロライン・ジャン(アメリカ)も出てくる。ちょっと気になる
観戦準備しなくちゃ
記事をアップしたんだけど、ブログのトップページにに反映されてない
しかし、よく見ると最新記事の一覧には出ている。クリックすると、ちゃんと表示される。
どういうこと???
<追記>
直ってました。よかった
ジュニアに続いて、シニアも
フィギュアスケートで、より多くの選手たちに国際大会経験を積むチャンスを広げるシリーズとして、2014/2015シーズンから始まった、ISUチャレンジャーシリーズ。ネーベルホルン杯、オンドレイ・ネペラ、フィンランディア、ゴールデン・スピンなど、10の大会で構成される。スコアはISUパーソナルベスト・シーズンベストとして認定され、優勝者はグランプリシリーズ出場補欠資格が与えられる。
日本からは、グランプリシリーズ出場前の調整として、9月から10月に1大会出場する選手が多い。グランプリシリーズのエントリーがない選手にとっては、スコアや世界ランクのポイントを得るチャンスでもある。
今季最初の大会は、ロンバルディアトロフィー。これから女子ショートプログラム、日本からは松田悠良(9番滑走、18時30分ごろ)、樋口新葉(26番滑走、20時40分すぎ)が出場。
公式ライブストリーミングはこちら。見なくちゃ!
そんなはずは・・・
J SPORTS 4で今季も始まった、「フィギュアスケーターのオアシス♪ 賢二の部屋」。元アイスダンス選手で振付師として大活躍の宮本賢二さんが、フィギュアスケート選手やコーチとトークする番組。スケーター同士ならではの突っ込んだ話や、プライベートの話など、ほかではなかなか見られないので楽しみにしている。
火曜に録画してあった「三原舞依&坂本花織 後編」を見ようとしたら、録画してなかった 毎週録画にセットするのを忘れてた 再放送があるはずと思ってJ SPORTS 4をつけたら、映らない
「お申込みが必要です」画面になっている。先週の前編はちゃんと録画できてたのに、どうして? スカパーのサイトでよくある質問を調べてみると、「お支払いが確認できていない場合があります」。。。いやいやいや
アカウント情報で契約状況は変わってないし、支払いはクレジットカード。払えてないはずはない。
もしかして、クレジットカード更新が反映されてない? 登録時のカード期限は切れてるから、そのままだと払えないことになる。そういう場合、「カード期限切れてます」みたいなお知らせメールを送ってこないんだろうか。こちらが自主的にカード情報を更新しないとダメ?
面倒なのでとりあえず寝てしまい 朝もう一度見たら、映ってた 入金確認できたらしい。
このあと正午から、「三原舞依&坂本花織 後編」再放送。15日(金)16日(土)も再放送あり。放送予定
フィギュアスケート・ジュニアグランプリシリーズ(JGP)2017第3戦ラトビア大会、男子フリー(ジャッジスコア)の後半だけ
<G3>
アレクサンダー・ボロヴォイ(ハンガリー) SP:51.03(14) FS:86.46(19) 合計:137.49(17)
「トリスタンとイゾルデ」♪ 紺とグレー、襟にスクエアの切り替え。ルッツ、ループで転倒したが、曲想の表現は頑張っていたような。
キョン・ジェソク(韓国) SP:54.27(13) FS:102.55(12) 合計:156.82(12)
「ジキルとハイド」♪ 黒で右肩と左袖口にストーン、シンプルでおしゃれ。ダブルアクセル+3回転トウループ、3回転ルッツと決めていく。フリップ・トウ・ループ3-2-2もこらえた。
一つのボーカル曲だけだったので一本調子な感じもあるが、滑り自体が丁寧なので悪くない。
ヤカウ・ゼンコ(ベラルーシ) SP:49.51(15) FS:92.33(15) 合計:141.84(15)
「Still Loving You」スコーピオンズ/「Whole Lotta Love」レッド・ツェッペリン♪ 黒、斜めにVネック。フリップ・トウ3-3やルッツ・トウ・ループ3-2-2を決めたが、転倒して壁にぶつかって体力を使ってしまったか、さらに転倒。しかしダブルアクセル+2回転トウループで立て直す。
スピンに入るところでキャメル姿勢がうまく取れなかったり、ステップがきつそうだったり、後半の体力が課題か。
ミハイル・セレフコ(エストニア) SP:49.28(16) FS:87.26(18) 合計:136.54(18)
「ヒューゴ」♪ 右が黒、左が紫、時計の模様。冒頭の3回転ループで転倒したが、後半よくなってきた。トウ・トウ3-2、イーグルからダブルアクセル+2回転トウループなど。
スケーティングがわりときれいで、ステップが滑らか。スピンも安定感がある。
木科雄登 SP:54.93(12) FS:111.11(7) 合計:166.04(7)
「The Legend of 1900(海の上のピアニスト)」♪ ブルーのシャツ、グレー系のベストとタイ。トリプルアクセルに挑んだが、回転足らずに両足で下りた。ルッツ(エッジエラー)やフリップはスムーズ。ループ・トウ3-3で両手をついてしまった。
軽妙な曲想のパートで流れのあるステップ。作品としてまとまっているので、あとはジャンプの成功率を上げたい。
<G4>
イサーク・ドロイセン(ドイツ) SP:55.06(11) FS:104.95(10) 合計:160.01(11)
「It's A Man's World」ジェームス・ブラウン♪ タキシード、タイははずして。冒頭に3回転ルッツを決めたが、きれいに下りた3回転サルコウのあとに転倒。パンクもあってジャンプは予定通りにはいかなかった。
ロックにクラシックのボーカルを組み合わせた面白い曲。
マクセンス・コレ(フランス) SP:56.27(10) FS:103.96(11) 合計:160.23(10)
「Lili」♪ 白シャツにほどいたボウタイ。ピアノと男性ボーカルのバラードで、きれいな身のこなしで滑る。ジャンプはけっこう高さがあり、多少傾いても下りられるが、終盤ついに転倒してしまった。
ステップの表現がほどよくドラマチックで、なんかフランスらしい。
カイシャン・チュー(マレーシア) SP:59.10(8) FS:102.31(13) 合計:161.41(9)
「Slow Dancing in the Big City」♪ 黒シャツ、ブルーのベスト。四大陸、世界ジュニアと経験を積んできたせいか、堂々と滑れるようになってスピードも出てきた。ダブルアクセル、3回転ルッツと多少ぐらついてもうまく下りる。ループ・ループ3-2もよかった。スピンの姿勢をきちんと取ろうとしている。
ベストは更新したが、もう少し出したかったかな。
コーリー・シルチェッリ(カナダ) SP:59.28(7) FS:96.24(14) 合計:155.52(14)
プッチーニ「ラ・ボエーム」♪ 白シャツに臙脂のベスト。滑走姿勢が美しい。きれいなルッツ・トウ3-2、アクセル・トウ2-3と入るが、両足着氷や転倒、パンクも出てしまった。
まもなく15歳だがもう180㎝、スタイルは抜群
マクシム・ノーモフ(アメリカ) SP:57.64(9) FS:106.02(9) 合計:163.66(8)
「Who Wants To Live Forever」♪ グレーと白に赤をあしらう。トリプルアクセルに挑戦、転倒。フリップ・トウ3-2、ルッツ・トウ・ループ3-2-2が入ったが、2本目のフリップで転倒。
スピンの各ポジションがとてもきれいで、キャメルの足がぴんと伸びている。コーチである両親は1994年世界選手権ペアのチャンピオン。
<G5>
トモキ・ヒワタシ(樋渡知樹)(アメリカ) SP:61.35(5) FS:128.54(3) 合計:189.89(3)
「ラスト・オブ・モヒカン」♪ ワインカラー、フリンジ飾り。フリップ・トウ3-3、3回転サルコウ、3回転ルッツとジャンプ快調。世界ジュニアで銅メダルを取ったときはトリプルアクセルも跳んでいたと思うが、今回は封印した模様。
レイバックイナバウアー、クリムキンイーグル、スパイラルなども見せる。高く足を上げてからのダブルアクセル、女子並みのI字スピンなど、体の柔らかさも。
須本光希 SP:63.25(4) FS:140.26(1) 合計:203.51(1)
「レ・ミゼラブル」♪ 紫のジャケット。トリプルアクセル+2回転トウループ決まった 2本目のトリプルアクセルも軽くオーバーターンしたが着氷。ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウなどほかのジャンプを全て決めた。着氷姿勢が背中がぴんと伸びて美しい! 雄大なイーグルで締めくくる。
キャメルも足がよく伸びていて、指先を柔らかく使う。もう少し感情が表に出て、はっちゃけた動きなんか入るといいのかな。
ベスト更新に拍手で喜ぶ。
マティアス・ベロフラツキー(チェコ) SP:60.95(6) FS:116.37(5) 合計:177.32(6)
「ピンク・パンサー」♪ 黒、ピンクのパイピングで手袋は甲が黒、掌がピンク。すっと高く上がるジャンプが軽やかでいい。フリップ、ルッツ、ループと順調に3回転を決めていくが、コンビネーションでやや乱れ、アクセルの踏み切りで引っかかって転倒。そのあとサルコウを決めて立て直した。
コミカルな振付も達者にこなしていて、可愛らしい。コーチはトマーシュ・ヴェルネル。
イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:67.17(1) FS:114.46(6) 合計:181.63(5)
「Blood Diamond」♪ カーキのシャツ。力強く滑り出し、4回転予定?のトウループが2回転に。続くアクセルもシングルに しかし次はトリプルアクセル+2回転トウループ決めた! もう1本アクセルに挑んだがまたパンク、次はダブルにした。ルッツ・トウ3-3入ったが、ルッツ・ループ・サルコウが3-1-1に終わる。
序盤のジャンプに失敗したため、おそらく後半のジャンプの予定を変えて挑戦しようとしたが、それが裏目に出た感じ。ジャンプに集中しすぎて表現に気が回ってない印象も受けた。
マカル・イグナトフ(ロシア) SP:64.95(2) FS:131.93(2) 合計:196.88(2)
スクリャービン「ピアノ協奏曲嬰ヘ単調作品20」♪ 白シャツ。すらりとした長身で、スケーティングなめらか。4回転トウループ、トリプルアクセル、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウと高難度ジャンプ次々
後半やや疲れたか動きが鈍り、スピンのイリュージョンがややぐらぐら。なまじ
長身なので、かえってきれいに見えなくて損かも。
それでも、クラシックの雄大な曲に負けない大きな表現を見せてくれた。ロシアの新しい期待の星かな?
ロマン・サヴォシン(ロシア) SP:63.95(3) FS:123.59(4) 合計:187.54(4)
バッハ「トッカータとフーガ」♪ 黒Vネック。勢いよく滑り出し、4回転トウループ、4回転サルコウと下りる。ダブルアクセル+3回転トウループなども頑張るが、後半両手上げ3回転ループと両手上げ3回転ルッツで転倒。
元気はあるがやや荒っぽいかも^^; あまり点が伸びなかったのは、回転不足や着氷乱れが大きかったか。
結果、須本光希が見事JGP初優勝 2位イグナトフ、3位樋渡知樹。サヴォシン4位、パフロフ5位、ベロフラツキー6位。木科雄登が7位だった。
優勝の須本くんは、次に出場予定のクロアチア大会で表彰台に乗れば、ジュニアグランプリファイナル進出の可能性が高くなる。頑張れ~~~
このあとはアイスダンス・フリーだけど、、、明日、上位陣だけ見よう
<追記>
アイスダンス・フリー全体の動画、アイスダンスの表彰式に続いて男子の表彰式(2時間40分あたりから)。
今季JGP3戦目で、最初の君が代♪