NHKと台湾公共電視台(PTS)合作ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」全3回を見終わった。
原作は吉田修一の長編小説「路」で、台湾高速鉄路(台湾新幹線)開通までの8年間を巡る日台の人々の絆と人生の物語。NHKサイトには“かつて“麗しの島”と呼ばれた美しい台湾の景色や活気ある街角を背景に、日本と台湾の人々の「国境」と「時間」を越えた心の交流を詩情豊かに描きます。 ”とある。
ヒロイン春香は旅行で訪れた台湾でエリック(劉人豪)と出会うが、連絡先のメモをなくして再会できないまま月日が過ぎる。日本の新幹線を台湾に導入するプロジェクトの一員として台北に赴任、エリックと再会し、、、
高鐵側と技術面で折り合いがつかないことに悩む技術者の安西、台湾で生まれて日本に引き揚げた“湾生”として台湾に複雑な思いを抱く葉山、フリーターだったが新幹線整備士となる若者・阿志と、いくつもの物語が進んでいく。
原作は読んでいないが、ちょっと1時間x3回では描き切れなかったかな ただ、台北の街中の雰囲気、高雄の南国らしい明るさ、食堂のおばちゃんに和む。車窓から見える田園風景、灌漑のため池がたくさんあるのが、すごく台湾らしい感じ。
台湾には何度も行ってるが、高鐵はまだ乗ったことがない。そういえば高雄に行ったことがないから、次に台湾に行くときは高鐵に乗って高雄に行こう
エンディングに流れる主題歌「つながる心(連接)」は、脚本を担当した田渕久美子が作詞、作曲は清塚信也。台湾の作詞家・陳信延が訳詞した中国語バージョンを日本の放送で、日本語バージョンを台湾の放送で流している。
歌っているのはChendy。中文名は陳葦廷(チェン・ウェイティン)、元々の英語名はWendyだったらしい。facebook、Instagram、YouTubeチャンネルをchendywenというアカウント名でやっているが、wendychenのwとcを入れ替えたとみえる
NHKサイトには、日本語版の音源と歌詞がアップされているが、中文版の歌詞はアップされていない。
このあたりは微妙な事情があるかも 台湾で使う漢字は繁体字だが、NHKがテレビ/ラジオ中国語講座で採用する表記は大陸の簡体字。台湾人に馴染みのない簡体字でアップするのは、ドラマ制作の趣旨からいって歓迎されないだろう…
(台湾人の学生に簡体字の中国語で書かれた専門学校のチラシを見せようとしたら、「日本語でいい」と拒否られたことがある)
公共電視台がアップしたMVはこちら。中文の歌詞も確認できる。Chendyのfacebookに書いてくれているのでお借りしよう。
為你我之間 畫出了虛線
相約 走到相遇的 某天
燃燒兩顆心 是熾熱諾言
連結兩個世界金色微風 如音樂
吹拂著 飛舞的花瓣 黃葉
美夢會 穿透長夜 勇氣帶我飛越
ah 就算從前 流過了淚水 仍要學會許願
不要忘卻 回憶碎片 是為了成全 更完整的明天
只要你我 連成一線 手心緊握著彼此最堅定信念
那條路 就會浮現我們眼前
気が向いたときにふらっと行けるくらいの距離感だった台湾。今は簡単に行けないけど、いずれまた、ひょいっと行ける日が来ますように