放送は忘れた頃にやってくる
世界フィギュアスケート選手権2022、J SPORTS 4で明後日5月2日から放送開始。シニアの選手権は全滑走を放送してくれるが、人数の多い(特に女子!)世界ジュニアはある程度絞っての放送となるようだ。1日に1つのカテゴリで、SP/RDとFS/FDをまとめて放送。
一方、大会1週間ほどで深夜に1時間半枠の放送をしたフジテレビは、BSフジで5月3日16:00~18:00に放送。地上波より30分長い 來田奈央/森田真沙也組のフリーが通しでなくハイライトだったので、今度は通してくれるかな(4年後の目標を全員に書かせて言わせる時間があるなら、たった3分半を通しで放送してほしいものだが)
そして忘れてはならないのは、、、HDDの容量を空けることと録画予約
ちょっと忙しかったり、無性に本が読みたくなって読書にハマったりで、ご無沙汰してました
世界ジュニア選手権が終わって、フィギュアスケートのシーズンは完全にオフに。アイスショーやイベントは目白押しで、私も日本橋高島屋の羽生結弦展とか、Fantasy on Ice 2022とか、予約/申し込みしたりしている。
来季=2022/2023シーズンはどうなっていくのか。ISUがロシアをグランプリシリーズ開催地から外す決定をした(Communication No. 2469)。引き続きロシアとベラルーシの選手は国際大会に参加できない。コロナ禍は収まりそうもないが、ワクチン接種やなんやらで、なんとなく世界は通常運転に戻ろうとしている。ということは、スポーツの大会も基本的に開催の方向になっていく感じだ。
ロシアの選手は参加しないけど、大会はある。という前提で、フィギュアスケートのシーズンに入っていくのかな
J SPORTS 4で世界選手権2022の拡大版が放送されたところで、女子の坂本花織が得点と順位を見て指を3本立てたのが印象的だった。3枠獲るためには2位以内が必須で、すごいプレッシャーだったという。
シニアは枠を減らすと、翌年自分が代表に選ばれるハードルが上がるので、仲間のためだけでなく自分のためにも減らしたくない。五輪前シーズンほど深刻ではないが、3枠確保でほっとしたところだろう。
一方、世界ジュニアでは、男子の壷井達也が3位だったが枠は増やせず、女子も住吉りをん8位・渡辺倫果10位で2枠のままだった。また世界ジュニアで翌シーズンのジュニアグランプリシリーズ出場枠が決まるが、男子は国の順位が3番目で最大の7大会2名ずつを得たが、女子は4番目で7大会1名ずつにとどまった。
住吉りをん選手は4トウ、渡辺倫果選手は3アクセルに挑戦したが、他のジャンプでミスが出ていた。ネット上では挑戦を良しとする声もある一方で、「大技に挑戦せず演技をまとめればもう少し上の順位が取れたのに」「7大会2名が7大会1名になってしまった」とバッシングする声もあった
次回大会の複数枠獲得については、選手はもちろんファンもよく知っているが、ジュニアグランプリシリーズの出場枠ルールについては、どのくらい知られているのか? そもそも、ジュニアグランプリシリーズがメディアで取り上げられることも少ないし、ましてや出場枠なんか
世界ジュニアの場合、出場した選手が翌年以降もジュニアに出るとは限らない。年齢的に必ずシニアに上がる選手も少なくない。となると、絶対枠を獲らなきゃと、思いながら演技するだろうか
さらに、JGPSのルールについて、選手が知っているだろうか。少しでもいい点を取ろうと挑戦するより、「あの国の選手に勝てればいい」みたいな計算ができる、かな、、、
日本チームとして、そちらの“枠獲り”のほうが重要だとしたら、コーチ・選手とその意識を共有しないといけないが、そもそも団体競技じゃないわけで ちょっと難しいだろう。
さらに! 国の順位が3番目までは7大会2名ずつで、4~6番目が7大会1名ずつと一気に半減するのって、差が大きすぎないか 3番目までが5大会2名2大会1名くらいで、4~6は5大会1名2大会2名くらいでよくない
3番目までの国が枠を使い切らない場合、4~6番目の国に回ってくるので、女子は1つくらい増える、かな(希望的観測) アイスダンスの來田奈央/森田真沙也組が12位だが国順位が8番目で、6大会1組ずつをゲット。きだもり以外に2組でも3組でも出せる! ペアは参加していないが、3大会に1組ずつは出場可能なので、結成したばかりだが村上遥奈/森口澄士組をぜひ出場させてほしい
できるだけ多くの選手にチャンスが与えられますように
BLOOM ON ICE 2022、今日の有料配信購入の決め手は、、、
“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組がブルームオンアイスに出演した記事で、「2人は同じペア競技の次世代にも手を差し伸べた。木下アカデミー所属の森口澄士(すみただ、20)と村上遥奈(13)がペアを結成し、この日のオープニングで演技のお披露目となった。」とあったから
13歳と20歳なので、今季はジュニアになるが、来季は14歳と21歳、ジュニアにもシニアにも出られないシーズンになってしまう。1シーズンだけのお試しなのか、長いスパンで考えているのか、現時点ではわからないが、、、
ジュニアグランプリシリーズに派遣されて実力が認められれば、じっくり構えて続けていけるかも? とにかくやってみることが大事
そしてキャシー・リードさんのブログで、「“きだもり”來田奈央/森田真沙也組のショープログラムを作った」とあるので、これも楽しみで
配信は13時から
木下アカデミー及び木下グループ所属のスケーターが出演するアイスショー、BLOOM ON ICEが今年も開催されている。
昨年は無観客だったと記憶するが、今年は観客が入れるようだ。有料配信(アーカイブは無し)もある。
今日23日(土)明日24日(日)ともに13:00~15:30。迷っていてまだ有料配信購入していない もう始まっちゃった
私のお目当ては、ペアで一気に世界のトップクラスに上り詰めた“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組、アイスダンスで世界ジュニア12位と健闘した來田奈央/森田真沙也組。何か新しいプログラムがあるかも?
先日、樋口美穂子コーチのもとに移籍することが伝えらえた河辺愛菜も、今回の出演者に名前がある。リンクメイトとはこれでお別れになるのかな
有料配信もそれなりのお値段だけど やっぱり明日は見ようかな
忘れた頃にやってくる地上波放送
なあんて、まだ終了して1週間経ってないんだけど、どっと忙しくなってしまったもので、そんな気分
世界ジュニアフィギュアスケート選手権2022、FODプレミアムでライブ配信され、現在アーカイブ配信が見られる。J SPORTS 4ではゴールデンウイーク中に各種目4時間ずつの枠で放送予定。
それでも、地上波もあれば嬉しいもので 22日(金)2:55~4:25、フジテレビで。1時間半枠だから、日本チーム+優勝選手のフリーくらいだろうか。解説は無良崇人さん。
銅メダルに輝いた壷井達也くんはもちろんだが、初出場で12位と大健闘したアイスダンスの來田奈央/森田真沙也組も映るといいな
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2022、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ジャコブ・ロフェク(ポーランド) SP:56.54(24) FS:94.94(24) 総合:151.48(24)
「ゴッドファーザーⅡ」♪ 黒タキシード風。3ルッツ+2トウ頑張り、3ルッツ2本目転倒。2アクセルややオーバーターンで単独に。3サルコウがいちばんきれいに決まったジャンプかな。スピン、ステップは平均的だがそんなにダメでもない? 曲の終わり方ががちょっと尻切れトンボな感じ
ルイス・ワイサート(ドイツ) SP:56.75(23) FS:98.00(23) 総合:154.75(23)
「Blues for Klook」♪ ピンクからグレー。イーグルからの3ルッツで入る。3ループは両足着氷か。イーグルからの2アクセル+オイラー+2サルコウ、3トウなど。3ループは惜しい転倒。
身のこなしがなかなかきれいで、ステップも背伸びしすぎずに自然に動いている感じがいい。コンビネーションスピンの最後のシット姿勢からそのまま膝をついてフィニッシュ。
カイ・コヴァー(アメリカ) SP:57.69(22) FS:118.54(17) 総合:176.23(18)
「What a Wonderful World」♪ ブルーのグラデーション。3アクセル+両手上げ3トウ、単独3アクセルといい感じに入った。フリップが2回転に、3ルッツ転倒と本調子ではないのか。2本目の3ルッツに両手上げ2トウをつけ、2アクセル+オイラー+3サルコウはきれいに入った。
スピンの回転スピードは悪くない。本人としては納得の出来ではないだろうけど。
コンスタンティン・スパタシヴィリ(ジョージア) SP:59.38(21) FS:110.28(20) 総合:169.66(22)
「Fanatico」♪ 黒の燕尾服風に赤をあしらう。14歳、いかにも少年の細身の身体で、冒頭の3ルッツで傾いたが強引に3トウをつけて転倒。しかし次の3ルッツ、続く3フリップと落ち着いて決めた。じっくり見せるステップの後、2アクセル+3トウ、3サルコウ+2頭+2ループと頑張る。
体型が安定するまでいろいろあるだろうが、順調に伸びていくといいな
三浦佳生 SP:60.03(20) FS:137.56(8) 総合:197.59(13)
フラメンコ・コレクション♪ 黒シャツに赤ストーン。気魄のこもった表情で出ていく。3アクセル、凄いスピードで決まる 4サルコウ、下りた! 次は4トウのつもりだったか、2トウに。3アクセルに2トウをつけて、このあと大丈夫かと思ったが、なんと後半に4トウを完璧に 2アクセル+オイラー+3サルコウの流れといったら!
ポーズをびしっと決めながらのステップ、滑りこんだフラメンコ 最後に3ループを跳んだが、うっかり2トウをつけそうになって慌てて1トウで止めたかな。
戦う男、だった。
チャ・ヨンヒュン(韓国) SP:60.32(19) FS:115.31(18) 総合:175.63(19)
「オペラ座の怪人」♪ 黒にゴールド。3アクセル、ちょっとぎりぎりか。3ルッツ単独に。3フリップに3ループつけちゃった!ぎりぎりだけど。2アクセル+オイラー+2サルコウを決め、後半3ルッツ+3トウはこらえた。3フリップ、3サルコウとまずまず。
スピンを終えて手で仮面を作ってフィニッシュ。とにかくできることは全部やったぜ!という感じだが、技術点は速報よりかなり下がった
<G2>
エドワード・アップルバイ(イギリス) SP:64.05(18) FS:109.91(21) 総合:173.96(20)
「Cry」「I Need You」♪ 黄色半袖シャツ。3アクセル+2トウ、決まった! 3アクセル2本目は少しこらえる。3ルッツ転倒、その後も予定通りとはいかなかったが、なんとか通した。
軽快な曲に乗っていくには、ちょっと機敏さが足りないかも。
コレンタン・スピナール(フランス) SP:64.10(17) FS:112.14(19) 総合:176.24(17)
「アヴェ・マリア」♪ 白にグレー。3ルッツ+2トウ、すごく高かったが危うかった 2本目のルッツは2回転に。3ループ手をついたが、3トウ+2アクセルが決まって拍手をもらう。3サルコウは2トウをつけただけに留まった。
キャメルスピンの軸足がピンと伸びているのがいい。ステップは一生懸命盛り上げていた。
アダム・ハガラ(スロバキア) SP:64.72(16) FS:108.04(22) 総合:172.76(21)
「Feeling Good」マイケル・ブーブレ♪ 白の前立てが赤。15歳ながらヨーロッパ選手権も世界選手権も経験している。3アクセル、ステップアウト。3ルッツ+2トウ入り、2本目の3アクセルもステップアウト。フリップ、2本目のルッツ、後半3ループ、2アクセル+2アクセルと下りた。
もう国のエースとして試合に出続けているせいか、動じない気持ちの強さを感じる。
ラファエレ・フランチェスコ・ズィク(イタリア) SP:65.19(15) FS:130.15(13) 総合:195.34(15)
「So Close」「I Found」「Land of All」♪ 黒。ハノイ生まれということでベトナム系と思われる。ふわっと高く上がる3ルッツ+3トウ、慎重に跳ぶ2アクセル。3ルッツ2本目もめっちゃ高く、いずれ4ルッツが跳べるようになるかも?
3フリップ、3ループ+2トウ、3サルコウ+オイラー+2サルコウ、3ループ、予定表に書いてある通りに全て跳んだ 体の動きがとてもしなやかなステップ、イリュージョンなどスピンの姿勢もしっかりしている。
アーレット・レヴァンディ(エストニア) SP:65.31(14) FS:134.79(10) 総合:200.10(12)
「La terre vue du ciel」♪ 濃紺。振付はブノワ・リショー。地元の声援を受けて、3ルッツ+両手上げ2トウ頑張る。2アクセル、3フリップ、圧巻は3ルッツ+オイラー+3サルコウだったが、ループでパンク 3フリップ+両手上げ2トウは入った。
ステップに入るあたりから、ぐいぐい盛り上げる力。アップライトスピンでヘアカッターも見せた。
レフ・ヴィナクール(イスラエル) SP:67.20(13) FS:124.91(15) 総合:192.11(16)
ヴィヴァルディ「四季」より「秋」♪ 白に紫。4トウ+2トウ、鮮やか 2本目4トウは転倒したが、3フリップ、ターンからの3ループと滑らか。3ルッツ+オイラー+3サルコウなんとか。
現代的なアレンジも取り入れた曲が、スピンのパートやステップのパートでうまく盛り上げている。ステップはほどよい疾走感があった。
<G3>
ナオキ・ロッシ(スイス) SP:67.61(12) FS:139.04(7) 総合:206.65(9)
「You Raise Me Up」♪ 赤紫系。3アクセル+3トウ、決まった!2本目3アクセルはややこらえたが大丈夫。両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ入り、3ループは下りてきれいにツイズル。ターンから入る2アクセル+オイラー+3サルコウ、最後は両手上げ3フリップ。
ととと、と走るような振付が入っているステップ、曲の盛り上がりと共にぐいぐいと動いていく。今日はスピードとコントロールの両方がちゃんとできていた。終わって一瞬泣きそうだった
ゲオルギー・レシュテンコ(チェコ) SP:69.67(11) FS:132.09(11) 総合:201.76(11)
「From Ear to Ear」「How You Like Me Now」♪ ブルーのジャケットに緑のタイ。4トウ+2トウ、入った 3アクセル片手をつき、2本目4トウはステップアウト。スピンの間にムーディーな曲に変わり、恋する青年の雰囲気でステップ。3ルッツはオーバーターンして単独に、次の3ルッツ+オイラー+3サルコウはうまくいった。
完璧ではないが、それなりにまとめられたかな。キス&クライでは納得の顔。
ニコライ・メモラ(イタリア) SP:71.42(10) FS:141.52(6) 総合:212.94(7)
「Modigilani」「Le Di a la Caza Alcance」♪ 紫系。3アクセル+3トウ、3アクセルと決まると勢いに乗る。3ルッツ、後半3フリップ+オイラー+3サルコウなど、全て予定通りに跳んだ ノーミスでステップに入ると自然と手拍子が起こる。ヨーロッパ選手権15位、観客もプログラムに馴染みがあるかな。手足長くて、アートっぽいプログラムが似合う。
キス&クライではちょっとおどけて見せる
本田ルーカス剛史 SP:73.01(9) FS:123.82(16) 総合:196.83(14)
「Blues for Klook」「Prophet」♪ 濃紺のシャツ。4回転は回避、3アクセルをまず決める。2本目の3アクセルでステップアウト、+REPになった。ループが2回転に、なぜか1アクセルからになった+オイラー+3サルコウ。ブルースのレイジーなムードをうまく醸し出すステップはなかなか魅せる。
後半3ルッツ+3トウなんとか、2アクセル+2トウ、最後の3ルッツはとてもきれい。いい感じのスケーティングに見合うジャンプがはまっていくといいな
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:75.14(8) FS:159.17(2) 総合:234.31(2)
「Once Upon A Time In America」♪ ブルーグレー。ノーミス 4ルッツ、4トウ+3トウ、いつも跳んでますよ~とばかりに軽々と。楽しげな曲に変わって軽妙にステップ。3ルッツ、3アクセル、一切問題なし。さらに後半、4トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウ、大きなGOEがつかなくても、マイナスにはならない確実なジャンプ。
できることを全てやりきって、ガッツポーズ コーチはアレクセイ・ウルマノフさん。
アンドレアス・ノルデバック(スウェーデン) SP:76.20(7) FS:129.93(14) 総合:206.13(10)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ ブラウン。3ルッツでオーバーターンしたが3トウをつける。3アクセルはステップアウトで手をついた。3フリップ+オイラー+3サルコウ、3ループはきれい。
終盤、盛り上げるステップの流れで2アクセル、下りてすぐにスピンに入るところは良かった。大技がないので技術点は高くないが、演技構成点は高評価。確かに滑りはきれいだった。
<G4>
スティーヴン・ゴゴレフ(カナダ) SP:78.75(6) FS:145.74(5) 総合:224.49(5)
「The Rhythm of the Heat」「Darkness」「Red Rain」♪ 紫。4回転はサルコウ、+2トウで入った。2本目は2回転に。3アクセル+オイラー+3サルコウ、単独3アクセルのあたりは問題なし。3フリップに2トウしかつけられなかったのは悔しいかな。
体が大きくなったので、動きがとてもダイナミックに見える。
壷井達也 SP:79.15(5) FS:154.67(3) 総合:233.82(3)
ラフマニノフ「10の前奏曲 作品23」♪ ペールブルー。滑らかなスケーティングで、するするっと4サルコウが決まる 3アクセル+2トウ、単独3アクセルと安定して高い。シットスピンの間に曲がスローに変わり、柔らかく3ループ。3フリップ+3トウ決まり、3ルッツ+オイラー+2サルコウ、最後は単独の3フリップ。
どのジャンプもスピードがありながら、きちんとコントロールされている。スケーティングのスピード感は坂本花織に似てきた
リーアム・カペイキス(アメリカ) SP:79.83(4) FS:131.11(12) 総合:210.94(8)
「ムーラン・ルージュ」♪ クリーム色のシャツ。3アクセルで少しこらえたがオイラー+3サルコウをなんとか続ける。さりげない3ループ、しかしアクセルがパンク 3フリップ+3トウは完成度高い。
ステップからキャメルスピンのあたりは物語の中盤、また曲の雰囲気が変わってクライマックスへ。イーグルやイナバウアーなど美しいムーヴメントを続けてからの2アクセル、あれ、転倒 もったいなかった。
今後どんな成長を見せてくれるか、楽しみな選手。
ミハイル・セレフコ(エストニア) SP:81.26(3) FS:137.42(9) 総合:218.68(6)
映画「LOVERS」♪ 紫の濃淡。地元の期待を背負って、4サルコウ見事 両手上げ3フリップ+両手上げ3トウに3ループと決まるたびに歓声が上がる。3アクセル2本転倒が痛い でも両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、さらに両手上げ3フリップで意地を見せた。
手足が長くてスピンが映える。ステップも一歩がよく伸びて切れがあった。
ウェズリー・チウ(カナダ) SP:81.59(2) FS:146.70(4) 総合:228.29(4)
「I Belong To You」ミューズ♪ ブルー系。きれいな3フリップから入り、4トウややこらえたが2トウをつける。2本目の4トウ転倒したが、さらっと3ループ。スピンでも丁寧に見せる。
3アクセル、ややこらえた。3ルッツでオーバーターンしたが3トウをつけ、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、ちょっと手をついた。
SPほどの完成度は見せられなかったが、何よりスケーティングが光る。
イリア・マリニン(アメリカ) SP:88.99(1) FS:187.12(1) 総合:276.11(1)
「Nobody Knows」「Golden Age」♪ ブルーにゴールドのライン。冒頭の4ルッツこそ完璧な着氷ではなかったが、GOEがマイナスになるほどではなく、イーグルからの4トウ、3アクセル下りてツイズル、4サルコウ下りてイーグル、余裕
ステップに入るところから曲が変わってじっくり見せる。後半4トウ+オイラー+3サルコウ、あまりにも簡単に跳んで 3フリップ+3トウ、3ルッツ+3トウ、もうステップの一部? 手拍子に送られてスピンをこなし、拳を突き上げるフィニッシュはそのまま勝利のポーズ
世界選手権より高得点を世界ジュニアで出した ジュニアで技術点100点越えって一体
結果、優勝はマリニン、ジュニアの世界最高得点を更新。2位はSP8位からジャンプアップのシャイドロフ、3位壷井達也 鍵山優真に続いて2大会連続の日本男子メダルとなった。4位ウェズリー・チウ、5位ゴゴレフ、地元期待のセレフコは6位。三浦佳生は13位、本田ルーカス剛史は14位だった。
来年の枠は、アメリカ・カザフスタン・カナダが3枠、日本・エストニア・イタリア・スイス・スウェーデンが2枠。そしてジュニアグランプリシリーズは、アメリカ・カザフスタン・日本が最大の7大会2名ずつ計14枠をゲットした。
表彰式を待つ間、マリニンとシャイドロフがロシア語で喋っていたようだ。シャイドロフは練習拠点がソチでコーチもロシア人だし、マリニンは家庭内言語がロシア語と思われる(リンクサイドに戻ってきたとき「スパシーバ!」と言ってた)。
壷井達也選手は来季は必然的にシニアだが、世界ジュニアでメダリストになったので、グランプリシリーズに出られる可能性が高くなった。これは楽しみ
明日はアイスダンスと女子のフリー
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2022、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
人数多いので後半から。
<G4>
エレーナ・コモヴァ(イギリス) SP:40.92(36)
「黒い瞳」♪ 黒に赤をあしらう。3サルコウ+2トウは少しオーバーターン。フリップは予定通りの2回転。ビールマンスピンはきれいだった。迎えたコーチがハンガリーのジャージを着ているんだけど、なぜ?
ジュスティーヌ・ミクレット(カナダ) SP:55.41(14)
「I Want to Hold Your Hand」♪ ペパーミントブルー。仲間の大きな声援を受けて、勢いよく入った3フリップはステップアウトしたが、3トウ+3トウはきれいに入った。2アクセルは両手をつく。全体に硬い感じだけど、基本は押さえているかな。
ヴァネッサ・セルメコヴァ(スロバキア) SP:41.10(35)
「It Is A New Day」♪ 黒にストーンたくさん。右回りの選手。3ルッツ転倒したが、3フリップと後半2アクセルはきちんと決める。全体にバランスはいい。
アンナ・デニズ・オズデミル(トルコ) SP:41.93(34)
「Marionette」♪ 蛍光ピンク。2アクセルに入る構えが長かったが、ちゃんと下りられた。3トウでオーバーターンしたが両手上げで2トウをつける。フリップは両手上げで2回転。丁寧にステップを踏み、ビールマンスピンでフィニッシュ。無事に滑り終わったのがとにかく嬉しそうな笑顔 シーズンベストにさらに笑顔
アンナ・ペゼッタ(イタリア) SP:51.75(24)
「Asturias」♪ ワインカラーの上にブルーのライン。先日のエーニャスプリングトロフィー・ジュニアで優勝していた選手。3ルッツでややバランスを崩し、両手上げ2トウをつける。3フリップ転倒。一歩が大きなストロークから2アクセルをいい流れで決める。キャメルスピンのユニークな姿勢や、力強いスケーティングがいい。
<G5>
チュッカ・カーレン・チョン(張綽珈)(香港) SP:45.76(32)
「Sweet Dreams」ユーリズミックス♪ 紺色。3フリップは転倒したが、3サルコウ+両手上げ2トウとターンからの2アクセルを決める。前に見た時より体つきはふっくらしたが、スケーティングは安定した気がする。
エメリー・リング(スウェーデン) SP:54.56(18)
「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 黒からグレー。3トウ+3トウ、短い助走の2アクセルと決める。予定では2回転のフリップを頑張って3回転、両足着氷になった。動きのシャープなステップがなかなか見せる。片手ビールマンスピンで締めくくった。
キス&クライで抱えてる編みぐるみのうさぎ、かわゆい
ノエル・ストレウリ(ポーランド) SP:55.10(15)
「Stand By Me」♪ 赤。しっかりターンを入れながら3フリップ、さらに2アクセルときれい。後半両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウも軽やか。スピンもなかなか回転速く、全体にスピード感があった。初めて見たけど、今後伸びそう
リア・ペレイラ(カナダ) SP:58.69(12)
「Listen To Your Heart」♪ 紺に同色の花飾り。イナバウアーから3フリップ、大きい。3トウ+3トウを下り、ステップがとても伸びやか。大きなスパイラル、イーグルからの2アクセル、決まった。カナダらしい、一歩がよく伸びて心地よいスケーティング
ロリンヌ・シルド(フランス) SP:54.58(17)
「Everybody Wants To Rule The World」♪ 黒系。チームの声援の中、2アクセル、3ルッツ+2トウと落ち着いて決める。後半3フリップはややこらえた。ヘアカッターからビールマンのレイバックスピン、ラストは難しい姿勢のシットスピンをボーカルの余韻で。
<G6>
ヴィクトリア・アルカンタラ(オーストラリア) SP:47.54(30)
「Not About Angels」♪ 白からほんのりピンク。両手上げ3フリップは両足着氷、3トウ+2トウと2アクセルは大丈夫。メルボルン生まれだが練習拠点はトロント。そのせいか、滑りがカナダっぽい 滑らかでよく伸びる。
アジア系の風貌だが、どんなルーツなのかな。
ヴィヴィエン・パップ(ハンガリー) SP:50.82(25)
「ラティカのテーマ」「ジャイ・ホー」♪ ターコイズブルー。映画「スラムドッグ・ミリオネア」の曲にのって、きびきびと走り回るプログラム。2アクセル、3ルッツ+2トウ、後半3フリップと着氷はあまり流れないがしっかり下りる。活き活きとした表情が印象的 まだ14歳、いかにも若い。
ニコラ・フォムチェンコヴァ(ラトビア) SP:48.70(26)
「ロクサーヌのタンゴ」「リベルタンゴ」♪ 黒の喉元から右袖に赤。3ルッツでバランスを崩し、コンビネーションにできず。3フリップはなんとか耐えた。イナバウアーなどを挟んで2アクセル。コンビネーションスピンはそれぞれの姿勢をキチンと見せる。ステップに入るところから唐突に「ロクサーヌのタンゴ」に代わり、反対サイドまでステップを踏んでフィニッシュ、ちょっと盛り上がりきれないかも
渡辺倫果 SP:59.96(11)
「ロクサーヌのタンゴ」♪ 黒に赤の花飾り。滑り出しからキレの良さを見せながら、鮮やかな2アクセル。3ルッツ+3トウもびしっと決まる。ところがフリップがパンク それでもステップは一つ一つの動きの美しさ、妖艶さが光る。ミスは悔しいが、表現力はさすが
キス&クライで抱えるティッシュケースが、、、何のぬいぐるみ?
アナ・ソフィア・ベスチェア(ルーマニア) SP:35.53(42)
「Skyfall」アデル♪ ブルー。3サルコウ+2トウは頑張ったが、3フリップは乱れた。2アクセルで転倒が痛い ステップがどことなく硬く、曲が終わる前に早々にフィニッシュポーズ。
キス&クライで悔し泣き また来年があるよ!
キミー・ルポン(スイス) SP:60.82(8)
「Run」♪ グレー。右回りの選手。棒のように細身の身体で、3ルッツ+3トウ、2アクセルとすいすい決める。3フリップは下りてきれいなツイズルに繋げる。まだ表現は幼い気がするが、クリーンに滑りきって大喜び
<G7>
ユン・アースン(韓国) SP:66.28(3)
「道」♪ 白黒ボーダーに赤スカーフ。3ルッツ+3トウ、2アクセルと雄大に決める。3フリップが決まった瞬間、大きく口を開けて笑顔 なるほど、この曲はこの子のキャラに合っている。163㎝とあるが、もっと大きく見えるのは、一つ一つの所作が大きいからか。ノーミスで滑りきって笑顔弾ける
住吉りをん SP:60.62(9)
「Je Suis Malade」♪ 薄紫。美しいスケーティング 2アクセルの着氷後の所作の素敵なこと。スピン中の腕の使い方、滑走中の指先の動きだけでぞくぞくする。3ルッツでステップアウトしてコンビネーションにできなかったが、後半3フリップは完璧。レイバックスピンの回転の速さ、恋に悩む乙女そのもののダイナミックなステップ。
ここまで滑った中で、演技構成点はトップ
ジョガイル・アグリンスカイテ(リトアニア) SP:51.76(23)
「All Is Soft Inside」♪ ブルー。ノースリーブで腕を見せているが、筋肉質でよく動く。両手上げ3ルッツ+両手上げ2トウ、両手上げ3フリップと決める。2アクセルを下りてそのままターンしていく。きびきびと躍動感があるステップに目を惹かれた。
振付にはアイスダンスのアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウスも加わっているもよう。
ソフィア・レキシー・ジャクリーン・フランク(フィリピン) SP:53.86(19)
「Last Dance」♪ ブルーにストーンで細かいライン。3ルッツのあとは無理せず2トウに。3フリップ、さらに2アクセルが決まると自然と笑顔に ビールマンスピンから、滑れる喜びが全身から溢れるようなステップ、見ていて楽しかった。生まれ育ちはアメリカでコーチはタミー・ギャンビルさん。
シン・ジア(韓国) SP:69.38(2)
「ラ・ボエーム」♪ 赤に青を入れて。14歳になったばかり、小柄な細身の身体で軸の細いジャンプを跳ぶ。3ルッツ+3トウ、2アクセルと美しく、3フリップも楽々。ステップもスピードによく乗っていて、ちょっとした指先の動きなどもよく考えられている。高く足の上がったビールマンでフィニッシュ。
韓国女子、次々いい選手が出てくる・・・
ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:63.67(7)
「I will wait for you」♪ 紺色半袖。「シェルブールの雨傘」の曲にのって、3フリップ、2アクセルと回転の速いジャンプ。後半に3ルッツ+3トウをきっちり決める力がある。ステップは上半身もよく動いていた。ビールマンスピンは足首辺りをホールド、背中が足にぴったりつくほどの柔軟性も見せる。
<G8>
ウィ・ソヨン(韓国) SP:66.09(5)
「The Grandmaster」「The Last Airbender」♪ 水色。一昨年の世界ジュニアで6位の実力者。ターンからの2アクセル、3ルッツ+3トウの見事な流れ。はっきりした姿勢とチェンジエッジのキャメルスピン、3フリップも雄大に決める。ステップでレベル4、全てにバランスがいい。
この時点で1位から3位まで韓国勢
リネア・シダー(フィンランド) SP:56.34(13)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ グレーがかったピンク。右回りの選手。3ルッツ+2トウはなんとかまとめる感じだったが、3フリップはきれいに入る。抒情的なステップ、スパイラルやスプリットジャンプを挟んで2アクセルと盛り上がった。
リンゼイ・ソーングレン(アメリカ) SP:66.14(4)
「Writing's on the Wall」♪ 紺にストーンたくさん。非常にシャープ。3フリップ、イナバウアーから2アクセルと決める。コンビネーションスピンのI字姿勢を長く保って盛り上げ、後半3ルッツ+3トウも高さがある。足首をホールドするビールマンスピンも見事な姿勢。自信に満ち溢れた演技
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:65.90(6)
「Je N'Attendais Que Vous」♪ 濃紺。地元観客の声援を受けながら、ステップの一部のようにさりげなく2アクセルを跳んだ。3ルッツ+3トウ、3フリップも隙がない。女性ボーカルのロッカバラードでパワフルに滑っていく。力を出し切ってガッツポーズ ヨーロッパ選手権8位、世界選手権16位と実績を積んできただけある。
クレア・セオ(アメリカ) SP:60.61(10)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ ブルー系。3ルッツ+3トウ、こらえる着氷に。2アクセルは下りてキックの振付。3フリップしっかり決まる。曲の盛り上がりに合わせてステップ、きれいなビールマンスピンで終わる。
雨の音が効果音として入っているのが素敵 キス&クライでも緊張した面持ち
イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:72.50(1)
サン-サーンス「白鳥」♪ グレーがかった白。イナバウアーからの2アクセル、準備動作まで表現のように美しい3フリップ。コンビネーションスピンのイリュージョンは教科書に載せたい I字スピンで片手を離して上に出している姿勢も素敵 3ルッツ+3ループ、決まった
バレエらしい動き、一瞬止まってまた滑りだす動き、所作の美しさをただただ堪能するステップ。片手でエッジ、もう一方の手を脛に添えるビールマンスピンのシルエットがまた素敵。
他を寄せ付けない完成度の高さに、当然のシーズンベスト
結果、イザボー・レヴィトがただ一人70点越えでトップに立ち、2位シン・ジア、3位ユン・アースンと韓国勢。4位ソーングレン、5位ウィ・ソヨンとアメリカ対韓国のところに、地元エストニアのペトロキナ6位とフリー最終グループに入ってきた。
住吉りをん9位、渡辺倫果11位。フリーは第3グループになる。のびのび滑ってほしい
この後は男子フリー 三浦佳生、本田ルーカス剛志、壷井達也、みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2022が14日(木)から開催中
初日の男子ショートプログラム(ジャッジスコア)では、三浦佳生が転倒などミスが出てまさかの20位 肉離れで世界選手権出場を見合わせて世界ジュニアに合わせてきたが、影響がまだあったかな
初出場、年齢的に最後の出場でもある本田ルーカス剛史はほぼノーミスで9位。3アクセルの回転不足と、3フリップのエッジエラーが惜しいところ。2回目の出場で、やはりジュニア最終年齢の壷井達也が5位につけた。こちらもノーミス、安定感がある。
来年大会の出場枠3枠を確保するには、壷井くんとルーカスくんが少しずつ順位を上げたいところ。三浦くんは何も気にせずに思い切りやってくれればいい。足に痛みが出ないことを祈る
アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)は2日目の昨日行われ、來田奈央/森田真沙也組が52.02で14位 全日本ジュニアの52.44に近い得点が出せた。ツイズルがそろってレベル4に喜んでいるようだ(記事)。
来年大会2枠がもらえる10位にはちょっと得点差があるが、あまり気にしないでフリーものびのび滑っておくれ
今夜は女子ショートプログラム、43名の出場 渡辺倫果が29番、21時8分。住吉りをんが33番、21時55分の予定。まずは実力を出し切って!
来季枠について言えば、世界ジュニアの出場枠もさることながら、ISUジュニアグランプリシリーズの出場枠もかかっている。
順位そのものではなく、国・地域として何番目になったかで、シリーズ中いくつの大会に何名/組ずつ派遣できるかが決まる。(2021シーズンAnnouncementより)
男子・女子 | アイスダンス | |
1~3番目 | 7大会に2名ずつ計14 | 7大会に2組ずつ計14 |
4~6番目 | 7大会に1名ずつ計7 | 7大会に1組ずつ計7 |
7~10番目 | 6大会に1名ずつ計6 | 6大会に1組ずつ計6 |
フリー進出 | 5大会に1名ずつ計5 | 5大会に1組ずつ計5 |
SP25~30位/RD21~25位 | 4大会に1名ずつ計4 | 4大会に1組ずつ計4 |
SP31位以下/RD26位以下 | 3大会に1名ずつ計3 | 3大会に1組ずつ計3 |
参加せず | 2大会に1名ずつ計2 | 2大会に1組ずつ計2 |
ペア | |
1~4番目 | 4大会に3組ずつ計12 |
フリー進出 | 4大会に2組ずつ計8 |
参加のみ | 4大会に1組ずつ計4 |
上記以外 | 3大会に1組ずつ計3 |
複数枠持っている国・地域がずらっと上位を占めたりすると、順位としては8位とか9位でも、国・地域としては3番目に相当して最大人数を獲得する可能性もある
その点で見ると、壷井達也くんがミハイル・セレフコ(エストニア)より上位になれば3番目になれそうだし、來田/森田組はRDの順位をキープするか1つでも上げれば、10番目以内で6枠=3組が2大会出場可能になる。
なんて期待しちゃうけど、プレッシャーはかけたくない せっかくのチャンス、まずは楽しんで
フィギュアスケート男子の田中刑事選手が引退を発表。プロフィギュアスケーターとアシスタントコーチの両立させていきたいとのこと。
織田信成さんがTwitterに懐かしい写真を上げたり、Olympicsチャンネルが平昌五輪のフリー演技をアップしたり、愛されたスケーターだったことを感じさせる。
私が初めて田中刑事の名前を知ったのは、2011年世界ジュニア選手権だった。2010年世界ジュニアで羽生結弦が優勝して男子3枠を獲得したが、本人はさっさとシニアへ移行。新メンバーでどんな成績になるのか?というところで、見事2位銀メダル 木原龍一の10位と合わせて3枠を守った(映像)
世界選手権同様、翌年の大会の国ごとの出場枠が2人の順位合計で決まり、13以内が3枠、28以内が2枠。ジュニアの場合は、翌シーズンのジュニアグランプリシリーズ出場枠も決まるので、世界ジュニアの成績は一層重要になる。日本がカナダに次いで2番目になったので、JGPも7大会に2人ずつの最大枠を獲得、この貢献は大きい
しかし、意外なことに、このシーズンの全日本ジュニアでは9位だった どうして世界ジュニアに出られた?
3枠あったので、優勝した中村健人が内定した上で、上位入賞者を全日本に出場させて成績のいい選手を選んだと思われる。4位の宇野昌磨はまだノービスだったので全日本出場はなく、例年6名くらいのところ、この年は8名が推薦された。ジュニア勢では中村健人が8位、次によかったのが田中刑事11位、次いで木原龍一12位。この3人を派遣したことが好結果につながった。
羽生結弦・田中刑事・日野龍樹が同期。ノービス時代からこの3人が上位を争っていたようで、順位は:
B1 B2 A1 A2
羽生結弦 1位 2位 3位 1位
田中刑事 8位 3位 2位 2位
日野龍樹 6位 1位 1位 3位
全日本ジュニアも比較してみると(2008年がジュニア1年目、2013年がジュニア最終年):
2008 2009 2010 2011 2012 2013
羽生結弦 1位 1位 / / / /
田中刑事 6位 6位 9位 2位 3位 1位
日野龍樹 / 4位 3位 1位 1位 3位
ぎりぎりまでジュニアにいたため、ジュニアグランプリシリーズ&ファイナル、世界ジュニアでの実績は豊富だ。2010/2011シーズンから4年連続でJGP2大会に出場、うち表彰台は6回、特に2013年は2大会連続優勝。ジュニアグランプリファイナルにも2011年から3年連続で進出している。世界ジュニアは2011年2位、2012年7位、2014年7位。
シニアに上がってから、全日本で常に上位にいた印象がある。一方で、国際大会や世界選手権ではあまり活躍が目立たなかった。偉大過ぎる同期の羽生結弦とか、成長著しい後輩の宇野昌磨とかの陰で地味に頑張っていたような
昨年、アイスショー「LUXE」で高橋大輔と絡む滑りを見て、ちょっとぞくぞくした。表現者として一皮むけて何か変わった!と思った。それが競技に生かせて、成績につながればよかったけれど。最後の全日本は11位だった。(SP FS)
引退のニュースを見て、「カップル競技で復帰はない?」と“妄想”する声も。以前「宮原知子と田中刑事でペアを組んだらいいのに」なんて声もネットで見たことがある。田中刑事の身長は172㎝だそうだが、わりと肩幅があってがっちりして見えるので、確かにペアも行けそうな気がする
28歳で女子シングルからペアに転向したヴァレンティナ・マルケイ(イタリア)のような例もあるが、ペアの2人とも初心者が組むのは難しいだろう。。。と思い直すわけなのだった。
「幸せな競技人生でした。」
その一言が聞けるのが何より。お疲れさま
アイスショー「STARS ON ICE 2022」をCS・TBSチャンネル1で生中継とあって、やっぱり見たくなってスカパー!でチャンネル契約したら、、、
とっくに解約してあると思ってたフジテレビONE・TWO・NEXT、テレ朝チャンネル1・2がまだ契約残ってた
全然見てなかったのに、、、せめて3月中に気付きたかった、、、
“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一組が日テレプラス「荒川静香フレンズ+α」に出演するという情報があり、日テレプラスも契約しようとしたが、なんか単独で契約できなくなっていた。Select5か何かで選択しないと見られないかも。。。面倒くさい。。。
有料チャンネルはどこも月極めで、月をまたぐと料金が発生する。月末に解約しようと思っていて忘れて翌月に入ってしまうことが多くて、いつもげんなりする。
解約した月の月末まで視聴可能なんだから、いっそ月初とか月半ばを定期見直し時期に設定するべきかな>自分
昨夜エーニャスプリングトロフィー2022を見ながら調べたフィギュアスケート・ISUアドバンストノービスの必須要素、フリーはこちら(Communication 2396)。
[ジャンプ]
・ジャンプ要素は6つまで。アクセルを含まなければならない。
・コンビネーション/シーケンスは2つまで。1つは3連続にしてもよい。
・繰り返してよい3回転ジャンプは2つまで。
・4回転ジャンプは禁止。
・どのジャンプも合計2回まで。
*演技後半で基礎点1.1倍にはならないが、回転不足でない&エッジエラーでない、ダブルアクセル1つと異なる種類の3回転2つまで、1点のボーナス点が与えられる。
[スピン]
・足替えコンビネーションスピン(フライングで入るのは不可)
・フライングスピンまたはフライングで入る足替え単一姿勢スピン
[ステップ]
・氷面をフルに使うもの
島田麻央選手のプログラム、先月の京都府スケート選手権大会のジュニアで滑った構成から、ジャンプ1つとスピン1つを外して構成し直すことになるだろうか。どんな演技になるか、楽しみ
フィギュアスケート・エーニャスプリングトロフィー2022のアドバンストノービスに初出場の島田麻央、ショートプログラムはぶっちぎりの1位
滑走順のドローは2番だったが、1番の選手が棄権したので実質第1滑走。いきなり52.93、2位以下に9点以上の差をつけて、最後まで抜かれなかった。
日本でノービスの大会はフリーだけで行われるので、アドバンストノービスのショートプログラムを滑るのは初めてと思われる(来季はジュニアに上がれる年齢なので、たぶん最後になる)。
アドバンストノービス女子SPの必須要素を今回初めてちゃんと確認した(Communication 2396)
[ジャンプ]
・シングルまたはダブルアクセル
・2回転または3回転の単独
・2回転+2回転または2回転+3回転のコンビネーション
[スピン]
・レイバック/サイドウェイズ、または足替えなしの単一姿勢スピン(フライングで入るのは不可)
・足替え1回のコンビネーションスピン(フライングで入ってもよい)
[ステップ]
・氷面をフルに使うもの
他にジュニア・シニアと違う点は、
①転倒による減点は1回につき0.5点
②スピン、ステップのレベルは最大で3
③演技後半のジャンプ基礎点が1.1倍にならない代わり、回転不足でないダブルアクセルと3回転ジャンプ1つ(フリーでは違う種類の3回転2つ)に各1点のボーナス
④演技構成点はComposition以外の4項目
島田選手が滑ったことがあるショートプログラムはジュニアの構成なので、3回転+3回転を跳べない、スピンが2つしかないとなると、技術点はぐっと低くなる。さらに演技構成点も1項目分低くなるわけで、、、
得点を見たときに首をかしげたのは、これがいい点なのか、そうでもないのか、すぐにはわからなかったからだろう
とはいえ、ジャッジスコアを見ると、初めの2つのジャンプでがっつりGOEとボーナス点をもらい、スピンとステップも“最大”のレベル3をそろえている。演技構成点もすべて6点台、他に6点台を1つでも出している選手はいない。
というわけで、今の実力はちゃんと発揮して評価されたと言える。フリーはもちろん最終滑走、明日の21:31の予定。アドバンストノービスで4回転は許されてないのでトリプルアクセルには挑戦か たぶんシーズン最後の試合、思いっきりやっておくれ
世界選手権は終わっても、シーズンはまだ終わってない
フィギュアスケート・エーニャスプリングトロフィー2022、今日から開催 いわゆるB級国際大会の中で、日本が例年選手を派遣する大会の一つ。日本で春休み頃にあたるせいか、ノービスのカテゴリにも派遣されることも多い。
今大会でもノービスで国際大会デビューが 4トウループが跳べる13歳の島田麻央。全日本ノービスAで2連覇、全日本ジュニアでも昨季3位、今季はジュニア勢を抑えて1位 国際大会でどんな評価が出るか注目だ。
日本選手たちがエントリーしているのはこちら。開始時間、カッコ内の滑走予定時間は日本時間で。リンクはライブストリーミング。
7日(木)
19:15 アドバンストノービス女子SP 島田麻央(19:24)
22:45 ジュニア女子SP 田中梓沙(24:38)
8日(金)
18:45 アドバンストノービス女子FS
22:15 ジュニア女子FS
9日(土)
18:50 ジュニア男子SP 片伊勢武( 18:56) 吉岡希(19:34)
21:25 女子SP 千葉百音(21:47) 吉田陽菜(22:56)
23:40 男子SP 三宅星南(24:07)
10日(日)
16:20 ジュニア男子FS
18:15 女子FS
20:50 男子FS
みんな、いい演技ができるように、頑張れ~~~
テレビ朝日「くりぃむクイズ ミラクル9」で、「海底トンネルをユーロスターが通る、イギリスとフランスの間の海峡の名前は?」という問題が出た。
そんなの簡単、カレー海峡だよ~と言いながら見てたら、答えは「ドーバー海峡」 恥ずかしい 間違って覚えてたらしい。。。じゃ、カレー海峡ってどこ?
と思って検索したら、カレー海峡はドーバー海峡のフランス側の呼び名だった
間違って覚えてたわけではなかったが なぜフランス側を覚えたのかが謎だ。そして英語名をちゃんと覚えてなかったのは、ちょっと問題>自分
録画をさっき見た。
NHK・BS1「スポーツxヒューマン」「まっすぐ、心と向き合って〜フィギュアスケート・鍵山優真〜」、昨年の「殻をやぶるなら、いま フィギュアスケート 鍵山優真」である程度取り上げた部分もあったが、世界選手権で2位になってからの葛藤と成長が描かれていた。
腕を怪我していた時期に、辻本知彦さんのスタジオでコンテンポラリーダンスを学ぶ様子が出てきた。この頃にエキシビションナンバー「明日へ」の振付をしてもらっていたようだ。
調子が出ずにいたシーズン前半、「初心にかえろう」と父に言われ、コンパルソリーの練習をする場面も。全日本で4回転ループを回避したが、羽生結弦が4回転アクセルに挑み、宇野昌磨は4回転5本のプログラムに挑む姿を見て、また心に火がつく。
北京五輪のSP、「今までは演技で無理に笑う時もあったけど」この日は心から楽しめたようだ フリーのグラディエーター、力を振り絞った。
そして世界選手権、昨年は大喜びした銀メダルに、今年は悔しがる。同じところに留まっていないのだった。
高校の卒業式で、制服を着て卒業証書をもらう。通信制なので集まっても3人 卒業アルバムにお互いにサインしたり、楽しそう
そして、中京大学の入学式に出席したという記事。最高の練習環境に身を置いて、ますます頑張ってくれそう。楽しみ
番組の再放送は8日(金)午後5時からNHK・BS1で。