このお知らせは聞けて嬉しい
フィギュアスケート・ペアの高橋成美選手の新しいパートナーが、木原龍一選手に決まった。佐藤有香&ジェイソン・ダンジェンコーチについて、デトロイトに拠点を移して練習するそうだ。(関連記事 毎日新聞 時事ドットコム 日刊スポーツ スポニチ)
マーヴィン・トラン選手とのペアを解散した後、日本人優先で新パートナーを探すという話だった。シングルの経験とそこそこの体格、海外での練習にも対応できる大学生?と思っていたが、なるほど木原選手ならぴったり。身長174cmあるそうで、フィギュアの日本人男子としてはまあまあ大きいほう。175cmのマーヴィンとそう変わらないから、これからペアに必要な体作りをしていけば大丈夫だろう。
世界ジュニア2011では10位だったが、翌年ジュニア最後の年は世界ジュニア出場を逃し、シニアに上がってからまだ大きな大会への派遣もなくて、あまり目立たなかった木原選手。トリプルアクセルを跳べるようになったが、なかなか試合でクリーンに下りられず。。。レベルの高い日本の男子シングルでは、トリプルアクセルも4回転も“標準装備”してないと上位にいけない
グランプリシリーズに派遣されるくらいのレベルになれば大学卒業後も選手を続けやすいが、そこまでいかなかった選手は大学卒業と同時に引退していく場合が多い。大学2年生の木原選手、チャレンジするなら今!だったかな。
ソチ五輪を控えた時期のペア転向で、スケート連盟も手厚くバックアップしてくれるだろうし、平均してシングルより選手生命が長いペアで順調に伸びれば、平昌五輪での活躍も期待できる。難しい決断だったろうけど、頑張っていい結果につなげてほしい
木原選手に声がかかったきっかけは、2年前に中京大で行われたペア体験会だそうだ。高橋成美選手が講師を務め、参加していた木原選手と試しに組んだ感触がよかったらしい。
中京大でそんなイベントをやってたとは知らなかったが、自前リンクのある大学はこういうこともできるわけだ その頃は成美ちゃんもマーヴィンと長くやるつもりだったろうけど、日本にペアを根付かせたいと願い、後輩ペアの誕生を期待して参加していたことと思う。木原選手は自分の大学(まだ高校?)のイベントだから参加してたのかもしれないが・・・。それがこんな将来につながったとは。
高橋/トラン組と木原選手は、世界ジュニアなど何度か国際大会にいっしょに出場していたので、前からよく知っていたのもよかったんだろう。
木原選手のこれまでのコーチ・長久保裕氏はペアで五輪出場経験がある。ペア選手だった若松詩子氏も名古屋拠点だそうだ。高橋/木原ペアが日本に滞在する時、中京大学リンクで長久保先制などの指導で練習できるなら、かなり安心かも メインコーチが佐藤有香さんなら、木原選手も当面日本語でコミュニケーションできるから、環境は大きく変わるけど少しは気が楽かな。
成美ちゃんも手術後で、本格的な練習はこれから。ネット上では国別対抗戦出場を期待する声もあるが、そもそも国内選手権に出場してないと資格がなかったんじゃなかったっけ・・・? いずれにしても、最初から無理をしてはいけない。慌てずに基礎からやらないと
世間の注目はソチ五輪にどうしてもなってしまう^^; 世界選手権で16組の各国枠が決まり、残り4組の出場権を得るラストチャンスは9月のネーベルホルン杯。SPフリー合計で120点~130点くらいがボーダーになるだろうか? 半年ちょっとでそこまで行くのは大変かな、、、でも、マーヴィンと2007年7月にチーム結成して、10月のジュニアグランプリ大会で113点出している。その頃よりスケーティングなどはずっと上達してるんだから、不可能でもないかも
スケート連盟としては、仮に個人戦で出場権が取れなくても、団体戦メンバーとして登録できるペアができて一安心と思われる。団体戦出場は、世界選手権2013とグランプリシリーズ&ファイナル2014で獲得した最も高いポイントの合計で、上位10ヶ国。まずは世界選手権で男女ともメダルを取り、アイスダンスもできれば10位以内に入って、ある程度のポイントを確保しておきたいところだ。
ソチ五輪の舞台に、4種目全部で日本の選手が立つ姿、見られそう。嬉しい
(そしてマーヴィンに新しいパートナーが見つかって、いつか高橋/木原組と大会で会える日がくることを祈る・・・)
無音だけど、けっこう楽しめるUSTREAM中継
冬季国体フィギュア、成年男子は織田信成、女子は今井遥が優勝した。ジャンプもスケーティングも安定して、すごく調子がよかった今井遥は総合175.83。この点が全日本で出せてたら、5位に相当する。世界選手権はともかく、四大陸は出られたかも。。。と思うと惜しい
全日本に出場できなかった村主章枝の演技が見られた。2回転になったジャンプもあったが、表現力は健在(音つきで見たい~)。132.74の7位、これだけの点が出せるなら十分全日本に出る資格がある。現役を続けているのは、決して無謀なことじゃないと納得させられる。
演技を終わった村元小月に、花束がいくつも これが現役最後の演技だったんだろう。妹の哉中といっしょにキス&クライに座って、晴々した顔をしていた。
今日は少年男子と少年女子のショートプログラム。日野龍樹がトップに立った男子のほうは見逃したが、女子を見始めたらけっこうはまってしまい^^; やはり男子より女子のほうが実力差が小さいので、どの選手もそこそこしっかり滑れていて、ちゃんと観客を惹きつけるだけのものがある。
全国高校スケート優勝の本郷理華が最終滑走だったが、ジャンプで転倒があって3位。首位に立ったのは大庭雅、2位に友滝佳子がつけた。4位の伊藤芽という選手は初めて見るが、全日本ジュニアで11位だったようだ。庄司理紗が最近ではよくできた演技で5位。にっこり嬉しそうだった
結果サイトの選手の名前の横に、都道府県のマークがあるところがいかにも国体。代々木第一体育館へ行けば無料で観覧できるらしい、、、行ってみる
フィギュアスケート・全米選手権の男子フリー後半。整氷が終わった後、氷面にイルミネーションを映してから、アナウンスで後半グループを呼ぶカウントダウンを観客に促して、ゼロの声と同時に選手たちがリンクに入っていく。なんか面白い
<第3グループ>
・フィリップ・ウォーレン:昨季までジュニアだった選手で、スケートを始めたのが12歳だそうな。116.79、合計183.27。
・ブランドン・ムロズ:4回転のループを持っているそうだが、今日は跳ばず。4回転トウループは下りた。世界で初めて競技会で4回転ルッツを下りたことで有名な選手だけど、今季は国際大会に出てなかったようだ。「トッカータとフーガ」「チェロ協奏曲」で柔らかな雰囲気は以前はなかったかも。136.36、合計202.42。
・アダム・リッポン:SP6位とやや出遅れたが、“リッポンルッツ”は健在。トリプルアクセル2本目がコンビネーションにできない等のミスはあったが、現代的な映画音楽で表情豊かに滑り切った。153.22、合計229.87で暫定トップ。
・ジョナサン・カサー:高橋大輔と同じ曲「道化師」♪ コーチはフランク・キャロル。トリプルアクセルや4回転がない構成だけど、ぐんと倒したイーグルなどで魅せた。129.46、合計196.49。
・ジェイソン・ブラウン:ジュニア世代期待の星の1人で、ポニーテールの髪がトレードマーク。課題のトリプルアクセルは根性で1本は下りたが、1本は転倒。ルッツでも転倒が勿体ない。柔軟な体を生かしたスピンのポジションの美しいこと「愛の夢」♪の素敵なプログラムで、今日もたくさん愛を届けてくれた 149.24、合計223.29。
<第4グループ>
・マックス・アーロン:曲「ウェストサイド物語」♪、冒頭に4回転サルコウ+2回転トウループ、4回転サルコウと続けて決めた ところどころ「休んでる」ように見えるポーズがあったりするが^^; トリプルアクセルも2本入れて、終わった瞬間はガッツポーズ。175.87、合計255.00、もちろんトップに立つ。
・リチャード・ドーンブッシュ:4回転2回挑んだが転倒、アクセルがシングルに。ミュージカル風の粋なプログラムで、コインを投げ上げてつかむ仕草や腕時計を見て慌てて動き出す動作なんかいいんだけど。151.15、合計228.81。
・ロス・マイナー:リラックスしたいい表情で始まり、スケートはよく滑っていたように思う。トリプルアクセルが1本シングルになってしまったが、4回転サルコウが入り、ステップやコレオシークエンスなど表現は豊か。本人はガッツポーズで"Yes!"。170.30、合計251.29。ここで2位、、、
・ジェレミー・アボット:ずっとスローな曲「Bring him home」♪をしっとりと演じる表現はアボットならでは、なんだけど・・・4回転に挑んで転倒、ほかにも2回転になってしまったのがあって、キス&クライで"So stupid"と自分に対して怒っていた。165.23、合計249.33。この時点で3位
・ジョシュア・ファリス:18歳、ジュニアグランプリファイナル2位。4回転で転倒した以外ミスはなく、後半のジャンプもばっちり。終わった瞬間は胸に手を当てて微笑んだ。165.04、合計244.82の4位。
結果、優勝がアーロン、2位マイナー、3位アボット、4位ファリス、5位リッポン。全米では4位にもメダルを授与するということで、ファリスが表彰台でピューターメダルをかけてもらっていた。
例年、アメリカは全米選手権の1位から順に世界選手権代表となっている。今季のアメリカ男子は2枠で、やはりアーロンとマイナーが代表に選ばれた。
マックス・アーロンはシニアに上がってから国際大会に3回しか出場したことがなく、世界ランキングは現在38位。このままだと世界選手権に出場した場合、SPの滑走順が早くなって不利だから、四大陸でポイントを稼ぎ、少しでも順位を上げたいところだ。
(ミニマムポイントは今季出場した2大会でクリアしていたので大丈夫。そういえば、もしミニマムポイントをまだクリアしてない選手が勝っちゃったらどうする予定だったんだろう^^;)
今季の世界選手権にはオリンピックの枠がかかっている。アーロンは全米と同じかそれ以上の演技を世界選手権で見せることが必須になりそうだ。3枠取るには、マイナーと2人で最低でも6位と7位・・・頑張らないと フリーはジャンプが決まらなかったらあんまり魅力がないプログラムだから、演技構成点でもう少し取れるように手直ししてほしいかも。
ジョニー・ウィアーやエヴァン・ライサチェクが復帰を宣言しながら怪我で離脱した今季、ジェレミー・アボットは2度目の2連覇のチャンスだったが残念。GPシリーズで毎回表彰台にいるくらいのイメージで、そうそうたる実績があるアボットだけど、意外にもISU公認のパーソナルベストは238.82。そんなものだった? そしてミニマムポイントは、今季のフリーではクリアしていない(昨季のスコアを使えばOKだが)。。。四大陸にも来ないことになってしまった
四大陸にはアーロン、マイナーとアダム・リッポンが出場。世界ジュニアには、ジュニアグランプリシリーズで活躍しているジョシュア・ファリス、ジェイソン・ブラウンと、全米ジュニア2位のショータロー・オオモリが出る(全米ジュニア優勝のヴィンセント・チョウはまだ12歳なので出られず)。
余所様の選手権だけど、じっくり見ちゃうと悲喜こもごも
フィギュアスケート・全米選手権の男子フリー。Liveで見るとドキドキ ショートプログラムは録画したけどちゃんと見てないので、とりあえずこっちから。
<第1グループ>
アーミン・マーバヌーザデー:彼がフリーで1番滑走とは 4回転予定は3回転に、トリプルアクセル1本転倒、でも最後まで気持ちを切らさずに頑張った感じ。129.92、合計192.77。
ハリソン・チョート:なんか聞いたことある曲だと思ったら、レイチェル・フラットが使ってた曲♪ ジャンプは完璧ではなかったけど、それなりにまとめられた。129.45、合計187.11。
スティーブン・キャリエール:23歳、もうベテラン。小塚崇彦が初出場して8位だった2008年世界選手権で10位だった。曲が「白鳥の湖」♪、浅田真央ちゃんのとは使う部分の組み合わせ方が違うので、「あれ、まだ終わらない?」と思ってしまった^^; ジャンプの調子はいまいちだけど、138.53、合計201.30。
・ウェズリー・キャンベル:初めて見たけど、シングルの選手としてはすごく背が高い。4回転もトリプルアクセルもないけど、シューベルト「アベ・マリア」♪にのって美しいスケーティング。男子でこういうプログラムもありなんだ 一蹴りできれいに伸びて、最後はスパイラル。本人も感激の涙の出来で、観客もスタンディングオーベーション。134.51、合計191.75。
・ウィリアム・ブルースター:佐藤有香&ジェイソン・ダンジェンがコーチ。今季は国際大会の出場がないようだ。リバーダンスで盛り上がったけど、ちょっとジャンプは決まらなかった。111.5、合計1170.13。
<第2グループ>
・ダグラス・ラザノ:スケートアメリカで見たときよりも出来はよかった印象。129.68、合計192.99。
・アレクサンダー・ジョンソン:スケーティングしなやかで、肩や腕のちょっとした動きもなかなか魅力的。トリプルアクセル2本など、ほとんど予定通りにジャンプを決め、終わった瞬間は涙ぐんでいた。159.29、合計224.49でトップに立つ。
・ショーン・ラビット:転倒2回にめげずに最後まで頑張った。ファンからウサギの形のうちわをプレゼントされていたが、耳の部分に星条旗と日の丸が描いてある。日本大好きで日本語を勉強しているとか。118.79、合計181.66。
・グラント・ホックスタイン:羽生結弦が優勝した世界ジュニア2010で5位だった選手。決まるとカッコいいジャンプだけど転倒もあり、、、122.89、合計188.57。なぜかキス&クライでコーンを被っていた(爆)
・キーガン・メッシング:この選手も世界ジュニアでは活躍していた。羽生結弦が優勝したときは4位、翌年田中刑事が2位だったときも4位。ジャンプにミスが続いて残念そう。123.28、合計187.34。
9月ごろから始まる長い地区予選を何試合も勝ち抜いてきただけあって、どの選手も基礎的な技術力は高い。クラス分けが年齢ではなく技術レベルなのだそうで、シニアに出場できるということはその力が十分にあると認められているわけだ。
全日本は最大30人出場で、ショートプログラム24位までがフリーに進出だが、初めから少なめの人数で全員がフリーを滑れるのもいいかもしれない。
後半に続く。
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、女子フリー(ジャッジスコア)。見てたら眠れなくなってしまった
リンク上が少し暑いくらいに温められているという話で、氷の上に少し水たまりが見える。解説の岡部さんによると、前回の会場があまりにも寒かったので、総会で「選手権の会場は温める」と決まったのだそうだ。へぇ~
<第1~第2グループ> 印象に残った選手をかいつまんで。
・ケルシュテン・フランク(オーストリア):コロンとした体型は誰かに似てると思ったら、、、レイチェル・フラットか 難度の高いジャンプ構成ではないけど、とにかく頑張って決めていき、終わった瞬間ガッツポーズ。93.96、合計143.56。世界選手権のミニマムポイントもクリア
・エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア):メダル取ったこともあるのにフリー第2グループで滑るって、、、今季ずっと肩と足にテーピングしてるのは、どこか痛めているのかな。93.96、合計142.71。
・マエ・ベレニス・メイテ(フランス):応援団の大声援を受けて、すごく気合が入ってたが、少し空回り?! 全体にはすごく強くなってる。96.35、合計147.14。
・アニタ・マドセン(デンマーク):なんか本人よりコーチたちが喜んでハグしあってるんだけど^^; 得点85.38を見て本人は"Yes!"、世界選手権のミニマムポイントにはまだまだだが、大きく自己ベスト更新したのが何より
<第3グループ>
・ユリア・トゥルッキラ(フィンランド):「シェヘラザード」♪にターコイズブルーの衣装が美しい。ジャンプにミスが出てちょっと不本意だった。79.32、合計130.79。
・エレナ・グレボワ(エストニア):「ブラック・マジック・ウーマン」♪のエレキギターの雰囲気にぴったりだけど、転倒などが惜しい。91.55、合計143.45。
・ナタリー・ヴァインツァール(ドイツ):前半2回転倒してしまったが、後半気を取り直して頑張った。その甲斐あって世界選手権ミニマムポイントもクリア。95.24、合計147.52。
・ソニア・ラフエンテ(スペイン):「ウェストサイド物語」♪でグリーン系の衣装というのは、登場人物の誰をイメージしてるんだろう? ほとんどジャンプを決め、最後まで一生懸命滑って、終わった瞬間は「疲れた~」という顔をした。自己ベストの101.22、合計152.29には大喜び。
・ニコル・ゴズヴィアニ(ロシア):黒のつなぎパンツに大きなクリスタルを散りばめた衣装がきれい。3回転+3回転を決めた一方で、回転が抜けたりステップアウトしたジャンプもあるが、きれいな姿勢や仕草で最後はまとめた。103.49、合計154.41。
・ルネル・ジレロン・ゴリー(フランス):曲が「SAYURI」♪なので、衣装もキモノ風で桜があしらわれている。細かいミスがあって完璧な出来ではなかった印象だが、90.42はシーズンベスト。合計143.74。
<第4グループ>
さすがにこのグループになると空気が一変する。滑りの質が全然違ってくるものだ。
・エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア):冒頭の3回転+3回転から次々ジャンプを決めてどんどんのってきて、音と振付がぴったり、16歳ながら妖艶な「黒い瞳」。最後は片手上げのダブルアクセルも決めて、終わった瞬間はガッツポーズ。131.67の高得点で、合計は188.85。この得点で何位になるか
・ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン):いつものように元気よくノリノリ、ジャンプは決まったり決まらなかったりだけど転倒はなし。95.36、合計150.40。
・カロリーナ・コストナー(イタリア):大声援に送られて、黒の透ける衣装で登場。噂の「ボレロ」♪、この人の内側からにじみ出る品格みたいなものを感じる。プログラム最後にジャンプという構成だが、惜しくも2回転になってしまった。もう1本2回転になったのがあって、まだパーフェクトではなかったかな。でも130.52の高得点、合計194.71。
・ヴァレンティナ・マルケイ(イタリア):今大会女子シングル最年長だそうで^^; 曲は「アーティスト」♪、ブルーの衣装にピンクの手袋がカワユイ 小さいミスはあったが回転の早いシャープなジャンプで、動き全体の切れがいい。以前より明らかに体は絞れてる。全米選手権と重なってるので佐藤有香&ジェイソン・ダンジョンコーチは帯同してなかったが、イタリアチームの人たちがついていたようだ。112.84、合計171.06。
・アデリナ・ソトニコワ(ロシア):シングルになったジャンプが1つだけあったが、元気よく滑り切った。コレオシークエンスの最後のスパイラルはちょっと伸びが弱かったけど、まとめられたのは大きい。126.38、合計193.99。
・ヴィクトリア・ヘルゲション(スウェーデン):最終滑走。水色の衣装がブロンドに映える。シングルになったジャンプがあったが、滑りの安定感は世界ランク1桁だけのことはある。100.95、合計155.72。
結果、優勝は貫禄のコストナー、2位にソトニコワ、3位トゥクタミシェワ。トゥクタミシェワのフリー技術点70.02は凄い。ロシア勢はゴズヴィアニも6位で、今誰が出てきても強い。
4位マルケイ、5位ビクトリア・ヘルゲションは健闘だろう。妹のヨシ・ヘルゲションが8位に入ったので、ロシア、イタリアに続いてスウェーデンも3枠獲得。
7位ラフエンテ、9位ヴァインツァールはそれぞれスペインとドイツに2枠をもたらした。メイテとジレロン・ゴリーのフランス勢が10位、11位で2枠は守ったが3枠獲得はならず。
グレボワ13位、ゲデバニシビリ14位はちょっと不本意だろう。キーラ・コルピが出場しなかったフィンランドは2枠守れず。なかなか難しい、、、
ヨーロッパのトップ選手たちの好調さを見ると、世界選手権の戦いが楽しみ
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権の男子フリー。ジャッジスコアと結果。いいものを見た・・・
<第3グループ>
・トマーシュ・ベルネル(チェコ):SP9位でこの滑走順というのが寂しい。ジャンプがほとんど入らなくて、気持ちも明らかに入ってなかったのはもっと悲しい 「正しい練習ができてないんじゃないでしょうか」(樋口氏談)。国内選手権(three nationals)の前々日までアイスショーに出ていたそうだが、ショー出演が多くなっていることが影響しているんだろうか。108.42、合計177.41。
・アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン):背中のフードを最後に被ってみせた。ミス最小限でコレオシークエンスでも大きな手拍子。シーズンベストの137.59、合計211.88。
・ヴィクトール・ファイファー(オーストリア):片手上げルッツなんかもできる選手だった!アップライトスピンで曲げたフリーレッグのエッジを、頭の上から手を回してつかむ独特のポジションが面白い。黒一色の衣装で、手足の長さが強調されてる。127.43、合計194.77。
・シャフィク・ベセギエ(フランス):黒地にカラフルな飾りが映える衣装。ステップの中にブレイクダンスみたいな動きがあったり、今時の振付だ。122.74、合計189.67。
・ヴィクトール・ロマネンコフ(エストニア):曲「プリンス・オブ・エジプト」の雰囲気を出した金キラの入った衣装。あんまりジャンプ決まらず、「レベルが取れるスピンじゃなかったですねぇ」(樋口氏談)。108.32、合計167.98。
・キム・ルシーヌ(モナコ):曲はピンク・フロイド。なんか乗り切れてない感じで終わってしまった・・・コレオシークエンスにGOEマイナスがついたそうな 今季はこれが最初の試合で、まだベストの状態に持ってこられてないのかな。112.34、合計175.61。
<第4グループ>
・マクシム・コフトゥン(ロシア):予定のジャンプは全部下りた!最後は疲れて適当にやめちゃったけど(笑)ジュニアから抜擢の18歳、シニア世界選手権に1枠しかないロシアの代表はどうなるやら。なんとコンビネーションジャンプを4つやってしまったが タラソワさんが喜んで迎えた。152.11、合計226.57。
・ブライアン・ジュベール(フランス):「グラディエーター」♪にのって、4回転をきれいに決め、強くて美しいジュベールが見られた 抜けたジャンプがあったのは惜しかったけど。トランジションで体を後ろに倒して片手で支えるのがユニーク。148.54、合計232.47。
・セルゲイ・ボロノフ(ロシア):冒頭の4回転をばっちり決めて今日もいけそうだったが、フライングキャメルスピンで回れずに0点、3回転トウループを3回跳んでしまってコンビネーションが一つ0点 131.80、合計210.18。
・ハビエル・フェルナンデス(スペイン):4回転3本完璧 ほとんどミスもなく、チャップリンになりきって踊ってた。スペイン応援団は感激してうるうる。186.07、技術点は96.65 合計274.87。
・ミハル・ブジェジナ(チェコ):4回転1本転倒したけど1本は下りた。ほかのジャンプがどれもまっすぐシャープに跳べて質がよく、動きの切れがよかった。2位につけて初めてのメダル確定 163.68、合計243.52。
・フローラン・アモディオ(フランス):4回転2本を決めて波に乗った。相変わらず止まって踊る部分は多いけど^^; 160.71、合計250.53。
優勝は圧巻のフェルナンデス、スペイン人として初めてヨーロッパ選手権を制した。SPフリーをそろえたアモディオが2位、ブジェジナが嬉しい選手権初メダルの3位。(アイスダンス日本代表のキャシー&クリス・リードといっしょにトレーニングしているので、彼らのブログに「マイケル」としてよく登場する)
4位ジュベールは、世界選手権にむけていいステップになったというところか。プルシェンコが棄権したロシア勢は5位にコフトゥン、7位にボロノフで3枠確保。6位マヨロフ(スウェーデン)、8位ファイファー(オーストリア)、10位リーベルス(ドイツ)がそれぞれ2枠をゲット。チェコはベルネルが11位だったため、1ポイント差で3枠守れなかった。
来年はオリンピック直前になるけど、どんな大会になるのかな。
全米選手権も同じ週って、大変すぎる(全部テレビで見ようとするからだけど) 一応録画はしてるのであとで。
ヨーロッパ選手権の男子フリー、ディフェンディングチャンピオンのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が棄権。ロシア選手権のときから腰に痛みがあり、痛み止めを打っていたのだそうだ。今回はもう無理をしないことにしたのかな。各グループの滑走順抽選の前に棄権したので、SP7位マクシム・コフトゥンまでが最終グループに入った。
ところが朝の公式練習後、パヴェル・カシュカ(チェコ)がインフルエンザで棄権。第1グループは4人になってしまった。
<第1グループ>
・マノル・アタナソフ(ブルガリア):「フリーに進出しただけで疲れちゃったんじゃないでしょうか」(解説の樋口氏談)。そんな感じ
・ユストゥス・ストリード(デンマーク):サーカスのピエロのような振付と曲。ディズニー映画「ダンボ」の中の曲もあった。ヨーロッパにはこういうコミカルなマイム系の振付をやる選手がけっこういる。106.94、合計160.08。
・マチェイ・チェプルーハ(ポーランド):わりときれいな柔らかな滑り。一応コケずに終わってガッツポーズ。114.45、合計167.29。世界選手権のミニマムポイントはクリアできず
・ステファン・ウォーカー(スイス):雰囲気も名前もアメリカっぽい(笑) 112.18、合計163.11。こちらも世界選手権ミニマムポイントをクリアできず。。。60点は越えたんだけど。。。
<第2グループ>
・パヴェル・イグナテンコ(ベラルーシ):17歳、後半はお疲れ^^; トリプルアクセルが垂直にドンと下りてくる感じであまり流れない。世界ジュニアがメインだろうか。112.80、合計171.18。
・ゾルタン・ケレメン(ルーマニア):イタリアンメドレー♪、音楽の教科書に出てくるようなメロディがあれこれ。ブルーのボーダーシャツでゴンドラの漕ぎ手みたいな? 「フニクリ・フニクラ」で手拍子はたくさん。109.89、合計167.33。
・ペーター・リーベルス(ドイツ):天野真氏振付だそう。衣装も黒で渋めの印象だけど、わりと素敵。トリプルアクセル2本を決め、サルコウが2回転になった以外は頑張った。131.29、合計187.96。世界選手権では見られそうだから楽しみ。
・アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル):フラメンコギターに頑張ってついていった^^; トリプルアクセルが元々ないプログラム。114.70、合計171.12。
・ヤコフ・ゴドロジャ(ウクライナ):若い子には赤も似合う 曲はムソルグスキー「展覧会の絵」♪ トリプルアクセルなどを決めたが、スピンは「(各ポジションの)回転数が足りませんね」(樋口氏談)。112.85、合計170.29。
・ハビエル・ラジャ(スペイン):曲はエルトン・ジョン。冒頭のトリプルアクセルなどはよかったが、少し単調かも^^; 115.37、合計169.58。
今大会の会場はクロアチアのザグレブだが、イタリアやスペイン、フランスの応援団多数。今日から週末で観客が増えてきた。わりと手拍子などで盛り上がってくれる観客だ。
後半に続く。
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、女子ショートプログラム。今夜のJ SPORTS放送の解説は岡部由起子さんなので、いろいろ詳しい。
昨年までは予選があったが、予選で敗退すると出場したという扱いにはならないのだそうだ(Personal Bestの公式記録にはなるようだが)。予選を廃止した経緯の話で、予選敗退することが多い国が予選の継続に反対し、投票で多数派となったとか。へぇ~~~
第1、第2グループは適当に注目したい選手だけ。
・アナ・アフォンキナ(ブルガリア)、まだジュニアだけど174cmあるとか。3回転ルッツ+2回転トウループとか、両手を上げた3回転ループを跳んだ。技術点25点台、世界選手権のミニマムポイント28点まではもう少し、、、44.89。
・ミルナ・リブリッチ(クロアチア)、開催地地元の選手。声援は大きかったけど、、、毎年は出場できてないレベル^^; 33.73。
・アンネ・リーネ・グエルセム(ノルウェー)、双子の姉妹で、国内選手権優勝したのは妹のカミラだったけど、今大会出場はこちら。世界選手権のミニマムポイントに近い点を出しているので、可能性を追求したかな? 残念ながらちょっと足りず。45.72。
・ナタリー・ヴァインゼル(ドイツ)、サラ・ヘッケンでなくこの選手が出場。小柄だけど「切れがいい」(岡部さん談)。ヘッケンはよく回転不足を取られるけど、彼女は大丈夫だったようだ。52.28。
・アニタ・マドセン(デンマーク)、ヨーロッパ選手権じゃないとなかなか見られない選手。自己ベスト更新に本人もコーチも喜びすぎ 47.97。
・シラ・サイギ(トルコ)、トルコってヨーロッパなんです ミスなく滑れて本人満足。46.17。
・フラー・マクスウェル(ルクセンブルク)、この選手もヨーロッパ選手権でしか見ることがない。世界選手権に出てこられるか、、、46.66。
・ニコル・ゴズヴィアニ(ロシア)、シニアの選手権に出られる年齢の中では若手。3回転+3回転を決めたのに、単独ジャンプが2回転になったのが惜しい。50.92。
<第3グループ>
・カート・ヴァン・ダーレ(ベルギー)、大技はないけど安定。技術点28点にちょっと足りない^^; 47.18。
・ミッシェル・コーウェンベルク(オランダ)、曲「ミッション」♪は安藤美姫のプログラムを思い出させる。スタイルのいい美人で線がきれいだけど、ジャンプにミスが出てしまった。35.28。
・インガ・ヤヌレヴィシウテ(リトアニア)、実況アナが名前を言いにくそう^^; 35.53。
・エリスカ・ブジェジノヴァ(チェコ)、兄はミハル・ブジェジナ。彼女はまだ16歳だが、何歳違いなのかな? 「ソフトなスケーティングにタンゴがあまり合ってない」(岡部さん談)なるほど。40.98。
・ティナ・シュタージンガー(スイス)、スイスといえばサラ・マイアーを思い出す。応援団がガラガラみたいなのを回して盛り上げる。「完全にフリップに見えるルッツ」(岡部さん談)あらら^^; 45.73。
・アリョーナ・フョードロワ(ラトビア)、大柄で肉感的な体型の17歳。衣装の前と背中に同じような模様があって、ドーナツスピンをするとちょうど輪に見える。44.87。
<第4グループ>
・ソニア・ラフエンテ(スペイン)、久しぶりに見られて嬉しい 丁寧にシャープに滑ってミスもなく、ちょっと安心(^^) 世界選手権のミニマムポイントもクリア。51.07。
・ロベルタ・ロデギエロ(イタリア)、初出場だそうな。黒のパンツスタイルで曲「天使と悪魔」と個性的。44.71。
・ルネル・ジレロン・ゴリー(フランス)、こちらも背中が大きくあいたパンツスタイル。流行りかな? 3回転トウループ+3回転トウループなどジャンプを全部決めて喜ぶ。キス&クライにまたナタリー・ペシャラが来ているのは、応援団長 53.32。
・ユリア・トゥルッキラ(フィンランド)、去年も見たような気がするが、相変わらず細い。町田樹がフリーで使う「火の鳥」♪にのって3回転+3回転に挑み、大きなミスなく滑り切った。51.47。
・ケルシュティン・フランク(オーストリア)、体型はがっちりタイプだけどジャンプが決まると豪快(笑) 今日はばっちり決まってスピンも回転速く、SPの世界選手権ミニマムポイントをクリア。49.60。
・パトリシア・グレスチッチ(スロベニア)、ジュニアグランプリシリーズで名前は見たことがあったけど、演技を見るのは初めてかも。世界選手権は厳しそう^^; 43.36。
ここまででフリー進出が決まっている暫定12位が45点台。あと2グループだけど、やはりラインはそのあたりかな。
<第5グループ>
・カロリーナ・コストナー(イタリア)、くじ引きなんだろうけど滑走順早い^^; なんかますます大きく見える~。3回転+3回転で転倒しちゃったけど、足の長さを見せつけながら、なめらかな滑りで魅了してくれた 64.19。
・エレーナ・グレボワ(エストニア)、日本でもおなじみ。レオタードみたいな雰囲気の衣装はバレリーナの練習着のようだけど、曲はそんなストーリーなのかな? 転倒はあったけど、体が絞れていて動きはよかった。51.90。
・アデリナ・ソトニコワ(ロシア)、ヨーロッパ選手権には今回が初出場。情熱的な曲を力強く滑り切って、ジャンプ以外の表現もすごく大人っぽくなっていた。67.61で自己ベスト更新。
・エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア)、2枠だけど選手が1人しかいないグルジア 無地グレーのグラデーションにクリスタルをあしらった衣装が素敵。ジャンプで転倒があったけどスピンはきれいだった。この人のコーチもブライアン・オーサー 48.75はちょっと残念。
・ジェナ・マコーケル(英)、まあまあ頑張ったけど単独ジャンプが2回転に。47.17。
・エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)、コンビネーションをルッツから跳んだが2回転になってしまった。しかし3回転トウループを続けて大きな減点は免れる。ダブルアクセルで片手を上げたがオーバーターン。ソトニコワとは表現の個性が違うので、お互い刺激になっていいんじゃないかな。57.18。
<第6グループ>
・マエ・ベレニス・メイテ(フランス)、フランス応援団の声援が凄い^^; 曲「Feelin' Good」♪を聴くと、高橋成美/マーヴィン・トランの一昨年のSPを思い出してしまう・・・。ジャンプで転倒してしまったが、スピンや滑り全体はきれいでよかった。50.79。
・ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン)、鈴木明子と衣装も雰囲気も似てる「シルク・ド・ソレイユ」♪。片手上げルッツがきれいに決まり、コンビネーションのセカンドも片手を上げたがオーバーターン。全体によく滑れていてステップでは手拍子をもらっていた。55.04。
・ビクトリア・ヘルゲション(スウェーデン)、ジャンプは完璧とはいかなかったが、体がよく動いていてステップは岡部さんも高評価。54.77。
・ヴァレンティナ・マルケイ(イタリア)、イタリア応援団も賑やか。フラメンコのリズムにのって、艶っぽく踊る。数年前に初めて見たころに比べると相当体を絞ったように思う。スケート靴のアップが映ったら、クリスタルでデコってた パーソナルベストの58.22。
・ナタリア・ポポワ(ウクライナ)、ペトレンコに師事する19歳、可愛いんだけど ジャンプで転倒してコンビネーションにできなかった。45.60。
・モニカ・シマンチコバ(スロバキア)、細いけど細すぎないバランスのいい体型。50.27。
やはり、フリーに進める24位のラインは45点だった。1位ソトニコワ、2位コストナー、3位マルケイ、4位トゥクタミシェワ、5位ヨシ・ヘルゲション、6位ビクトリア・ヘルゲション。姉妹でフリー最終グループだ。
点差からいうと、コストナーはフリーで逆転は容易という感じ。ソトニコワが優勝を意識せずにしっかり滑れるかがポイントになりそう。トゥクタミシェワはノーミスでいければ表彰台には届くかな?
ではまた明日。
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、今回はペアが最初の2日間でショートプログラム、フリーと終わった。
Minimum Total Technical Scoresをクリアするのが大変だったのか、今大会ペアのエントリーは15組。前回は予選なしとはいえ19組エントリーがあったから、やはり出場人数を制限する効果(?!)はあるわけだ。複数枠があっても使い切れない国も出る(3枠あるドイツは、ポイントをクリアしているペアは年齢制限に引っ掛かり、年齢OKのペアはポイントがクリアできなかった…)。
フリー最終グループだけLive Streamingがあったので見てみた。SPがいまいちだった川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組は、フリーはしっとりと丁寧に滑っていたが、ソロジャンプでサーシャが転倒したり、スロージャンプで悠子ちゃんがクリーンに下りられなかったりで、あまり点が伸びず。
ヴァネッサ・ジェームズ/モーガン・シプレ組(フランス)が、コンビネーションジャンプが抜けた以外ミスのない、会心の演技で高得点。次のステファニア・ベルトン/オンドレイ・ホタレック組(イタリア)にプレッシャーがかかったが、、、
冒頭に3回転トウループ+2回転トウループ+2回転トウループの3連続コンビネーションジャンプを決めた ペアではコンビネーションでなくシークエンスで跳ぶことも多いので、基礎点そのままのコンビネーションで、3回転からの3連続は大きい。単独ジャンプで転倒した以外は完成度の高い演技で自己ベスト更新、メダルを確定した。
ベルトン/ホタレック組はSPでも自己ベスト更新、今季前半ちょっと不調だったのがここへきて一皮むけた感じ。これは世界選手権も期待大
大本命のタチアナ・ボロソジャル/マクシム・トランコフ組(ロシア)、グランプリファイナルでのアクシデントを引きずらずに、しっかりトリプルツイストを決めた。あとはスロージャンプで両手をついたくらいで、貫禄の演技。
最終滑走がグランプリシリーズは1戦のみだったアリョーナ・サフチェンコ/ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)。優勝にはシーズンベストを20点以上上回る必要があり、、、たぶん滑る前から2位狙い^^; 曲が「ボレロ」、私の世代だとアイスダンスのトービル/ディーン組を思い出しちゃうんだけど、アデリナ・ソトニコワが昨季使ってたっけ。
曲が単調なせいか、かえって細かいところに目が行く 地味に難しいことをやってるな、と思った。ソロジャンプで転倒しちゃったが、後半の基礎点1.1倍になる要素で大きな加点をもらってるあたり、世界選手権ではもっとボロソジャル/トランコフ組に迫れそう。
ペアとアイスダンスのJ SPORTSでの放送は少し後になるから、明日あたり動画で見ようっと
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権、男子ショートプログラム。誘惑に負けて スカパー!でJ SPORTSを契約、Liveで見ている。
世界選手権出場に必要なMinimum Total Technical Scores(男子SPは35点)を、この大会でできれば獲得したいという選手も多そう。
第1、第2グループでは、ヤコフ・ゴドロジャ(ウクライナ)とパヴェル・イグナテンコ(ベラルーシ)がよかった(顔が、スケートも)。ウクライナはアントン・コバレフスキーではなくゴドロジャが代表になったようだ。
<第3グループ>
・パヴェル・カシュカ、チェコの3番手。ジャンプはさっさとすませた(笑) 前に見た時はもうちょっと滑れてたんだけど…スピンが遅い^^; 53.76。
・アレクセイ・ビチェンコ、キエフ生まれのイスラエル代表。本来の意味の「セーラー服」で登場。ジャズ・ロックっぽい曲との関連は?! 56.42。
・ユストゥス・ストリード(デンマーク)、マンボで頑張って踊ってた。でもあんまり得意な分野じゃなさそう^^; 53.14。
・キム・ルシーヌ(モナコ)、アート・ブレイキー「モーニン」♪ わりとイケメンなのでお気に入りの1人 トリプルアクセルがダブルになったのが惜しかった。技術点34.91がまた惜しくて、35点まであと0.09点、、、トータルは63.27。
・エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)、30歳になって子どもも生まれたそうな。ディフェンディングチャンピオンなのに滑走順が早い。4回転なしトリプルアクセルで転倒、体調がよくなさそうと解説で言われる。74.82。
・ビクトール・ファイファー(オーストリア)、月光ソナタ♪ 片手上げのルッツがきれい。アクセルはトリプルだったらもっと上に上がれるんだけど。67.34。
<第4グループ>
・ゾルタン・ケレメン(ルーマニア)、ルーマニアの男子選手ってこの人しか見たことない。ジャンプは下りたがスピンが途中で終わる失敗 57.44。
・ハビエル・フェルナンデス(スペイン)。4回転サルコウ、トリプルアクセルがきれいに決まって投げキッスも気分良く コンビネーションのセカンドがダブルになった以外は全体に流れもあっていい演技。プルシェンコが振るわなかったので、優勝候補筆頭という感じ。ティッシュケースはミッキー・マウス、Yuzuruのプーさんに対抗?(爆) 88.80。
・トマーシュ・ベルネル(チェコ)。今季よかったりダメだったりだったけど、今日は?! 4回転が惜しい転倒、トリプルアクセルは頑張って下りたが、コンビネーションが2回転+2回転になってしまい(最低でも3回転+2回転が要求されるので、GOEがマイナス3になってしまう)・・・68.99。
・ペーター・リーベルス(ドイツ)。4回転に挑んだが転倒、コンビネーションのセカンド跳べず。ステップにちょっとつまずきが…終わった瞬間、おでこをぴしゃっと叩いていた。56.67。
・シャフィク・ベセギエ(フランス)。衣装のパンツの裾にクリスタルでト音記号♪ 4回転の予定は3回転になり、トリプルアクセルをぎりぎりでこらえたが、大きなミスはなく、打ち込みアレンジのピアノ協奏曲で元気よく滑る。66.93。キス&クライで隣にいたのはアイスダンスのナタリー・ペシャラだったかな?
・アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)。ピアノが奏でるブルースにのって、ジャンプきれいに決まり、スピンやステップも安定。久しぶりにいい出来の演技が見られた 74.29。
<第5グループ>
・ブライアン・ジュベール(フランス)。応援団の声援がすごい 4回転+3回転のコンビネーションで間にターンが入ってしまったが、全体には力強かった。83.93。ナタリー・ペシャラがここにも。
・ミハル・ブジェジナ(チェコ)。4回転サルコウ決まった!コンビネーションでファーストとセカンドの間で足をついてしまったので、コンビネーションとして認められなかったのが勿体ない。同じメロディでだんだんテンポが速くなる曲で、迫力のあるステップをカッコ良く滑ってくれた。79.84。
・マクシム・コフトゥン(ロシア)。ジュニアグランプリファイナル優勝の17歳。4回転+3回転をばっちり決めたが、トリプルアクセルがダブルに、3回転ルッツで手をつき、、、でもスピンはほめられていた。74.46。
・セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)。4回転+3回転、トリプルアクセル、3回転ループをしっかり決めた。「ロシア水平の踊り」は前に日野龍樹も使った曲♪ スピンの姿勢も樋口先生がきれいだと言う。78.38。
・フローラン・アモディオ(フランス)。4回転、トリプルアクセル、後半の3回転ルッツ+3回転トウループと完璧 ブラジルのリズムにのってステップも気持ちよく踊る。スピンの回転速度も速かった。本人も大満足の出来で、89.82。
・パオロ・バッキーニ(イタリア)。ジャンプ2つ失敗で、滑ってる間じゅうあせっていた感じ 残念ながらフリーに進めず。
フェルナンデスが圧倒的に有利かと思ったが、アモディオの切れが抜群だった。フリーはこの2人の争いに、ジュベールやブジェジナがどのくらい絡めるか。プルシェンコは巻き返せるか? 楽しみ
<追記>
プルシェンコと、パヴェル・カシュカ(チェコ)がフリーを棄権した模様。。。
フィギュアスケートは、今一年で一番試合が多い時期らしい。ヨーロッパ選手権と全米選手権が同じ週だし、日本では全国高校スケートの翌週が国体。出る方も見る方も忙しい
全国高校スケート競技会は、夏の競技ならインターハイに相当するだろうか。フィギュアは全日本ジュニアよりも出場人数が多く、女子の予選(ショートプログラム)はなんと40人以上のグループが3つ 男子も40人集まることはなかなかないと思う。
男子が先にフリーを終えて、日野龍樹が212.09で優勝 2位が191.75で川原星、3位に183.29で中村優が入った。やはりジュニアグランプリシリーズで活躍した選手たちが強い。残念ながら世界ジュニア代表の田中刑事は欠場している。大きな怪我とかじゃないといいけれど。
女子は全日本5位の本郷理華が61.83でトップに立っている。120人以上の上位24人で行われるフリーは明日。
・・・日野龍樹や田中刑事の名前を並べると、つい連想するのが同学年の羽生結弦と村上佳菜子。二人とも四大陸と世界選手権の代表なので、今週あたり試合に出ているわけにいかないんだけど、そういえば去年や一昨年はどうだった?
チェックしてみると、去年も一昨年も出てなかった。高1からシニアに上がり、世界選手権や四大陸の代表になっている。全日本の予選になる地区大会でシニアに出ていても全国高校スケート出場に問題はないようだが、全国高校スケートはジュニアの規定で行われるので、シニアの大会を控えている身としては、出なくちゃ!という大会ではない・・・
中学までは全国中学校スケート大会に出場していた二人だが、シニアに上がった年から予想を超える活躍で、一気にトップに駆け上がっていってしまい、、、高校生だけど、高校生最高の大会に出場することができなくなってしまったのだった。
そのかわり、もっとすごい大会でもっとすごい活躍してるんだからいいか まずは四大陸、楽しみ
今日から始まってます
フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権。世界選手権の次くらいに権威がある大会で、この大会を引退の花道にした選手も少なくない。参加国が多いので、前回大会の成績によって各国にきっちり出場枠が振り分けられている。
昨年まではしっかり予選も行われたが、今季はMinimum Total Technical Scores(今季及び前季の国際大会で出した技術点が基準をクリアしているか)で出場資格が与えられた。エントリーしていたけど、大会までにミニマムポイントがクリアできずに出場できなくなった選手も・・・
各国のトップ選手はたいてい出場するが、女子でキーラ・コルピ(フィンランド)、アイスダンスでペシャラ/ブルザ組(仏)が欠場となったのは残念。世界選手権のメダリストなのに厳しい戦いのロシア選手権で勝てず、男子のアルトゥール・ガチンスキー、女子のアリョーナ・レオノワは派遣されていない。
アイスダンス日本代表のキャシー・リード/クリス・リード組の妹、アリソン・リードはワシーリ・ロゴフと組んでイスラエル代表でエントリーしていたが、棄権したようだ。大きな怪我とかじゃないといいけれど。(前はグルジア代表だったアリソン、日本でパートナーが見つかれば日本代表になってもいいのに~)
そのアイスダンスは先ほどショートダンスが終わって、ロシア勢が1位、2位を占め、3位にイタリアのカッペリーニ/ラノッテ組がつけている。ペシャラ/ブルザ組がいないとなると、やっぱりロシア勢が強いかな、、、
このあとはペアのショートプログラム、川口悠子/スミルノフ組も出場。男子と女子はJ SPORTSで生放送があるようで、、、契約の誘惑にかられる(笑)
フィギュアスケートの国内選手権は、グランプリファイナルの後、年末にかけて行う国が多い。日本は毎年年末で、クリスマスの週だったり、大晦日直前だったり。ロシア、イタリア、韓国、各国の選手権でけっこうな高得点の話も聞く。
年明けてからの開催なのが、カナダとアメリカ。先日、四大陸選手権のエントリー締め切りにキム・ヨナ選手の名前がなかったとニュースに出て、カナダとアメリカは間に合ってない?と思ったが、国内選手権終了後に通知ということで了承されているんだろう。
カナダ選手権が昨日終わって、男子はパトリック・チャンが6連覇。そこは予想どおりだが、得点が273.75。かつて300点越えもあった彼にしては低めだ。(全日本だったらやっと3位 「全日本選手権に出られなくてよかった」って言ったとおり…)
SPは94.63と悪くない点ではあったが、ジャッジスコアを見るとコンビネーションのセカンドが2回転に。映像ではファーストジャンプでぐらついて、なんとかダブルをつけた形だった。ソロの4回転やトリプルアクセルはしっかり跳べていたが、、、ジェフリー・バトル振付の「エレジー」は魅力のプログラムなので、それだけで十分か?!
フリーは179.12、技術点85.04に演技構成点95.08。技術点は全日本の高橋大輔や羽生結弦の97点台と比較すると見劣りする。ジャッジスコアには4回転トウループ2本があるが、トリプルアクセルがない。これはちょっと大きい・・・3回転フリップの転倒もある。ここは3連続ジャンプのコンビネーション予定だから、これまた大きい。
映像を見ると、作品として高度に表現することに神経が行ってるのかな?という印象を受けた。間違いなく勝てる試合なので、無理をする気もなかったのかも。2位のケビン・レイノルズと12点ちょっとの差は、かなり詰められた状態ではあるが^^;
そのレイノルズは、SPで85.32、フリーで175.94といつになくまとまった出来 SPで2種類、フリーで2種類3本の4回転を入れて、いずれも回転不足や転倒なし。これは四大陸や世界選手権に向けて好発進だ。
カナダ男子は前回の世界選手権で3枠を獲得した(チャンが1位、レイノルズが12位)ので、実は全日本と同じく3位争いも注目だった。今季GPシリーズに1回ずつ出場したエラジ・バルデ、アンドレイ・ロゴジン、リーアム・フィーラスの3人がSPで5位、4位、3位につけていたが、ロゴジンがフリー3位、合計207.85で3位に入った。バルデはフリー4位で一歩及ばず。
ロゴジンは世界ジュニア2011のチャンピオン(このとき田中刑事が銀メダル)。シニアに上がってからまだ大きな活躍はないけど、ここで世界選手権に出られたらいいきっかけになりそう。
なんか男子の映像はたくさんあって ジュニアのナム・グエン、ミッチェル・ゴードンがフリーでいい演技。最近姿を見てなかったジェレミー・テンや6年ぶり復帰のエマニュエル・サンデュ(32歳)も。
女子は、GPスケートカナダでいきなり優勝しちゃったケイトリン・オズモンドが、SPから70.04の高得点 ジャッジスコアを見ると3回転トウループ+3回転トウループのコンビネーションなどジャンプで高いGOEをもらい、ステップもレベル4。映像からは、いかにも活力にあふれてる元気が伝わってくる。演技構成点はちょっと高めに出てる気がするけど^^;
フリーではダブルアクセルで転倒もあったが、それ以外はほぼミスなく元気よく、最終滑走を滑り切った。ジャッジスコアではまたステップレベル4に、コレオシークエンスGOE1.75と、ジャンプ以外の部分も高評価。131.30はまた随分出たけど^^; 堂々の優勝。カナダ女子は世界選手権1枠しかないので、彼女が代表ということになりそうだ。
2位はガブリエル・デイルマン、3位にアレイン・シャルトランとジュニアの選手が続いた。ジョアニー・ロシェット休養、シンシア・ファヌフ引退という状況で、カナダ女子をリードしてきたアメリ・ラコステは、SP2位と悪くなかったのにフリーで大きく崩れてしまい、4位に。四大陸には出られるだろうか…
(こちらに女子SP最終グループ6人の映像。フリーがなくて残念^^;)
J SPORTS 4で放送があるようだ。また契約しちゃう
フジテレビ「ネプリーグ」の「ファイブボンバー」で、「フィギュアスケート選手の名前5人答えよ」の問題。村上佳菜子、鈴木明子、浅田真央、羽生結弦のあと、小塚がわかってないネプチューン原田。
全然関係ない苗字を言ってみるが、ブー連続。誰かがいいかけてやめた「小塚」を採用して、あれこれ下の名前をつけてみるが、、、やっぱり知らないらしい
結局正答できず。「小塚たか、、、」「たかし!」残念でした~。「たかひこ(崇彦)」って、意外と正確に覚えられてない?
そういえば全日本のとき、応援バナーで「小塚宗彦」って書いちゃったのがあったそうで すごく難しい字じゃないんだけど、日常生活でよく使う字でもないから、記憶に残りにくいのかな
高橋大輔が問題に出ないのは、簡単すぎるからでしょうね(笑)