【雪の源は、太平洋からの雲】
よく東京からつくばに来るひとで、東京は雪がひどいから、つくばはもっとひどいと思い、来たが、そうでもなかった、と感想を述べる人がいる。
これは、単純に、つくばは東京より北だから雪が多いのだろうという推定を暗黙の根拠としているのだろう。
でも、関東に雪をもたらす機構(メカニズム)を考えると、東京さらには京浜地区の方が雪が多い可能性が高い。
今日の天気図
つまり、雪をもたらす雲は低気圧として太平洋から日本列島に来る。その雲から落ちるものが雨か雪かは気温によるのだろう。今日のように、十分気温が低ければ、雲が通過するのが早い、京浜地区、東京の方が当然降雪が多い。
一方、気温がやや高い場合、京浜地区、東京では雨、つくばでは雪となるだろう。
いずれにせよ、雪/水は南から、ということ。
そして、上記の機構で、たぶん、九州・中国・関西・東海の方が、雪は多いのであろう。
その昔、よく関が原の降雪で新幹線が止まった。これは関が原の北方の山地が低く、大陸から吹き込む冷たい空気と太平洋からの湿った空気の相互作用による降雪だろう。
▲関東はむしろ雪少ない。
大陸から吹く寒気は、日本海で吸った湿気は、新潟や日本列島の背骨の山脈を越えるときに雪を落としてくるので、北関東に吹き込む空気は乾燥している。だから関東は冬晴れの日が多い。
と、おもうんだけど......。