(無題) 2009年09月11日 19時04分32秒 | その他 ■村上春樹、『羊をめぐる冒険』で、"羊"が「先生」@のち右翼の大物に入り込むのは1936年の春である。 このタイミングに意味があるのだろうか? 1936年の春は、二・二六事件の時期だ。 『羊をめぐる冒険』は三島由紀夫の自衛隊乱入、直後割腹自殺の事件を"僕"と"誰とでも寝る女の子"とテレビで眺めるシーンを、日付入りで、冒頭付近に持つ。 『羊をめぐる冒険』の最後は、"僕"が死んだ"鼠"と会話をする。 死んだ人間との交信といえば、三島の『英霊の声』がある。二・二六事件を扱ったものに他ならない。