いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

お孫さまの時代;嫌われ芸編

2009年09月22日 10時16分01秒 | 日本事情

      

"真打ち・お孫さま"で壊滅した自民党
 おじいちゃま達は偉かった。

没落しちゃったね。自民党。安倍ちゃんが辞めた時、安倍ちゃんが任務を放棄して逃亡しても、街頭インタビューで憤怒している人がひとりもいないばかりか、誰一人として、あいつは バカ だといわない。ぬっぽんずんは、みんなやさしい。美しいクニ、ぬっぽん。とか言って、おいらは揶揄してしまった。でもホントは、日本人はみんなあきれていたんだね。その結果が今日の自民党壊滅だ。

麻生さんもホント、びっくりするくらいバカだったね。勉強しないのはともかくその理由づけがすごいよね;麻生首相“告白”「ほとんど勉強しなかった」*「勉強ができた人で一番問題になったのはオウム真理教で、みんな高学歴だった。」って、おまいの若い頃(修業時代)の事件じゃないだろう!それをいうなら、勉強してインテリになるとアカになっちまうくらい言えばいいのに。あるいは、勉強ができた人で一番問題になったのは高学歴の官僚たちで、数十年のツケが国の借金800兆円だ!でもいいよ。

平沢勝栄の選挙後の"切れ芸"は圧巻だった。安倍-福田-麻生と自民大バカ時代に冷遇されていた恨みと「ほれみたことか!」という優越感が横溢していた。特に、もう吹っ切れたのか、安倍-福田-麻生の周辺を茶坊主!茶坊主!と罵倒していた。

そうなんだよね。安倍ちゃんも麻生さんも生まれてから、そして政治家になっても茶坊主にばかり囲まれて生きてきたんだろうな。そして、世間の風当たりを今でも了解できない。世間の下種な野郎どもがこの貴種のおれさまの足を引っぱているくらいに思っているんだろう。あういう、バカのくせに、妙な全能感を持っている人格というのもすごいな。

▼それで、鳩山由紀夫。また、お孫さまだぜ。鳩山由紀夫・民主党は鳩山一郎が創った自民党に引導を渡したってわけだ。吉田(麻生)→鳩山転移ってのもすごい。でも、鳩山由紀夫は安倍や麻生と違って、トーダイでてドクターも取るくらいの勉強はできたらしい。何十億も資産も持ってるらしいし。それで、頭の中はけっこうお花畑らしい。ぼっちゃん育ちの特権だ。うらやましい。

◆そんな壊滅自民党の総裁選で吠えまくっているのが、これまたお孫さま。このお孫さまは、安倍や麻生のように政治的魂はともかくただ血統を引いているだけというのと違って、河野一郎の芸風もちゃんと踏襲しているらしい。つまりこういうことだ;

河野(一郎)は強引で直情径行、総裁、総理への野心にあふれていた。それだけに嫌うものや敵が多かった。 (戸川猪佐武、『昭和の宰相・岸信介と保守暗闘』)

●でも、河野太郎の"しばき"風党運営と政策をすると、その支持基盤ってないのじゃないだろうか?今や自民党の議員が高齢の世襲議員が大半で(今回初当選の自民党議員って5人だってさ)、その支持者は"田舎"で"都市"からの仕送り(交付金/公共事業)を当てにする人々であろうから。

構造改革志向のネオ・リベ支持派は自民党をもう支持しないのではないだろうか?一方、民主党を支持するかもわからない。つまり、現行日本の"稼ぎ層"の政治的基盤が流動化している。

◆蛇足ながら、ネオ・リベ志向を表明する中川秀直は河野洋平とは新自由クラブで一緒だった。中川秀直と河野太郎は自民党をそのうち出るのではないだろうか?


*麻生首相“告白”「ほとんど勉強しなかった」
演説を終え、笑顔で聴衆と握手する麻生首相
演説を終え、笑顔で聴衆と握手する麻生首相
Photo By 共同

 自民党の麻生太郎首相(総裁)と民主党の鳩山由紀夫代表が18日までに本紙などのインタビューに応じた。漢字の読み間違いで批判を浴びた麻生氏は少年時代を振り返り「勉強はほとんどしなかった」と明かし、追い風を受ける鳩山氏は「落語を聞きながら寝る」と意外な一面をのぞかせた。

 麻生氏が自らの勉強について言及したのは、日本の若者が現在抱いている閉塞(へいそく)感に関して述べた時だった。

 「勉強ができた人で一番問題になったのはオウム真理教で、みんな高学歴だった。勉強ができるのと立派な人は別問題。私はあまり勉強ができなかったせいか、そう思う」と多様な価値観を強調。その上で「私は自慢じゃないけど、勉強はほとんどしなかった。弟はしないのにできた。子供心に、人間には生まれつき才能の違いがあると思った。(閉塞感打破の)きっかけは射撃で、日本一になったりした。あれが発想の切り替えになった」と説明した。

 しかし、漢字の読み間違いは政権にダメージを与えた。今回の選挙は「政権交代」がテーマとなり、小泉純一郎元首相の口からは「野党を経験するのも悪くない」との言葉も。

 「93年、細川政権が誕生して野党を経験した。予算成立は7月だった。景気は93年を境に悪くなった。予算がこれだけ景気に影響を及ぼすのかと恐ろしかった」と振り返りながら「安易に政権を野党に渡しても悪くないというような評論家のようなことを言うつもりはない」と反発した。

 中日優勝の年は政変が起きるとのジンクスについて問われると「落合監督が好き。彼はおもしろい。でも中日が好きとは言わない」と複雑な笑みを見せた。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年08月19日 ]