いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

首相訪印

2005年05月03日 18時26分55秒 | インド
小泉首相が先週末訪印した。彼は初めて。日本首相としては森前首相の訪印以来4-5年ぶり。ただし日印首脳はここ1年4度も会談しているそうだ。インドは日本にとって重要である。外交的にも中国を牽制するため、経済的にも中国投資のリスク分散のため、重要である。

デリーはここ最近、大国のインド詣でが相次いでいるそうだ。パキスタン、中国そして日本である。先日、中国はデリーで「アジア」代表を僭称して、日本を非難した。インドは戦後長らく中国とは準敵対関係にあった。中印戦争までやった。

しかし、9・11テロ以来、アフガン攻撃のため米国はパキスタンに接近。インドとパキスタンはこれまた仲が悪い。だからこそ中国とパキスタンは仲がよかった。しかし、パキスタンと米国が接近したためパワーシフトがおこり、インドは中国をいつまでも敵にするわけにいかなくなった。さもないとインドは、米パキスタン中の3国トライアングルから孤立してしまう。そこで、数年前からインドは中国と関係を改善しはじめた。その最終仕上げが先日の中国共産党総書記の訪印である。

一方、インドは国連常任理事国入りを日本と協調している。中国が日印分断をしたいという政治的野望をもっていることは上記の「日本反省しない侵略国」プロパガンダから明白である。

さて、小泉さん。わずか2日あまりの日程。小学校を訪問し踊り、日本語授業など観たとのこと。

小泉首相とインド在住の日本人20人あまりとの会合に参加した青年の日記に会見描写が書かれている。我々がよく知っている小泉首相とそうでないところがいきいきと書かれている。インド状況論とあわせてとてもinformative.


おいらとしては、デリーのキラー城の歴史展示館のチャンドラ・ボース展示室に行って欲しかった。






JapanでなくNippon.当時日本ではJAPANは蔑称との認識運動があった。

キラー城外観





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