おれは今でもおぼえている。兄貴が論文の書き方を教えてくれたとき、どんな善人でも少しけなしてやると、マルをたくさんくれたっけ。悪人を弁護してやると「奇想天外」とか「独創的」とほめてくれたっけ。やつらが何を考えているのか、おれには見当のつくはずはない。まして、食おうと思っている際なんだから。
魯迅 [竹内好 訳] 『狂人日記』
狂人の道は、キチガイ
いかさまの道は、いか@に続き、キチガイ編。
■ Yahooの画像検索で「小保方晴子」を検索すると、こうなっちゃう。これはおいらがコラージュしたわけではない。
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すごいベタで、苦笑した。
● キチガイから見える世界; セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』の主人公「ラ・マンチャの騎士・キホーテ卿」は狂人である。騎士道物語を読み過ぎて、「普通」の人が見ている世界とは違う世界が見える。例えば、風車が悪の巨人に見える。だから、”風車”めがけて、闘いを挑 [いど] むのだ。
おいらも元来アタマがいか@れているうえに、最近は支那の物語に耽溺し、お支那さまで頭がいっぱいだ。そんなおいらには今回の騒動がこう見える↓
これこそ、コラージュである;
今回の騒動の背景は簡単なことである。なんのことはない、これだ↓
STAP細胞のNature掲載の記者会見の2日後のニュースだ。重要な点は1/31の時点で政府がSTAP細胞研究推進を根拠に理研の「特定国立研究開発法人」を決めていることだ。おいらが邪推するに、Natureに受理されそうな段階から政府に根回しをして、STAP細胞の公開の記者会見の打ち上げ花火と歩調を合わせたのだ。誰か=相当の実力者が「絵図」を描いているのだ。
■ 予算 乞食 獲得役者の交代、あるいは、理研の宋彬彬登場
蓮舫のしばきに代表される科学技術予算への冷静な視線で理研はひところの研究バブルの甘い汁が吸えなくなった。さらには、大学教授並みの給料ではやってられない、天井なしの年俸制にしろ!との声もあがり、実現しかけている。そのためには予算獲得が必要だ。
事業仕分けの後の科学者たちの反撃は、ノーベル賞受賞者を中心とした、おじいさまたちだった。この記者会見に、「科学真理教」と揶揄する声まで聞こえた。こういう批判だ;
それに対し、あるノーベル賞受賞者が、「まず1つは、マスコミにもっとしっかりしてもらいたい」「メディアの力は大きい。メディアがもっと科学技術を理解 しないと、国民には伝わらない」と。 すると、会場では拍手が起こり、twitterでの書き込みも「○○新聞の記者の質問に対して良い切り返しだ」という意見をはじめとして、賛同の嵐 が……。 (内田麻理香、『科学との正しい付き合い方 疑うことからはじめよう』)
枯れ木だけが、山のにぎわい
- お支那さまで頭がいっぱいでキチガイのおいらは、両者が同じみえる。 -
上記、「絵図」を描いている理研の知恵者の実力者はこれじゃだめだと考えた。もっと、アホな大衆を味方につけろ!
そうだ、マスコミにしっかりしてもらい! とけんかを売るのではなく、マスコミを味方につけるのだ。元来アホなマスコミなんか扱うのは簡単だ。えさを投げてやればいいのだ。
「おねぇちゃんだ」、しかも、キャラ立ちした、「おねえちゃん」; 毛沢東・林彪 上記、「絵図」を描いている知恵者の実力者は思いついた。
アホな大衆を、キャラ立ちした、「おねえちゃん」で、味方につけろ!
割烹着、 リケジョ、 ムーミン、 なんちゃらの指輪 (おじさんわからないよ) だ!
これだ↓
宋彬彬と申します 小保方晴子と申します
この時点で既に殺っていた。 この時点で既に「熱意に溢れて」いた。
17歳 30歳、でも日本最年少のお姉さんPI
紅衛兵が当時手に手にしていたのは、毛沢東語録である。そして、今、理研の予算獲得役者の手にしているのは、理事長・野依良治の
『事実は真実の敵である』
に他ならない。
『事実は真実の敵なり』とは、野暮な解説をするまでもなく、ドンキホーテの言葉だ (google) 。ドンキホーテは、もちろん、狂人(キチガイ)物語である。騎士道の「理念」でもって、「事実」を、すべて当人の都合にあわせて、騎士道物語を生きるのだ。例えば、風車(事実)が敵である巨人(真実)に見える。 (愚記事; 堂堂たる狂人宣言)
科学研究ってのは仮説がそのまま科学的結論になることなんざ、まぁない。実験すると、そうならない(事実)。もっとも、それはおまいがバカだからだという指摘はあるだろう。そして、いるのだ、仮説が百発百中の研究者さまが。そういう研究者さまは自分の脳内で考えついたことが「真実」なのである。だから、そういう真実である彼の仮説に反する実験結果(事実)が出ると、「<事実>は<真実>の敵である!」と叫び、槍を持ってロシナンテにまたがり、<真実>にあった<事実>をコピペしちゃうのだ。あるいは、仮説を支持する<事実>をコピペで作製するのだ。 (愚記事; 他人を欺かんと欲するものはまずは自らを欺け?... )
STAP細胞を真実と奉ずる当事者および周辺者は、事実は真実の敵と見える;
google [研究の基本は間違いありません]
STAP細胞を真実と奉ずる当事者および周辺者は、研究の基本は真実であり、誤りであろうはずもない。 小保方晴子さんの現在や過去の研究における不備、ずさんさ はただの事実であり、真実を揺るがすものではない。ましてや、「ドクターの頃から手癖の悪い」などいう物言いは誹謗中傷もいいところで、出所が2ちゃんねるだから、軽蔑こそすれ、歯牙にもかけないのだ。 「<事実>は<真実>の敵である!」
■ 支那の物語に耽溺し、お支那さまで頭がいっぱいで、そのうえアタマがいか@れているおいらには、安倍 主席 総理に寄り添う野依さんと山中さんが、林彪と周恩来に見えてくる。 まして、食おうと思っている際なんだから。
まして、食おうと思っている際なんだから。 まして、食おうと思っている際なんだから。
iPS山中さんは、STAP細胞にカチコミをかけられたのだ。
また、今回の研究成果は、多様な幹細胞技術の開発に繋がることが期待されます。それは単に遺伝子導入なしに多能性幹細胞が作成できるということに留まりま せん。STAPは全く新しい原理に基づくものであり、例えば、iPS細胞の樹立とは違い、STAPによる初期化は非常に迅速に起こります。iPS細胞では 多能性細胞のコロニーの形成に2~3週間を要しますが、STAPの場合、2日以内にOct4が発現し、3日目には複数の多能性マーカーが発現していることが確認されています。また、効率も非常に高く、生存細胞の3分の1~2分の1程度がSTAP細胞に変化しています。 (ソース: 理研のプレスリリース)
一方、山中さんも反撃している;
● まとめ
ドクターの頃から「ずさんな研究態度」で成長した研究者が、世紀の大発見をできないか?というとそうでもないだろう。確率は低いだろうが。
15年以上も昔となってしまった旧石器の捏造事件があった。あの事件で残念な点のひとつがあの捏造者の旧石器コレクションの中に「本当の専門家」からみて、本物に間違いないと考えられる試料が入っていたことだ。ただ、捏造者はその「本物」も捏造品もごっちゃにしてしまったため、その本物に違いない試料の情報が学術的検証にたえないなのだ。
おそらく、今回のSTAP細胞のことは、何かこれまで人類が知らない「事実」も含まれているに違いない。だた、それを扱った「研究者」が功を焦り、「本物」も"熱意でつくったもの"もごっちゃにしてしまったのだろう。
残念なことだ。
真実は事実の集積の果てにある、という時代が再来することを、願う。
でも、ノーベル賞をとったので、阿呆じゃこまります。
- - だからこそアナトール・フランスは、愚か者は邪悪な人間よりも始末が悪い、といったのだ。つまり、邪悪な人間はときどき邪悪でなくなるが、愚か者は死ぬまで治らないからだ。 - -