いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第484週

2024年02月24日 19時15分52秒 | 草花野菜

▲ 今週のみけちゃん
▼ 新しい街でもぶどう記録;第484週

■ 今週の武相境斜面

■ 今週の草木花実

■ 今週の宮城県産

■ 今週の購書

カストリ雑誌と近衛文麿『平和への努力』の2点をyahooオークションで買う。両者とも昭和21年(1946年)刊行。800円(送料300円)と500円(送料300円)。近衛文麿『平和への努力』はAmazonで3,000円を超えている。

カストリ雑誌というものを始めて買った。

カストリ雑誌は、太平洋戦争終結直後の日本で、出版自由化(ただし検閲あり、詳細は下段参照)を機に多数発行された大衆向け娯楽雑誌を指す。

これらは粗悪な用紙に印刷された安価な雑誌で、内容は安直で興味本位なものが多く、エロ(性・性風俗)・グロ(猟奇・犯罪)で特徴付けられる。具体的には、赤線などの色街探訪記事、猟奇事件記事、性生活告白記事、ポルノ小説などのほか、性的興奮を煽る女性の写真や挿絵が掲載された。wiki

昔、1980年代に札幌の古本屋で見たことがあったが、丁寧に放送され、容易く買える値段ではなかった記憶がある。覚えている内容は共産党のゴシップで徳田球一がどうのこうのというものだった。今回買ったカストリ雑誌は『ホープ』(創刊号)という実業の日本社というところから発行されたもの。表紙を開けると新生 日本の使命と題し、賀川豊彦の文章。続いて、「アメリカ兵の一日」となる。

賀川豊彦の文章は、「戦争に敗北したために却って国際的な発言権を獲得したというような例は、 世界の歴史に決して少なくないのであって、 我々は釈迦の例においても あるいは キリストの例においても教えられる点が非常に多い。」で始まり、「もし日本がこの度の敗北により、 文芸復興、宗教改革、 または新しい自然科学の振興などを実現することができるならば、今度の敗戦は日本にとって どれほど大きな幸福となるかは計り知れないものがある。 」と最初の段落を終える。他の執筆者として、辰野隆(wiki)や出隆(wiki)が見える。出隆は、この後、「1948年(昭和23年)、日本共産党に入党。1951年には東大を辞職して東京都知事選挙に無所属で出馬し落選」したことは有名(wiki)。

▶ 近衛の動向のゴシップが載っていた。


この写真の題は「望郷」。

■ 今週の内部:湯島聖堂、大成殿の内部

湯島聖堂の大成殿の中に初めて入った。200円。2019年が最後に湯島聖堂を参拝した。その時は大成殿は開いていなかった。

2019年12月

でも、おいらの愚記事に筑波山麓で湯島聖堂の内部を見る; 『江戸前期の湯島聖堂』がある。

下の画像は今週、湯島聖堂内部での展示。2005年にこういう展示会が2005年にあったのですよと。おいらは、行っただよ。

■ 今週の「子」:鬼龍子


鬼龍子:想像上の聖獣

■ 今週のウェールズ系:グリフィン、あるいは、西洋の想像上の聖獣

横浜の市街地において「グリフィン」と表示された看板を大きく掲げたビルをしばしば見る。これは「グリフィンシリーズで知られる陽光都市開発」(google)という会社のビルとのこと。

さて、「グリフィン」という固有名詞、名前は知っていた。昔自分と同じ研究分野で「グリフィン」という名前の研究者がいて、その人の論文を集めていた。ただ「グリフィン」というのは人の名前なんだなとしか思っていなかった。今週、調べた。何を調べたかったかというと何系の名前であるかを。ヨーロッパ系の名前なのであろうと思うが、どこの国、あるいは、地方の名前であるのか?ググった。わかった。ウェールズ。さらに、「グリフィン」というのは聖獣の名前なのだ。知らなかった。

 



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