草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

風向きで変わる日本の政治

2009年11月26日 | Weblog
 鳩山首相や民主党への批判が、ようやく高まってきたよね。遅すぎた感じがするけれども、一旦火がつくともう消すことはできないよ。日本の国民の多くが、詐欺にひっかかったようで、本当に後味が悪いよな。エーリッヒ・フロムが『自由からの逃走』(日高六郎訳)で意味深なことを述べているよ。「われわれの決断の大部分は、じっさいにはわれわれ自身のものではなく、外部からわれわれに示唆されるものである。決断を下したのは自分であると信じることはできても、じっさいには孤独の恐ろしさや、われわれの生命、自由、安楽にたいする、より直接的な脅威にかりたてられて、他人の期待に歩調をあわせているのにすぎない」。先の選挙の政権交代騒動も、マスコミが囃し立てたのに、ついつい乗せられてしまっただけなんだよね。週刊誌のなかには、真面目に「民主党政権で一気に景気が良くなる」と煽ったところもあったし。今では素知らぬ顔をして口をぬぐっているけど。しかも、民主党は、やってはいけないことをやってしまった。できもしないマニフェストを並べ立て、それで国民を騙したんだから。子供手当てを実現するには、地方や企業にも金を出してもらう。高速道路の無料化は、東名や名神は含まれていない。暫定税率を廃止すれば、環境税を新たに設けるなどというのは、どこにも書いてなかったよね。それでも民主党や鳩山首相を支持するというのは、空気に合わせすぎでしょう。風向きは常に変わるんだから。
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