草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

脱官僚を説くエリート鳩山の茶番

2009年11月29日 | Weblog
 保守派であっても、個性派のアナーキストは好きなんだ本当は。だっておおらかでこせこせしていなくて、気持ちがスカッとするから。関東大震災のどさくさに憲兵に殺された大杉栄の本は、何度も読みかえしているんだよね。根っこの部分では共感してしまうんだ。北一輝とも交流があったわけだし。その大杉の言葉にこんなのがあるよね。「自分のことは自分でする。これが僕らの主義だ。僕ら労働者の、日常生活の上から自然にできた、処世哲学だ。僕らには、それで食ってゆくという、親の財産はない。またかじるべき親の脛もない。僕らは小学校を終えるか終えないうちから、自分で働いて自分で食ってきた。自分の身の回りのいっさいの世話をも、親や兄姉の忙しい僕らの家庭では、子供の時からすべて自分でやってきた。自分で自分のことをするのはいい気持ちだ。何事にもわがままがきく。勝手でいい。威張られることもなし、よけいなおせっかいを言われることもない」。気ままであることの大切さを説いていた。「僕らの主義」のなかで述べてるんだけど、そうでありたいし、そうであるべきだよ。民主党の主張する脱官僚も、本来ならば脱エリートであるべきだし、肉体労働と知的労働が同レベルに見られべきなんだよね。鳩山首相や民主党を見ているとまるっきりエリートだよな。鳩山は東京大学を出て、アメリカにも留学し、親からの財産でのうのうと総理大臣になるなんて、名も無き民衆には考えられないよ。民主党自体も、キャリア官僚や日銀出身者がウヨウヨいて、名も無き民衆というのは、一握りもいないよ。それでいて何が無血革命だよ。プロレタリアの党の旗をさっさと降ろしてしまった日本共産党だって、今こそブルジョアファッショ政権を打倒すべきなのに、「建設的野党」というんだから、困ったことだ。代々木の官僚も、所詮は東大卒に牛耳られているから、すり寄ってしまうんだよね。金があるかないかというのは大問題だよ。アナーキストは「金持ちは泥棒と同じだ」とまで断言していたんだから。鳩山ヨイショのエセサヨクは、鳩山が金持ちであることを評価しているんじゃないの。箸にも棒にもかからないよ。とんでもない脱税の額にもかかわらず、それすらも擁護するんだから。「自分で働いて自分で食ってきた」という経験のないものたちに、何かを期待するのが間違っているのに。やっぱり大杉栄の本でも読まなくっちゃね。
コメント
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