草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

付和雷同的大衆に与する民主党

2009年11月07日 | Weblog
 今さら後悔しても始まらないよね。コメンテーターの寺島なんか、やたらと民主党に肩入れしていたけど、ここにきてしどろもどろ。政権交代後の民主党のドタバタ劇が表に出てきてしまっているから、弁護のしようがないんだよね。『大衆の反逆』の著者であるスペインの哲学者オルテガ・イガゼットは、聡明なる少数派ではなく、付和雷同的な大衆が、現代社会では大きな力を持つことを見抜いていた。オルテガは、先生がいなくなった途端、一斉に騒ぎ出す小学生のようだとも。一旦秩序が崩壊すると取り返しがつかなくなるんだよな。それって現在の日本そのものじゃない。政治的にはアナーキーな状態になってしまっているから。民主党や鳩山由紀夫が駄目なのは、そうした大衆に意見を言えないことだよ。ドイツ文学者の西尾幹二も『日本の不安』のなかで、オルテガなんかを論じつつ、日本が「国会意志を明確にし、自信と平常心を保つこと」を力説していたっけ。鳩山首相が理想論ばかり言って、大人の発言をできないでいるのは、日本にとって不幸なことだよ。それでは子供と同じわけだから。大衆の暴走に対しては、毅然として立ち向かう勇気を政治家は持たなくては。例え批判され、罵られようとも。
コメント (1)
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