大使の一時帰国などの日本政府の韓国への対抗処置に関して、マスコミがどう論評するかが見物であった▼朝日新聞ですら、日韓合意から現在までの経過を伝えて、今回の決定については異議を唱えていない。毎日新聞は社説で「日本として強い不快感を示す外交処置を取ることは必要だろう」と書いている。日韓合意にもとづいて設立された財団による「元慰安婦」への現金支給事業は順調に進んでおり、すでに「元慰安婦」の7割強に現金が渡っていることについても言及している。韓国ではそのことが一切報道されず、金だけとっておきながら、反日がまさしく国是となっているのである▼笑ってしまったのは、TBSとテレビ朝日であった。日本のことをさておいて、韓国側に立って論評していた。テレビ朝日は「韓国は驚きの声」、TBSは「韓国政府は非常に遺憾」というニュースを流していた。不可解なのは石破茂あたりの「北朝鮮を利することがないように」とのコメントを取りあげたNHKである▼全体的には、マスコミの反応は思ったほど酷くはなかった。約束を破ったのは韓国であり、安易な妥協をすることは、かえって不幸な結果を招くだけである。韓国や在日への批判がタブー視されるような風潮は間違っている。いくら譲歩しても感謝されないわけだから、日本人も臆せず主張すべきなのである。
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