「正義のミカタ」に出演した野村修也弁護士が「選択的夫婦別姓は強制的子ども別姓制度」との見方を示した。まさしくこの点が強調されるべきだろう。
選択的夫婦別姓が問題なのは、家族を分断するからであり、夫婦が別姓になるだけではなく、子ども同士が違った苗字になってしまうのだ。これによって、先祖との一体感を維持してきた家そのものが崩壊することになる。柳田国男流に言うならば、先祖信仰そのものが否定されかねないのである。
同じ苗字の墓に入るということがなくなり、それぞれが分断された個人として、自己のアイデンティティを探さなくてはならないからである。
私たち保守派にとっては、守るべき最後の一線である。それを軽々しく否定するものたちは、保守とは呼ぶべきではない。石破や森山がそれを無視して突っ走れば、必ず保守派の反発をくらい、自民党は確実に消滅するだろう。今はただ、高市早苗さんらの、自民党保守派に頑張ってもらうしかない。日本の根幹を揺るがしてはならないからである。