草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

会津藩士永岡久茂の「独木誰か支えん」の漢詩を口遊む

2023年09月07日 | 漢詩
今の日本の現状は会津藩が辿った運命に似ているような気がしてならない。僕が口遊んでしまうのは会津藩士永岡久茂の漢詩である。

「独木誰か支えん」
 独木誰か支えん大廈(たいか)の傾くを。
 三州の兵馬乱れて縦横たり。
 羇臣(きしん)空しく灑(そそ)ぐ包胥(ほうしょ)の涙。
 落日秋風白石(しらいし)城。

大廈(豪壮な建物)が揺らぎ独木だけでは支えきれない。奥羽越はすでに戦場となってしまった。使者として遣わされたのに役目を果たす自信もない。春秋時代の楚の政治家包胥と同じように涙がこぼれてならない。落日秋風の白石城。

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