日本は少ない予算であっても、着実に防衛力を強化させてきた。江畑謙介の『日本が軍事大国になる日』では純国産のH-ⅡAロケットに触れ、それが実用化されることを先にあるのは「日本が必要とあればいつでも強力なミサイル兵器を開発できる技術をもっていることも、また意味しているのである」と書いていた。
1994年に初版が発行されたが、そこまで問題にした識者は少なかった。しかし、去る1月12日に種子島から打ち上げられたH-ⅡAロケットは、情報収集衛星「光学8号機」を軌道に乗せることに成功した。
今回の成功によって日本派、光学衛星3機、レーダー衛星5機、データ中継1機の9機体制から、光学衛星が4機となり10機体制となった。光学衛星は地上の1メートルのものまで観測が可能だといわれている。
また、江畑は「米国などはおそらくこの種の偵察衛星を日本が開発し、運用することを非常に嫌がるだろう。また、偵察衛星に自分の国が除かれることを嫌がるアジアの国も多いだろう」とも指摘していたが、米国からの横槍が入ることもなく、現実に日本はその能力を手にしたのである。
日本が巡航ミサイルや地対艦ミサイルの命中度を高めるためにも、必要不可欠なのが情報収集衛星ではないだろうか。さらに、そこまでの技術があれば、核を搭載させることも難しくはない。
すでに日本は軍事力を強化する潜在的力は備えており、最終的には政治がどう決断するかなのである。
1994年に初版が発行されたが、そこまで問題にした識者は少なかった。しかし、去る1月12日に種子島から打ち上げられたH-ⅡAロケットは、情報収集衛星「光学8号機」を軌道に乗せることに成功した。
今回の成功によって日本派、光学衛星3機、レーダー衛星5機、データ中継1機の9機体制から、光学衛星が4機となり10機体制となった。光学衛星は地上の1メートルのものまで観測が可能だといわれている。
また、江畑は「米国などはおそらくこの種の偵察衛星を日本が開発し、運用することを非常に嫌がるだろう。また、偵察衛星に自分の国が除かれることを嫌がるアジアの国も多いだろう」とも指摘していたが、米国からの横槍が入ることもなく、現実に日本はその能力を手にしたのである。
日本が巡航ミサイルや地対艦ミサイルの命中度を高めるためにも、必要不可欠なのが情報収集衛星ではないだろうか。さらに、そこまでの技術があれば、核を搭載させることも難しくはない。
すでに日本は軍事力を強化する潜在的力は備えており、最終的には政治がどう決断するかなのである。