エリック・ホッファーの『現代という時代の気質』を読んだ。ホッファーの言いたかったことは、変化の時代にあっては、民衆は子供に戻り、危険なことをしでかすというのである。
柄谷行人によれば、フランス語が全くできないホッファーが、フランスのモラリストであるモンテーニュに影響されたのだという。
ろくに英語ができない僕は、柄谷の翻訳のおかげで、ホッファーの思想の芯に触れたような気がした。
そして、とんでもない変化が日本で起きたことで、日本人が子供のようになり、反米感情が爆発するのでは、との思いを強くしている。
戦後の日本の歴史は民主化と一体であり、それを教えてくれたのが米国であるという、好意的な見方が信じられてきた。
しかし、それは甘い幻想でしかなかった。今回のエマニュエル大使の発言のように、米国の根本にあるのは、属国としての日本なのである。
柄谷行人によれば、フランス語が全くできないホッファーが、フランスのモラリストであるモンテーニュに影響されたのだという。
ろくに英語ができない僕は、柄谷の翻訳のおかげで、ホッファーの思想の芯に触れたような気がした。
そして、とんでもない変化が日本で起きたことで、日本人が子供のようになり、反米感情が爆発するのでは、との思いを強くしている。
戦後の日本の歴史は民主化と一体であり、それを教えてくれたのが米国であるという、好意的な見方が信じられてきた。
しかし、それは甘い幻想でしかなかった。今回のエマニュエル大使の発言のように、米国の根本にあるのは、属国としての日本なのである。
上から目線の高圧的な態度に、多くの日本人は憤りを覚えている。裏切られたという思いである。さらに、そこに核の共有を拒否されたという厳しい現実がある。もはや、日本という国家は、国民の命を守ることすらできないことが判明したのだ。
大人の理性では突破できず、冒険心の富む子供のような人たちが登場するのだろうか。ホッファーの言説は、今の時代だからこそ、なおさら心に響くのである。