政治をエンタメ化してはならない。保守派は常に冷静でなくてはならない。自分たちを絶対視してはならず、あくまでも常識を重んじなくてはならない。政治的なプロパガンダを叫んで、国民を煽るようなことは慎まなくてはならないのである。
ネット民の多くは、現在もそれを守っている。マスコミのミスリードを批判し、できるだけ多様な見方があることを説いてきた。何度でも言う、保守主義はイデオロギーではない。女性を蔑視し、特定のグルーブを排斥するようなことはしない。それをことさら強調するのは、保守ではなく反動であり、過激なことを口にして自己満足しているのだ。
福田恆存は「保守派はその態度によって人を納得させるべきであって、イデオロギーによって承服させるべきではないし、また出来ぬはずである」(『常識に還れ』)と書いていた。嘘を吐いて約束を守らないというのは最悪なのである。さらに、保守派は礼節を守らなければならない。自分を後にして、他者を尊重しなければならないのである。