トランプが金正恩と握手をし、38度線を越えて北朝鮮に足を踏み入れた。アメリカに日本が見捨てられた瞬間であった。安倍外交の失敗が明らかになっただけでなく、日本人全体が言葉を失ってしまったのだ▼共産党を除く全ての政党は、日米安保条約に反対しているわけではない。あくまでもアメリカに守ってもらうことを前提に、その補完として自衛隊を考えてきたのである。我が国を脅かす北朝鮮と、そのアメリカが歩み寄ったのである。トランプにとっては、アメリカに届く弾道ミサイルを開発しなければいいのであって、それ以外のことはどうでもいいのだ。日本に武器を売るためには、かえって北朝鮮の脅威があった方がいいのである▼もはやアメリカが変わったのだから、我が国としても、覚悟を決めなければならない。野党ばかりでなく、自民党までもが平和ボケであったわけで、安全保障政策を根本から改めなければならない。膨大な予算をミサイル防衛網の整備に使うのではなく、西部邁が主張していたように、核ミサイルを搭載した潜水艦を日本海や東シナ海に配備し、我が国が核攻撃を受けた場合に、即座に反撃する態勢をつくるべきなのである▼コストの面でも安上がりだし、今すぐにできることだ。それをすることで、日本は平和と安全を守り抜くことが可能となるのである。使えない兵器をトランプから押し付けられるよりは、はるかに利口ではないだろうか。
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しかし、本の帯に、「戦争で必要なのは、勝つためにはなんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は『勝つこと』であり、『ルールを守ること』ではないからだ」とあるのを見て、“軍事オタク”の本だと思って忌避した人が多いかもしれないので、あえてお届けする。
エドワード・ルトワックの『日本 4.0』(国家戦略の新しいリアル)から、“韓国に関する摘要”を。
「私は1978年に、ペンタゴン(アメリカ国防総省)と契約して、現地の状況を視察するために、韓国に派遣された。(中略)
このときの私たちのミッションは、アメリカが撤退した後でも韓国が自ら安全を確保できるようにするにはどうすればいいのかを検討することだった。視察の後、私たちは極めてシンプルな提案をまとめた。(中略)
その後、私はソウルに行って青瓦台(大統領府)の関係者に『われわれの提案はどうなったんだ。・・・』と尋ねると、彼らの答えは、『提案外の計画を進めた』というものだったのである。(中略)
つまり、韓国は北朝鮮問題に対する当事者意識や国防への責任意識をまるで持ち合わせておらず、ただビジネスだけに関心を示しているのだ。(中略)
さらに韓国は、北朝鮮の核開発を阻止するような動きをまったく見せていない。大陸間弾道ミサイルの開発の阻止に対する貢献もゼロといっていい。(中略)
韓国は北朝鮮の非核化にはほとんど興味がない。彼らが北朝鮮に望んでいるのは、単に『トラブルを起こさないこと』に過ぎない。だから金正恩体制の崩壊だけは起きてほしくないのである。朝鮮半島統一も本気ではないだろう。西ドイツが東ドイツに対して行ったように、経済を犠牲にするつもりはさらさらないのである。(中略)
(韓国は双発戦闘機の開発に大金を投じているが)北朝鮮との戦闘用としては機体のサイズが大きすぎるし、足(航続距離)が長すぎる。明らかに日本との戦いを想定したものだ。もちろん、韓国が本気で日本との戦闘を考えているわけではない。これはあくまでシンボルなのだ。これが彼らの資金の使いかただ。本気で自分たちを守るために資金をつぎ込むのではなく、象徴的なものにしか使わないのである。」
「韓国という国の戦略的な脆弱さである。」(順不同)