島田正吾出演「風雲三條河原」
新文芸坐の幕末映画祭で「風雲三條河原」を鑑賞しました。
1959年(昭和34年)国際放映作品。新国劇団員総出演。当時の新国劇は100名以上の劇団員を有する最盛期であり、島田正吾、辰巳柳太郎の二大座長が奮闘しているときでした。
京都では、人斬り以蔵と恐れられた岡田以蔵の物語。岡田以蔵を島田正吾。近藤勇を辰巳柳太郎が演ずる。
勤王派に散々利用されたあげく厄介者とされ落魄の身となる岡田以蔵。金を作るために奔走し、ついには仲間を新選組に売ることになり、池田屋襲撃を描いたもの。ラストシーンでは、寺の門前で仲間であったものの遺骨に手を伸ばすが、届かずに息が途絶えて死んでいく。
以前、緒形拳さんが出演をした劇団若獅子公演「国定忠治の土蔵大捕物の場」で、子分が忠治親分の手に触れようとするが手を触れる前で終わった方がよいと演出上のことを話していたことを思い出しました。
新国劇は男の集団で殺陣の上手い劇団と評判通り、池田屋襲撃の場面や三條河原の決闘シーンでは格調高い立ち回りを見せてくれました。
共演は、山根寿子、徳大寺伸、辰巳柳太郎、石山健二郎、秋月正夫、野村清一郎、清水彰、久松喜世子、初瀬乙羽、外崎恵美子、香川桂子。
(7月11日記)
新選組・近藤勇
3か月ぶりに再開した池袋の映画館・新文芸坐では「風雲急を告げる!幕末映画祭」を開催中です。従来は4月に公開予定のプログラムでしたが、コロナウイルスの関係で延期されたものです。
入館するときに検温と手の消毒をします。客席は一つ置きに使用不可のテープが張っております。休憩時間は換気のため30分とっていて、その間スタッフが椅子の消毒作業をしておりました。
「壮烈新選組 幕末の動乱」は1960年作品。東映の黄金時代でオールスター出演。近藤勇を片岡千恵蔵が演じており、その他に若山富三郎、黒川弥太郎、月形龍之介、大川橋蔵、山形勲、大友柳太朗、高田幸吉、千原しのぶ、大川恵子などそうそうたるメンバーです。出てくる出演者が主役をはれる俳優ばかりです。昭和の映画の醍醐味を満喫してきました。
「新選組血風録 近藤勇」は1963年作品。市川歌右衛門が近藤勇役で出演。木村功、加藤武、佐藤慶、阿部徹、品川隆二、徳大寺伸、長谷川裕見子、北条きく子など演技のうまいベテラン俳優の出演です。
二本とも150年ほど前の京都で起きた池田屋騒動などの活劇や新選組の組織内の葛藤を表現しておりますが、俳優陣の殺陣のうまさが光ります。そして東映映画のロケやセット、そして出演者数の多くて豪華なことは映画黄金時代の宝であると思います。
(7月10日記)
映画「宮本武蔵」
映画「宮本武蔵」を鑑賞しました。池袋の新文芸坐で1月後半の特集は昨年亡くなった「追悼・八千草薫~その可憐、薫風の如く~」 八千草薫は宮本武蔵で「お通」を演じております。
「宮本武蔵」は1954年(昭和29年)公開の東宝映画カラー作品。吉川英治原作の長編小説、稲垣浩監督、三船敏郎主演。第1部「宮本武蔵」、第2部「宮本武蔵 一乗寺の決斗」、第3部「宮本武蔵完結編 決闘巌流島」
共演は、又八(三國連太郎) 朱実(岡田茉莉子) お甲(水戸光子) 佐々木小次郎(鶴田浩二) 吉岡清十郎(平田昭彦)ら。俳優はみな若々しい演技人、女優は美しい美女で光り輝いていた時代である。
宮本武蔵は、芝居では辰巳柳太郎(新国劇)、笠原章(劇団若獅子)、高橋英樹のを観劇しました。その後の映画では、中村錦之助の宮本武蔵、入江若葉のお通の5部作も鑑賞したことがありました。
昭和時代の映画は、監督の演出、俳優、女優たちの素晴らしい演技を改めて感じさせてくれます。
(1月31日記)
冨士元囃子(民俗芸能inとしま)
新しくオープンしたハレザ池袋のブリリアホールでは「民俗芸能inとしま」のイベントが開催されていましたので観覧してきました。
「民俗芸能inとしま」は毎年、豊島公会堂やあうるすぽっとで開催しており今回は31回目となります。そして初めてブリリアホールで開催となりました。
民俗芸能の音楽リズム体験のレクチャー&デモンストレーションの進行と解説は東京音楽大学の福田裕美先生により行われました。観客とともにリズムの手拍子を練習して冨士元囃子や韓国伝統楽器の音を聴きました。
プログラムは、冨士元囃子・寿獅子、秩父屋台囃子、長崎獅子舞(豊島区指定無形民俗文化財)、韓国伝統舞踊、雑司ヶ谷鬼子母神御会式万灯練供養などが披露されました。
新しくオープンした新劇場ブリリアホールで世代から世代へと受け継がれてきた民俗芸能を楽しみ豊島区の伝統芸能を詳しく知る機会を得ました。
(11月5日記)
映画「張込み」
映画「張込み」を鑑賞しました。池袋の新文芸坐です。
松本清張原作、橋本忍脚本、野村芳太郎監督。1958年(昭和33年)松竹作品。
出演は、大木実、高峰秀子、田村高廣、宮口精二、清水将夫、高千穂ひづる、浦辺粂子、小田切みき、藤原鎌足など素晴らしい俳優陣です。
東京発鹿児島行きの急行夜行列車で佐賀まで行く二人の刑事。蒸気機関車で冷房もない夏の暑い列車を乗り継いでいく距離感。殺人事件の容疑者が、今は人妻であるかつての恋人に会いに来るか、家の向かいの旅館の二階から張込む。何事の変化もなく過ぎていく日々は静かな展開。恋人が容疑者へ会いに行くところを尾行してからサスペンス的展開となる。佐賀県の美しいロケーションが臨場感を高めていく。高峰と田村のラブシーンは迫力があり見事な演出。
話題作であり見損なっていたので、この機会に鑑賞しましたが、さすがに素晴らしい作品であり映画っていいなぁって感じた時でした。
(10月23日記)
「最高の人生の見つけ方」
映画「最高の人生の見つけ方」を鑑賞しました。
映画はJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット打ち上げシーンから始まります。これが伏線となっています。
この映画は、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優が主演、余命6ヶ月の二人の男が、棺おけに入る前にやっておきたいことを記した《棺おけリスト》を携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフル・ストーリー『最高の人生の見つけ方』のリメーク版です。
この感動の物語を日本映画界珠玉の大女優二人の出演の映画化。主人公の主婦・北原幸枝を吉永小百合。大金持ちの女社長・マ子を天海祐希が演じる。
価値観が絶対的に違う、いわば出会うはずのない二人が病院で出会った。余命宣告を受けた二人は入院して初めて“自分の人生の虚しさ”に気付く。いつのまにやりたいことがなくなってしまったのだろうか…? そんな二人がたまたま手にした、同じ病院に入院する12歳の少女の【死ぬまでにやりたいことリスト】。二人はこのリストすべてを実行するというありえない決断をする。今までの自分だったら絶対にやらないことも、自らの殻を破って初体験。そうすることで今まで気づかなかった“生きる楽しさ”と“幸せ”に出会えた二人には、ある奇跡が待っていた…。
ロスアンジェルスのスカイダイビング、エジプトの古代遺跡見学、横浜アリーナのももいろクローバーズZのライブ鑑賞、超デラックスのソフトスウィーツなど、ロケーションもふんだんに取り入れてストーリーは展開していく。笑いあり、涙ありの超大作です。
(10月18日記)
映画「十三人の刺客」
映画「十三人の刺客」を観ました。昭和38年東映映画製作。工藤栄一監督作品、主演は片岡千恵蔵、助演に里見浩太朗、嵐寛寿郎、月形龍之介、丹波哲郎、西村晃、丘さとみ、藤純子などそうそうたる俳優陣です。東映時代劇の黄金時代の映画であり、池袋の新文芸坐で上映していました。
暴君暗殺のために幕府の密命をおびた十三人の刺客たち。機会はただ一度!目をみがき、耳をといで、木曽山中の宿場に待ち伏せ、圧倒的多数の敵に対し、壮絶な戦いを挑むスぺクタル活劇!迫力がにじみ出てきます。日本の映画史にも残る傑作時代劇の一つ。
昭和30年代の東映の時代劇は大いに楽しませてくれました。
(10月16日記)
リュウソウジャ公演
娘と子供二人が岐阜から東京へ遊びにきました。孫は4歳と11ヶ月の男の子二人です。
4歳の想くんは戦隊ものが好きなようで、後楽園で開催されている「リュウソウジャ」公演の観覧に付き添いました。入場口では戦隊者が出てきて観客を出迎えています。専用の劇場となっており階段状なのでどこからも見やすくなっています。戦隊ものはアクション活劇となっているので子供達も喜んでいます。それぞれカラフルな五色の衣装を着けた役者たちが天井からロープを伝って一斉に降りてくるところからステージは始まります。その壮観な演技に観客たちは拍手で迎えています。
活劇のアクション演技では高い場所からステージの空間となった場所へ転落シーンも多く迫力満点です。子供連れの家族が多い中で、若い女性のグループも多く見かけました。戦隊役者のファンのよう、イケメンの男性には興味を示す女性の心理が見えました。
孫と一緒に楽しんだ戦隊「リュウソウジャ」のライヴ観劇でした。
(8月22日記)
映画「天気の子」
新海誠監督の話題作「天気の子」を観覧しました。
新しくオープンしたグランドシネマサンシャインのIMAXの大型スクリーンで映像と音響の素晴らしい臨場感あふれる体感をしました。プレミアムシートもあり、最前列はベッド型シートとなっています。
ストーリーは、「あの光の中に、行ってみたかった」高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。
画面には、池袋の街並みが多く登場してきて親近感を覚えました。池袋西武、PARCO、清掃工場の高い煙突、健康プラザとしま、サンシャイン60階通り、サンシャイン60ビル、アムラックス、ヴァンガードタワーなど見慣れた風景が沢山出てきました。
「君の名は。」に続いての話題作「天気の子」は観客動員でヒットしています。
(7月30日記)
ワンマンズ・ドリーム
夢と魔法の王国「ディズニーランド」の楽しみの一つがミュージカルショーを観覧することです。
トゥモローランドのショーベースで公演されている「ワンマンズ・ドリーム」はとても楽しいアトラクションです。洗練された歌と踊り、巧みな演出、大道具の活用など観ていてわくわくする30分です。ピーターパンが空中を浮遊するシーンがとても楽しみです。どのようにワイヤーを着用したのか分からないほど巧みであります。三次元の演出は素晴らしいものです。
最後のフィナーレの演出もとてもいいものです。ミッキーやミニーのキャラクターたちが全員出演して歌と踊りを観ていると精進されている洗練さが観れます。音楽と踊りで盛り上げ方も上手いし夢の中の余韻を残して幕が締まります。最高のエンターティメントを楽しみました。
(5月10日記)
オヤジバンド「ペパーミント」
友人の斎藤義雄さんからの案内で「オヤジバンドライブコンサート」を観覧しました。会場は新宿区角筈区民ホールです。ベンチャーズに入れ込んだ5団体が出場しました。斎藤義雄さんの所属するペパーミントは悲しき街角、ダイヤモンドヘッドなどを40分間演奏していました。ドラマーは女性の方でとても迫力のあるものでした。ライブで聴くことが出来るコンサートはとても良いものです。
(5月6日記)
劇団ムジカフォンテ公演
劇団ムジカフォンテ(知久晴美代表)による豊島区ミュージカル「トキワ荘のユメ・未来へ!」を観覧してきました。場所は豊島区あうるすぽっと。
トキワ荘は昭和の時代に有名な漫画家たちが暮らしていた豊島区南長崎のアパートです。今回はこのトキワ荘を主題として、田舎から上京して来たマンガ家志望の少女がユメに向かって人生を駆け抜ける物語となっています。知久晴美代表が演出を担当しております。主役は竹田充希さん。ミュージカルなので音楽が終始入っています。会場内も活用しての芝居演出はとても素晴らしく、そして出演者の皆さんはとても上手に演じておりました。最後は東アジア文化都市豊島2019のテーマソング「わたしは未来」を観客と一体となって合唱となりました。
今回は豊島区ミュージカル第6弾となります。第5弾は「ぼくらの町のふじの山」、第4弾「あの川、そこの川~谷端川の物語~」、第3弾「蝶がくれた~すすきみみずく」、第2弾「そめいの愛」、第1弾「朝の光のその中で~80歳のふくろう」を公演してきました。豊島区に関係のある場所をテーマに毎年ミュージカル公演を開催しております。
知久晴美代表はじめ劇団員のバイタリティーを感じつつ、感動のミュージカル公演でした。
(5月5日記)
リュウソウジャーショー
孫(4歳)が岐阜から東京へ来ました。孫の希望で東京ドームシティGロッソで開催している「騎士竜戦隊リュウソウジャーショー」の観覧に付き添いました。子供向けのテレビ番組で人気があるようです。入場料は3歳以上は一人1,600円で大人も同額です。子供たちは親と一緒に入るので家族ではかなりかかります。そしてペイントを顔や腕にしてもらうことや出場ヒーローと一緒に撮る記念写真もすべて有料となっております。シアターは傾斜となっており765人収容で満席の状況でした。
ショーはシアター内でアクション活劇が繰り返し演じられます。舞台上部からロープで降りてきたり、高い場所からステージの下へ落下するなど立体的な活劇が繰り返されていきます。竜戦隊士らが悪漢たちに不利な状態になると会場の子どもたちから大きな声で「がんばれ!」と声援が飛びます。約35分間の連続するアクションショーに子供たちは満足しておりました。初めて観る子供向けの活劇ショーにはビックリすることが多かったです。
(5月4日記)
「ラーメンロック」の二人
中村 崇さんの案内でカブキロック「氏神一番デビュー30周年記念ライヴ」を観覧しました。会場はライブハウスのLamama渋谷です。氏神一番さんは30年前に音楽番組に出演をして音楽評論家である湯川れい子さんの推薦もありカブキロックとしてデビューしており、30周年とともに今年60歳の還暦を迎えて「祝カンレキ少年」の横断幕が会場内に飾られておりました。フィナーレでは赤色の革ジャンを着用してバースディケーキが披露されて共演者たちから祝福をされていました。
このライヴにはなんでんかんでんの川原浩史さんが「ラーメンロック」で共演出場をしておりました。オペラの「歓喜の歌」も披露してくれましたが歌唱力は抜群に上手です。川原浩史さんは欧州の視察旅行から帰国したばかりで、近いうちにヨーロッパでもラーメン店をオープンさせるとコメントしておりました。ライヴでの盛り上がりは凄いもので大いに楽しませてくれました。
(4月25日記)
福田こうへいさん(練馬文化大ホール)
司会のナナオさんからの案内で福田こうへいさん出演の歌謡ショーを観覧してきました。会場は練馬文化大ホールで満席の盛況でした。歌が上手で演歌好きの幸崎智行さんも同行して歌謡ショーを楽しみました。
福田こうへいさんの歌謡ショーは持ち歌の新曲「男川」をはじめ「南部蝉しぐれ」「天竜流し」「北の出世船」などの他60分たっぷりと聴かせてくれました。
今回の公演は司会のナナオさんがプロジェクトリーダーとなって「笑顔と夢を絆でチャリティーショー」の第9回目の開催です。東日本大震災・熊本地震の復興支援をするもので収益はすべて直接支援をしています。第1回目を豊島公会堂で2012年3月に開催した関係で高野之夫豊島区長らの豊島区関係の多くの人が式典に参加しておりました。豊島公会堂がなくなった後、会場を板橋文化会館、南大塚ホールなどで開催して今回は練馬文化大ホールでの開催となりました。
歌謡ショーは津軽三味線の工藤武さんとSHAHバンドグループ、日芸舞踊団「若竹」、民謡歌手の歌なども披露されて華やかなライヴでした。ナナオさんが前方の良い席を確保してくれましたので大いに楽しめました。
(2月26日記)