つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

月下美人の花

2008年05月26日 | 友人
                川瀬恭三さんの描いた「月下美人」の絵

月下美人は、メキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。
その花は、一夜しか咲かないのでまぼろしの花とも呼ばれている。
葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られ、夜に咲き始め朝に一夜限りで儚く花はしぼみ、雌しべに他個体の花の花粉による受粉が起きていなければ散る。
20cm~25cmの花弁はあくまで白く美しく、辺りに顔を近づけると目に沁みるほどの強さの素晴らしい芳香を漂わせる。
花の咲いたところを見れることはとても珍しいことといわれている。
だから花言葉は「はかない美、儚い恋、繊細、快楽、艶やかな美人」。

川瀬恭三さんは、お義母さんの育てていた「月下美人」を譲り受けてその後育てていました。
今年も5月18日の夜に自宅の月下美人の花が咲きました。
その「月下美人」を写真に撮ろうとしたところ、フイルムが無いことに気付きました。
この短命の花が咲いている間に記録の残したいと考えて、それではと色鉛筆のケースを持ち出してきて「月下美人の花」を描き出しました。
絵の心得は昔からあったそうです。
小学生の頃から絵を画くことは好きであり、逗子市からも表彰されたこともありました。
「月下美人」の多く残っている資料や写真では、白い花のものが多い。
このデッサン画の月下美人は赤い花でありとても珍しいものです。

川瀬さんは、とても智恵と知識のある物知りの人です。
興味があるものは人より一歩先んじて勉強したり、情報を得ることに邁進します。
だから、話を聞いていても実体験のことが多くとても参考になります。
趣味としては、映画鑑賞のようで新作の公開される土曜日は毎週映画館通いを重ねているようです。
最近は、「最高の人生の見つけ方」や「マンデラの名もなき看守」を観賞したことを話しておりました。
その影響を受けて、私も早速その作品を観るために映画館へ足を運びました。
やはり、それらの映画を観に行って感動を得るものがありとても良かったと感じております。
NHKテレビドラマ「トップセールス」も感化を受けて毎週観るようになりました。

川瀬さんは、損害保険会社を定年で退職しましたが、在職中の営業の体験談もよく話をしてくれます。
何しろ仕事をすることが好きな方で、新しいことは参考資料を求めて、すぐ身に付けてしまいます。
とても社会に精通していて、ユーモアを交えて微笑みながら話すロマンスグレーの川瀬恭三さんは素敵な男性であります。

(5月26日記 池内和彦)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする