つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

緒形拳さんの思い出(2)

2008年10月09日 | 芸能
                 緒形拳さんの手形(浅草スター広場)

浅草公会堂の前に芸能人の手形が並んでいるスター広場がある。
緒形拳さんは、今年手形顕彰の栄誉を受賞した。
真新しい緒形拳さんの手形が公会堂の入り口付近に設置されている。

以前、手形顕彰式に新国劇の島田正吾先生が特別賞を受賞して講演があった。
浅草公園劇場でのトピックスや関東大震災の当日の模様を朗々と語っていた。

緒形拳さんのイメージは、あまり話をしない人であるとの定評がある。
いつも人の話を笑顔で聞いている面影が残る。

竹早高校時代には、当初野球部に入部して投手として活躍していたが、ある時背の低いバッターにクリーンヒットを打たれたことで、野球部を退部して演劇部に入ったとのこと。
文化祭が近づくと、授業より講堂で演劇の練習をすることが多かった。と当時の先生がエピソードを話していた。
新国劇の辰巳柳太郎の「王将」を観劇して、すっかり虜になり、文化祭でその王将を演じていた。
やはり、本来から芝居が好きな人であった。
天職が演劇の道だったのだろう。

緒形拳さんと同期である諸石一彦さんから電話があった。
昨年国立劇場で「国定忠治」公演のときに緒形拳さんの楽屋に訪ねたことを話した。
お別れの会には、参加したいと語っていた。

(10月9日記)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする