つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

追悼 墨童 緒形拳書画展

2009年06月15日 | 芸能
                   緒形拳書画展にて

赤坂游ギャラリーにて「追悼 墨童 緒形拳書画展」が開催されていた。
娘の由貴子の希望で一緒に鑑賞してきた。
2月6日に赤坂プリンスホテルにて開催された「緒形拳さんを偲ぶ会」に参列したときに「ありがとう○緒形拳」の記念誌を貰った。
その中には、緒形拳さんが出演した映画、テレビ、舞台の記録や写真集、得意とした書画、そして関係者からの追悼文が記載されていた。
偲ぶ会会場にも多数の書画が展示されていた。

緒形拳さんが本格的に書画に入れ込んだのは1991年からだった。
「緒形といいます。作品を観ていただけますか。」と游ギャラリーにかかってきた一本の電話からはじまった。
「ごつごつして力がある。書き手の匂いがする。但し書道ではないね」と語った編集者の言葉に「わが意を得た評」だと緒形さんは話した。
その後、定期的に緒形拳書画展が游ギャラリーで開催されてきた。
游ギャラリーはそんなに広い場所ではないが、婦人たちが多く来場していた。
かなりの書画には売約済の赤いマークが付いていた。
游ギャラリーの若い女性職員が声をかけてきた。
「緒形拳さんの関係者の方ですか?」の問いに、しばし緒形拳さんとの交流の経緯についてお話をした。
主演した映画「長い散歩」の奥田瑛二監督は初日に来場したとのこと。
お会いしたかった奥様の緒形典江夫人は本日はまだ見えていなかった。

島田正吾先生95歳の誕生日祝いパーティーで一緒した時の写真を緒形拳さん宛に
送付したときに、礼状の葉書が届いた。
「お禮 ○」とだけ書かれた自筆の書であった。
その字と同じ書体の緒形拳さんの書画が目の前にたくさん展示されていた。

(6月15日記)
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