つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

ホスピタリティの心(2)

2012年07月14日 | 友人
                      銀座の街並み

津田令子様著作本「接客革命」(芦書房 1,575円)から転載。

◎ニーズに応えればお客さまはついてくる
銀座Y画廊は、お客さまのニーズをつかんだイベントや勉強会、積極的なメディア戦略などで脚光を浴びています。
ハイセンス、ハイソサエティ。そしてお洒落な街といわれる銀座の地の利を十分に活かしたイベントは特に女性の心をつかんでいます。Y画廊のN社長夫人が和服姿でいくつかの画廊を案内し、その後でお洒落なレストランでランチをという企画は人気の的です。画廊というと敷居が高く入りにくという人が多いのではないでしょうか。でもこのイベントは専門家が一緒ですから心配ご無用。画廊を巡ったあとにお洒落なお店でNさんのお話を聞きながらのランチも女性の「プチ贅沢」志向にぴったりのようです。

どんな素晴らしい企画でも「ニーズに合っていない」「費用が高く割安感がない」「得した気分になれない」というのでは成功しません。
ターゲットを絞り込み(この場合30歳代以上の女性)、ニーズに適合した企画を提供したことが人気を呼んだのでしょう。参加者のなかには画廊で絵画を購入する方もいらっしゃるとのこと。まさに売り手も買い手も満足できる企画です。

Nさんは、「銀座の画廊は沈滞した最近のムードを悲しむのではなく、美術という趣味の世界で仕事ができることに感謝しながら、画商としての職業意識を高め、自分たちもお客さまも楽しめる企画を提供し続けることです」という。
「おもてなしに徹すれば、お客さまは必ずついてきてくださいます」。「おもてなし」に徹するためには、お客さまだけでなく自分たちも楽しむこと、仕事の範囲の見直し、縮小と拡充、お客さまとの良好な関係の構築は、どのような商売・仕事でも期待以上の結果をもたらすとのNさんの言葉に意を強くしました。

(7月14日記)
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