つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

映画「瞼の母」

2019年12月01日 | 日記

                  東映映画「瞼の母」

池袋の「新文芸坐」は名作を上映する映画館として話題となっています。
「瞼の母」を上映していたので鑑賞してきました。
昭和37年の東映映画。長谷川伸原作、加藤泰監督作品。
中村錦之助(番場の忠太郎)と小暮実千代(水熊のおはま)の対面のシーンがワンカットで長く続く、親子の名乗りをする名場面。二人の迫真の演技が臨場感を漂わせる。
新国劇、歌舞伎などでも上演された名作、歌謡曲では中村美律子の「瞼の母」がある。
「俺あ、こう上下の瞼を合せ、じいッと考えてりゃあ、逢わねえ昔のおッかさんのおもかげが出てくるんだ――それでいいんだ。逢いたくなったら俺あ、眼をつぶろうよ。」忍び寄ってきた金五郎を斬り倒し、忠太郎は再び旅に出る。
ラストシーンを観ていると東映映画の黄金時代の良き頃を思い出される。

(12月1日記)

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