松旭斎すみえ師匠
マジック界のベテランマジシャンである松旭斎すみえ師匠が、TAMCの例会のときにゲストとして来会した。すみえ師匠は、長年マジック文化の発展に寄与してきた大御所であります。
ポール・モーリアの「オリーブの首飾り」を手品のBGMとして使用したのはすみえ師匠が初めてであります。これ以降多くのマジシャンがマジックで使うBGMの定番となった。カーラジオでたまたま聞いたこの曲が手品のクライマックスに合うと思い昭和50年頃から使い始めたという。また従来見せるだけのマジックに軽妙なおしゃべりを交えながら披露し始めたのもすみえ師匠であり、現在の奇術のスタイルを確立したパイオニアともいえる。
すみえ師匠は、マジックは演じることも大切であるが、見ている人が楽しく感じることが一番であると話していました。マジックを見に来たときに、帰りの電車の中で子供が親に「あのマジックは面白かったね」と話題になったときそのマジックは成功であった。と言える。
松旭斎すみえ師匠のマジック演技を目の前で拝見して、素晴らしい術技に堪能したひとときでした。
(11月6日記)