熊谷守一美術館(豊島区千早2丁目)
豊島区千早2丁目に「熊谷守一美術館」があります。熊谷守一の住んでいた居住地を美術館にしております。とても落ち着いた閑静な住宅街にあります。
熊谷は自分の画風を「下手も絵のうち」と表現しています。「下手といえばね、上手は先が見えてしまいますわ。行き先もちゃんとわかってますわね。下手はどうなるかわからないスケールが大きいですわね。上手な人よりはスケールが大きい」と語っています。
晩年は自宅からほとんど出ることがなく、夜はアトリエで数時間絵を描き、昼間はもっぱら自宅の庭で過ごしていました。守一にとっての庭は小宇宙であり、日々、地に寝転がり空をみつめ、その中で見える動植物の形態や生態に関心をもっていました。晩年描かれた多くの油絵作品のモチーフは、ほぼすべてが熊谷邸の庭にあったものであります。文化勲章も辞退したほどの希有な画家の美術館。 喫茶室の器がとてもユニークであり、お菓子も美味しく休息のひとときにはとても落ち着いていていい場所です。