豪徳寺の招き猫
世田谷区の豪徳寺は「招き猫発祥の地」といわれ、物凄い数の招き猫が並ぶ圧巻の光景を見ることができます。この寺には彦根藩主の井伊家の関係者の墓が沢山設置されております。安政の大獄を起こして桜田門外で水戸浪士に暗殺された井伊直弼大老の墓もあります。
鷹狩の帰りに通りかかった彦根藩主井伊直孝に対して寺の飼い猫が手招きをしたため、直孝はここで一休みすることにしました。そして寺の住職からお茶の接待を受けている最中に空模様が悪くなり雷雨になってしまったのです。「猫が招いてくれたおかげでずぶ濡れにならずに済んだ。これは縁起がいい」と直孝は喜びました。これが縁でこの寺が井伊家の菩提寺となり、直孝が没すると、直孝の院号「久昌院殿豪徳天英居士」にちなみ寺の名前を「豪徳寺」と改めました。
豪徳寺は小田急線の駅名となっており、駅前には招き猫の置物が設置されています。招き猫にちなんだ和菓子を販売しているお店もあります。