ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.4.17 初体験!人間ドック

2015-04-17 20:44:58 | 日記
 昨日は会議や履修ガイダンス等で残業。その後、都心の健診センターが同居しているホテルに宿泊した。これまで30年間、毎年職場の健康診断を受診するだけで、人間ドックを利用したことはなかった。勤続○年節目の年には是非受診を、とお知らせが来ていたが、臨海部まで行くのはちょっと・・・と尻込みしていた。
 今回一旦退職し、共済組合から助成金も出るということで思い切って予約してみた。再発治療中で何をいまさら人間ドック?と言われればそれもそうなのだけれど、実際経過観察をしているのは乳がん関連のみ。消化器系検査は何もフォローしていないので、やはりこういう機会は大切にした方がよいだろう。
 
 まぁ、この齢で初体験もあったものではないが、言ってみればこれほど長くお付き合いすることになった乳がん(そして、それに付随する副作用等での二次的な不調)以外、特に不健康な要因がなかったということだから、それはそれでとても有難いことだったのだけれど。

 栞には、前日午後8時までに夕食を済ませることとあったが、ホテルにチェックイン出来たのが既に9時近く。結局、カフェでサンドイッチとカフェオレという、夫曰く“ランチのような”夕食を済ませた。部屋からは桟橋に停泊する客船やレインボーブリッジ等が一望でき、なかなかどうしてリゾート気分。部屋のユニットバスは思ったより小さかったのでガッカリしていたら、高層階にあるスカイビュー浴場のチケットがおまけで付いてきて、思わぬところでサウナやジャグシーを、殆ど貸切状態で愉しむことが出来た。窓の外にはライトアップされた東京タワーが臨め、すっかり観光気分の前夜祭である。

 そして今朝。夫にモーニングコールした後、カーテンを開ければ朝日に煌めく東京湾。絶景である。検便、採尿と浴槽足湯を済ませたら、朝は絶食だからもう何もすることがない。BSで朝の連続テレビ小説を視終わってすぐにチェックアウト。予約時間8時の10分前に上階の健診センターに到着したのだが、既に12人目。いやはや先輩方は朝にお強いのである。

 時間キッカリに受付開始。更衣室ロッカーの鍵と検査番号を頂き、検査着に着替えていよいよスタートである。まずは身体計測。身長と体重のほか、体脂肪率、腹囲等の測定。続いて採血。いつも通っている病院で使っている針より大分太いと見えて、3本採取の間、ずーっとしかめ面だった。次に血圧測定と言われたが、採血後すぐ同じ右手に圧をかけるのも、ということで心電図に案内された。ハーセプチンもカドサイラ(T-DM1)も心臓に負担のかかる薬だけれど、問題なさそうだ。戻って血圧測定。相変わらず低値安定している。

 今日は終日朝頂いた番号で呼ばれ、待合席も自分の番号で固定なので、実にシステマティック。15分間隔で受付の人達が増えていく。見渡す限りロマンスグレーのオジサマたちで、女性はごくごく少数。そして私のような50代早期退職組は殆どいない。中にはご主人の退職で、奥様が一緒に付いてこられたという夫婦ペア参加もちらほら。また「いつもありがとうございます」とあちこちで挨拶され、すっかり主のような常連と思しき“かつての”オジサマもおられる。勝手知ったる隣の我が家、という感じの振る舞いに苦笑である。

 続いて胸部X線。毎月病院で撮影してはいるが、今日はさすがにパスも出来ず、正面からとサイドからの2枚撮影。続いて、オプションで追加した骨密度検査。長いケース状の器具に左腕を入れて固定し、X線が舐めていく感じだ。以前、足で簡易計測したことはあるが、今回の検査は初めての体験。長くホルモン剤を使っていたし、多発骨転移をしているし、どんなことになるやら、とちょっと心配しながら、待合席に戻る。
 その間にも、初めての胃カメラが気になって仕方ない。腹部超音波では胆のう、肝臓、腎臓、脾臓、膵臓の結石や腫瘍をチェック。特に何もなさそうである。
 続いてこれもオプションで追加した内臓脂肪検査。ベッドに寝て、お腹の幅を測り、ベルトを巻いてじっとしておしまい。計測の結果を聞くと、面積は26㎠とのこと。皮下脂肪も内臓脂肪も一番少ない部類だそうだ。看護師さんから筋肉を付けて代謝を上げてヨガも続けて、というご指導もある。続いて医師の問診、視触診。心臓も問題なしとのこと。

 席に戻ると胃カメラのお呼びがかかる。つい緊張してお手洗に行き直す。初めてバリウムを飲んだ時も本当にびっくりしたけれど、今回も覚悟はしていたもののやはりびっくり。緊張すればますます辛くなると聞いていたので、リラックスを努めてみるものの、朝から白湯をちょこっと飲んだだけで、緊張のあまり喉はカラカラ。
 先生から出された胃を綺麗にするというほのかに甘い薬を飲み、氷状の苦い麻酔薬をゆっくり喉の奥で溶かし、だんだん喉の奥が麻痺してくる。ベッドに横になり、ヨガの安らぎのポーズの後に行う胎児のポーズのようだなあ、と思いつつ、あぁ、もはやまな板の上の鯉である。「まったく初めてです」ということで先生が念のため、とスプレーの麻酔を追加してくださったのだが、それですっかりむせてしまい、のた打ち回る。ゴクンと呑み込んでみましょうと言われても、それが苦しくて出来ない。マウスピースを加えながら涙涙である。
 「さあ、始めましょう」とドクター。「もし余裕があれば目の前に画像が出ますから見てくださいね」と看護師さんに言われるが、涙と鼻水と涎でそれどころではない感じ。「ちょっと違和感はあるんですけれどね」とついにカメラが入っていく。少しずつ落ち着いてきて涙目で画面を見る。「順調ですよ、食道問題ないですね…胃に入りました、軽い胃炎がありますが、問題ありませんね、十二指腸に入ります…」などなどリアルタイムで説明があるが、いやはや本当に最初にこんなものを考えた人は凄い。
 とはいえ、消化器系の病気になったら本当に検査が辛くて大変なことだ、と改めて思う。職場の皆さんが「バリウムじゃどうせ2次検査になるから、最初から胃カメラで検査するんだ」などとさらりとおっしゃっていたが、こんなに大変なことだったとは。乳がんで良かった…と迄は思わないけれど。
 5分ほどだったろうか、もっとずっと長く感じたけれど、何とか終了。いやはや憔悴。席に戻ってすぐに先生から、PC画像を見ながらリアルタイムに聞いた説明が繰り返される。薬も長期間にわたって色々飲んでいるし、ロキソニンも切れることなく飲んでいるから、最近胃の重さも気になっているのはいつかも書いたとおり。乳がんは胃転移もないわけではないと聞いていたので、軽い胃炎で心配なし、ピロリ菌もいなさそうだし、生検も必要なし、と言われてとてもほっとする。
 診察室を出てがっくりしていると、看護師さんからは「1時間は水も飲めません」という注意書きを頂く。「今回、最初は経鼻胃カメラをリクエストしたのだが、『女性は骨格が華奢だと入らないことがあり、経口の方が確実です』と言われて経口にしたのです」と言うと、「先生も言っていた通り、次回は経鼻でトライしてみてください。鼻から出来れば(口に比べて)こんなに楽だったんだ、と思いますよ」と慰められる。とりあえず口の中は痺れているし、なんとなく痛みがあるような感じだが、大きな山を越えて、残るは眼科系検査(視力、眼圧検査、眼底撮影)と聴力検査。どちらも問題なしで、最後は肺機能検査だ。両肺多発転移とはいえ、歌ったりヨガをしたり、と普通に過ごせているのだけれど、坂道や階段では息切れが酷いし、結果はいかに、とマウスピースを加えて肺活量を測る。基準値内と言われ、これまた胸をなでおろす。

 ここまでで受付から僅か3時間弱。受付でランチ券を頂くと、午後の結果説明時間が番号順に貼り出されていた。レストランがオープンするまでにまだ30分ほどある。着替えてホテルロビーで新聞を読んで時間調整。オープンとともに高層のフレンチレストランへ移動。右も左も皆さん健診センターのオジサマたちである。
 内臓脂肪測定の看護師さんから「パスタランチで炭水化物を摂るよりも、お肉やお魚で良質のたんぱく質を摂ってくださいね」と言われたので、定食型にしたが、魚をチョイスしているのは私だけ、年配のオジサマたちは皆、ステーキを選んでいる。元気である。
 レストランからは真正面に東京タワーが見える。金曜日の昼下がり、なんて贅沢な時間だろう。ご夫妻で来ている方たちを見ながらちょっと羨ましくなって、夫にLINEで来年は一緒に来ようか、と話を持ちかけてみた。
 まぁ、今回は助成があったけれど、実際に負担する額は5万弱だから、夫婦で受けてお泊り付きにすれば結構な出費ではある。とはいえ、それを高いと思うか安いと思うか。実際に病気になってしまったら、とんでもない治療費がかかるのを考えれば、これは決して高くない投資なのかもしれない。カドサイラ(T-DM1)1回分にもならないとすれば、我が家流のお愉しみに替えてしまうのも大事かも、と思う。

 そして結果説明。人間ドックの良いところはこうして午前中に検査、午後にすぐに結果が聞けるということなのだろう。診察をしてくださった若いドクターに呼ばれる。「初ドックですか」と言われ、「はい」と応える。まずは大きく胸部レントゲンの画像が出ていて、ドクターは両方にハッキリ映った影を見ながらうーんと黙っているので、「あ、肺は転移しているので(わかっています)」と言っておく。
 採血の結果は先週カドサイラ(T-DM1)投与後なので、やはり肝臓の酵素の数値が軒並み高い。コレステロールが高くなったのも初めてだし、糖代謝も高めだという。やはり長いこと色々な薬を使っているので、何が出ても不思議はないのだそうだ。その他、正常値から外れているのは好中球とカリウムが「低」。白血球は不思議なことに4,900もあり、腎機能は異常なしだった。便潜血も陰性、お腹の超音波、胃カメラ、心電図等内科的にはとりあえず心配なことはなさそうとのこと。
 先生からは手術と再発治療歴等も聞かれ、「乳がんはそういう病気とはいえ、長いこと大変ですね」と言われたけれど、「今はこうして普通に暮らし、仕事も出来ているし、これから治療を続けていくうえで、他にも力を注がなくてはいけなくなったらそれは大変なので、とにかく良かったです。」と御礼を言って部屋を出た。

 会計を済ませて健診センターを後にした。正式な結果が送付されるのは概ね2週間後とのこと。
 初体験満載な、実にエキサイティングな1日であった。

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2015.4.16 顔が不調・・・

2015-04-16 21:29:09 | 日記
 4月も半ばを過ぎ、スギ花粉も大分落ち着いてきた筈・・・なのだけれど、今頃になって顔の粘膜系皮膚のあちこちが不調である。
 今年は特に花粉の飛散量が多く、今迄大丈夫だった方もとうとう発症したようだ、とか都心では大丈夫だったのに、こちらに来たら急に症状が悪化した、と耳にすることもあった。
 ついに私も花粉症か・・・と、3月半ばからマスクをして外出するようにしてきた。涙と鼻水が酷く、それを隠すのにはちょうど良かったということで。

 去年はタイケルブを飲んでいた所為もあるのか、とにかく皮膚がどこもかしこも過敏だった。手指足先の爪囲炎だけでなく、顔の湿疹はもとより、目の周り、瞼、鼻孔の周り等が赤く爛れ、繰り返し切れて出血し、涙と鼻水の刺激でそれはそれは沁みて、治りかけてもまたぶり返して・・・の悪循環だった。
 今年は涙と鼻水は出ても、そこまでには至っていなかったので、ほっとしていたのだけれど。
 それでも、カドサイラ(T-DM1)もハーセプチンであることには変わりないので、皮膚への影響は侮れないのだろう。
 目の周りも鼻の周りも赤く爛れ、痛痒いことこの上ない。仕事中にうつむいて鼻水が垂れていてもマスクで隠せている。けれど、カモフラージュのメガネまではつけていない。だから、常に涙がじとじと出続けていても、手の甲で拭ったりタオルハンカチを当てたり、と凌ぐしかない。
 さすがに見た目も赤く腫れてお岩さんの一歩手前だし、お化粧どころではなくなってきた。止むなく数日前からまたステロイドのロコイド軟膏を塗り始めたけれど、改善はいかに、である。

 それにしても顔の不調はいささかテンションが下がる。大きなマスクはいかにも鬱陶しいし、息苦しい。
 まだ花粉症の太鼓判を押された(診断を受けた)わけではないが、再発治療開始以降すっかり弱くなってしまった皮膚のケアの為、四季を通じてひたすら保湿を続けてきた。そして風邪の季節だけに留まらず手洗いうがいを励行し、室内は部屋干しも含めて加湿空気清浄機により目一杯加湿・・・とそれなりに気遣いをしてきたつもり。

 けれど、これは掃除機をかけるのは週に1度だけ、という掃除の手抜き(ひいては家中に溢れたモノの断捨離不足?)から来るもので、実はハウスダストがその原因になっているのかもしれない・・・とも思い始めている。

 いずれにせよ、なんとかこれ以上酷くなることなく、名実ともに爽やかな季節を迎えたいものだが、どうしたものだろう。
 
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2015.4.15 勇気を頂いた言葉

2015-04-15 19:50:24 | 日記
 昨日の記事の続編である。
 帰宅後のこと、一緒に撮った写真をメールでお送りしたそのお返事に、彼女が私と話していて思い出した、と送ってくださった言葉が、とてもストンと胸に落ちた。

 あぁ、本当に半世紀以上生きてきても情けなくもいろいろ悩んで迷って、落ち込んで・・・。けれど、自分で一生懸命考えて、こうしたいと思ったことは、他人(ひと)様にご迷惑をおかけするのでなければ素直にやってしまおうではないか。たとえ外野が何を言おうと構わないではないか。とにかく私らしくいよう、私らしくあろう、幸せに心穏やかにいよう、と改めて思ったのである。

 その言葉はあのマザー・テレサの信条。彼女が素敵な和訳を付けてくださった。以下にご紹介したい。

 People are often unreasonable, illogical, and self-centered; Forgive them anyway.
 If you are kind, people may accuse you of selfish, ulterior motives; Be kind anyway.
 If you are successful, you will win some false friends and some true enemies; Succeed anyway.
 If you are honest and frank, people may cheat you; Be honest and frank anyway.
 What you spend years building, someone could destroy overnight; Build anyway.
 If you find serenity and happiness, they may be jealous; Be happy anyway.
 The good you do today, people will often forget tomorrow; Do good anyway.
 Give the world the best you have, and it may never be enough; Give the world the best you've got anyway.
 You see, in the final analysis, it is between you and God; It was never between you and them anyway.
- Mother Teresa -

 人は、往々にして不理屈、非理論的で、自己中心です。
 でも、ともかく許してあげなさい。
 親切なことをすると、人は、あなたのことを、自分勝手な下心があると批判するかもしれません。
 でも、ともかく親切でありなさい。
 あなたが成功すると、うわべだけの友人や真の敵ができるかもしれません。
 でも、ともかく成功しなさい。
 正直で、素直であると、人はあなたをだますかもしれません。
 でも、ともかく正直で素直でありなさい。
 あなたが何年もかけて築いてきたものを、誰かが一夜にして壊してしまうことがあります。
 でも、ともかく築きなさい。
 あなたが、平安や幸を見つけると、人は嫉妬するかもしれません。
 でも、ともかく幸せでありなさい。
 今日あなたが良いことをしても、往々にして、明日には忘れ去られてしまいます。
 でも、ともかく良いことをしなさい。
 世のためにあなたのベストを尽くしなさい。
 それは決して十分ではないかもしれない。
 でも、ともかく、あなたの持てる最善のものを世に与えなさい。
 お分かりですか?
 結局のところ、これはあなたと神の間のことなのです。
 決してあなたと他の誰かのことではないのです。 -マザーテレサの言葉-
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2015.4.14 実現!海を越えた出逢い

2015-04-14 21:58:56 | 日記
 先週末、思いもかけない出逢いが実現した。やはり神様はいらして、願いは叶うのだ、ということを実感する。

 1年半ほど前のこと、T-DM1(カドサイラ)を既に使っているというアメリカ在住の方のブログを見つけた。
 日本での発売開始は昨年4月18日のことだから、1年以上先行していた。
 当時、スーパーハーセプチン、あぁ、この薬さえあれば!という思いが私の中で相当膨らんでいたので、実際にこの薬の恩恵に与かっている方がいらっしゃるなんて!そのお話を聞くことが出来たら・・・とずうずうしくもメールを差し上げた。
 すぐにお返事を頂き、以降お互いのブログ読者になり、メールのやりとりをさせて頂いている。
 彼女はハーセプチンの開発者である、あのデニス・スレイダーマン医師からセカンドオピニオンを受けられているという。ミーハーな私はそれを伺うだけで舞い上がった。
 そう、ハーセプチンは言うまでもなくHER2陽性という遺伝子を持つ予後の悪い乳がん治療を劇的に改善した本当に有難い薬。このハーセプチンがなかったら、私たちはもうとっくに空の上でしたよね、という話もした。

 彼女は既に四半世紀以上、ご家族と一緒にロスに住んでおられる。
 昨年も日本のご実家に帰省されていたことがあったが、当時は実際にお目にかかれるなどとは思いもよらなかった。
 それが今年になって、このスケジュールで帰省するけれど、お会い出来たら嬉しい、とご連絡を頂いた。しかも、帰省先から新幹線に乗って東京まで来てくださるという。

 いろいろとやりとりした結果、ひと駅でも彼女のご実家に近いこと、私の土地勘があり、足の痛みで歩くのがしんどい彼女を無駄に歩かせる必要がないこと等を勘案して、いつもお世話になっている新幹線の駅、すなわち病院の最寄駅の駅ビルでランチをご一緒することになった。
 ゼローダの副作用である手足症候群で足裏の痛みが酷い中、足に負担のないサンダルを履きながら、満面の笑顔で現れた彼女は、一見したところもうすっかり外国の方という風情だ。
 初対面だというのに、4時間もの長時間、殆どお料理を口に運ぶ時間も惜しいほどノンストップで喋りっぱなし。お互いブログで家族のことや日常のことは概ね判っているから、前置きの話題は必要なく、もう本音だけでの弾丸トークに終始した。

 ロスといえば今を遡る25年前の1月、天井がびっくりするほど高く、ステンドグラスの美しい教会で結婚式を挙げた街。その後、なぜか一度も訪れる機会がなかった。
 奇しくも彼女のご主人は牧師様で、彼女ご自身もクリスチャンだという。「次回は、ロスでお会いしましょうか・・・」と二人で盛り上がった。
 青い海、青い空の西海岸にMLBファンの息子を連れて再訪することが出来たら、これは凄いことだ。
 あぁ、またいつものように夢が暴走を始めている。
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2015.4.13 お別れはあちこちで・・・

2015-04-13 21:32:19 | 日記
 このブログで何度もご紹介させて頂いた各紙連載の医療関係者によるコラムが、先月末でいくつも終了してしまった。
 朝日新聞静岡版・渡辺亨先生の「がん内科医の独り言」は、3月28日に「(6)安全で便利な治療のために」で、最終回。
 毎日新聞・岡本左和子先生の「診察室のワルツ」は、3月26日の第71回「立場と視点の違い、理解して」で、最終回。
 そして、読売新聞医療サイトyomiDr.・大津秀一先生の「専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話」は、同じく3月26日の第75回「私たちは人生を必ずクビになる」で、最終回を迎えた。

 毎週(もしくは毎月)更新される記事を愉しみにしていた一読者としては、こうしたコラムの終了が受け入れられず、お気に入りコラム・ロスに悩まされている。
 もちろん、これから新たな連載も始まるのだろうけれど、まだ慣れないというか、この曜日にはこのコラムを欠かさず読まなくては!というものに出遭えないのである。
 この事態は、お気に入りにブックマークしていたブログが更新されなくなってしまったブログ・ロスと相まって、活字中毒気味な私には結構辛いものである。

 そんな中、朝日新聞医療サイトアピタル・長尾和宏先生の「町医者だから言いたい!」は日々その連載回数記録を更新中だ。一日もお休みされることなく、もう1,800回を超えている。比べるべくもないが、私は5年半(2,000日)かけてようやく1,640を超えたところなので、その凄さに改めて脱帽する。

 医師という命を扱う仕事をしながら、毎日原稿を書くのは本当に大変なことだろうと思う。寝る時間も削って書いておられるのだろうと推察する。
 それでも書きたいこと、伝えたいことがあるからこそ、書き続けられるのだろう。そして、読み手にとってはそういう内容こそ読ませて頂きたいと思うもの。

 私も自分の記録として書き留めておきたいこと、読んでくださる方たちにお伝えしたいことがある限り、これからも細く長くしぶとく、綴っていければ・・・と思う。もちろん、寝る時間も削って、体調を崩す恐れがあるような書き方はご法度だけれど。

 さて、新しい1週間が始まった。予報のとおり、今日も気温が低く、朝のうちから殆ど気温が上がらない。出勤したら机上の温度計は16度を指していた。4月も10日を過ぎ、暖房は原則3月で打ち切り。部屋の温度設定は24度になっているが、送風口からはただの冷たい風が出ているだけ。やむなくスイッチを切ったが、それでも足元が冷えて、チマチマとまた小さな電気ストーブのお世話になった。
 そしてこれまた、予報通り冷たい雨が降り続いている。傘を差してもコートもバックも足元もビショビショ。
 雨降りは家にいて、お留守番をしたり本を読んだりが出来るならば、とても好きなお天気だ。けれど、これが外に出なければならないとなると、話は全く違ってくる。
 明日も一日本降りの雨だそうだ。まだまだ本格的な暖かい春は遠いのかしら、と心底待ち遠しく思ってしまう週初め、雨の夜である。
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